前回第5話ラストでついに「ある決意」を固めたサム。
そして、カーリ率いるフラッグ・スマッシャーズがニューヨークに集結し、GRCの会議が開催されるタイミングを狙って騒動を起こそうとしていました。
- サムの決意とは?
- フラッグ・スマッシャーズとの戦いにいよいよ決着
- キャプテン・アメリカを引き継ぐのは誰だ?
それでは、クライマックスを迎えた『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第6話について、ネタバレありでレビューします。
目次
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』前回第5話のあらすじと前回の振り返り
秘密裏に超人血清を打ち、公衆の面前で人を殺してしまった2代目キャプテン・アメリカことジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)は、アメリカ政府によりその一切の権利を剥奪されてしまいます。
しかし、そんなジョンの前に”ヴァル”(ジュリア・ルイス=ドレイファス)と名乗る謎の女性が現れ、ジョンの価値がとある市場で高騰していると伝え、名刺を渡して去って行きました。
バッキー(セバスチャン・スタン)は約束通りジモ(ダニエル・ブリュール)をドーラ・ミラージュに引き渡し、ジモは海上のラフト刑務所に収監されることに。
再びイザイア(カール・ランブリー)の元を訪れたサム(アンソニー・マッキー)は、過去にイザイアや他のアフリカ系アメリカ人の兵士たちが受けてきた酷い仕打ちに関する真実を知り、それを重く受け止めた結果「ある決意」をします。
その頃、カーリ(エリン・ケリーマン)はバトロック(ジョルジュ・サンピエール)と手を組んで、GRCが2000万人の難民を強制帰国させる採決をする会議のタイミングを狙って騒動を起こそうとしていました…。
いよいよ対フラッグ・スマッシャーズの最終決戦、果たしてサムの決意とは!?
【ネタバレ】『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第6話(最終回)あらすじ・感想
新しいキャプテン・アメリカの誕生!
GRCが難民2,000万人の強制帰国を採決する議会のタイミングを狙って、カーリ率いるフラッグ・スマッシャーズが議場を占拠。
サムがニューヨークへ向かう中、バッキー、そして変装したシャロンも合流します。
ビルの中ではフラッグ・スマッシャーズの急襲から逃げ惑う人々の中、ワカンダ製の新たなコスチュームを身に纏ったサムが窓を突き破って登場!
何者かと問われるとサムは「I’m Captain America.」(キャプテン・アメリカだ)と答えます。
バッキーとシャロンに対してビルの中から人を出すなと指示するサム。
そんなサムの前に、第1話以来の対戦となるバトロックが現れ2人は再び拳を交えることになります。
マルコヤマモト
その頃、カーリからの連絡を受けたバッキーは「俺と同じ轍を踏むな」と言って説得しようとしますが、カーリは一向に引く気配を見せません。
それどころか、バッキーとの通話の間にGRCの議員たちを人質に取ることに成功。
バッキーはバイクに跨り人質が捕らえられている車両を追い、シャロンは水銀蒸発でスマートに敵を倒します。
苦戦するサムでしたが、バトロックを突き放して空から人質の捕らえられたヘリを追いかけます。
議場から脱出したカーリは、ついに人質も自分たちも死んでも構わないという境地に達してしまい、仲間たちもさすがに怪訝な表情を見せます。
マルコヤマモト
一方、人質を乗せた車両と合流したバッキーに対し、カーリは車両に火をつけてバッキーの気を逸らそうとします。
しかし、そんな彼女の前にジョン・ウォーカーが登場!
「レマーを殺す気はなかった。無意味な命は傷つけたくないから」と釈明するカーリに対して「レマーの命に価値がないと?」とジョンは激怒。
スマッシャーズに立ち向かっていきますが、超人兵士の集団にボコボコにされかけます。
人質を救出し終わったバッキーが助けに入り、カーリやフラッグ・スマッシャーズのメンバーと戦いを展開。
また、ヘリの操縦経験者アイラと共闘したサムは無事に敵を排除します。
ジョンと対峙するカーリは圧倒的な力を見せつけるジョンに対して分が悪くなり、人質の乗った車両を高所から落下させようとしますが、この時ジョンは自作の盾を捨ててまで人命救助を優先したのです。
マルコヤマモト
フラッグ・スマッシャーズからのさらなる妨害を受けて車両ごと落下しそうになったジョンですが、そこにサムが現れてレッド・ウィングとともに車両を持ち上げてピンチを救います!
