多くの映画のテーマとして描かれる「家族」。
家族のカタチや抱える問題は国や地域によって様々、そして家族ごとに異なります。
また、血縁よりも強い絆で結ばれたいわゆる「寄せ集めの家族」がいることも確かです。
難事件をきっかけにより結束を強める家族、または崩壊してしまう家族など様々ですが、私たちにとってより身近なテーマであるからこそ、やっぱり「家族」って面白い!
マルコヤマモト
目次
- 1.おすすめ家族映画25選!
- 1.1第25位『グエムル -漢江の怪物-』
- 1.2第24位『感染家族』
- 1.3第23位『星の子』
- 1.4第22位『サバイバルファミリー』
- 1.5第21位『怪盗グルーのミニオン危機一発』
- 1.6第20位『アメリカン・ビューティー』
- 1.7第19位『アダムス・ファミリー』
- 1.8第18位『レッド・ファミリー』
- 1.9第17位『ミナリ』
- 1.10第16位『フェアウェル』
- 1.11第15位『ファイティング・ファミリー』
- 1.12第14位『リトル・ミス・サンシャイン』
- 1.13第13位『万引き家族』
- 1.14第12位『朝が来る』
- 1.15第11位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- 1.16第10位『はじまりへの旅』
- 1.17第9位『国際市場で逢いましょう』
- 1.18第8位『インクレディブル・ファミリー』
- 1.19第7位『ヤクザと家族 The Family』
- 1.20第6位『ワイルド・スピード SKY MISSION』
- 1.21第5位『パラサイト 半地下の家族』
- 1.22第4位『リメンバー・ミー』
- 1.23第3位『ブラック・ウィドウ』
- 1.24第2位『ゴッドファーザー』
- 1.25第1位『ワンダー 君は太陽』
- 2.おすすめ家族映画まとめ
おすすめ家族映画25選!
第25位『グエムル -漢江の怪物-』
- 『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督によるモンスター・パニック
- ソウルを流れる漢江に突如現れた怪物・グエムル対峙に挑む一家の姿を描く
- グロテスクなグエムルのビジュアルは衝撃的!
2006年公開の『グエムル -漢江の怪物-』は、『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞を受賞したポン・ジュノ監督が手がけたモンスター・パニックムービー。
ポン・ジュノ作品にも多数出演しているソン・ガンホやペ・ドゥナをはじめとする豪華キャストが共演し、未知の怪物に立ち向かう普通の家族を演じました。
在韓米軍が川に流した汚染物質により、川の生態系が変化。
韓国・ソウルの中心部を流れる漢江に突如巨大なモンスター(グエムル)が出現し、あっという間に人々を恐怖の渦に飲み込みます。
怪物に娘のヒョンソを攫われた川辺で売店を営むパク一家は、ヒョンソが生きていることがわかると、独断で救出へ向かいます。
その頃、グエムルに捕らえられたヒョンソは巣穴で出会った幼い兄弟とともに脱出を試みていました。
コメディ、シリアス、家族愛など作品内でも緩急ある内容に、ハラハラと興奮が止まりません!
グロテスクなグエムルのビジュアルと謎にまみれた生態は、衝撃的で興味をそそられます。
また、ヒョンソの遺影の前で離れ離れになっていた家族が集合するシーンでは、全員悲しいはずなのに互いに技を掛け合ったりドタバタした感じがシュールで笑えました。
マルコヤマモト
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第24位『感染家族』
- キム・ナムギルをはじめとする豪華キャストが集結したサバイバル・パニック
- ゾンビを使った若返りビジネスに興じる一家とその副作用から起こった騒動を描く
- ゾンビ映画初心者だけでなくゾンビ映画ファンでも楽しめるオマージュがたくさん
2019年公開の『感染家族』は、韓国の人気俳優キム・ナムギルや『さまよう刃』のチョン・ジェヨン、『ソウォン 願い』のオム・ジウォンなど豪華キャストが揃ったサバイバル・パニック!
崖っぷちに立たされた一家がゾンビを使って金儲けを始めたことから、田舎町でパンデミックが起こる様子をユーモアたっぷりに描きます。
田舎の寂れたガソリンスタンドで、その日暮らしの生活を送っているパク一家。
そんな彼らの前にイケメンゾンビが出現し、噛まれた父親のマンドクが若返ったことから一家はゾンビを利用した若返りビジネスで金儲けに乗り出します。
ビジネスは順調に進み、儲けたお金でガソリンスタンドを再建するまでに至りましたが、後日ゾンビに噛まれた人々に次々と副作用が現れ始めたのです。
ゾンビ映画やホラー映画が苦手な人でも「ガハハ」と笑って観られる痛快ゾンビ・コメディ。
また、初心者だけでなくゾンビ映画ファンでも楽しめるあの作品やあの作品へのオマージュも盛りだくさん。
そして何より嬉しいのが今作に登場するゾンビはイケメンで、娘との禁断の恋も…!?
