『スター・ウォーズ』シリーズの大人気キャラ、オビ=ワン・ケノービを主人公にしたスピンオフドラマが2021年6月現在、撮影されています。
エピソード1~3でオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーの再演ということで今から配信を楽しみにしているファンも多いでしょう。
また、ユアンといえば実力派俳優として『スター・ウォーズ』出演以前から日本でも注目されていました。
今回はそんなユアン・マクレガーの『スター・ウォーズ』シリーズ以外のおすすめ映画をご紹介します。
目次
ユアン・マクレガー出演おすすめ映画10選
『トレインスポッティング』
『トレインスポッティング』はドラッグに溺れるスコットランドの若者たちの陽気で悲惨な青春を描き、90年代のイギリス映画を代表する作品の1つとなりました。
ユアン・マクレガーは、仲間に振り回されるヘロイン中毒の主人公レントンを演じて注目されるようになりました。
小松崎 ともえ
スコットランド、エディンバラで暮らすヘロイン中毒者のレントンは、同じような仲間たちとつるんで退廃的な生活を送っていました。
ある日、レントンは万引きで逮捕されたことを機に更生を決意。
薬物中毒を克服し、ロンドンで就職します。
しかし、ようやく落ち着いた生活ができるようになった矢先に地元の悪友たちが押しかけてきて…。
本作では、まだ20代の初々しいユアンの姿を観ることができます。
小松崎 ともえ
日本では90年代を代表するミニシアター系おしゃれ映画のイメージが強い本作ですが、社会の底辺からなかなか這い上がれない薬物中毒者の苦しみが描かれています。
ユアン演じるヤク中のレントンは、一度は地獄の禁断症状を克服し、就職しますが悪友たちとの関係を断ち切れなかったことで会社をクビに。
これらの場面だけでも禁断症状の恐ろしさや足を引っ張る交友関係など、薬物中毒者がなかなか立ち直れない理由が分かります。
この後のレントンは人生をやり直すことができるのか。
小松崎 ともえ
『ムーラン・ルージュ』
世紀末のパリを舞台に高級娼婦と若手作家の儚い恋を描くミュージカル『ムーラン・ルージュ』。
ユアン・マクレガーは若き作家のクリスチャンを演じ、彼が惹かれる高級娼婦サティーンをニコール・キッドマンが艶やかに演じます。
『ロミオ&ジュリエット』、『華麗なるギャツビー』等のバズ・ラーマン監督がミュージカル映画の金字塔を生み出しました。
1899年のパリ、貧乏作家のクリスチャンは大人気キャバレー‘ムーラン・ルージュ’の花形スターであるサティーンと出会い恋に落ちます。
しかし、ショーへの出資を見返りにサティーンを我がものにしようとする公爵が登場。
公爵に隠れて関係を続ける2人でしたが、思いがけない悲劇が起こり…。
本作は過去と現在が入り混じったような独特な世界観やキャバレーの華やかさを再現した豪華絢爛な衣装で第74回アカデミー賞の美術賞、衣装デザイン賞を獲得しました。
そして、最大の見どころはミュージカル映画としてユアンの美声を思う存分堪能できることです。
小松崎 ともえ
また、サティーンを演じるニコール・キッドマンはどの角度からでも美しく、歌声も素晴らしいので2人での歌唱シーンは圧巻。
そして、相思相愛の2人の邪魔をする公爵の存在などハラハラする展開でストーリー自体も目が離せません。
果たして2人の運命はどうなるのか。
小松崎 ともえ
『ビッグ・フィッシュ』
ファンタジーと現実を織り交ぜながら父と息子の確執からの和解を描くヒューマンドラマ『ビッグ・フィッシュ』。
鬼才ティム・バートン監督がダニエル・ウォレスの同名ベストセラー小説を映画化しました。
ユアン・マクレガーは奇想天外な昔話ばかりをする主人公の父親エドワードの若き日を爽やかに演じます。
ジャーナリストのウィルは、幼い頃は父親エドワードの奇想天外な昔話が大好きでした。
しかしその後成人し、ウィルの大切な結婚式でもエドワードがそのホラ話を始めたことで喧嘩になり、それ以来ずっと不仲な関係に。
そんなある日、エドワードの体調が悪いことを聞かされたウィルは妻と共にずっと遠ざかっていた実家に帰ることを決意します。
