意識が戻らない殿村総理(永島敏行)は辞任に追い込まれ総裁選へ。
副総理の須崎一郎(小林薫)と長年政界を牛耳る本郷吾一(西田敏行)は思い通りに操れる人物を総理にしようと画策します。
一方、設楽拳一(唐沢寿明)は、中埜(藤木直人)に接触を続け、殿村が事故当日に会おうとした疑惑の密約の相手と連絡を取り会うことに。
そして真相を探る達哉と捜査一課の板倉(小泉孝太郎)は一連の出来事の裏に拳一が関わっているのではと疑います。そんな中、事件の鍵を握る人物の身に思わぬ事態が・・・。
目次
ドラマ『フィクサー season1』 前回振り返り
ある夜、新薬認可を巡る密約が噂されていた総理大臣を乗せた車が事故に遭い、総理は意識不明に。死亡した運転手には飲酒運転の疑いがありましたが、運転手は禁酒をしていました。
そんな中、対応に追われる総理秘書官・中埜弘輝(藤木直人)に近づくひとりの男。
“フィクサー”とも呼ばれる男の名は設楽拳一(唐沢寿明)。
一方、新聞記者の渡辺達哉(町田啓太)に何者かからタレコミが・・・。これは本当に事故なのでしょうか?それとも仕組まれた事件なのでしょうか?
【ネタバレあり】ドラマ『フィクサー season1』第2話あらすじと感想
大泉官房長官
事故に遭った殿村総理(永島敏行)が辞任に追い込まれ、民自党は総裁選に向けて動き出しました。
設楽(唐沢寿明)は、まず大泉官房長官(陣内孝則)に金銭的な協力を申し入れて近づきますが、大泉はそれを断りました。
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しかし設楽の本当の目的は、殿村前総理の事故は事件性が高いということと、それが党と製薬会社の“密約”に関係しているのではないかと考えられていることを、大泉の耳に入れることでした。
実際、大泉は党の役員会で殿村の事故は事件性があるのではないかと問題視しました。
一方、殿村前総理の首席秘書官である中埜(藤木直人)は、引継ぎなどの事後処理に追われていました。
そんな中、捜査一課の板倉(小泉孝太郎)が、中埜に話を聞きに来ます。
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中埜は「公安に聞いてくれ」と言って、設楽の呼び出しに応じるため、設楽の秘書・丸岡(要潤)の待つ車に乗り込みました。
設楽の用件は、事故は事件の可能性があると吹き込んでおいた大泉の様子を観察して欲しいというものでした。
しかし、中埜は「スパイにはなれない」ときっぱり断ります。
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中埜の秘密
「あなたは大事なことを話していない」
20年に渡り、殿村の秘書として行動を共にし、殿村自身も信頼していた中埜が、事故当日、殿村がどこに行くのか知らないなんてことはありえないと、設楽は指摘しました。
「私を上手くあしらおうと思わない方がいい」
設楽は、ずっと政治の庭にいた中埜と、一度死んだ自分とでは見える景色が違うのだと言いました。
すると、中埜は観念して、実はあの日殿村は製薬会社の前社長・佐久田(酒向芳)と約束していたことを明かしました。
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でも、中埜は「先生(殿村)と密約は無関係だ」と話します。
しかし、佐久田は完全に1人で自分に会いに来ないと、殿村との会話を録音した音声データをマスコミに持ち込むと脅してきました。
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ということは、殿村が佐久田と会うとわかっていた人物が、運転手に薬物と酒を飲ませたということになります。
しかし、殿村が中埜以外の第三者に相談することはありえないし、実は夫人とは関係が冷え込んでいて、こういう話をする間柄ではないということです。
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「では、密会の相手に聞いてみよう」
設楽は佐久田に電話をかけ、留守番電話に「私はあなたの役に立てると思います」とメッセージを残しました。
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名誉回復
その頃、毎朝新聞政治部記者・渡辺(町田啓太)は、運転手・沼田の娘、由里(吉川愛)と会っていました。
由里は、「父は禁酒をしていた。記事を訂正して欲しい」と、渡辺に抗議の電話をかけていました。
そのことが気になった渡辺は、一度由里から話を聞こうと考えたのです。