マルコヤマモト
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第23位『星の子』
- 芦田愛菜が主演を務めた宗教を題材にしたヒューマンドラマ
- 新興宗教を信じる両親のもとで育ったヒロインが、愛を受けながらも困惑する姿を描く
- 信じること、愛することについても考えさせられる
2020年公開の『星の子』は芦田愛菜主演、芥川賞候補にもなった今村夏子の小説を映画化したヒューマンドラマ。
『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が監督を務め、怪しげな宗教を信じる両親のもとで育った主人公を芦田愛菜、父役を永瀬正敏、母役を原田知世が演じました。
大好きなお父さんとお母さんから愛情をたっぷりに受けて育ったちひろ。
しかし両親は、幼い頃病弱だったちひろを治したという怪しい宗教を信仰していました。
中学3年生になったちひろは新任のイケメン先生・南に一目惚れ。
しかし、夜の公園で怪しい儀式を行う両親の姿を見られてしまったのです。
そしてそんなちひろの心を大きく揺さぶる事件が起き、ちひろは家族とともに過ごす自分の世界を疑うようになります。
割とタブーに近い「宗教」が題材であるからこそ、逆に面白さも見出せる作品でした。
芦田愛菜の表情ひとつひとつが、思春期を生きる少女の複雑さを見事に物語っており、改めて彼女の演技力の高さを実感します。
マルコヤマモト
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第22位『サバイバルファミリー』
- 『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督が手がけたサバイバルドラマ
- 2年以上停電が続く東京からの脱出を試みるありふれた一家の姿を描く
- これまでの矢口監督作品とは異なり、かなり淡々としている印象
2017年公開の『サバイバルファミリー』は、『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督が手がけたサバイバルドラマ。
原因不明の電気消滅によって廃墟寸前となった東京から脱出した家族の姿を、コミカルに描きます。
ベテラン俳優の小日向文世が父親役で主演を務め、深津絵里、泉澤祐希、葵わかなが家族役で共演しました。
東京で暮らすごく普通の鈴木家。
当たり前のように電気を使い電化製品に囲まれていた毎日が一変、電気を必要とするあらゆるものが使用不可になり、東京は一瞬で大混乱に。
交通機関をはじめ、電話、ガス・水道まで完全にストップし人々が困り果てるなか、亭主関白である父親の義之は、家族を連れて東京を脱出しようと試みます。
亭主関白な父、天然な母、無口な息子、スマホ命の娘という、鈴木家は一緒にいるのになんだかバラバラなどこにでもありふれた家族です。
だからこそ、そんなどこにでもいそうな家族がもがきながら生き抜く姿には、とてもリアルを感じます。
サバイバルを通して、便利さの中に埋もれてしまった人間性を取り戻す姿が良かったです。
マルコヤマモト
第21位『怪盗グルーのミニオン危機一発』
- 『怪盗グルー』シリーズの第2弾
- 今作ではグルーが良きパパに変身!さらにロマンスの相手まで登場
- もちろん可愛いミニオンの活躍もあり、見どころが満載!
2013年公開の『怪盗グルーのミニオン危機一発』は、2010年に公開されて大ヒットを記録した『怪盗グルーの月泥棒 3D』の続編となるアニメーション映画。
月を盗んで世界一の怪盗の名を手にしたグルーは悪行から足を洗い、孤児3姉妹の父親となり楽しく暮らしていました。
そんなある日、グルーの手下でバナナが大好きなミニオンが誘拐される事件が発生!
世界レベルで悪と戦う「反悪人同盟」の捜査官として活躍するようになっていたグルーは、3姉妹と美人捜査官・ルーシーとともに事件の捜査に乗り出します。
前作では子供たちを作戦のダシにしか使っていなかったグルーが、今作では良きパパに大変身!
さらにグルーのロマンスや、3人の娘を思う父親としての気持ち、そしてとにかく可愛いミニオンたちと見どころが満載!
元々は家族でなかった人たちが本物の家族以上の愛を発揮する展開は、いつ観ても激アツ。
マルコヤマモト
第20位『アメリカン・ビューティー』
- アカデミー賞5部門を受賞したアメリカの家族崩壊劇
- 怖いけど笑える、サム・メンデス監督の手腕が光る!
- 父親役を演じたケヴィン・スペイシーはハマり役
2000年公開の『アメリカン・ビューティー』は、第72回アカデミー賞で作品賞を含む5部門を受賞した、アメリカの家族崩壊劇。
娘の同級生に恋をしてしまった父親、不倫中の妻、反抗期真っ盛りの娘など、家庭の中に潜む闇を『007』シリーズ、『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデス監督が、コミカルかつ辛辣に描きます。
郊外の一軒家で妻とひとり娘とともに暮らす普通のサラリーマン、レスター・バーナム。
しかし会社をリストラされ、娘の同級生に恋をしてしまったことから生活が一変、タガが外れたように好き勝手に生き始めますが、彼の行動が原因で家庭が崩壊し始めます。
怖くて笑える、サム・メンデス監督の手腕が冴え渡る衝撃の傑作!
ケヴィン・スペイシーが演じるねっとりとした中年男・レスターはハマり役。
良い方向に捉えれば、人は生きる希望があるだけで変われるということですが、自分の父親が同じ立場だったらちょっと…ご遠慮願いたいですね。
マルコヤマモト
第19位『アダムス・ファミリー』
- チャールズ・アダムス原作コミックの映画化
- 奇妙なお化け一家に巻き起こる騒動を、ブラックユーモアたっぷりに描く
- 公開当時日本でも大流行、CMにも起用された
1992年公開の『アダムス・ファミリー』はチャールズ・アダムス原作、テレビシリーズ化もされたコミックを映画化したホラータッチのコメディ作品。
不気味な洋館に暮らすアダムス一家に巻き起こる騒動を、可愛らしいブラックユーモアたっぷりに描きます。
当主のゴメス、妻で魔女のモーティシア以下、町外れにある不気味な洋館に暮らしているアダムス一家。
そんな一家のもとに長年行方不明だったゴメスの兄・フェスターが現れます。
久々の再会を喜ぶ一家でしたが、フェスターの正体は一家の財産を狙う悪徳顧問弁護士が送り込んだニセモノだったのです!
