海外ドラマ『エクソシスト』は、誰もが知るホラー映画の金字塔『エクソシスト』の第1作目から40年後が舞台となっているドラマです。
- シーズン2の舞台は絶海の孤島。ぞくぞくする恐怖感は、間違いなくシーズン1以上。
- 悪霊の強さもシーズン1以上?トマスとマーカスの悪魔祓いは成功するのか。
- 魅力的な新キャラクターも登場。シーズン1と変わらない面白さで最後まで楽しめます。
それではさっそく『エクソシスト シーズン2 孤島の悪魔』をレビューしたいと思います。
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目次
【ネタバレ】『エクソシスト シーズン2 孤島の悪魔』あらすじ・感想
舞台はシーズン1から半年後。
悪魔祓いの旅を続けているトマスとマーカス。
その頃、ある孤島のファミリーホームでは、不可解な現象が起こり始めていて。
シカゴで悪魔に打ち勝ったトマスとマーカス。
二人は今、悪魔に取りつかれたシンディという女性の悪魔祓いをしながらトラックで逃走中でした。シンディの夫が追いかけて来るからです。
トマスはトラックを運転しながら、不思議な世界に意識が行っていました。
子供の手形がいくつもついた壁のある教会。大勢の子供たちが楽しんでいるパーティー。
シンディはトマスに赤ちゃんを見せます。子供たちが叩いているピニャータから溢れるのは、ドロドロの黒い液体。
地面に落ちた液体の中に、少女らしき顔が浮かび上がり…。
そこでトマスの意識は、現実に戻ってきます。
なんとか納屋に逃げ込んだ二人。マーカスはトマスに必要なものを買いに行かせますが、シンディについている悪魔は、
「トマスがマーカスにない才能を持っている。奴は私に心を許した。」
とマーカスに言います。
帰って来たトマスとマーカスは悪魔祓いを始めますが、そこにトマスの後を尾けて来たシンディの夫ジョーディのいとこたちが現れます。
トマスはシンディの意識の世界へ行き、そこでシンディに君を助けると言いますが、現実のトマスを見たマーカスは驚きます。
トマスの目は、真っ白になっていたのです。
結局トマスとマーカスは捕まってしまい、シンディは病院に連れて行かれます。
シーズン2のメインとなる孤島
ワシントン州ナックバーン島。
心に傷を負った子供たちが暮らすファミリーホームでは、妻を亡くしたアンディが一人で子供たちの面倒を見ていました。
しかし一番小さな少女グレースだけは、アンディ以外に心を開いていない様子。
そこへ社会福祉士で、アンディの昔の友人ローズが仕事でやって来ます。
その夜。目の見えないケイレブが家から消え、慌てて探すアンディたち。
今にも崩れそうな古い井戸の蓋の上に立っているケイレブを見つけてなんとか助けるアンディ。
連れ帰った家の中の壁には、子供たちの手形が付いていました。
トマスが見た手形と、ファミリーホームの手形。いったい何を意味するのか。
「孤島の悪魔」というサブタイトルから、島に来るということはわかっているので、トマスとマーカスがいつ島に来るのかが気になるまま話は続きます。
シンディの異変
捕まったトマスとマーカスは、シンディを救いたいと夫のジョーディに訴えますが、聞き入れてもらえません。
トマスは自分がシンディの意識の中で見た、教会のことを話します。
そこは昔シンディが行っていた教会で、シンディが安心できる場所でした。
トマスはシンディがそこで助けを待っていると言いますが、ジョーディは病院に戻ってしまいます。
しかし病室でシンディの異常な姿を見て、トマスとマーカスを呼び寄せるのでした。
シンディの意識の中でラジオから流れていた曲をトマスが口ずさみ、何とかシンディが抱えていた新生児を助け、悪魔祓いを開始するトマスとマーカス。
意識がまたシンディの中に飛んだトマスは、現実の世界のマーカスと合わせるように祈りの言葉を言い続け、悪魔を撃退。
トマスは現実世界に戻り、シンディも救われたのでした。
でもトマスの悪魔祓いの仕方は危険なんですよね。
マーカスも気にしているのに、トマスはなぜか自信満々で。
正直若いな、という感じですが、痛い目見るんだろうなあ、と予測もついてしまいますよね。
案の定、痛い目を見るトマス。早くない?
