ドラマ『フィクサー season2』第5話 (最終話)渡辺の冤罪は晴れるのか!? 設楽が打つ次の手は!?

©1996-2023 WOWOW INC. フィクサー season2

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妃呂子(真飛聖)に迫る使用人の魔の手、そこに居合わせたのは丸岡(要潤)でした。

設楽(唐沢寿明)を裏切り本郷(西田敏行)のスパイとして動く丸岡は、本郷からある指令を下されます。

妃呂子が杉谷弁護士(鈴木保奈美)に真相を語る一方で、横宮(石黒賢)は須崎(小林薫)から見放されていました。そして、本郷の本性を知った雪乃の心は揺れ動き、渡辺(町田啓太)の裁判に衝撃の展開が訪れます。

政界の闇が暴かれる裏で、設楽と本郷の因縁に決着の時が訪れます。

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ドラマ『フィクサー season2』 前回振り返り

裁判の行方を決定づける証拠の凶器が佐々木検事(江口のりこ)から提出されたことで、渡辺(町田啓太)側に激震が走ります。

そんな中、ついに真犯人の正体に辿り着いた設楽(唐沢寿明)と板倉(小泉孝太郎)は、渡辺の犯行を裏付ける証言をしたホテルの従業員と妃呂子(真飛聖)に接触を図ろうとしていました。

本郷(西田敏行)のスパイである丸岡(要潤)の監視を承知の上で、妃呂子との面会のために病室に入った設楽が目にしたものは・・・。

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【ネタバレあり】ドラマ『フィクサー season2』第5話(最終話)あらすじと感想

妃呂子の決断

妃呂子(真飛聖)から連絡を受け、病院の特別室に入った設楽(唐沢寿明)が見たのは、ベッドの脇で震える妃呂子の姿でした。

妃呂子は本郷(西田敏行)の使用人に襲われ「余計なことを話すな」と脅されました。
そこに助けに入ったのは、なんと丸岡(要潤)でした。

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丸岡は本郷を裏切る形になりますが、大丈夫でしょうか?

設楽は妃呂子に、都知事の妻という立場で守られていると思ったら大間違いで、秘密を握る者は消されると話します。そして真実を公にすれば、世間の目が守ってくれると妃呂子を外に連れ出すべく説得をしました。

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妃呂子は離婚届と指輪を置いて病院を出ます。

妃呂子は玲子(内田有紀)と杉谷弁護士(鈴木保奈美)、板倉(小泉孝太郎)の協力でホテルに身を隠し、覚悟を持って杉谷に真実を話します。

一方、妻に逃げられ、自身の失態が世に出るのを恐れる横宮(石黒賢)は、須崎(小林薫)から見限られていました。
絶望した横宮は死のうとしますが、死に切れませんでした。

妃呂子を殴った横宮は、妃呂子が死んだと思い込み、慌てて須崎に連絡をしました。
すると須崎は警察には言わず、全て本郷に任せると言いました。

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ここで横宮の政治家人生は終わっていたのです。

自分の正義と父の存在の間で揺れ動く佐々木検事(江口のりこ)は、本郷から東京は日本の要であることから、決して沈ませてはいけないこと、そして世の中は誰かの犠牲のもとに成り立っているということを聞かされます。

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ちなみに、渡辺(町田啓太)がターゲットになったのは、政府批判をするマスコミに釘を刺すためでもありました。

「本当の正義とは何かよう考えて裁判に臨むんだな」

本郷にそう言われた佐々木は、さらに頭を悩ませることになりました。

moyoko

そしてミッションに失敗した使用人は、本郷にボコボコにされました・・・。

二度と会わない

丸岡は、自分が本郷のスパイだったことを告白し、設楽の元から去ろうとしていました。
設楽が本郷に話をつけてもいいと言いましたが、丸岡はそれを断りました。

moyoko

設楽は本当に丸岡を買っていたんですね。

最後に、丸岡は設楽に佐々木は本郷の正体を知らず、ただ真面目に生きてきた女だと言いました。
最後に女の心配をしたと笑う設楽に、丸岡は「もう二度と会うことはありません」と言って部屋を出て行きました。