マルコヤマモト
手首だけのキャラクター「ハンド」ほかゴシックで個性的なキャラクターたちが人気を呼び、日本では車のCMにも起用されました。
当時わずか11歳、ウェンズデー役を演じたクリスティーナ・リッチがキュートです!
マルコヤマモト
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第18位『レッド・ファミリー』
- イ・ジュヒョン監督、鬼才キム・ギドク監督が製作総指揮を務めたサスペンスドラマ
- 偽装家族の北朝鮮工作員と韓国の普通の一家の交流を通して朝鮮半島問題を浮き彫りに
- 2つの対照的な家族をめぐる物語をスリル満点かつユーモアたっぷりに描く
2014年公開の『レッド・ファミリー』は、偽装家族に扮し韓国に潜入した北朝鮮工作員たちと、韓国の普通の一家がたどる運命を描いたサスペンスドラマです。
監督はこれが長編デビュー作となるイ・ジュヒョン、韓国映画界の鬼才と呼ばれるキム・ギドク監督が製作総指揮・脚本・編集を担当し、2013年の第26回東京国際映画祭で上映され、見事観客賞を受賞しました。
仲睦まじい家族を演じながら、実は韓国でスパイ活動を行う北朝鮮の工作員の4人組。
彼らの家の隣には喧嘩ばかり繰り返す、ごく普通の韓国人一家が住んでいました。
工作員のリーダーで妻役のベクは彼らのことを馬鹿にしていましたが、ひょんなことから交流を深めたことから、次第に故郷の家族に思いを募らせます。
しかし韓国人一家との交流が上層部にバレてしまった彼らは、隣の一家を殺害せよとの命令を下されてしまい…!?
対照的な2つの家族を描くことで朝鮮半島が抱える問題を浮き彫りにした、キム・ギドク監督の手腕が冴える作品です。
忠誠心の塊のような北朝鮮工作員たちが、市井の人々の生活に触れて心が揺らいでいく姿は必見。
マルコヤマモト
シリアスさの中にある予期せぬ笑いと感動のストーリーから目が離せません!
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第17位『ミナリ』
- アメリカ南部に移住してきた韓国系移民一家の物語
- 第93回アカデミー賞でユン・ヨジョンが韓国人初の助演女優賞を受賞
- 大きなドラマはないものの、人々の心に残る良作
2021年公開の『ミナリ』は1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国人移民の一家が厳しい運目に翻弄されながらも逞しく生きる姿を描いたファミリー映画。
2020年開催の第36回サンダンス映画祭ではグランプリと観客賞をW受賞し、第93回アカデミー賞では、祖母役を演じたユン・ヨジョンが韓国人女優で初めての助演女優賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
監督は韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン、『ウォーキング・デッド』シリーズで注目を浴びたスティーヴン・ユァンが、主人公で父親のジェイコブ役を演じています。
農業で成功することを目指し、アメリカ南部のアーカンソー州へ移住してきた韓国系移民のジェイコブ。
彼らの家となるボロボロのトレーラーと荒れ果てた農地を見た妻のモニカは不安に思いますが、しっかり者の娘・アンと心臓病を患っている息子・デヴィッドは、新天地に希望を見出していました。
やがて韓国から迎え入れたモニカの破天荒な母・スンジャもともに暮らすようになり、デヴィッドと奇妙な絆で結ばれていきます。
しかし旱魃による作物不良などで、一家は次第に追い詰められていき…!?
アメリカ版『北の国から』という説明が一番しっくりくる今作。
決して賑やかではない作品ですが、見知らぬ土地で不安を抱えながら逞しく生きていく一家は、今作のタイトルにもなっている『ミナリ』(=韓国語でセリ)そのもので力強さを感じます。
大きなドラマはないけれど、確かに人々の心に残る良作でした。
マルコヤマモト
第16位『フェアウェル』
- スタジオ・A 24製作のハートウォーミングムービー
- 余命わずかな祖母に真実を伝えるべきか否か、アメリカと中国の伝統の違いにも触れる
- 衝撃のラストに思わず笑顔が溢れる
2020年公開の『フェアウェル』は、『ムーンライト』『ミナリ』のスタジオ・A 24が贈る感動作。
アメリカ育ちのルル・ワン監督の実体験をもとに描いた、笑いあり涙ありのハートウォーミングストーリーで、主演を務めたオークワフィナの感情を細やかに表現した演技が評価され、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。
余命3ヶ月の祖母に会うために祖母の病気を隠し、いとこの結婚式をでちあげ中国を訪れたビリー一家。
ビリーは病気の真実を祖母に伝えるべきだと訴えますが、中国では助からない病気は本人に告げないという伝統があることから、中国に住む大叔母や他の家族はビリーの意見に反対します。
そんなか、自分の人生に悩んでいたビリーは祖母から生きる希望を受け取っていきました。
ビリーは中国に残って祖母の世話をしたいと訴えますが、誰も喜ばないと母親に止められてしまいます…。
コメディエンヌとして次第に頭角を表しているオークワフィナの演技が等身大でありながらも頼もしく、家族や親戚の気まずい雰囲気やアメリカと中国の文化や考え方の違いを、程よいコミカルさを加えて描いています。
本当にあった話、監督の実体験ということで驚きのエンディングには感動も倍増すること間違いなし。
マルコヤマモト
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第15位『ファイティング・ファミリー』
- 実在するWWEの女性ファイター・ペイジと家族の物語をドウェイン・ジョンソンが映画化
- 奮闘する登場人物たちを心から応援したくなる、熱い物語
- キャストが全員実在の人物にそっくり!
