映画『ファイティン!』あらすじ・ネタバレ感想!マ・ドンソク主演!腕相撲を題材にした異色のハートフル作品

映画『ファイティン!』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『ファイティン!』公式ページ

腕相撲という比較的地味な題材ながらも、誰もが泣けるハートフルな作品として有名な映画『ファイティン!』。

韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』で主役のコン・ユまでもを食う存在となり「影の主役」と呼ばれ、一気に人気俳優になったマ・ドンソク。

そんなマ・ドンソクは大きな体に強面な顔面の持ち主ですが、人間味あるキャラクターとのギャップがますます人気を呼び、韓国では「マブリー」(マ・ドンソク+ラブリー)というニックネームが付いているほど!

ポイント
  • 腕相撲という地味な題材ながらも、物語の中心であるハートフルな絆の物語に涙。
  • 50センチを超えるマ・ドンソク驚異の上腕二頭筋を堪能せよ!
  • 腕相撲の映画に出演するのはマ・ドンソク10年来の夢だった。

今回は、マブリーのマブリーたる由縁が存分に楽しめる映画『ファイティン!』をネタバレありでレビューしていきます。

映画『ファイティン!』作品情報

作品名 ファイティン!
公開日 2018年10月20日
上映時間 108分
監督 キム・ヨンワン
脚本 キム・ヨンワン
出演者 マ・ドンソク
クォン・ユル
ハン・イェリ
チェ・スンフン
オク・イェリン
カン・シニョ
ヤン・ヒョンミン
イ・ギュホ
音楽 ナム・デウォン

映画『ファイティン!』キャスト/役柄

マ・ドンソク / 役:マーク

  • 韓国からアメリカに養子に出され、アームレスリングのチャンピオンを目指す孤独な男。
  • しかし、八百長疑惑で除名されてしまう(本当はアジア人差別により疑いをかけられた)。
  • 弟のような存在であるジンギの誘いに乗り、韓国で再度腕相撲に挑戦することに。
  • 無骨な男だが弱者や子供には優しく、悪党には厳しく接する。

クォン・ユル / 役:ジンギ

  • マークの弟的存在で彼を再び腕相撲に誘った自称「スポーツ・エージェント」。
  • 実はマークの強さを利用して裏の腕相撲で人稼ぎしようと企んでいた。

ハン・イェリ / 役:スジン

  • 2人の兄妹を育てながら東大門市場のアパレルショップで働くシングルマザー。
  • マークに助けてもらったことから、マークが警察に捕まった際に「妹」と名乗って身元引受人となり、奇妙な共同生活が始まる。

映画『ファイティン!』あらすじ


生まれて間もなく韓国からアメリカに養子に出された男(マ・ドンソク)は、かつてアームレスリングでトップになることを志していた。

孤独な彼はクラブの用心棒として働いていたが、スポーツマネージャー(クォン・ユル)の甘い言葉に乗せられ、再度アームレスリングに挑戦することを決意して韓国に戻り、実の母親を訪ねる。
出典:シネマトゥデイ

【ネタバレあり】映画『ファイティン!』感想レビュー

マーク(マ・ドンソク)の過去と韓国の養子問題

マ・ドンソク演じる主人公マークは、幼い頃に韓国からアメリカへ養子に出されましたが、その後すぐ養父たちが亡くなってしまいます。

アームレスリングのチャンピオンを目指していましたが、八百長疑惑をかけられて選手を除名されてしまいます。

その後は、豪腕を活かしてクラブの警備係として働いていました。

そこに現れたのは自分を韓国のスポーツ・エージェントと名乗るチャラそうな男・ジンギでした。

ジンギは韓国で行われる腕相撲の大会にマークを誘います。

考えた末、韓国へ向かったマークは、ジンギから実母の家の住所を教えてもらいますが、その家にはスジンと彼女の2人の子供であるジュニョンとジュニが暮らしていたのです…。

韓国の映画では、たまに出てくる事象が「養子問題」です。

もともとは朝鮮戦争時代にアメリカ人兵士との間にできたハーフの子供や、戦災孤児を送ったことがきっかけとされていますが、今になると貧困、シングルマザーといった時代の流れで子供を養子に出すという理由も増えているようです。