バチカンで調査を続けていたベネット神父も、その頃じわじわと追い詰められていました。
教皇暗殺に関わっていた枢機卿(カトリック教会における教皇の最高顧問)も追及を難なく逃れ、教会に対する謀略はマーカスが企てたものとされています。
ベネットは信頼するカロ枢機卿に言われ、バチカンを出ます。カロに渡された写真の女性を守るために。
ナックバーン島の異変は続いていました。
ホームで最年長のシェルビーが、近所の農園での羊の出産を見学に行くと、生まれてきた羊はまるで怪物のような姿をしていたのです。
信心深いシェルビーは森に何かがいる気配を感じ、アンディに訴えます。
トマスとマーカスは、シアトル郊外のグレアム家へ。新しい悪魔憑きの連絡を受けたのです。
娘のハーパーが悪魔にとり憑かれている、と訴える母親の話を聞くトマスとマーカス。
トマスは少女ハーパーの様子に、すぐに悪魔祓いを始めないと、と言いますが、マーカスは慎重です。
そこへ訪ねて来たのは、社会福祉士のローズ。ハーパーの様子を見に来たのでした。
母親はローズを追い返しますが、マーカスはローズに話しかけ、ハーパーは母親が言ったように様子がおかしくなるまで健康ではなかった、と知ります。
マーカスは母親がクリス・マクニールの本を持っていて、その本を参考にして娘を悪魔憑きに見立てたことを見抜きます。
トマスが母親に金槌で殴られたり、マーカスも襲いかかられたりしますが、ローズが警察を連れて来たため、無事ハーパーは保護されます。
トマスは自らの過信を反省し、マーカスもトマスに助言を与えます。
入院したハーパーは、退院後は施設に入ることに。
ローズは手続きに時間がかかることを心配し、知り合いのところで預かってくれるかもと、トマスとマーカスに告げます。
代理ミュンヒハウゼン症候群ですよね、ハーパーの母親。
ハーパーを薬漬けにし、精神的に追い詰め、自らは悲劇の母親を演じる、と。
ハーパーが助かって良かった。
マーカスがハーパーに、君は純粋だと言い、母親から庇うシーンが良かったです。
マーカスは本当にかっこいい。
ちょっと高くなっていた鼻がすぐに折れるトマスに、思わず笑いが。
根が素直なのか、折れるの早すぎです。いい奴だなあ。
まさかのローズ登場で、トマスとマーカスの島行きの流れが出て来て、テンションが上がります。
ナックバーン島で蔓延する悪魔の憑依
その頃ナックバーン島では、何かの気配を感じるシェルビーが湖で聖書を読み始め、グレースと共に庭にいたアンディは家に向かってくるカラスの集団を見つけます。
慌ててグレースを連れて、家の中へ逃げ込むアンディ。
カラスは家の壁や窓に次々に激突してきます。
ようやく収まった時には、家は無数のカラスの死骸に囲まれていました。
近所に住むラスに、湖の方角からカラスが来たと聞いたアンディは湖に向かい、シェルビーを見つけます。
シェルビーは島全体がおかしいけれど、ここが一番強烈だと言います。ニコールが殺されたところだと。
アンディの妻ニコールはうつ病を患い、湖に入水自殺していたのです。
アンディはそのことで、気づけなかった自分を今も責めてもいました。
シェルビーの訴えを遮り、アンディは家へ連れ帰ります。
ギーヨ枢機卿はフランスで、仲間を増やしていました。
儀式が終わり、アーモンドタルトに口を付ける男たちですが、次々と血を吐いて苦しみ始めます。