2019年公開の『ファイティング・ファミリー』は、アメリカのプロレス団体WWEで一夜にして夢を掴んだ女性ファイター・ペイジと、固い絆で結ばれた家族の物語を描いたヒューマンドラマ。
ペイジとその家族のドキュメンタリーに感銘を受けたザ・ロックことドウェイン・ジョンソンがイギリスの制作会社とタッグを組んで映画化しました。
監督・脚本は『蜘蛛の巣を祓う女』のスティーヴン・マーチャント、主人公のペイジを『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー、父親のパトリックを『ショーン・オブ・ザ・デッド』のニック・フロストが演じたほか、ドウェイン・ジョンソンが本人役で出演しています。
イギリス北部でレスリングジムを営むナイト一家。
プロレス命の兄・ザックと両親とともに中学1年生の時からリングに上がっていた18歳のサラヤは、いつかアメリカのプロレス「WWE」に出場し、一家を盛り上げたいと願っていました。
そんなある日、WWEのトライアウトに呼ばれた2人は試合会場で憧れのWWEの大スター、ザ・ロックとの対面を果たすことに。
しかし、トライアウトの結果はサラヤだけが合格、彼女1人でフロリダへ向かうことになりますが…。
何も考えず素直に楽しめるスポ根、家族愛、兄妹愛、友情、諸々を含めたサクセス・ストーリー!
挫折や衝突を繰り返しながらも、家族それぞれが自分のやるべきことを見つけていく姿に勇気をもらい、主人公をはじめとする登場人物たちの成長を素直に「がんばれ!」と応援したくなる爽やかな物語でした。
ドキュメンタリーの映画化ということで、エンドロールには本物のナイト一家の映像も流れますが、実際のお父さんとニック・フロスト演じるお父さんがそっくりです。
マルコヤマモト
第14位『リトル・ミス・サンシャイン』
- 第79回アカデミー賞で2部門を受賞したロードムービー
- 1つの旅路を通して不器用な家族の奮闘と再生を描く
- 娘のオリーブを演じたアビゲイル・ブレスリンのダンスが可愛すぎ!
2006年公開の『リトル・ミス・サンシャイン』は、サンダンス映画祭で絶賛され、第79回アカデミー賞では脚本賞と助演男優賞を受賞した、不器用家族の奮闘と再生を描いたロードムービー。
娘のオリーブを演じたのは、後に『ゾンビランド』などで活躍するアビゲイル・ブレスリン。
ほか、ポール・ダノやスティーヴ・カレル、そして助演男優賞を受賞したグランパ役のアラン・アーキンなど個性派俳優たちが演じる家族の姿が魅力的です。
ニューメキシコに住むフーバー一家は、お互いにダメなところを抱えており家族仲も最悪。
そんななか、ぽっちゃり体型の娘のオリーブが子供美人コンテストの候補者に選出されたことをきっかけに、一家はおんぼろの黄色いワゴン車に乗って目的地であるカリフォルニアを目指します。
マルコヤマモト
もちろん道中はトラブルばかり、そして最後は絶対にこうなるだろうなと分かっていても、なぜだか、悲しくて嬉しくておかしくて涙が止まりません。
不器用な家族が、1つの旅行を通して次第に清々しい表情になっていく様子に注目です。
そしてオリーブが一生懸命練習したコンテストのダンスに、ぜひ笑って泣いてしてください。
マルコヤマモト
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第13位『万引き家族』
- カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した是枝裕和監督のヒューマンドラマ
- 犯罪でしか繋がれなくなった家族の絆と、社会の歪みを描く
- キャストは演技派揃い!特に安藤サクラの涙に注目!