サムの姿を見た群衆が「さすがブラック・ファルコン!」と歓声を上げますが、もう1人が「いや、キャプテン・アメリカだ。」と言い直しました。
パワー・ブローカーの正体
星条旗の描かれたスーツに身を包んだサムを見たカーリは大きなショックを受けますが、サムはそれに対して「道の模索だ。君もそうしろ」と返答。
バトロックの邪魔が入りカーリたちは逃走しますが、サムとバッキーは、ジョン・ウォーカーとともにカーリたちを追います。
サムたちから逃げるカーリはシャロンと遭遇。
そして、いよいよカーリが恐れていたパワー・ブローカーの正体が明らかになります…。
なんとシャロンこそがパワー・ブローカーであり、バトロックをスパイとして送り込んでいたのでした。
マルコヤマモト
シャロンの野望を憎い世界の支配と指摘するカーリに対して、シャロンは「一緒に世界を変えよう」といかにも悪役らしいセリフを口にしました。
「報酬を4倍にしなければ正体を全世界にバラす」と脅すバトロックをすぐさま射殺したシャロン。
2発の銃声に気づいたサムが音のする方へ向かうと、倒れたバトロックと腹部を撃たれたシャロンの姿を目にしたのです。
マルコヤマモト
サムはカーリに立ち向かいますが「君とは戦わない!」と一切攻撃する素振りを見せません。
そんなサムに対してカーリは「戦いなさいよ!」と躍起になり攻撃を繰り返しますが、シャロンが物陰から放った銃弾により倒れてしまいます。
体を抱き抱えるサムに対して「ごめんなさい…」と呟いて目を閉じるカーリ。
マルコヤマモト
一方、バッキーとジョンは共闘してスマッシャーズの他のメンバーを捕らえることに成功し、身柄を警察に引き渡します。
サムのスピーチが世界を動かす
地上に戻ったサムに対して記者たちが「いつキャプテン・アメリカに?」「今でもファルコン?」「キャプテン・ファルコン?」などの質問を投げかけます。
GRCの議員たちは素直にサムに感謝の意を述べますが、どうやら難民を追い出す国境復元をやめるつもりはないようでした。
そして、フラッグ・スマッシャーズをテロリストと呼んだり「(デシメーションから)すでに5年経っている」「戻ってきた人はホームレスになれと?」ともっともらしいことを並べる政府の面々に対して、自分の思いを語り始めたのです。
「人類が半分消えた時の無力感を思い出してください」と説得し始めるサムに対して、国防長官は「君には複雑すぎてわからない」と突き放す態度を見せます。
しかし、サムは「星条旗を背負う黒人」という立場から未だ自分に対して偏見を持っている人が多くいることも覚悟をして喋り始めました。
「俺には超人血清も金髪の髪も青い目もない。俺が持つ力は「より良い世界」を造ることができると信じる心だけ。」
サムは、政府は人を救うと同時に人を突き落とすような大きな決断ができるが、最大の問題は政府が誰とその決断を行なっているかということを指摘。
そして、カーリが命懸けで政府を止めようとした理由を考えるようにと迫ったのです。
命をかけて政府を止めようとする者がなぜテロリストなのか?
なぜそこまでする者が現れるのか考える必要があると、政府に対して努力と進歩が必要であり、力をどう使うかを自問してほしいと投げかけました。
この様子は世界中に放送されており、サムのスピーチを多くの人々が目撃することになります。
一仕事を終えたサムに対して「Nice Job,Cap.」と背中を叩くバッキー。
マルコヤマモト
バッキーは手負いのシャロンとともに退散し、サムはキャプテン・アメリカとして呼び止められ、スマッシャーズの残りを捕らえるために飛び立っていきました。
フラッグ・スマッシャーズのメンバーが護送される際に、海軍兵士が「世界はひとつ、人間もひとつ」という標語を囁き、発進した次の瞬間に護送車が爆発!
