2019年公開の『ファイティング・ファミリー』はアメリカのプロレス団体WWEの女性レスラー・ペイジの実話を元にしたヒューマンドラマ。
ペイジのドキュメンタリーを観て感銘を受けたドウェイン・ジョンソンが、イギリスの製作会社とタッグを組み、プロレスを通して堅い絆で結ばれた家族の物語を描きます。
『ミッドサマー』『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』『ブラック・ウィドウ』で注目を集めるフローレンス・ピューがプロレス界で頂点を目指すペイジ役を熱演!
ほか、ニック・フロストやヴィンス・ヴォーンなど個性派俳優が脇を固め、ドウェイン・ジョンソン自身も本人役で出演してい流などキャスト陣も豪華です。
マルコヤマモト
目次
映画『ファイティング・ファミリー』作品情報
作品名 | 『ファイティング・ファミリー』 |
配信開始日 | 2019年11月29日 |
上映時間 | 104分 |
監督 | スティーブン・マーチャント |
脚本 | スティーブン・マーチャント |
出演 | フローレンス・ピュー
ニック・フロスト レナ・ヘディ ジャック・ロウデン ヴィンス・ヴォーン ドウェイン・ジョンソン |
音楽 | ヴィク・シャルマ |
映画『ファイティング・ファミリー』あらすじ【ネタバレあり】
アメリカのプロレス界に挑んだイギリス人少女の物語
イギリス北部でプロレスを生業とする一家に生まれ育ったサラヤ・ペイジ・べヴィス(フローレンス・ピュー)。
自身もブリタニー・ナイトというリングネームでレスラーとして両親のパトリック(ニック・フロスト)とジュリア(レナ・ヘディ)、兄のザック(ジャック・ロウデン)とともに家族ぐるみのプロレス興行を行っていましたが、資金繰りはいつもギリギリ。
18歳になるサラヤはザックとともにいつかアメリカのプロレス団体WWEの試合に出場し、一家を盛り上げたいと願っていましたが、兄のザックはプロレスを愛する一方で愛する彼女と結婚し、幸せな家庭を築くことを考えていました。
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パトリックとジュリアは自分たちの経営するプロレスジムに脚光を浴びることを考え、ザックとサラヤをロンドンで行われるWWEのトライアウトに参加させますが、結果はサラヤだけが合格。
兄妹でWWEに出場を夢見ていたサラヤはイギリスに留まろうとしますが、ザックからの後押しと家族のことを考え、単身フロリダへ。
WWEでは既にブリタニーと名乗るレスラーが存在したため、サラヤは自分が好きなテレビドラマ『チャームド』から主人公の「ペイジ」の名前を借りて、新たなリングネームで活動を始めます。
勇んでアメリカへ旅立ったサラヤでしたがWWEの興行スタイルと合わず苦労し、さらに同期であるモデルやチアダンサー出身のジェリー=リン(キム・マトゥーラ)、キルステン(アクィーラ・ゾール)、マディソン(エリー・ゴンザルヴェス)から嫌がらせを受けた挙句溝が生まれてしまい、異国の地でサラヤは心折れそうに。
ホームシックになったサラヤは両親にWWEの内情を打ち明けますが、伝わらず励まされるばかり。
その頃ザックもトライアウトに不合格になったことで酒浸りになり、サラヤからの電話にも出ることができません。
さらに両親がサラヤに許可なくペイジのグッズを販売していたことに腹を立て、親子関係にもヒビが入ってしまいます。
ある日のエキシビジョンで緊張したサラヤは相手から「イギリス人は歯並びが悪い」といじられ、よそ者扱いされたことを原因にマイクパフォーマンスができず、観客からのブーイングに固まってしまいます。
黒髪をブロンドに変え日焼けをしたサラヤはそれでも同期たちと馴染めず、モーガンから「イギリスへ帰るか?」と言われると、その言葉をそのまま受け入れて帰国。
帰国したサラヤはWWEが想像以上に厳しい世界であり、自分はもうダメだと心境を吐露します。
久々の故郷での興行はプロレスの台本を無視してザックがサラヤに勝利、サラヤがパトリックに「アメリカへ帰りたくない」と打ち明けると家族は大喧嘩をしますが、その末に和解。
サラヤは再度WWEの門を叩き、厳しいトレーニングを再開します。
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映画『ファイティング・ファミリー』感想【ネタバレあり】
一晩で夢を手にしたペイジのサクセス・ストーリー
イギリスから単身アメリカに渡り、WWEで厳しいトレーニングを受けたサラヤ=ペイジはついに「WWE・ロウ」への出場権を手にします。
そして初出場ながらディーヴァズ王者を保持するAJ・リーに見事勝利し、一夜にして自らの運命を変えたのです!
ペイジはリング上で感謝の言葉と「ここが私の家、もうよそ者ではない」と述べ、1万5千人の観客は新しいチャンピオンの誕生を祝福する様子が描かれます。
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(少々強引ではあるが)娘を信じ夢に向かって背中を押してくれる両親の心強さ、レスラーとしての将来や結婚など葛藤がありながらも本当は妹を応援したい気持ちは変わらない兄のザックという家族のキャラクターも魅力的。
また、イギリス人と最初はサラヤをバカにしていたモデル出身の同期たちにもプロレスで頑張らなきゃいけない理由がきちんとあって、それに気づいたサラヤが自ら考えを改めて歩み寄っていく様子にもグッときました。
そして、ペイジ対AJ・リーとの興奮冷めやらぬ試合には手に汗握るほど迫力満点!