2018年公開の『万引き家族』は『三度目の殺人』『海街diary』の是枝裕和監督が、犯罪でしかつながることができなかった家族の絆と社会の歪みを描いたヒューマンドラマ。
キャストはリリー・フランキー、樹木希林、安藤サクラなど演技派揃い。
第71回カンヌ国際映画祭ではグランプリとなるパルムドールを受賞し、アカデミー賞においては日本映画では10年ぶりの外国語映画賞ノミネートとなるなど、海外でも高い評価を獲得しています。
治たち5人家族は祖母・初枝の年金を頼りに、足りない生活費は万引きをして賄うという生活を送っていながらも、笑いが絶えることなく幸せに暮らしていました。
ある冬の日、団地のベランダで凍えている幼い少女を発見した治は、傷だらけの少女・ゆりを連れて帰り娘として育てることにしますが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに。
そしてそれぞれが抱える秘密や願いが明らかになります。
人間同士の関係が希薄な時代に「家族の繋がり」とは何かを問う、是枝監督の衝撃作品。
キャストたちの演技力が高いことも海外映画祭でも評価されるべきポイントで、子役たちの自然な振る舞いはもちろん、特に安藤サクラの「落涙」には絶賛の声が集まりました。
マルコヤマモト
映画『万引き家族』作品情報 2018年公開の『万引き家族』は、『海街diary』『三度目の殺人』の是枝裕和監督……
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第12位『朝が来る』
- 河瀬直美監督が辻村深月のベストセラーを映画化したヒューマンミステリー
- 生みの親と育ての親、2人の女性の葛藤と過去を描く
- 開催が延期された2020年カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション作品
2020年公開の『朝が来る』は、河瀬直美監督が直木賞作家・辻村深月のベストセラーで、テレビドラマ化もされた同名小説を映画化したヒューマンミステリー。
永作博美、井浦新が主演を務め、コロナウイルスによって開催が延期された2020年のカンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」に選出されました。
一度は子供を持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は、特別養子縁組の制度を利用して1人の男の子を家庭に迎え入れることになります。
男の子に朝斗と名付け、幸せな生活がスタートしてから6年後、突然「朝斗の生みの親」と名乗る女性・ひかりから電話がかかってきたのです。
「子供を返して欲しいんです。それがダメならお金をください。」
マルコヤマモト
ショッキングなミステリー要素を孕みながらも、映画を見進めるうちに佐都子とひかりの過去が明かされ、次第に他人事として見ることができなくなり両方に感情移入できる作品でした。
予告編だけを見ると、突然の電話に翻弄される永作博美と井浦新夫婦の葛藤を描いたような作品に捉えられますが、映画を観るとこれは朝斗の生みの親・ひかりを演じた蒔田彩珠の物語でもある。
NHK朝ドラ『おかえりモネ』のヒロインにも抜擢された、蒔田彩珠の演技に圧倒されること間違いなし。
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第11位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
- マーベルコミックのヒーロー「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の映画化
- クリス・プラット、ゾーイ・サルダナをはじめとする豪華キャストが大集結
- 1970〜80年代の洋楽ヒットBGMが痛快!
2014年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、マーベルコミックのヒーローチーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを映画化したSFアクション。
ジェームズ・ガンが監督を務め、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼルなど豪華キャストが集結し、宇宙一の落ちこぼれ集団ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの活躍を、1970〜80年代のヒット洋楽をBGMに描きます。
幼い頃に宇宙海賊ラヴェジャーズに誘拐された地球人のピーター・クイルは、銀河系を舞台にトレジャーハンターとして暮らしていました。
ある日強大な力を持つ石・オーブを手に入れたクイルは、そのせいで銀河の支配を目論む闇の存在とザンダー星の抗争に巻き込まれることに。
クイルは刑務所で出会った仲間たちとともにチームを組んで、宇宙の存亡をかけた戦いに乗り出します。
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チームの構成は自称プレイボーイのトレジャーハンター、女暗殺者、破壊者、アライグマ、巨木…と、出会って早々歪みあってばかりの彼らに本当に宇宙が救えるのか心配になりますが、1つの事件を通して団結し、彼らが家族のような存在になっていく姿に胸が熱くなります。
BGMになっている1970〜80年代の洋楽も、物語を邪魔することなくむしろ盛り上げていて痛快です!
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第10位『はじまりへの旅』
- カンヌ国際映画祭ほか外国の映画祭で高く評価されたロードムービー
- アメリカ北西部の森の中で暮らすヘンテコ一家が初めて都会へ
- 物語としては少し難しい、賛否両論分かれそうな内容
2017年公開の『はじまりへの旅』は、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」監督賞を受賞した、ヘンテコな家族の笑いと涙あふれるロードムービー。
監督は『アメリカン・サイコ』などの俳優も務めるマット・ロス、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヴィゴ・モーテンセンが、極端な教育方針を貫く父親役を好演しました。
現代社会の生活に触れることなく、アメリカの北西部にある森の中に暮らしているベン・キャッシュと6人の子供たち。
