2019年はアポロ11号による人類初の月面着陸に成功してからちょうど50年。
その記念すべき年にアメリカで作られた映画『ファースト・マン』は、2019年2月8日に公開されてから全米興行収入が1億ドルを超えた大ヒット作となりました。
- 実話を基にした人類の無限の可能性を感じられる大作
- 『ラ・ラ・ランド』でアカデミー監督賞を受賞したデイミアン・チャゼルと同作で主演したライアン・ゴズリングが再びタッグを組んだ話題作!
それではさっそく『ファースト・マン』の作品・人物紹介、ネタバレ感想などを書いていきたいと思います。
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『ファースト・マン』作品情報
作品名 | ファースト・マン |
公開日 | 2019年2月8日 |
上映時間 | 141分 |
監督 | デイミアン・チャゼル |
脚本 | ジョシュ・シンガー |
原作 | ジェームズ・R・ハンセン『ファーストマン: ニール・アームストロングの人生』 |
出演者 | ライアン・ゴズリング クレア・フォイ ジェイソン・クラーク カイル・チャンドラー コリー・ストール クリストファー・アボット キーラン・ハインズ |
音楽 | ジャスティン・ハーウィッツ |
ジェームズ・R・ハンセン(英語版)によるニール・アームストロングの伝記『ファーストマン: ニール・アームストロングの人生』を原作とした伝記映画。
人類史上初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングを中心に、1961年から1969年にかけてのNASAのミッションが実話に基づいて描かれています。
『ファースト・マン』注目キャスト
ライアン・ゴズリング / 役:ニール・アームストロング
- 月面に初めて足跡をつけたNASAの宇宙飛行士。
- 妻と子供2人に囲まれて幸せに暮らしていたが、娘を病気で亡くしてしまう。
- 感情を表に出すのが苦手で妻もよく理解できないところがあるが、宇宙飛行士としての腕は本物。
- 飛行実験で命の危機に瀕したときも、持ち前の冷静な判断で危険を回避した。
クレア・フォイ / 役:ジャネット・アームストロング
- ニールの妻。
- 宇宙飛行士の妻らしく気丈な性格の持ち主。
- 夫の行動が理解できずに、苛立つこともあるが家族をとても愛している良き妻。
ジェイソン・クラーク / 役:エド・ホワイト
- ニールの友人。
- アメリカ人初の宇宙遊泳をした宇宙飛行士。
- ニールのことをいつも気遣っている優しい男性。
カイル・チャンドラー / 役:ディーク・スレイトン
- 技術者。
- マーキュリー・セブンの一人として選抜された宇宙飛行士。
コリー・ストール / 役:バズ・オルドリン
- ニールと一緒にアポロ11号に搭乗し、月面歩行をした2番目の宇宙飛行士。
- 悪い人ではないのだが、口が悪く、ニールに「口を慎め」と言われてしまう場面も。
【ネタバレ】『ファースト・マン』あらすじ・感想
冷静で寡黙な人ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)
『ファースト・マン』は、ニール・アームストロングのプライベートまで切り込み、どのような人物だったのか、家族との仲はどうだったのかなどが描かれています。
ニールは寡黙で感情を表すことが少ない人物。
特に、娘のカレンを失ってからは、ますます理解の難しい人になっていきます。
妻であるジャネットも、夫を理解できずに苛立ちを隠せないといったシーンも出てきます。
『ファースト・マン』を観て、私はニールはとても冷静で頭が良く、本当に宇宙飛行士に向いている性格だったのだな、と思いました。
あくまでも私見ですが、宇宙飛行士って冷静沈着な人じゃないとできないと思うのです。
妻や子供からしたら、ちょっと困った人かもしれませんが、危機に面したときに冷静な判断ができることは役に立つと思います。
そのニール・アームストロングを見事に演じきったのはライアン・ゴズリング。
ライアンは、もともと本人のことやアポロ計画のことをそこまで知らなかったそうです。
役に入り込むためにニール・アームストロングをリサーチしていき、ライアンなりに彼を解釈し演じたのだとか。
内省的で寡黙な人となりがとても良く現れていて共感できました。
ライアンの演技にも注目してほしいですね。
映像がリアルで自分が宇宙飛行士になったような感覚を味わえる!