その様子を、ジモの執事のエズニックがドヤ顔で見ていました。
ラフト刑務所にてフラッグ・スマッシャーズの乗った護送車が爆破されたことと、GRGが難民の送還や再定住を見直すことがラジオから報じられ、それを聞いたジモはニコッと微笑み、満足した様子でベッドに横たわりました。
マルコヤマモト
そして、そのニュースを見たヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌは「ジモが最後に笑ったようね!」と口にし、ジモと繋がりがあることを示唆します。
そこに現れたのは、黒いキャプテン・アメリカのようなスーツを着たジョン・ウォーカー。
ヴァルは生まれ変わったジョンを「USエージェント」と呼び、ジョンもまた自分自身の復活を喜んでいました。
マルコヤマモト
それぞれの最後
隣人の日系人の老人・ヨリの元を訪れたバッキーは、ヨリの息子を殺したのがウィンター・ソルジャーで、その正体が自分であることを明かします。
自己満足の上での贖罪ではなく、拒否されても真実を告げることを選んだバッキーは、ノートの名前を全部消すとレイナー博士への置き手紙とともに全てを手放しました。
再びイザイアの元を訪ねたサム。
イザイアは世界を目の前にしたサムのスピーチと、GRCの方針を転換させたことに対して素直に称賛し、それに対してサムはイザイアをはじめとする先人たちに倣って身を捧げることを約束します。
そして、サムはイザイアをキャプテン・アメリカの展示がある博物館へと連れ出し、新たに展示されたイザイア・ブラッドリーのコーナーへ案内。
新たにキャプテン・アメリカになったサムは、アメリカ政府によって闇に葬られた黒人超人兵士の真実と記録を、新たに歴史に刻んだのでした。
地元であるルイジアナに戻ったサムは、サラや甥っ子、バッキーや地元の人たちとともにバーベキューを楽しみます。
カーティス・ハーディングの「On And On」という軽快な曲とともに、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではなく『キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー』というタイトルが表示され、物語は終わります。
マルコヤマモト
しかし、エンドクレジットの後に待っていたのはシャロン・カーターのその後の姿でした。
サムとの約束通り恩赦を受け全ての罪を赦されたシャロンは、再び古巣である諜報機関での活躍を希望。
パワー・ブローカーという裏の顔を持ったまま「エージェント・カーター」としてアメリカ政府の中枢に入り込んだのです…。
マルコヤマモト
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第6話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
⚡最終話配信スタート⚡ついに物語がクライマックスへ!💥
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— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) April 23, 2021
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終回をネタバレありでご紹介しました。
- 物語を通してサムが正式にキャプテン・アメリカの意志を受け継いだ
- アメリカ政府内に悪が蔓延!?シャロンの企みが気になる
本作は、アフリカ系アメリカ人であるサムがキャプテン・アメリカになるまでを描いた物語でした。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でスティーブから受け取った盾を「他人の物みたい」と言ったサムですが、物語を通してその違和感を乗り越えることができました。
サムの揺るぎない決意によりキャプテン・アメリカの座は無事引き継がれたものの、パワー・ブローカーとしてアメリカ政府に潜入したシャロンや、ラフト刑務所に収監されたジモ、“ヴァル”の元でUSエージェントとして活躍することになったジョン・ウォーカーなど、多くの課題や伏線を残していることは事実で、どうやらシーズン2制作の可能性があるとのこと。
プロデューサーであるネイト・ムーアがシーズン2制作の可能性に言及し、現実味を帯びてきているので続報を待ちたいと思います。
マルコヤマモト
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の物語はひとまず終わり、2021年6月11日からは、ついにファン待望のドラマ『ロキ』が配信開始。
マルコヤマモト