しかし、入院中の母・レスリーが亡くなったことから、一家は葬儀に出席するため、そして母親の願いを叶えるために2400キロ先のニューメキシコを目指して旅に出ることに。
世間知らずな子供たちは、生まれて初めて経験する現代社会とのギャップに戸惑いながらも、自分らしさを失わずに生きようとしますが…。
賑やかな6人の子供たちを演じる小さな名優たちの愛らしさ、アメリカ各地の雄大な景色と名曲をカバーを挿入した音楽にも注目が集まりました。
今作に登場する家族をわかりやすく例えるならば、ヒッピーのような父親の元で育った子供たち。
今作への解釈は人それぞれだと思い、父親の教育方針については賛否両論あることも理解できますが、その根底には妻や子供達を救いたいというシンプルな愛情があるからこそ、何が正解かあえてわかりづらくなっているのかも、と思いました。
マルコヤマモト
第9位『国際市場で逢いましょう』
- 朝鮮戦争後の韓国を舞台に、1人の男の人生と時代を描いた大河ドラマ
- 主演は韓国を代表する名優、ファン・ジョンミン
- 韓国では1410万人という歴代2位の動員数を記録した
2015年公開の『国際市場で逢いましょう』は激動の韓国・釜山を舞台に、ひとりの男の人生を描いた大河ドラマ。
主演は『新しき世界』『工作 黒金星と呼ばれた男』のファン・ジョンミン、共演をアメリカの人気ドラマ『LOST』でも知られるキム・ユンジンや、東方神起のユンホが務めたことでも話題に。
前作『TSUNAMI』でも132万人を動員したユン・ジェギュン監督が、今作では韓国では歴代2位となる1410万人の観客動員数を打ち立てました。
1950年に起こった朝鮮戦争で父親と妹と離れ離れになってしまったドクスは、母親と2人の妹弟とともに釜山の国際市場で避難生活を送っていました。
成長したドクスは別れる前に父親と交わした「家族を守る」という約束を胸に、一家を支える大黒柱として西ドイツの炭鉱やベトナム戦争へ出稼ぎに向かいます。
マルコヤマモト
朝鮮戦争から西ドイツへの炭鉱員派遣、ベトナム戦争への参入から朝鮮戦争での離散家族探し、そして現代に至るまでの韓国史を追えたり、歴史に名を残す有名人たちが登場したりと、『フォレスト・ガンプ』のような演出も。
主人公のドクス役のファン・ジョンミンが、1人の男性の20代〜70代の姿を熱演しましたが、苦労してきた男の背中は違うなぁと、1人の男が涙する姿に思わずもらい泣きしてしまいました。
また、ドクスの相棒・ダルグを演じたオ・ダルスも良い存在感を醸し出しています。
マルコヤマモト
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第8位『インクレディブル・ファミリー』
- 『Mr,インクレディブル』の14年ぶりとなる続編
- ミッションに挑む妻のヘレンに変わってボブが家事と育児に悪戦苦闘!
- 実写映画と違いがないくらい、アクションシーンが迫力満点
2018年公開の『インクレディブル・ファミリー』は、第77回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した『Mr,インクレディブル』の、14年ぶりとなる続編。
ぜんさくに引き続き実写アクションでも腕を振るうブラッド・バートが監督を務め、声優陣もクレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンターら前作のキャストが続投、日本語吹き替え版でも三浦友和、黒木瞳、綾瀬はるからが再集結しました。
驚異的なパワーゆえ、ヒーロー活動を禁止されていたボブ一家の元に復活をかけたミッションが舞い込みますが、指名はボブではなく妻のヘレン。
ヘレンがミッションに出ている間、ボブは慣れない家事育児に奮闘しますが、ついに末っ子・ジャックジャックのスーパーパワーが覚醒!
そしてそんな一家の前に、新たな敵が立ちはだかります。
『リメンバー・ミー』や『インサイド・ヘッド』など、泣かせる系が多いピクサー・アニメーションの中でも、良い意味でエンタメに振り切っている作品!
ヒーロー一家の戦闘シーンやアクションは動きやカメラワークも考え抜かれており、実写アクション作品とほとんど変わらず迫力満点です。
また、今作では家事や育児に悪戦苦闘するボブが、しっかり「父親」として成長して子供たちから信頼を得るという展開には感動しました!
マルコヤマモト
第7位『ヤクザと家族 The Family』
- 『新聞記者』の藤井道人監督オリジナルのヒューマンドラマ
- 綾野剛、舘ひろし、磯村勇斗など世代を超えた実力派俳優たちが集結
- 時代によって排除されゆくヤクザたちの姿を3つの時代の価値観で描く
2021年公開の『ヤクザと家族 The Family』は、『新聞記者』で日本アカデミー賞を総なめした藤井道人監督による、オリジナルのヒューマンドラマ。
時代の中で排除されていくヤクザたちの姿を3つの時代の価値観で描き、綾野剛、舘ひろし、磯村勇斗、尾野真千子、北村有起哉などの実力派俳優たちが集結しました。
1999年、覚醒剤によって父親を失った山本賢治は、ひょんなことから柴咲組の組長・柴咲博のピンチを救い、居場所がないところを組に迎え入れてもらうことに。
2005年、柴咲組で頭角を表していた賢治は男をあげ、さまざまな出会いや別れを繰り返す中で自分を迎え入れてくれた「家族」「ファミリー」を救うためにある決断をします。
そして2019年、14年の刑期を終え出所した賢治が見たものは暴対法の影響で衰退した柴咲組の姿でした。
さらにかつて自分が愛したホステス・由香との間に14歳の子供がいることがわかり、賢治は由香に会いに行きますが、そのことが更なる波乱を巻き起こしてしまいます。
『仁義なき戦い』のようなゴリゴリのヤクザ映画でなく、タイトル通りヤクザとその家族、周囲の人々に焦点を当てた非常に見やすい作品で、2時間があっという間です。
綾野剛、舘ひろし、磯村勇斗、尾野真千子ら、キャストの実力が高いことも映画にのめり込める要素の1つ。
最近では影を潜める存在になっている(=社会からの排除が進んでいる)ヤクザの人権、生きづらさもそうですが、1度踏み入れた道から抜け出すことの難しさをずっしりと感じました。
ヤクザである限り携帯・銀行口座はおろか、仕事、結婚、家族だって持つことが難しい。
マルコヤマモト
第6位『ワイルド・スピード SKY MISSION』
- 人気カーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの第7弾
- 前作に登場したオーウェン・ショウの兄・デッカードがドミニクたちに立ちはだかる!