タルトをサーブしていた女性が、テーブルクロスに火をつけ、ギーヨも含め男たちは皆、炎に包まれて死んだのでした。
後日、その女性は教会でベネットに話しかけます。
彼女こそベネットが探すように言われた女性だったのです。
互いが悪魔憑きではないと証明したベネットと女性マウス。
マウスはギーヨを始末したことをベネットに教え、情報源に会わせるとベルギーのアントワープに連れて行きます。
そこには行方不明になったエクソシスト、シスター・ドローレスが悪魔に憑依され、鎖でつながれていたのでした。
新キャラのマウスは、あっさりギーヨたちを始末してしまうというすご腕。
強くてかっこいい女性はいいですよね。
しかし鳥が大量に飛んできて、窓や壁に体当たりというのは、悪魔が憑依するよりもよっぽど恐ろしい気がするのは、ヒッチコックの『鳥』のせい。
幼少期に『鳥』は見ちゃダメ、絶対。
島に到着したトマスとマーカス。
ベネットはドローレスを救おうとしますが、マウスは統合からは生還できないと言います。
マウスはドローレスの中の悪霊から情報を聞き出すために、ドローレスを生かしていたのです。
バチカンに潜む悪霊の存在や、ギーヨのこともマウスはドローレスと統合した悪霊から聞いていました。
ベネットは半年前のシカゴの件を話し、ドローレスも救えるのではと訴えますが、マウスは悪霊たちがシカゴで悪魔祓いをした二人にひどく腹を立てていると言います。
悪霊の狙いはエクソシストたちで、統合するか殺すかなのだと。
ベネットはそれでもドローレスを助けようとしますが、反対に襲われてしまいマウスに助けられます。
そこでマウスは、ベネットからマーカスとトマスの名前を聞きます。
マーカスを知っている様子のマウス。二人はマリア・ウォルターズに統合した悪霊を捕えれば、悪霊たちに対して優位に立てると考えます。
ハーパーは退院し、トマスとマーカスもローズに頼まれ、一緒にナックバーン島へ渡ることに。
しかし島に着いた途端、囁き声のようなものを聞き、トマスは島に漂う不穏な空気を感じます。
ファミリーホームに着いたハーパーは他の子供たちと引き合わされ、アンディに言われて唯一の同性であるヴェリティに部屋へ連れて行ってもらいます。
トマスとマーカスはカラスの大群の話を聞いたり、何か言いたげなシェルビーの姿や、クモの巣の張った木などを見つけたことなどあり、島を調査することに決めます。
島を見て回っていたマーカスは、水辺で魚類野生生物局のピーターに会います。
打ち上げられた深海魚のサンプルを取っていたピーターから、マーカスは島で奇形の動物が生まれたことを教えられます。
トマスはアンディに言われ、ファミリーホームの「儀式」を見ることに。
それは新入りの子が、壁に手形をつけるものでした。
トマスはシンディの意識の中で見た、教会の壁につけられた手形と同じ跡だと気がつくのでした。
悪霊の存在が徐々に明らかに。
翌日。体調不良だと早退してきたヴェリティは、アンディの笑い声を聞いて表情を曇らせます。
やっと外に出て庭ではしゃいでいたグレースを昼寝させるため、屋根裏部屋に連れて行くアンディ。
ヴェリティはアンディが屋根裏を出るのを待って、屋根裏へ向かい扉を開けます。
しかしそこにあったのは、描きかけの絵や道具、カビが生えたサンドイッチ…。
ヴェリティは「誰かいるの?」と誰もいない部屋に問いかけます。
まさかのグレースはアンディにしか見えてない件。かなりゾッとするんですけれども!