『ビッグ・フィッシュ』は鬼才ティム・バートンの独特の世界観が大炸裂。
父親エドワードが語る若い頃の冒険譚である、自分の死に方を見せてくれる魔女との出会いや巨人との2人旅、伝説の魚の捕獲や若き日の妻とのロマンチックな馴れ初めなどは幻想的かつ美しく、観る人を魅了します。
小松崎 ともえ
また物語が進むうちに、エドワードをただのホラ吹きだと思っていた息子ウィルが、そんなホラ話の裏に隠されたエドワードの本当の想いに気付いていく姿はティム・バートン監督作品の中でも屈指の名場面です。
また、エドワードが本当はどのような人生を歩んできたかが分かるラストシーンも必見。
小松崎 ともえ
『ミス・ポター』
『ミス・ポター』は100年以上もの間、世界中から愛され続けている名作絵本「ピーターラビット」の生みの親であるビアトリクス・ポターの波乱に満ちた半生を描いたヒューマンドラマ。
主人公のビアトリクスをレニー・ゼルヴィガーが演じ、ユアン・マクレガーはビアトリクスと恋に落ちる新米編集者ノーマンを紳士的に演じます。
1900年代初頭のイギリス。
上流階級の女性であるビアトリクス・ポターは幼少期から動物の絵を描いたり、物語の創作が大好きでした。
当時は身分の高い女性が仕事を持つことが考えられなかった時代でしたが、ビアトリクスの”ピーターラビットとその仲間たち”の物語は幸運にも出版されることに。
さらに、ビアトリクスは担当になった編集者のノーマンと二人三脚で仕事をするうちに、互いに惹かれ合っていきます。
しかし、その身分違いの恋はビアトリクスの両親から猛反対されてしまい…。
‘ピーターラビット’といえばハリウッドで実写映画化されるなど現在も大人気のキャラクター。
小松崎 ともえ
本作『ミス・ポター』では、そんなビアトリクスの意外な人物像について知ることができます。
本作はビアトリクスと担当編集者ノーマンの純愛も注目ポイント。
ユアン演じるノーマンは現存するノーマン氏ご本人の写真の姿と大変そっくりで、ユアンの丁寧な役作りが伝わります。
ノーマンが常に優しい眼差しでビアトリクスを支え、また想いを寄せる彼女に初々しくアプローチしている姿は大変微笑ましくて観ている方もニヤニヤ。
果たしてビアトリクスとノーマンの関係はどうなるのか。
小松崎 ともえ
また、可愛らしいピーターラビットたちも時折登場し、日々の疲れた心を癒してくれること間違いなしの作品となっています。
『アイランド』
ユートピア施設に生かされていたクローン人間と政府の冷酷なエージェントとの死闘を描くSFサスペンス『アイランド』。
監督は『トランスフォーマー』シリーズ等でお馴染みのマイケル・ベイ。
ユアン・マクレガーは自身の非情な運命に抗う主人公リンカーンを演じ、スカーレット・ヨハンソンが主人公の恋人で金髪美女のジョーダンを演じます。
大気汚染から守られた安全なコミュニティで生活するリンカーンたちのあこがれは、定期的に行われる抽選で選ばれて‘最後の楽園(アイランド)’に行くこと。
しかし、ある時リンカーンは自分たちが肉体のパーツを提供するためだけに作られたクローン人間であること、そしてアイランド行きの当選者はコミュニティの外にいる自分たちクローンのオリジナルである人間のために臓器などを摘出されているという驚愕の事実を知ります。
『アイランド』は破壊王マイケル・ベイ監督作品らしくアクションシーンが満載で、主人公リンカーンを演じるユアンも終始アグレッシブ。
小松崎 ともえ
また、脱出以降の追手との壮絶なカーチェイス&銃撃戦はあらゆるものが破壊され、ベイ監督の真骨頂が遺憾なく発揮されています。
そして、撮影当時20歳くらいの初々しいスカーレット・ヨハンソンも見どころ。
自分の健康体維持のためにクローン人間で臓器のスペアを用意しておくという、近い将来実現してしまいそうなストーリーもゾッとします。
小松崎 ともえ
『天使と悪魔』
ダン・ブラウンの世界的ベストセラーを映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』に続くサスペンスミステリーの第2作目『天使と悪魔』。