- 1作目から主人公・ブライアンを演じているポール・ウォーカーの遺作となった
2015年公開の『ワイルド・スピード SKY MISSION』は、世界中で大ヒットを記録している人気カーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの第7弾!
監督は『ソウ』『アクアマン』シリーズのジェームズ・ワン、ドミニク役のヴィン・ディーゼルなどお馴染みの「ファミリー」が集結し、今作では最強の敵となるデッカード・ショウとしてジェイソン・ステイサムが登場。
マルコヤマモト
オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を倒し、平穏な生活を送っていたドミニクたちの前に、オーウェンの兄であるデッカードが弟の仇を打つべく立ちはだかります。
東京にいるドムたちの仲間を襲撃したデッカードは、ドムに宣戦布告。
デッカードからの襲撃を受け負傷したホブスに呼び出されたドムは、ファミリーとともに再び戦いに挑みます。
マルコヤマモト
今作もも例に漏れず大胆な作戦で度肝を観客たちの度肝を抜くだけでなく、ドレスやスーツを身に纏ったファミリーたちの肉弾戦、空飛ぶカーアクションなど見どころ満載。
しかも今回の敵は『ワイスピ』史上最強のジェイソン・ステイサムということで、終始テンションも上がりまくりです!
マルコヤマモト
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第5位『パラサイト 半地下の家族』
- ポン・ジュノ監督とソン・ガンホがタッグを組み、アカデミー賞作品賞を受賞
- 韓国に暮らす格差のある2つの家族が織りなすブラック・エンターテイメント
- 中盤までの上り詰め方からの後半の転落具合が素晴らしい
2020年公開の『パラサイト 半地下の家族』は、ポン・ジュノ監督とソン・ガンホが『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』『スノーピアサー』以来4度目のタッグを組んだ、対照的な家族を描いたブラック・エンターテイメント。
2019年のカンヌ国際映画祭、そして第91回アカデミー賞で外国語映画初の作品賞を受賞するという快挙を成し遂げ、世界中から注目を集めました。
全員無職でソウルの半地下住宅に暮らすキム一家。
そんなある日、友人からの紹介で長男のギウがIT会社の社長・パクの娘・ダヘの家庭教師として雇われたことをきっかけに、妹のギジョンも息子・ダソンの美術家庭教師として豪邸に足を踏み入れることに。
運転手として父のギテク、そして前任の家政婦を追い出して母のチュンスクまでがパク家への就職を果たしたことで安泰に思えましたが、ある雨の日に起こった事件からキム一家の転落が始まります。
マルコヤマモト
いやーな感じだけど何度も観たくなる、格差社会に対するメッセージにブラック・ユーモアをたっぷり振りかけましたよという、ポン・ジュノ監督作品の中では最もエンタメしている印象を受けました。
マルコヤマモト
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第4位『リメンバー・ミー』
- メキシコの死者の日を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー
- 音楽好きの少年・ミゲルが死者の国で自分の家族のルーツを確かめる冒険を描く
- 第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞
2018年公開の『リメンバー・ミー』はピクサー・アニメーション・スタジオ製作のメキシコを舞台にしたファンタジー・アドベンチャー。
日本のお盆にあたるメキシコの「死者の日」を舞台に、死者の国に迷い込んでしまった音楽好きの少年・ミゲルが家族のルーツをめぐる物語を描きます。
『トイ・ストーリー3』でアカデミー賞を獲得したリー・アンクリッチが監督を務め、第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞しました。
メキシコのサンタセシリアに暮らす天才的なギターの腕を持つ少年・ミゲル。
しかし過去に家族に起こった悲しい出来事が原因で、ミゲルの家庭では音楽を奏でることが禁じられていました。
しかし死者の日の祭りの夜に、町出身の憧れのミュージシャン、エルネスト・デラルスの霊廟からギターを盗み出したミゲルは、カラフルな死者の国に迷い込んでしまいます。
元の世界に戻そうとするご先祖さまたちからの追跡を振り切ったミゲルは、孤独で陽気なガイコツ・ヘクターとともに元の世界に戻る方法を探し始めますが…。
家族への愛、ご先祖への感謝、夢を実現させようとする情熱、仕事に対する誇りなど、普段から大切にしたいものがたくさん詰まった作品です。
また、字幕版だけでなく日本語吹き替え版のキャスト陣も見事!
ミゲル役の石橋陽彩、ヘクター役の藤木直人、ママ・イメルダ役の松雪泰子は歌唱まで完璧です。
マルコヤマモト
1年のどんなタイミングでもいいから、大切な人を「思い出すこと・忘れないこと」、感謝の気持ちを忘れないでいたいとも思いました。
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第3位『ブラック・ウィドウ』
- マーベル・シネマティック・ユニバースの24作目
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』で命を落としたナターシャ・ロマノフの物語
- かつての家族との再会そして迫力のバトルが胸熱!