由里は「何度でも言います」と、沼田が一滴も酒を飲んでいないと訴えました。
しかし、もしかしたら娘に隠れて酒を飲んでいた可能性もあります。
でも、母の死後、自分のことを男手1人で育ててくれた父に限って、隠れて飲むなんてことはありえないと由里は言い切ります。
「お願いです。本当のことを書いて。」
由里は、父の名誉回復を願っていました。
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渡辺は、自分に情報をもたらしてくれた『K』に会いたいとメールを送りましたが、『K』は『謀略は罪なり』というタイトルで「会うのはまだ早い」と返してきました。
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板倉の執念
そんな揺れ動く渡辺の元に、板倉が声をかけてきました。
板倉は渡辺を自宅に連れて行き、殿村前総理の事故は事件だと思っていると話しました。
そして、どうもこの件には設楽が関わっていそうなことが気にかかると言います。
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板倉は、自分は個人的な捜査をしているため、1人では限界があるので、情報源を持っている渡辺と手を組みたいと提案してきました。
板倉と渡辺は、お互いを利用し合うことで合意しました。
その頃設楽は、沢村玲子(内田有紀)に殿村夫妻の関係について情報を流していました。
妻に近づき、妻から情報を得たい考えです。
「女にこそ女を利用するべきだ」
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その時、佐久田から設楽に電話がかかってきます。
設楽は、音声データを買い取ると話し、殿村を事故に巻き込んだ人物から、佐久田を守ると約束しました。
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すると佐久田は1人で潜伏場所まで来て欲しいと伝えてきました。
謀略は罪なり
そして須崎副総理(小林薫)は、”闇のフィクサー”本郷吾一(西田敏行)に、設楽のことを相談していました。
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それに佐久田の件もまだ終わっていません。
「自爆したいなら、どうか山奥でと・・・」
すると、本郷は静かに頷きます。
「何事も完成させるのは簡単じゃない。徹底してやらんとな。」
一方、大泉の対抗馬である政調会長の新田さゆり(富田靖子)が、大泉の元を尋ねてきました。新田は、役員会での大泉の発言が気になると言うのです。
「もしあの事故が仕組まれたものだったら、犯人は誰?」
新田は、“次期総裁に一番近い男”大泉のことを疑っているようでした。
沼田の手帳
渡辺は再度由里を訪ね、事故についてもう一度調べ直すと宣言しました。
そして沼田の私物を見せて欲しいと頼みます。
沼田の持ち物はほとんど警察が持って行ってしまいましたが、由里は沼田が仕事で使っていたという手帳だけは隠していたと、手帳を見せます。
沼田はカーナビが嫌いで、目的地へのルートを手帳に書き込んでいました。
事故当日、手帳に書かれていたのは葉山の山奥の家でした。
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板倉が調べると、そこは佐久田が持っている隠し別荘だったことが判明します。
別荘には、仕事で身動きが取れない渡辺の代わりに板倉が様子を見に行くことに。
その頃、佐久田との約束の時間が近づいた設楽も、佐久田の別荘に向かっていました。
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板倉が別荘に到着すると、家は業火に包まれていました。
その時、男が一人転がり出てきました。駆け寄ると、設楽でした。
「この火事は?」
「私がやりました」
佐久田は行方不明になり、その場に設楽がいたという情報がたちまち民自党界隈に広まりました。
須崎副総理は本郷から電話を受けます。
「この件、高くつくぞ?」
権力には、光が当てられない場所が必ずあります。
その闇を担うのが、フィクサーという存在なのです。
ドラマ『フィクサー season1』 第2話 感想&まとめ
須崎氏が本郷氏のところへ行った時に、フラグは立っていましたが、やはり佐久田氏のいる別荘は燃やされてしまいました。
しかし、設楽が罪をかぶったのは何故でしょう?何か思惑があると思われます。
2話目にして佳境かのような展開。もう目が離せません!