そしてマーカスに、これまたまさかの恋の予感。
思えばシーズン1でも、バーで男の人と何やらアイコンタクトはしてましたね。
ヴェリティと話したことで、アンディは自分がグレースという少女の幻覚を見ていると気づきます。
アンディはグレースから逃げるように、子供たちやローズにキャンプに行こうと誘います。
トマスはファミリーホームが気になり、子供たちから話を聞きたいとローズに頼みますが、ハーパーをまた悩ませたくないローズに断られてしまいます。
マーカスはピーターに改めて会いに行き、島のことを尋ねます。
ピーターは1950年に島で起きた事件についてマーカスに教えます。
グレン・パウエルという普通の男がいきなり妻子を殺した後、本土でお泊まり会をしていた長女のところにも行き、長女の友達も殺し、警察に射殺された凄惨な事件です。
殺害動機を聞くマーカスに、ピーターは娘に聞いたらいいと提案、湾を渡ったところに住む長女のところまで連れて行ってくれます。
パウエルの娘から話を聞いたマーカスは、パウエルは悪霊にとりつかれて犯行に及んだと考えトマスに連絡します。
マーカスは明日一緒にホームを訪ねようと言いますが、トマスは歩いていた道を引き返すのでした。
アンディは森の中でも現れるグレースに、冷たい対応を取り続けます。
ファミリーホームの中に入ったトマスは、悪霊の存在を感じます。
ポルターガイスト現象も起き、突然動きだしたレコードプレーヤーを止めるトマスを、じっと見つめるグレースの姿が。
森の中では身体の大きなトラックが急に姿を消していました。
ヴェリティが小屋でトラックを見つけますが、正気ではないトラックは壁に何度も自分の頭を打ちつけます。
ホームでは屋根裏部屋で、グレースが何度も人形の頭を壁に打ちつけています。
しかし屋根裏にやって来たトマスには、グレースの姿は見えません。
ヴェリティはトラックを止めようとしますが、今度はヴェリティの首をトラックは絞め始め、壁に押しつけるのでした。
アンディが駆けつけ、トラックを止めようとしている時、トマスは聖書の一節を読み上げます。
屋根裏でグレースの手から人形が落ち、トラックもヴェリティから手を離します。
しかしトマスはグレースに手をつかまれ、過去に島で起きていた親が子供たちを殺した事件を体感した後、意識を失ってしまいます。
トマスと入れ替わりに家に戻ったアンディは、屋根裏で怒りを爆発させます。
グレースに出て行けと言うアンディですが、立ち上がったグレースの姿に驚きます。
いつもグレースが被っていたマスクの下から現れたのは、アンディの自殺した妻、ニコールだったのです。
トマスとマ-カスは島が悪霊にとっての餌場になっていることに気づきます。
親に子供を殺させる悪霊の話しをローズにして、様子がおかしくなっているアンディと話させてほしいと頼みます。
ローズは神父二人を夕食に招待することに。
アンディはニコールに言われて、気を落ち着けようとします。
その頃、ベネットとマウスはマリア・ウォルターズに会いに来ていました。
末期ガンで寝たきりになっていたウォルターズは、トマスが順調にこちら側に導かれている、と言います。
それからベネットに、マウスの過去を聞いてないのか、と。
耐えきれずマウスはウォルターズを撃ち、悪霊も倒れますが、その時の衝撃で落ちて来たシャンデリアからマウスを庇い、ベネットは重傷を負ってしまいます。
島ではアンディとローズが昔を思い出していい雰囲気に。
しかし、アンディにはニコールの姿も見えています。
寝ていたハーパーが目を覚ますと、そこには実の母親がハーパーを連れ戻しに来たのです。
一緒に来なければヴェリティを傷つけると母親に脅されるハーパー。
しかし、トマスとマーカスが現れて、母親を説得しようとします。
ローズは様子がおかしくなったアンディに襲われますが、ヴェリティの声で部屋を出て行くと、子供たちも見ている前で落ちていた包丁を拾ってハーパーの母親を殺してしまいます。
そして憑依されたアンディの、悪魔祓いが始まるのでした。
様子がおかしいアンディと一緒に過ごすのも、子供たちには不安でしょうね。
トラックは施設に入れられてしまっているし。
