世の中にはたくさんの面白い漫画が存在していて、どれから読んでいいのか迷ってしまいませんか?
そんな中、漫画を選ぶ一つの指標になるのが、ちゃんと完結しているのか否かという点。
いつ終わるのか延々待たされたり、休載にヤキモキさせられることのない、きれいに完結した名作漫画をミルトモライターたちが厳選して紹介!
少年漫画、青年漫画、少女漫画と分けているので、好みのジャンルからぜひおすすめ作品を選んでみてください。
目次
- 1.完結している面白いおすすめ漫画【少年漫画】
- 1.1『BLEACH』(全74巻)
- 1.2『NARUTO』(全72巻)
- 1.3『めだかボックス』(全22巻)
- 1.4『鋼の錬金術師』(全27巻)
- 1.5『魔人探偵脳嚙ネウロ』(全23巻)
- 1.6『暗殺教室』(全21巻)
- 1.7『うる星やつら』(全34巻)
- 1.8『らんま1/2』(全38巻)
- 1.9『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(全200巻)
- 1.10『北斗の拳』(全27巻)
- 1.11『鬼滅の刃』(全23巻)
- 1.12『育ってダーリン!!』(全2巻)
- 1.13『行け!!南国アイスホッケー部』(全23巻)
- 1.14『じょしらく』(全6巻)
- 1.15『五等分の花嫁』(全14巻)
- 1.16『賢い犬リリエンタール』(全4巻)
- 1.17『ファイアパンチ』(全8巻)
- 1.18『BEASTARS』(全22巻)
- 2.完結している面白いおすすめ漫画【青年漫画】
- 3.完結している面白いおすすめ漫画【少女漫画】
- 3.1『砂時計』(全10巻)
- 3.2『ラブ★コン』(全17巻)
- 3.3『ハチミツとクローバー』(全17巻)
- 3.4『はいからさんが通る』(全8巻)
- 3.5『ちびまる子ちゃん』(全17巻)
- 3.6『天使なんかじゃない』(全8巻)
- 3.7『ご近所物語』(全7巻)
- 3.8『お父さんは心配症』(全6巻)
- 3.9『こいつら100%伝説』(全3巻)
- 3.10『ルナティック雑技団』(全3巻)
- 3.11『姫ちゃんのリボン』(全10巻+番外編1巻)
- 3.12『ときめきトゥナイト』(全30巻+完結編『星のゆくえ』)
- 3.13『こどものおもちゃ』(全10巻)
- 3.14『7SEEDS』(35巻)
- 3.15『海の闇、月の影』(全18巻)
- 3.16『蒼の封印』(全11巻)
- 3.17『美少女戦士セーラームーン』(全18巻)
- 3.18『赤ずきんチャチャ』(全13巻)
- 3.19『ハンサムな彼女』(全9巻)
- 3.20『ママレード・ボーイ』(全8巻)
- 3.21『Paradise Kiss』(全5巻)
- 3.22『ピース オブ ケイク』(全5巻)
- 3.23『溺れるナイフ』(全17巻)
- 4.完結しているおすすめ漫画50選まとめ
完結している面白いおすすめ漫画【少年漫画】
『BLEACH』(全74巻)
作者:久保帯人
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:2001年〜2016年
- 少年心をくすぶられる必殺技
- 胸が熱くなるような展開
- おしゃれな専門用語
『BLEACH』はある出来事をきっかけに死神の力を手に入れた、高校生黒崎一護とその仲間たちの戦いを描くバトルアクション作品です。
霊感が強い高校生「黒崎一護」と、人の魂を食らう悪霊虚を退治しにきた死神「朽木ルキア」が出会うところから物語は始まります。
ルキアが一護を庇い重傷を負ってしまい絶望的な状況の中で、最後の手段として死神の力の一部を一護に分け与えることとなり、一護は死神となり虚を退治しました。
一護はルキアの死神の力が回復するまで、死神代行を引き受けることとなり、様々な騒動に巻き込まれていくうちに物語は進んでいきます。
