エデンにたどり着いたフェナと雪丸の前に現れたのは、死んだはずの父・フランツとアベルの側近だった少年、コーディーでした。自分の使命を知りたかったフェナは、コーディーから驚くべき真実を告げられるとともに、世界の行末に関わる選択を迫られるのでした。
壮大な物語の結末は、どのようなものなのでしょうか。早速あらすじを見てみましょう。
目次
アニメ『海賊王女』第11話のあらすじと振り返り
エデンへ続く階段を登っていったフェナと雪丸が目にしたのは、方舟の残骸が存在する不思議な空間でした。そこに海軍を連れて後をつけていたアベルが現れ、雪丸と戦闘に。アベルの右腕を切り落とすも、雪丸は腹を刺されて負傷してしまいます。
フェナが雪丸を庇うと、炎の中から若かりし日のヘレナが現れます。血を流し、息も絶え絶えのアベルはヘレナに抱きしめられ、そのまま光となって消えていくのでした。
ヘレナはフェナに「あとはあなた次第」とだけ言い残し、そのまま去っていきます。困惑するフェナの前に、今度はコーディーが姿を見せます。
【ネタバレあり】アニメ『海賊王女』第12話あらすじ・感想
選択の巫女としての使命
エデンに現れたのは、アベルの側近として暗躍していた少年、コーディーと死んだはずの父、フランツでした。コーディーによって、フェナは巫女として自分がヘレナ、ジャンヌと先祖の記憶をなぞるようにしてここまでやってきたことが明かされます。
田中泉
エデンは増えすぎた魂を管理するための存在であり、フェナの血族である巫女は一度世界を壊して作り直す「破壊と創造」、現状の世界を続ける「継続」、いずれかを選択しなければならないとコーディーは話します。
突然の選択に困惑するフェナに、コーディーは「継続を選んだ場合の可能性」を見せます。それは、ゴブリンの戦士たちが全員無残にも命を落とす場面でした。
田中泉
もうひとつ、「破壊と創造」を選んだ場合の可能性は、死の運命から逃れた雪丸とフェナが番として生き残り、方舟で世界を作り直すまで旅をするものでした。
迷ったフェナが思い出したこと
さらに巫女はどちらを選択したとしても、記憶を失うことは避けられないと告げられます。「破壊と創造」では雪丸を確実に救うことはできる反面、雪丸以外を救うことができないかもしれない……フェナはどちらを選ぶのか迷いますが、仲間たちやオットーたちを思い出し、決意を固めます。
田中泉
一方、花梨たちは海軍と戦闘を続けるなか、洞窟が地響きで崩れそうなことに気がつきます。雪丸はフェナを助けてくれるはず、という思いから、椿は仲間たちに島を脱出しようと呼びかけるのでした。
雪丸の目の前には、髪が伸びてドレスに身を包んだフェナが現れます。逃げようと手を差し伸べる雪丸でしたが、フェナは「一緒に行けない」と答えます。
フェナは雪丸に「自分を見つけてくれたこと」「約束をくれたこと」について感謝を述べ、涙を見せます。
田中泉
フェナの新しい姿
雪丸が目を覚ますと、小さな島の砂浜でした。浅瀬には、黒髪になったフェナが佇んでいます。
雪丸に気づいたフェナは、「あなたは誰?」と、やはり記憶を失っている様子です。雪丸はフェナにそれぞれの名前を伝えると、手を握ります。遠くでは、花梨たちが船で迎えに来ていました。
田中泉
記憶を失ったフェナを連れ、雪丸たちはこれまでの旅の道のりを遡りながら旅を続けます。前回は迷わずに進むことができた採掘場を訪れて迷ったり、あらためて花梨から銃の使い方を教わります。
田中泉
街を歩くも、ふと立ち止まったフェナ。花梨に置いていかれそうになって慌てて追いかけると、その横を少年と少女が走っていきます。その姿は、ヘレナとアベルによく似ていました。
田中泉
夜更けに甲板に佇むフェナは、後からやってきた雪丸に小刀を渡されます。あらためて言葉を交わしたふたりは、それぞれ笑顔を見せるのでした。
『海賊王女』第12話(最終話)のまとめ
自分の記憶と引き換えに、雪丸以外の仲間たちも助けようとする選択をしたフェナ。
記憶を失ったフェナは、仲間たちとともに旅を続けることになりました。その中で紫檀の兄やランブルローズの女海賊の登場と、まだまだ掘り下げて欲しい要素もたくさんありましたが、無事にフェナの役割が終わって「みんなと旅を続ける」という夢が叶ったことも事実です。
最後に思いを交わしたフェナと雪丸。伏線回収や戦闘シーンの迫力など、素晴らしい作品だったといえるでしょう。