2021年公開の『ブラック・ウィドウ』は、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ4の幕開けであり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で命を落としたブラック・ウィドウの知られざる過去を描いたスパイアクション。
主演はスカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デビッド・ハーバー、レイチェル・ワイズが共演。
孤高の暗殺者であったブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフが、なぜアベンジャーズになったのかが描かれます。
幼くしてロシアのエージェントとなったナターシャ・ロマノフは、妹分に当たるエレーナ、ロシアのスーパーソルジャーで父親役のアレクセイ、科学者で母親役のメリーナとともにアメリカで潜入捜査を行っていました。
潜入期間を終えた彼らはS.H.I.E.L.D.の追っ手を振り切ってロシアへ帰還し、偽装家族はバラバラになってしまいます。
2016年、アベンジャーズ同士が分裂したシビル・ウォーの後、ソコヴィア協定に反し追われる身となっていたナターシャは、妹分であったエレーナから送られてきた合成ガスを手にした途端、相手の動きを完璧にコピーするタスクマスターの襲撃を受けることに。
敗戦するもナターシャは無事合成ガスを守り抜き、送り主であるエレーナに会いにブダペストへ訪れます。
新型コロナウィルスの影響で公開が遅れた、マーベル待望の劇場公開作品!
正直『アベンジャーズ/エンドゲーム』に繋がるナターシャ・ロマノフの物語としては疑問に残る点が多かったものの、スパイファミリーが再集結するという展開は胸熱!
マルコヤマモト
豪快なパパのアレクセイにおっとりだけどキレるママのメリーナ、そして妹分のエレーナは今作最大の功績と言っても間違いありません。
マルコヤマモト
第2位『ゴッドファーザー』
- フランシス・フォード・コッポラ監督が手がけたマフィアの一代記
- イタリア移民から成功したマフィア一家の栄枯盛衰を描く
- 第45回アカデミー賞では作品賞を含む3部門を受賞
1972年公開の『ゴッドファーザー』は、マリオ・プーゾのベストセラー小説を当時32歳だったフランシス・フォード・コッポラ監督が映画化したマフィアの一代記の第1弾。
イタリアのシシリー島からアメリカに移住し、巨万の富を築き上げたたコルレオーネ一族の栄枯盛衰を重厚なタッチで描きます。
第45回アカデミー賞では作品賞、マーロン・ブランドが男優賞、そして脚色賞を受賞、映画史に名を残す不朽の名作として、今も多くの人々から愛される作品です。
イタリアから移民として渡米し、マフィアのドンにまで上り詰めたヴィトー・コルレオーネ。
ヴィトーの三男であるマイケルはマフィアの世界から足を洗うことを考えていましたが、ヴィトーが何者かに襲撃を受けたことをきっかけに、マフィアの世界に身を投じ、父の復讐を果たしていきます。
日本でも1972年に劇場公開され、幾度もリバイバル上映が繰り返される人気シリーズ。
マルコヤマモト
マフィアの跡目をめぐる騒動や抗争を描いている今作ですが、その中にも人間らしさを垣間見たり、今の時代にはない生々しさが逆に新鮮味を帯びていました。
マフィアものですが珍しく派手な銃撃戦はなく、淡々と物語が進んでいく割に3時間という超尺を感じさせないところが見事!
しかしながら今作はまだシリーズの1作目。
マーロン・ブランドのイケオジ感、そしてこれから成長するであろう、マイケル役のアル・パチーノの成長も楽しみです。
マルコヤマモト
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第1位『ワンダー 君は太陽』
- 難病の少年と周囲の人々の心の変化を描いた感動のヒューマンドラマ
- 特殊メイクを施した主人公・オギー役のジェイコブ・トレンブレイの演技が見事
- 全体的に愛とユーモアに溢れた作品で、難病を扱った作品なのに重苦しさがない
2018年公開の『ワンダー 君は太陽』は、全世界で800万部以上売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を映画化した、感動のヒューマンドラマ。
監督・脚本は『ウォールフラワー』『美女と野獣』のスティーブン・チョボウスキー、『ルーム』で世界中から注目を集めたジェイコブ・トレンブレイが主人公のオギー役、ジュリア・ロバーツが母親、オーウェン・ウィルソンが父親を演じました。
遺伝子疾患のため人とは違う顔で生まれてきたオギーは、これまで母親のイザベルと自宅学習をしてきましたが、10歳にして初めて小学校に入学することに。
学校で初めていじめや裏切りに遭い戸惑うオギーでしたが、挫けそうになりながらも家族の愛を勇気に変えて立ち向かっていきます。
やがて、そんなオギーの魅力に気づき始めた周囲の人間たちが、少しずつ変化を見せ始めます。
マルコヤマモト
フランス映画の『最高のふたり』が登場して以来難病をただの感動ものとして描く作品は減り、『ワンダー 君は太陽』もお涙頂戴作品ではなく全体的に優しい笑いで包まれています。
また、主人公のオギーの主観だけではなく周囲の人々の協力や悩みも描かれており、誰かしらに感情移入できる仕組みも見事です。
マルコヤマモト
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おすすめ家族映画まとめ
おすすめの家族映画をランキング形式でご紹介しました!
マルコヤマモト
洋画の家族映画はハッピーで派手、「家族」からヒーローものやファンタジーに発展させられる割と自由なテーマであること。
その反面、邦画の家族映画は社会問題やノンフィクションを反映させたものが多いように感じます。
また、アジア映画に目を向けて見ると韓国は家族が苦労する映画が多いなという、新たな発見もありました。
マルコヤマモト