主人公の宗教象徴学教授ロバート・ラングドンを前作と同じくトム・ハンクスが演じ、ユアン・マクレガーは本作のキーパーソンである司祭のカメルレンゴを演じます。
カトリック教会の総本山ヴァチカンで、新しい教皇の候補者である枢機卿たちが誘拐される事件が発生。
依頼を受けて調査を始めたラングドン教授は、教会に迫害された科学者たちが創設した秘密結社イルミナティの関わりを疑います。
また、犯人はスイスの研究所から、爆発すれば核にも勝る驚異的な破壊力を持つ”反物質”を盗み出しており…。
前作『ダ・ヴィンチ・コード』はフランスのルーヴル美術館から物語が始まりましたが、今回の舞台はイタリア、ローマにある世界最小の独立国家ヴァチカン。
小松崎 ともえ
しかし、物語は全体的にテンポが良くて分かりやすく、ヴァチカンでのアクションシーンや美しいロケーションなども楽しめます。
小松崎 ともえ
ユアン演じる司祭カメルレンゴは信仰心が厚く、話が進むごとにどんどん存在感を増していきます。
ラストの予想外な展開に繋がるカメルレンゴの動向にはぜひ注目してください。
『フィリップ、きみを愛してる!』
『フィリップ、きみを愛してる!』は愛する人のために詐欺や脱獄を繰り返し、懲役167年の刑で現在も服役中のゲイの男性、スティーヴン・ラッセルと彼が愛した男、フィリップ・モリスとの驚くべき半生を描く実話をベースにしたコミカルなラブストーリー。
フィリップにぞっこんの天才詐欺師スティーヴンをジム・キャリー、乙女な金髪おじさんであるフィリップをユアン・マクレガーが熱演します。
愛する妻子と平穏に過ごしていた警察官のスティーヴンは、突然襲い掛かった大事故をきっかけに自分に正直に生きることを決意。
妻にゲイであることを告白し、離婚します。
しかし、その後に出会ったボーイフレンドとのリッチな暮らしのために行った詐欺行為で逮捕・投獄されてしまいます。
ですが、その収容された刑務所でスティーヴンはフィリップという心優しい男に一目惚れしてしまい…。
ユアン・マクレガーとジム・キャリーは本作で初共演を果たしましたが、それを感じさせない相思相愛なゲイカップルぶりを演じて観る人をキュンとさせる作品です。
小松崎 ともえ
撮影当時は30代半ばのユアンでしたが、やや上目遣いで見つめてきたり、はにかんだ優しそうな笑みを浮かべたりと、受刑者感&年齢を感じさせない天使のようなキャラを体現。
走り方も小動物的で、着ている黄色い囚人服すら可愛らしいです。
ゲイのスティーヴンが一目惚れするのも納得です。
しかし、スティーヴンはフィリップを愛するあまりに、ウソにウソを重ねた行動を続けて収拾がつかない状態に…。
小松崎 ともえ
『人生はビギナーズ』
『人生はビギナーズ』は、同性愛をカミングアウトした父親とその中年息子の姿を通して、人生を前向きに生きようとする人々の姿を優しく描くヒューマンドラマ。
主人公の38歳独身の息子オリヴァーをユアン・マクレガーが演じ、2021年2月に亡くなった名優クリストファー・プラマーが末期ガンの父親ハルを演じました。
クリストファー・プラマーは本作で第84回アカデミー賞の助演男優賞を当時82歳で演技賞史上最高齢での受賞となりました。
38歳になっても内気な性格で恋をすることができないオリヴァー。
母親が亡くなり月日が経ったある日、75歳の父親ハルから突然、自分がゲイであるとカミングアウトされます。
父親の衝撃の事実をなかなか受け止められずにいたオリヴァーですが、本当の自分を伝えて残された人生を謳歌する父の姿を見て、自分に正直に生きることの大切さを学んでいきます。
高齢の父親からのカミングアウトという独特なストーリーですが、なんとマイク・ミルズ監督自身の父親との実体験を基に描かれた作品という驚きの事実。
75歳からカミングアウトしてゲイコミュニティで上手くやっていけるのかと心配になりますが、父親ハルはおしゃれを気にしたり、若い恋人アンディをゲットしてラブラブに過ごしたりと日々をエンジョイします。
小松崎 ともえ
また、本作のユアンは冴えない中年息子という役どころですが、少しずつ父親を理解していく繊細な演技は安定の素晴らしさ。
ハルがガンを宣告され闘病生活を余儀なくされてからの、不器用ながらも歩み寄っていくハルとオリヴァーの姿は温かい気持ちになります。