その後、玲子と殿村元総理の関係を知った新田総理(富田靖子)から設楽に怒りの電話があります。
新田は須崎に足元を見られた自分はもう都知事選には口出しが出来ないと言い、須崎を解任する権限はあるものの、党に残るためにそれもしたくない様子でした。

moyoko

これで新田と設楽の関係は終わります。

おかげで玲子の出馬はなかったことになってしまいました。
玲子はあっさりと身を引き、裁判が終わったらけじめとして番組を降りると言いました。
設楽は都知事選に巻き込んでしまったことを謝ります。

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玲子もウソをついていたことに代わりはないので気にするなと言いました。

第四回公判を前に、佐々木は自分のしようとしていることに震えが止まりませんでした。
そこへ杉谷がやってきます。

杉谷は、検察を辞めたのは誰よりも熱心で優秀な佐々木に期待していたからだと話し、妃呂子から事件の真相を聞いたことを伝えます。

「不意打ちはフェアじゃないから」

佐々木はその足で設楽に会いに行きます。
何故ここまでするのかという佐々木の問いに、設楽は「この裁判はこれからの日本を左右するから」だと返しました。

moyoko

この裁判によって政界を動かす黒幕の罪が暴かれるかもしれないのです。

そして設楽は本郷の正義は誰かの犠牲の上に成り立っているが、犠牲のない正義なんてありえないと話し、佐々木がやるべきことは「自分の正義を見つけること」と伝えてから去って行きました。

裁判を翌日に控えた渡辺は、眠れぬ夜を過ごしていました。

佐々木の正義

渡辺の第四回公判が始まりました。

まずは検察側の論告求刑です。
佐々木は緊張の面持ちで渡辺を「無罪」とし、事件の再捜査をすべきと告げました。
次の最終弁論では、杉谷はこの冤罪という苦境を乗り越えた渡辺を称え、裁判は閉廷しました。

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安堵する渡辺が真っ先に視線を送ったのは、母の響子(斉藤由貴)でした。

裁判の結果を知って、ほくそ笑む設楽と、落胆する本郷。
本郷は「あれほど目にかけたのに」と、佐々木の無理解に首を捻ります。

そして本郷は設楽の書いた結末を、自分はなんとしても受け取るわけにはいかないと、丸岡に拳銃を渡します。

「お前なら試し撃ちはいらんだろう」

moyoko

恐ろしや・・・。

丸岡は早速設楽を誰もいないバーに呼び出します。
「何も説明がないのが気になった」と丸岡は言いますが、設楽は丸岡の企てに気がついていました。

丸岡は一度言ったことは守る男です。それは誰よりも設楽は知っています。
自分の前を去る時、丸岡は「二度と会わない」と言いました。

動揺する丸岡に、設楽は「お前に殺されても仕方ない」と言いました。
丸岡は設楽の背後から銃を突きつけます。

moyoko

その目には涙が・・・。

「撃て。」

時代の終焉

数日後、設楽は本郷に会いに行きました。
そして「預かったものを返しに来た」と銃を渡し、命令に背いた丸岡を追わないでやって欲しいと頼みました。

「あんた4年前のこと恨んでんのか?」

本郷は、ルールを破って政治に近づいた人間は追い払われるのがルールだと語りました。

「そのルールとやらは、あなたが決めたんでしょう」

金と権力を持つものだけがごちそうを独占し、下々はパンくずだけで一生働き続けなくてはならない・・・埋め立て事業も、本郷にとってはそのごちそうの一つでした。

moyoko

大事業をエサに、与党を思い通りに動かそうとしていたのです。

「もう、そんな時代じゃない」

本郷は「なら、どんな時代にしたいんだ」と問います。

「不遇な環境に育っても、逆転できる時代ですかね」

設楽の父親は京都で代々の旅館を継ぎましたが、経営の才がなく、経営がどんどん傾いていきました。最終的に父親は暴力団や総会屋の密談のために旅館を貸すようになり、そのために悪評を立てられました。
設楽は幼心に誇りのない人間はどこまでも堕ちるものだと感じました。