マークが養子に出された理由は描かれていませんが、親は白人で自分はアジア人という葛藤や、頼れる知り合いがいないという理由から、孤独にひたむきに自分と向き合える術である腕相撲に没頭していたのだと思います。

また、マ・ドンソク自身も10代後半に家族でアメリカに移住し(なので英語が堪能)、ボディービルダーやフィットネストレーナーとして活躍後、韓国に戻って俳優としてのキャリアを始めたことからマークと自身が重なることがあったようです。

養子縁組は韓国で特に多く、子供の将来を思っての親の決断かもしれませんが、子どもたちは成長するたびにアイデンティティがわからず苦悩することもあるようです。

養子問題については映画『神と共に 第二章:因と縁』でも描かれています。

こういった社会問題を映画にきちんと取り入れているのも韓国映画らしさですね。

マーク(マ・ドンソク)と子どもたちの絡みにほっこり

ジンギはサラ金とスポーツ賭博を運営するユ・チャンスにマークを売り込み儲け話を仕掛けますが、チャンスから出された条件はマークが八百長をするということでした。

「八百長ができる」と答えたジンギは、チャンス社長がスポンサーだとマークを上手く丸めこもうと考えるのです。

再び実母の家を訪ねたマークが、家から出てきたスジンの後をつけて東大門市場のデパートに入ると、スジンがビル内の一角にある衣料店で働いていることがわかりました。

そして、スジンもビル内で行われているチャンス社長主催の腕相撲賭博でマークが試合をしている姿を目撃したのです。

ジンギはマークに八百長をするように指示をしましたが、マークはそれを無視して負けるはずの試合で勝利してしまいます。

怒ったチャンス社長がジンギを部下に狙わせるも、マークが大暴れの末にジンギを助けて警察に捕まってしまいました。

マークの国籍のためアメリカの大使館に通報されるところでしたが、スジンがマークと実母が一緒に写った写真を持って現れたのです。

そしてスジンは自分がマークの妹であることを明かし、マークの身柄を引き取りました。

マークはスジンと子どもたちと生活を始めます。

始めはぎこちない様子でしたが、だんだんと距離が縮まり、マークは子どもたちにとって大好きなおじさんという存在になり始めていました。

子役も演技が上手なのが、韓国映画のスゴイところ!

今作にもチェ・スンフンとオク・イェリンの2名の子役が出演していますが、子供らしさを損なわずにあんなに自然な演技ができるなんてどういうトレーニングをしているんだ…と思わず息を呑むほど、子役独特の嫌味もないし下手さもない、レベルの高い役者で驚きました。

無骨なマークが子どもたちのためにハンバーガーを作ったり、不器用ながらにも距離を縮める方法を考える姿は微笑ましく、孤独なマークにも笑顔が戻り良かったと思いました。

マーク(マ・ドンソク)とスジン(ハン・イェリ)の本当の関係は?

ジンギは放送局に務める先輩に掛け合い、マーク売出しのために賞金が出る腕相撲大会で優勝したコンボと対戦させます。

コンボに見事圧勝したマークの姿をテレビに取材させ、マークは一躍有名人になりました。

マークはスジンと子どもたちと一緒に幸せに暮らしていました。

しかしある日、スジンから実母に関する本当のことを打ち明けられます。

借金に苦しむスジンたちを優しく受け入れてくれたマークの実母は、亡くなるまでスジンたちと家族のように一緒に暮らし、亡くなってからはスジンたちがそのまま家で生活するようになっていました。

マークの母は、死ぬまでマークのことを気にかけていました。

感動的な話ではありますが、スジンとマークの間には兄妹という関係はなかったのです。

マークはこのことに酷くショックを受け、再び孤独に陥ります。

腕相撲大会が始まります。

予選から順調に勝ち上がるマークは、途中で腕のしびれを訴え始めました。

さらに、チャンス社長が差し向けた刑務所帰りの腕相撲元チャンピオンのパンチも勝ち進めていたのです…!