ニールの目線で描かれ、ニールの感じた宇宙船での衝撃や緊張、閉塞感に共感できるように撮られているため、映像がかなりリアルでニールと一緒に宇宙船に搭乗しているような感覚に陥ります。
月に降り立つ瞬間のシーンは、無重力の世界を実感できるような長い無音が。
このシーンは本当に宇宙にいるかのような感覚を味わえ、鳥肌が立ちました。
1960年代に「月へ行く」という不可能に近いミッションに挑む男たち
私たちが普段当たり前のように使っている携帯電話や最新のコンピューターがまだなかった時代に、即席のブリキ缶のような宇宙船で月に行った男たちがいました。
『ファースト・マン』では、過酷すぎる訓練の様子や、訓練を乗り越えて生まれる宇宙飛行士たちの絆が描かれています。
ちょっとしたミスやさまざまなトラブルに見舞われて、志半ばで命を落とした仲間もいます。
地上で待つことしかできない家族の祈りも感動を呼びます。
特に涙するのは、ジェミニ計画やアポロ1号で命を落とした船員たちがいたからこそ、アポロ11号は成功したという事実。
ニール・アームストロングの有名すぎる言葉がクライマックスでスクリーンに映し出されます。
“THAT’S ONE SMALL STEP FOR MAN,ONE GIANT LEAP FOR MANKIND”
「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」
ニールは、いちアメリカ人としてではなく、人類全体の代表としてこの大きな一歩を踏み出したと言いたかったのではないでしょうか。
地上に残された女性たちの葛藤と祈りが心を締め付ける
「ジャネットをはじめ、
宇宙飛行士の妻たちは、
歴史を作った陰の立役者よ。」
ー #クレア・フォイ
(ジャネット・アームストロング役)遥か遠くを見上げ続ける夫、
ミッション遂行を支え、見守る妻の揺れる心と覚悟ー。#ファースト・マン pic.twitter.com/P3YT3jizDV— 映画『ファースト・マン』 (@firstmanmoviejp) 2019年2月11日
『ファースト・マン』は、偉大なミッションに挑む男たちの映画ですが、地上で待ち続けることしかできない妻たち女性の映画でもあると思います。
ニールが月へ飛び立つ前日に「子供たちと話してほしい」と詰め寄るジャネットは、私も観ていて心が痛くなりました。
今日が会える最後の日になるなのかもしれない、という抗えない不安と苛立ち。
理解できない夫ニールに対して、せめて最後だけは…という強い気持ちが描かれていてとても共感できるのです。
月面着陸に成功したラストが必見
ニールはさまざまなアクシデントを乗り越えて、ついに月へと降り立ちます。
月面に降り立ったときの映像を管制塔のみんなが歓声をあげて見守るシーンは、とても感動でき、涙が溢れてきます。
ニールは、ずっと娘を亡くした悲しみに覆われていたのでしょうか。
娘カレンのブレスレットを月のクレーターに泣きながら落とすラストシーンがあります。
娘をはじめ、命を落としたクルーのことを想っていたのでしょうね。
『ファースト・マン』まとめ
月への旅をかなえる、
“リアル”で”ダイナミック”な映像体験!全人類が夢見た景色と“あの一歩”。
あなたを映画館から月へと誘う―🌕👇『#ファースト・マン』劇場情報https://t.co/Jf9FuxnkyI#レディースデー pic.twitter.com/0RZ8Ot9g9U
— 映画『ファースト・マン』 (@firstmanmoviejp) 2019年2月13日
以上、映画『ファースト・マン』の感想を述べてきました。
人類史上初の不可能ミッションに挑む人間たちのドラマを観て、あなたも月面ちゃく立の疑似体験をしてみては?
- ニール・アームストロングの謙虚で冷静沈着な人となりがわかる
- 月への旅を実際にしているような感覚に陥る映像体験
- 人類未踏の危険なミッションに命を懸ける男と女のドラマ
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