ミルトモ 編集部
そして、月牙天衝をはじめとする必殺技や、卍解など少年心をくすぶられる設定が多数あり人気の要因となりました。
ミルトモ 編集部
『NARUTO』(全72巻)
作者:岸本斉史
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:1999年〜2014年
- ジャンプ漫画の王道を貫くストーリー
- ナルトが嫌われ者から英雄になるまでの過程
- 主人公以外のキャラクターたちの作りこまれたエピソード
物語はナルトの忍者アカデミーの卒業間際から始まります。
ナルトはイタズラばかりしていて、卒業試験にも3度落第をしていましたが、ある事件をきっかけにアカデミーの教師うみのイルカに認められ晴れて下忍になりました。
上忍はたけカカシが率いる第7班に、うちはサスケ、春野サクラと共に配属されます。
過去合格者が居ないと言われていた「サバイバル演習」で、仲間を大切にすることに気づき、見事合格をしました。
その後は、波の国の任務、中忍試験と話は進みナルトは目まぐるしく成長をしていき、英雄と呼ばれるまでに成長します。
ミルトモ 編集部
中盤以降は単にバトルをしているだけではなく、対話をして平和的に和解をするなど少年漫画では普通やらない展開を見せることも。
その後のストーリーとして『BORUTO』が、同じく集英社の『Vジャンプ』で作画池本幹雄で連載をしています。
ミルトモ 編集部
『めだかボックス』(全22巻)
作者:原作・原案:西尾維新、作画:暁月あきら
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:2009年〜2013年
- 原作者西尾維新の特徴の言葉遊び
- 球磨川禊をはじめとする敵キャラたち
- 先が読めないストーリー
『めだかボックス』は『戯言シリーズ』や『物語シリーズ』などで知られている西尾維新が、初めて週刊連載の漫画を手掛けた学園バトル漫画です。
箱庭学園に入学したてでありながら、支持率98%という驚異的な数字を叩き出し、生徒会長となった黒神めだか。
めだかは選挙戦での公約通り「目安箱」の設置をし、投書された依頼を幼馴染の人吉善吉と共に解決をしていきます。
解決をしていく中で、理事長が秘密裏に推し進めている「フラスコ計画」という非人道的な計画が発覚し、アブノーマルと呼ばれる特待生たちも動き出し学園内で問題行動を起こしていき…。
学園内の時計台地下にアブノーマルたちの施設があることがわかり、生徒会権限で視察をすることとなりますが、そこから本格的な戦いが始まります。
『めだかボックス』は登場人物の奇抜な名前や、西尾節と呼ばれる原作者西尾維新の作品でみられる言葉遊び、メタ的なセリフ回しなどが特徴的です。
他のジャンプ作品ではなかなか見られない表現で、差別化が図られています。
そして中盤以降登場する、外伝作品も作られるほど人気になった球磨川禊や、安心院なじみなど、とても強力な敵キャラクターたちの存在も大きな魅力です。
予想できない展開で物語も進んでいき、最後まで楽しめる作品となっています。
西尾維新書き下ろしの小説版も発行され、アニメは2期制作されるなど人気作品となりました。
一風変わった漫画のようで王道の展開もあるので、イチオシです。
『鋼の錬金術師』(全27巻)
作者:荒川弘
掲載誌:月刊少年ガンガン
掲載年:2001年〜2010年
- 読み応えのあるシナリオに感情を揺さぶられる
- 死生観や人間の定義を深く描き出す
- シリアスな展開あり、感動の涙ありのファンタジー大作
『鋼の錬金術師』は錬金術が存在する架空の世界を舞台に描かれるダーク・ファンタジー作品です。
「鋼」の二つ名を持つ若き錬金術師・エドと鎧の身体をした弟・アルは、幼くして“人体錬成”という禁忌を犯し、その代償として失った身体を取り戻すため、“賢者の石”を探す旅へ出ます。