しかもアンディが人を殺すところを見てしまったんですから。
そしてやっと、トマスとマーカスの悪魔祓いが始まります。長かった。
でもこのシーン、かっこいいですよ。
最恐悪霊に立ち向かうトマスとマーカス。
ニコールは湖に入水自殺し、アンディは彼女を助けられなかったことに、深く傷ついたままでした。
現実と記憶の中を行き来するアンディに、トマスとマーカスは話しかけ、アンディの中にいる存在に負けず闘うように言います。
悪霊はアンディの記憶を操作し、マーカスたちの言うことを聞くなとアンディを誘惑し続けます。
数日が経ち、マーカスに頼まれたヴェリティは、アンディに会うため近所のラスの家から戻ってきます。
酷い言葉を並べる悪霊に、愛する娘をこれ以上傷つけたくないと、アンディは正気を一瞬取り戻し、ヴェリティを部屋の外に出してくれと叫びます。
トマスとマーカスは悪魔祓いを続けますが、疲れがたまったからかマーカスは悪霊の挑発に乗り感情的になってしまいます。
トマスに言われ、落ち着くために休息を取ることにするマーカス。
ローズは子供たちを本土に連れて行くことにしましたが、フェリー乗り場からヴェリティの姿が消えます。
ヴェリティはアンディからもらった本を一度はゴミ箱に捨てたのですが、ラスの家に取りに帰ろうとしていました。
話を聞いたローズは、一緒にラスの家に向かいます。
そんな時、島が停電になります。真っ暗なラスの家に入ったヴェリティは呼びかけますが返事がありません。
物音がする方へ向かったヴェリティは、ラスと彼の妻コリーンが殺されているのを発見します。
ヴェリティはローズと逃げようとしますが、ローズの後ろからアンディが現れます。
悪霊はトマスに幻覚を見せ、逃げ出してきていたのです。
目覚めたマーカスは様子のおかしいトマスを心配しながらも、アンディを探して外に出てラスの家で死体と血痕を見つけます。
痕跡を辿りながら、森の中へ。
トマスは幻覚の中、シカゴで救ったケイシーと会っていました。
アンディは港にいたシェルビー、ハーパー、ケイレブを捕まえ、ローズとヴェリティを捕らえている森の中の小屋へ連れて行きます。
ローズを井戸に落としたアンディは、子供たちを殺そうとしますがヴェリティがなんとか逃げ出します。
アンディが後を追っていったところに現れたのはマーカス。
シェルビーは縄を解いてもらうと、ヴェリティのことをマーカスに頼みます。
その後、シェルビー、ハーパー、ケイレブは井戸に落とされていたものの、何とか生きていたローズの救出に成功します。
森の中で追い詰められていたヴェリティを何とか助けたマーカスは、アンディと対峙します。
トマスは幻覚の中でアンディに会い、奴を逃がすな、他の家族に同じ思いをさせないでくれ、と言われます。
そのとき女性の声がして、ついに目覚めたトマス。そこにはマウスの姿があったのでした。
マウスは重症のベネットを病院に預けて、ナッックバーン島へ来ていたのです。
ついにマウスが合流。トマスも正気に戻って、ローズも助かりひと安心。
アンディが悪霊に誘惑されている辺りは、ちょっと間延びした感があったんですが、ここにきて物語も加速。
目が離せない展開になって来ました。
悪魔祓いは、思いもよらぬ結末を迎える…。
気絶したアンディを連れて小屋に戻ろうとしたマーカスは、トマスとマウスに会います。
マーカスは自分に思いを寄せたため、悪霊に憑依された過去を持つマウスとどこかぎこちないのですが、それでも三人で悪魔祓いを始めます。
しかし悪霊の力は強すぎて、効果がありません。
ローズや子供たちが本土に着き、連絡を受けた警察のヘリが上空を飛び始めます。
残された時間が少ないと知り、アンディに銃を向けるマウス。
宿主が死ねば、悪霊も死ぬからと。
エクソシストは処刑人じゃないと、マーカスは怒ります。
トマスは自分が新しい宿主になると提案、アンディから悪霊が離れたら、自分を連れ戻してくれ、と。
マーカスとマウスは危険だと反対しますが、トマスの意思は固く、マーカスも仕方なく同意します。
そうして、アンディの意識の中に入ったトマス。そこはアンディの家でした。
二人で寝室に移動してから、アンディはトマスに「家族」への伝言を託します。