2人の試合の撮影は実際のWWE・ロウの試合終了後に一気に撮影され、観客の熱狂ぶりを見るとその熱気をまとっている様子が映像からも伝わってきました。
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コメディ要素がある物語とキャスティングも最高!
フローレンス・ピューが主演を務めた『ファイティング・ファミリー』は、WWEの女性レスラー・ペイジと家族の実話を元にしたヒューマンドラマ。
かつてWWEで活躍したレスラーであり、現在は俳優として活躍するザ・ロックことドウェイン・ジョンソンがペイジ一家のドキュメンタリーを観て感銘を受けたことから、ドウェイン・ジョンソン自身も製作や出演に携わり、映画化されることになりました。
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ペイジ役を演じたフローレンス・ピューの強気な態度と最後の戦いっぷりは見事!
ルックスもペイジそっくりに再現しています。
父のパトリックを演じたニック・フロストが往年のブリティッシュ・コメディのテイストを醸し出しており、ヴィンス・ヴォーンは若者たちを育て、上手く現場を回すコーチ役として好印象を残しています。
エンドロールにはドキュメンタリーの映像が流れますが、ニック・フロストによる実際のお父さんの再現度が半端なく似ていてびっくり!
また、サラヤが旅立つ際の空港での別れのシーンも同じように描かれており、実際のエピソードもしっかり再現されています。
ドウェイン・ジョンソン自身も出演していますが、トライアウトの際にサラヤにアドバイスを与えたり「WWE・ロウ」出場前に勇気づけるメンター的役割として物語を盛り上げるフィクション部分に主に登場しています。
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SNSでのみんなの感想・評判
「ファイティング・ファミリー」観賞。
スポ根ガールズムービーと高を括ってはならない。
1990年代からの善きブリッシュコメディの継承。
才能ある者と無き者のそれぞれの挫折や葛藤。
社会貧困と犯罪の相関の枠は外さない。
年末、元気が出る映画😛 pic.twitter.com/ivWOrquCvs— びっけ (@kaostaviani) December 28, 2019
滑り込みでファイティングファミリー見てきました!
とても良かった~😭😭
人間讃歌!って映画だな~
家族はもちろん、その仲間たち、共にプロレスを目指す女の子達、出てくる人、みんな好きになってしまう、そんな映画でした— まつお (@m28031515) December 27, 2019
今年の映画納めで”ファイティングファミリー”を見た。ペイジは好きなレスラーだけどこんな生い立ちだったとは知らなかったから感動した。虐められてた側がなんで虐められていたか気づいて虐めてた人達に歩み寄って仲良くなるって流れが素晴らしかった。プロレスと一緒で本当に悪い奴はいない映画だった
— 覚前 遥 (@you2260) December 27, 2019
『ファイティング・ファミリー』見た!実在のWWEレスラーが主人公のヒューマンドラマなのだけど、笑えるし泣けるし、何よりこの映画を見るとメインテーマでもある“プロレス”がさらに好きになれる。最近話題作への出演爆増中のフローレンス・ピューをはじめ、キャスト陣もめちゃ良い仕事してる。名作。 pic.twitter.com/x9nikw6Igf
— 紙山レベッカ 🎬 映画レビューVTuber (@rebecca_kmym) December 23, 2019
マルコヤマモト
題材になっているプロレスの如く嫌な奴が誰1おらず、スッキリとした気分で終えれる作品です。
ペイジ対AJ・リーの試合は思わず声を挙げて応援したくなるほどで、プロレスに詳しくなくても問題なく楽しめますし、プロレス好きならばプロレスがさらに好きになること間違いなし!
しかし『ファイティング・ファミリー』の邦題はちょっと惜しいかも。
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映画『ファイティング・ファミリー』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
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『#ファイティング・ファミリー』
11.29(金)全国ロードショー!!!!!
\ー究極のエンターテイメント“プロレス”に
生涯を賭けた強い絆で結ばれた最強家族の真実の物語ー#フローレンス・ピュー #ジャック・ロウデン #ニック・フロスト #レナ・ヘディ #ヴィンス・ヴォーン #ドウェイン・ジョンソン pic.twitter.com/yDqlrz0zV8— 映画『ファイティング・ファミリー』公式 (@FIGHTING_FAMILY) November 15, 2019
マルコヤマモト
- 家族愛…★★★★★
- 物語…★★★★★
- 元気をもらえる…★★★★★
正直プロレスにあまり詳しくないので大丈夫かなぁ?と思っていましたが、実際はそんなこと関係なく楽しめる、笑って泣けて熱くなる家族の物語でした!
映画を観終わった後にはむしろプロレスの試合を生で見てみたくなるくらい。
プロレス好きはもちろん、夢や目標がある人の背中を押してくれるような元気をもらえる作品です。
マルコヤマモト