旅の途中に様々な出会いと別れを経験した兄弟は、やがて“賢者の石”にまつわる衝撃の事実を知ってしまうのですが、そこには更なる秘密が隠されているのでした。
ミルトモ 編集部
二度のテレビアニメ化やアニメ映画化、さらに実写映画化もされており、オリジナルストーリーの作品もありますが、それぞれに楽しめる内容となっています。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『魔人探偵脳嚙ネウロ』(全23巻)
作者:松井優征
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:2005年〜2009年
- 濃すぎる犯人たち
- 人間と魔人との絆
- 散りばめられたブラックな笑い
『魔人探偵脳噛ネウロ』は謎を食べる魔人脳噛ネウロと、ネウロによって女子高生探偵に仕立て上げられた桂木弥子が様々な事件に挑む「推理物の皮を被った単純娯楽漫画(作者談)」です。
謎を食料とする魔人脳噛ネウロが魔界の全ての謎を食べつくし、脳髄の空腹を満たすために「究極の謎」を求めて地上に出てくるところから物語は始まります。
地上で初めて見つけた謎、桂木誠一殺人事件。
ネウロは被害者の娘・弥子に協力者として探偵を演じるよう強要し事件を解決。
事件解決後も女子高生探偵として「謎」を探すことを強要されるのですが、二人が共に行動をしていくうちに、魔人ネウロの人間に対する感情などにも変化が起きていきます。
推理物のように見えますが、解決方法はネウロが使用するユニークな魔界道具で強引に解決したりすることもあり、笑いあり、涙あり、バトル要素などもありと、王道のジャンプ漫画となっています。
ミルトモ 編集部
2007年にはアニメ化もされており、ドラマCD、小説など、様々なメディアミックスもされました。
ミルトモ 編集部
『暗殺教室』(全21巻)
作者:松井優征
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:2012年〜2016年
- 「生徒vs教師」の構図が活かされた展開が熱い
- 一風変わった学園モノに思わず心が躍る
- 個性豊かなキャラクターが丁寧に描かれる
『暗殺教室』は名門中学の底辺クラスに担任教師としてやって来た異形の危険生物=通称・“殺せんせー”と、殺せんせーを暗殺するよう依頼された生徒たちの戦いの日々を描いた学園サスペンスです。
日本政府のみならず世界中が危険視している生物が自ら中学教師を志望するという初っ端からの謎展開、さらに中学生たちが暗殺者としての腕を磨かれていくという筋書きからもわかると思いますが、ただのサスペンスではなくコメディ要素が強い物語になっています。
少しずつ明かされる生徒たちのパーソナルな部分や殺せんせーの過去を知り、気付いた時には思わず感動させられてしまうことでしょう。
ミルトモ 編集部
テレビアニメや実写映画も製作され、漫画同様に評価されています。
『うる星やつら』(全34巻)
作者:高橋留美子
掲載誌:週刊少年サンデー
掲載年:1978年〜1987年
- 長年にわたって愛されるヒロイン「ラムちゃん」を生み出した
- 一途なラムちゃんと女好きの諸星あたるのじれったい恋模様にドキドキ
- 物語をかき回すクセの強いキャラクターが多数登場!
『うる星やつら』は鬼の少女・ラムと、女好きの男子高校生・諸星あたるの恋模様を描いたドタバタラブコメディ。
キャラクターたちが住む友引町や異次元、宇宙を舞台に恋愛・学園・SF・妖怪・幽霊・格闘・などなんでもアリの世界観を打ち出し、斬新な物語と魅力的なキャラクターが漫画界だけでなくアニメ界にも衝撃を与えました。
特にヒロインのラムの一途でキュートだけど凶暴な性格が若者からの絶大な人気を得て、長年にわたって愛されるキャラクターになりました。
ミルトモ 編集部
さまざまなドタバタエピソードを経て、結局ラムとあたるは結ばれるのでしょうか?