「しかし、この国を動かしてきたあなたにはそれがあるはずだ」

設楽は本郷に堂々と捜査に応じるように促しました。
しかし本郷は、今回以外にも墓場まで持っていかないといけない物を山ほど抱えています。

「どんな時代でも、闇を引き受けて生きる存在は必要なんだ」

本郷は銃を持って設楽に近づき、「坊主、日本を乗りこなせ」と言って自分の頭を撃ち抜きました。

moyoko

本郷は設楽のことに気づいていたんですね・・・。

本郷の自死の報を聞いた佐々木は「自分が父を殺したのかもしれない」と思います。
杉谷は「検察を辞めて弁護士になる?」と聞きますが、佐々木は父のやってきたことを徹底的に追及することが、父への恩返しだと思うと検察に残る意思を示しました。

「良かった」と笑顔で立ち去る杉谷の背中に、佐々木は深々と頭を下げました。

次の一手

渡辺が釈放され、会見が開かれました。
渡辺は、杉谷と支援してくれた人達、そして母に感謝を伝え、自分のように冤罪で裁かれる人を無くしたいと目標を掲げました。

moyoko

会見場にいた玲子は、何かを決意したかのようにテレビ局の腕章を外します。

会見後、渡辺は設楽に会いに行き、改めて支援のお礼を伝えました。

渡辺は裁判中に30歳になりました。

「なら資格はあるな。30歳以上なら誰でも立候補できる」

moyoko

え!!!

設楽は、渡辺に都知事選への立候補を勧めました。
元々政治部記者の渡辺には政治の知識もあります。そして何より“冤罪を勝ち抜いたヒーロー”としての知名度が抜群です。

渡辺は「当選するわけない」と驚きますが、設楽は真面目な顔でこう言います。

「私が当選させる。」

渡辺は自宅に帰り、響子にこの話を伝えました。
すると、響子は神妙な顔つきになり「あなたに伝えてないことがある」と言いました。

「設楽さんね、あなたの父親なの」

moyoko

やっぱり・・・。

響子は、子供が設楽の影響を受けたら危険な目に遭うかもしれないと考え、設楽から離れることを決めました。
しかし、息子と生活していくうちに、「この子は何かを変えようとせずにはいられない人間だ」と気がつきます。

「とうとうあなた自身に任せる時が来たのね」

moyoko

響子はいつかこういう時が来るのではないかと覚悟していたようです。

渡辺はすぐに設楽の部屋へ向かいました。
設楽は渡辺を部屋に入れるとすぐに、選挙の応援者を紹介します。

「須崎幹事長だ」

moyoko

ええええ!! どういうことですか!?

須崎は渡辺に「よろしく」と手を差し出しました。
渡辺は少し前まで敵だった相手に躊躇しますが、覚悟を決めて手を握り返しました。

設楽は裁判が終わる前から須崎に自分が総理にすると約束していました。
設楽が金を出す代わりに、須崎には都知事選への協力を要請します。

候補者が玲子ではなく渡辺だと聞き驚く須崎。

moyoko

まさか都知事選を見越して渡辺を支援していたとか・・・?

「私と仲良くしていた方がいいですよ」

設楽は、新たな挑戦をしようとしていました。

ドラマ『フィクサー season2』第5話 感想&まとめ

渡辺の裁判が衝撃の結果で終わったと思ったら、さらに衝撃の展開が待っていました。

設楽がまさか息子の渡辺を都知事選に立てるとは・・・。

本郷がいなくなり、フィクサーは設楽一人となりました。今後どのようにして駒を動かしていくのでしょうか?

気になるseason3は10月放送です!

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