ジンギはチャンス社長から再び「マークが負ける」という八百長を仕掛けられ一度は断るのですが、自分の父親の借金の話を出されると、八百長を引き受けてしまいます。

子どもたちとの生活や、コンボとの腕相撲で勝利したときの幸せそうな雰囲気があるからこそ、マークの孤独という影の部分がより強調される描写になっています。

養子でアメリカで育ったマークは、祖国であるはずの韓国に誰も頼る人間がおらず、唯一の希望だったスジン一家が嘘をついていた(これは優しい嘘だと思うが)と思うことで、やはり自分には腕相撲しか無いという想いを吐露し、トレーニングに励む姿はまるで名作『ロッキー』を観ているようでした…。

腕相撲大会ではマ・ドンソクもそうですが、並々ならぬ男たちが登場しては、たくましい上腕二頭筋を見せつけてくれます(笑)

そして意外と腕相撲が魅せる描写になっている!全然地味じゃありませんでした。

『ファイティン!』は上腕二頭筋フェチの方にもおすすめの映画です。

また劇中のセリフの中で、マークが『オーバー・ザ・トップ』を観て腕相撲を始めようと思ったという簡単な説明がありますが、そのセリフだけでシルヴェスター・スタローン主演の『オーバー・ザ・トップ』をリスペクトしている作品であることもわかり、映画ファンには嬉しいポイントです。

『ファイティン!』の気になる結末

八百長のこともあり、ジンギはマークに試合を棄権するように提案しますが、マークはこの試合こそが自分を証明するものだと信じていました。

そして、子どもたちのために必ず勝利すると約束していることを理由に、試合を降りることを断ります。

ジンギとマークの想いはすれ違ったまま、いよいよパンチとの決勝戦を迎えました。

腕に痛みがあるマークは劣勢に追いやられ苦しそうな表情を見せますが、なんとかパンチに勝利し、優勝を勝ち取ります。

客席では子どもたちやスジン、心がすれ違っていたジンギ、それにつられてたくさんの人がマークを応援している姿にベタですけど感動!

優勝後のインタビューで、亡き母親への想いを語るシーンはさらに胸が熱くなります。

マークの「戻るのが遅くなってごめんなさい」という言葉は、母親が残した「迎えに行けなくてごめんなさい」と対になっているのです。

そして、勝利を得たマークがジンギとともに目指すのは世界大会でした…。

大きな会場で名前を呼ばれたマーク。

ここで物語は終わります。

『ファイティン!』の感想

「ハートフル」という言葉がぴったりな映画でした。

マ・ドンソクの活躍だけではなく、子どもたちやスジン、ジンギとの絆が深まっていく様子。

なんの繋がりもない人間同士が家族のような存在になるという温かい「絆」の物語でした。

不器用で、自分が信じるものが腕相撲しか無い。

そんなマークの表情が、子どもたちやスジンに出会って少しずつ緩んでいく姿に見ている側も思わずニッコリ。

そして、マークの腕相撲に対するひたむきな姿勢はまるで『ロッキー』を観ているよう…。

あまり期待せずに観ると、予期せずホロリと涙してしまうので注意ですよ。

といってもラストの試合シーンのベタさも味があって良いんですけどね(笑)

「ファイティン」は韓国語で「がんばれ!」という意味。

子どもたちがマークを応援する様子を思い浮かべると、今にも涙がこみ上げてきそうです!

結局はマ・ドンソクからにじみ出る人間味が今作『ファイティン!』の1番のスパイスになっているのではないでしょうか?

ちなみに、本作の原題は『チャンピオン』。

マークが世界で優勝することができたのか?は、まだ誰も知りません。

映画『ファイティン!』まとめ

以上、ここまで映画『ファイティン!』についてネタバレありで紹介させていただきました。

要点まとめ
  • ラストは王道の展開だからこそ泣ける!ガッツと絆で困難を乗り越えるマ・ドンソクに涙。
  • 腕相撲と共に韓国が抱える養子問題、シングルマザーなど社会的問題にも目を向けている。
  • 韓国映画は子役も上級!?的確にマ・ドンソクをディスる子どもたちにほっこり(笑)
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