そんなオリヴァーもある女性と出会い恋に落ちることに。
オリヴァーが父の生き方に励まされ、自分の殻を破っていく過程は観る人にも勇気を与えてくれます。
そして、ハルの愛犬アーサーのキュートな名演技も必見です。
『プーと大人になった僕』
名作児童文学を基にしたディズニーの大人気キャラクター「くまのプーさん」の初実写化作品。
ユアンは大人になり、多忙でくたびれてしまったプーの親友クリストファー・ロビンを演じます。
小松崎 ともえ
「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」とプーと約束した少年クリストファー・ロビン。
月日が流れ成長したロビンは、現在は家族とロンドンで暮らしていました。
しかし、いつも仕事が忙しく妻子との週末の予定まで潰れてしまいます。
家族との約束を守れず、思い悩んでいた彼の前にかつての親友であるプーが突然姿を現し…。
本作のプーは、お馴染みのイラスト版プーとは若干印象が違いますが、観ているだけでモフモフのぬいぐるみ感が伝わる愛らしい姿をしています。
小松崎 ともえ
そしてピグレットやティガー、イーヨーなど100エーカーの森の仲間たちも大活躍。
ユアン演じるクリストファー・ロビンは激務な日々で心をすり減らしており、再会したプーのマイペースでのんびりした様子にイライラし、ついプーにきつく当たってしまいます。
しかし、ロビンは昔と変わらないプーたちと共に過ごすうちに、次第に忙殺される日々で見失っていた自分の大切な人やものを思い出していきます。
果たしてロビンの多忙な生活はどうなるのか。
毎日の仕事に疲れた人にはぜひ観てほしい作品です。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は『スーサイド・スクワッド』に登場したマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役のアクション。
『スーサイド・スクワッド』のその後が描かれており、ユアン・マクレガーはハーレイたちの敵で悪の世界を牛耳るサイコな男、ブラックマスクを演じます。
また、マーゴット演じるハーレイは前作よりも悪カワぶりがさらにパワーアップしました。
悪のカリスマであったジョーカーと別れて、すべての束縛から放たれたハーレイ・クイン。
モラル無しの大暴れで過ごす中、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラを守るため、サディストな極悪人ブラックマスクと全面対決することになります。
そして、ハーレイはクセ者だらけの最凶女性チームを結成。
事態は”悪VS悪”のカオスな戦いに突入していき…。
小松崎 ともえ
ブラックマスクことローマン・シオニスは毎回違った衣装に身を包み、常に身なりを整えていて一見するとスタイリッシュで素敵な男性に見えますが、隠しきれない狂気が常に醸し出されている不気味な存在です。
演じるユアンは、原作のブラックマスクの裕福な家庭に生まれながらも周囲を憎み、闇に転落していった背景を自身の解釈で役作りに盛り込み、主役のハーレイに劣らない強烈なキャラを生み出しました。
小松崎 ともえ
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ユアン・マクレガー出演おすすめ映画10選まとめ
- 『トレインスポッティング』
- 『ムーラン・ルージュ』
- 『ビッグ・フィッシュ』
- 『ミス・ポター』
- 『アイランド』
- 『天使と悪魔』
- 『フィリップ、きみを愛してる!』
- 『人生はビギナーズ』
- 『プーと大人になった僕』
- 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
いかがでしたか。
ユアンは最新作である伝説のファッションデザイナーを演じたNetflixのリミテッドシリーズの『HALSTON/ホルストン』も配信されています。
ドラマ版『オビ=ワン・ケノービ』の配信前に、ぜひユアンの過去作もチェックしてみて下さい。