アニメ好きたちから2021年秋アニメの中でも特に期待度が高いと言われている作品、『海賊王女』。
「18世紀」「王女」「侍」「海賊」をテーマに、運命に翻弄される少女、フェナ・ハウトマンの冒険を描いた今作は、制作発表時点で大きな話題を呼んでいました。
制作は『攻殻機動隊』シリーズや『PSYCHO-PASS サイコパス』で知られるProduction I.G、キャラクター原案や監督は『テイルズ オブ レジェンディア』や『B:The Beginning』でも知られる中澤一登さん。これは期待せざるを得ない!
すでに配信されている海外でも評価が高い『海賊王女』。早速第1話のあらすじを解説します。
目次
【ネタバレあり】アニメ『海賊王女』第1話あらすじ・感想
娼婦としての初仕事が受け入れられないフェナ
主人公の少女、フェナ・ハウトマンは幼い頃、父親と船旅に出ていたところを海賊に襲われます。燃え盛る船からたったひとり、小型ボートに乗せられて難を逃れたフェナは、父親から「“エデン”に迎え」と言われることとなります。
同時に、フェナは雪丸という少年から「必ず俺が見つけ出す!」と約束されたまま、国家が黙認している娼婦・男娼の島(シャングリラ)に漂着します。
漂着して10年もの年月が経ったフェナは、白銀に光る美しい髪と肌を持つ美しい少女に成長していました。その髪と肌から「白の境界線(ホワイトマージナル)」と呼ばれるフェナは娼婦としての初仕事を控えるも、島を脱出する計画を練っています。
男から引く手あまたと羨ましがられるフェナは、「どうでもいい」と投げやりです。その理由は、雪丸と交わした幼い日の約束があるからでした。
初仕事を受け入れられないフェナは、幾度となく頓挫している脱出計画をいよいよ実行に移そうと考えます。しかし、最大のネックは、お金でした。
「貧しいから船に乗れない、もし脱出できたとしても生活ができない」と嘆いていたフェナは、「腐った金を盗む」という結論に至ります。自分を買った男を即効性の睡眠薬で眠らせた隙に金を盗み出し、初夜を過ごすであろう海沿いの塔の2階からカーテンをロープのようにして脱出する……という計画を立てますが、同僚のアンジーは呆れ顔です。
田中泉
早くも頓挫しかけた脱出計画
フェナは初夜権を買った男の元に向かう途中、支配人から想定していた塔の2階ではなく最上階の部屋を使うことを知らされます。早くも脱出計画の雲行きが危うくなったフェナは、その場で仮病を使って仕事を拒否しますが、ナイフで脅されます。
その瞬間、突如として窓から老人が侵入、支配人を取り押さえてフェナを助け出します。隠れていたもうひとりの老人、サルマンとともに「フェナ様」を呼ぶ彼は、かつてハウトマン家に仕えた騎士のオットーでした。
田中泉
オットーに促され、用意している船に向かおうとその場を後にしようとするフェナの足を、ボロボロの支配人が掴んでいました。「ただの娼婦」と蔑まれたフェナは、ためらうことなく支配人を攻撃するのでした。
田中泉
衛兵だらけの状況のなか、フェナたちは道に迷ってピンチに陥ります。オットーがなんとか衛兵に立ち向かおうとするも、そこには弓矢で攻撃され、倒れていた衛兵たちの姿があるだけでした。
田中泉
ピンチを助けてくれた、黒い瞳の青年
その頃、アンジーはフェナの脱走について叱責されていました。何も知らないアンジーは酒瓶をぶつけられそうになりますが、海軍将校のアベルに庇われます。
田中泉
地図が読めないなか、なんとかフェナを逃そうとサルマンが残るも、衛兵たちに囚われてしまいます。オットーも息切れしながらなんとか歩いていましたが、ついにフェナは追っ手に捕まってしまいます。
ついに万事休すかと思われた瞬間、耳鳴りのような金属音とともに追っ手の男たちは倒されていました。真っ赤な鎧に鹿の角の兜を身につけた青年は、幼き日のフェナと約束した雪丸と同じ黒い瞳をしていました。
フェナは「君を知ってる!」と青年に声をかけますが、なんと彼はその場に落ちていた鬼の棒でフェナを殴り、気絶させるのでした。
田中泉
『海賊王女』第1話のネタバレ・感想まとめ
異国情緒あふれる舞台、暗躍する侍たち、そしてひとりの美しい少女の冒険ものとさまざまな要素が絡み合った『海賊王女』。
明るくてポジティブなフェナの冒険は、これからどんな展開を見せるのでしょうか。
また、フェナの居場所をなぜオットーたちが知っていたのか、雪丸はなぜ10年を経て助けにきてくれたのか……これから隠された謎も明らかになっていくはず。
来週の放送も楽しみですね。