アンディの意識の中で悪霊と対峙したトマスは、アンディを救うため自分の身を差し出そうとします。
しかし弱っていたアンディがそのとき現実で目を覚まし、マーカスに一言「撃て」と告げます。
マーカスはアンディに向けた銃の引き金を引き、トマスは現実に戻ってきます。
悪霊は倒されましたが、アンディは命を落としたのでした。
アンディ、ラスとコリーン夫妻、そしてハーパーの母親。
四人の死体が見つかり、ローズは警察で事情聴取を受けます。
ローズは、ハーパーの母親に対してはアンディの正当防衛だったこと、そのあとアンディを何かが変えた、と説明します。
子供たちとローズを待っていたトマスは、アンディからの伝言を彼らに教えます。
ローズへの愛情は本物だったことや、子供たち一人一人への、父親からの深い愛の言葉を。
そして最後に、アンディは悪霊の悪事を止めるため死んだ、君たちの父親はヒーローだと、トマスは言います。
三ヶ月後。施設から退院するトラックを迎えたのは、新しく里親になったというローズでした。
そしてローズの家で待っていたのは、シェルビー、ケイレブ、ハーパー、ヴェリティ。
兄弟との再会を喜ぶ子供たち。
部屋には島で撮影した、アンディとニコールも映った家族写真が、大切に飾られていたのでした。
アンディが死んだシーンから、ここまでは本気で涙腺崩壊。まさか『エクソシスト』で泣くことになるとは。
アンディが子供たちへ伝える言葉は、涙なくしては見れません。
ローズが全員引き取ってくれたところも、本当に良かった。
子供たちにはこれからローズの家で、どうか幸せになって欲しい。
モーテルの部屋に戻ったところで、トマスはマーカスに別れを告げられます。
マーカスはそれしかなかったとは言え、アンディを撃って一線を越えてしまった自分はもうエクソシストを続けられない、人殺しという大罪を犯した、と言うのです。
トマスは引き留めようとしますが、マーカスの意思は固く、またいつかと言ってハグをしてマーカスを行かせます。
これからを不安がるトマスに、まだやることがある、とマウスが声をかけます。
二人はバチカンに潜む悪霊や信奉者と戦うため、旅立ちます。
そうして、しばらくの後。
港で働いていたマーカスは、海を眺めていたとき、長い間聞こえなかった神の声を聞きます。
涙ぐみ、聞こえています、と呟くマーカス。
そしてトマスの名を、口にしたのでした。
『エクソシスト シーズン2 孤島の悪魔』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
映画の続編でもあったシーズン1とは違い、オリジナルな物語で描かれたシーズン2。
大団円ではなくても、救いのある結末に涙すること必至です。
シーズン3は残念ながらキャンセルになってしまい、かなり落ち込みましたが、シーズン2の「孤島の悪魔編」はきちんと決着が着いているのが救いです。
しかし、実はベネット神父が悪魔と統合されてしまっているので、シーズン3があれば戻ってきたマーカスとトマス対ベネットに憑依した悪霊との戦いがあったかと思うと、ものすごく残念です。見たかったなあ。
シーズン2はより一層と、家族の愛情がしっかり描かれていたと思います。
とりわけ、親の子供への愛情。アンディは残念でしたが、愛する子供たちを守り切った姿にはもう、泣けて泣けて。
できれば助かって欲しかった…。
シーズン1から製作総指揮を継続したジェレミー・スレイダーは、日本のホラーにインスパイアされた趣旨の話もしています。
孤島、不気味な井戸や小屋、カラスの大群などのゾクりとする怖さは、確かにアメリカのホラーというより日本のホラーに近い印象を受けます。
正直、日本のホラーの方が、欧米より怖いんですよね。
例えるなら、じめじめした怖さというか、仄暗いイメージというか。
だからか、シーズン1より、ぞくっとするシーンはあるんですが、悪魔祓いシーンはシーズン1の方が多いので、そこは残念。
そして、返す返すもシーズン3がないのが、本当に残念。
マーカスとピーターのデートシーンがなかったのも、ちょっと残念。
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