4年半にわたるテレビアニメシリーズだけでなく、6作の劇場版、12作のOVAが製作されるなど、高橋留美子のキャリアの中でも、さまざまな面での成功を収めた作品です。
『らんま1/2』(全38巻)
作者:高橋留美子
掲載誌:週刊少年サンデー
掲載年:1987年〜1996年
- 水をかぶると女になるという主人公・早乙女乱馬の設定が斬新!
- 『うる星やつら』から引き継いだ、高橋留美子節の効いた格闘ギャグ漫画
- シャンプー、ムース、八宝菜など乱馬のライバルたちも魅力的
『らんま1/2』は、『うる星やつら』の後に連載が始まった高橋留美子作の格闘ラブコメディ。
水をかぶると女になってしまうという高校生格闘家・早乙女乱馬と彼の許嫁である天道あかねとの交流を軸に、天道家や高校などで起こる日常のドタバタ劇が描かれます。
親が決めた許嫁同士ということで最初は反発し合う乱馬とあかねですが、さまざまなライバルの登場や闘いを経て距離が縮まっていく様子にドキドキしてしまいます。
ミルトモ 編集部
『うる星やつら』に引き続き、小学館の期待に応えた大ヒット作となりました。
テレビアニメや劇場版のほかに、2011年には新垣結衣が天道あかね役を務めたテレビドラマ版も製作され、話題を呼びました。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(全200巻)
作者:秋本治
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:1976年〜2016年
- 最も発行巻数が多い単一漫画シリーズとしてギネスに登録されている
- 主人公・両津勘吉のキャラクターが魅力的
- 下町情緒あふれる描写が愛おしい
『こち亀』の愛称でお馴染みの『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、亀有区の公園前派出所に勤務する警官・両津勘吉と彼の上司や同僚たちの日常やドタバタ騒動を描いたギャグ漫画。
人情味に溢れる下町の警官・両津勘吉の仕事っぷりや日常だけでなく、作者である秋本治の趣味が前面に押し出されたエピソードや、時にはうんちく、時事問題などにも触れるなんでもありの物語ですが、1話完結方式なのでどこから読んでも面白いところが特徴です。
突拍子もない行動を起こす両津勘吉のドタバタ劇も見ものですが、やはり葛飾区を舞台にした下町人情の溢れる物語にも懐かしさを感じて心が温かくなります。
1976年の連載開始から2016年の連載終了まで40年に渡り連載され、コミックスが200巻を超えたことで、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネスに登録。
テレビアニメシリーズの放送はもちろん、香取慎吾が両津勘吉役を務めたテレビドラマ版や劇場版も放送・公開されました。
『北斗の拳』(全27巻)
作者:武論尊・原哲夫
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:1983年〜1988年
- 最終戦争後の199X年を舞台にした格闘漫画
- 北斗神拳を受け継ぐ主人公・ケンシロウの生き様を描いた
- ケンシロウの名台詞や敵役の独特な断末魔の叫び等が話題に
『北斗の拳』は、暴力が支配する最終戦争後の世界を舞台に、主人公・ケンシロウの生き様と最大の敵であるラオウとの戦いや、北斗神拳の相伝めぐる物語を描いた格闘漫画。
世界的な核戦争の末に築かれた暴力が支配する世界で、旅を続ける北斗神拳の伝承者・ケンシロウ。
愛する婚約者・ユリアを敵対関係にある南斗聖拳のシンに奪われたケンシロウは、道中であった少年・バットと少女・リンとともに旅を続けますが…。
ケンシロウと北斗神拳をめぐる宿命のドラマが人気を呼び、連載当時に大ブームを巻き起こしました。
ミルトモ 編集部
原作者・武論尊と作画・原哲夫の最大のヒット作となり、漫画以外ではテレビアニメ、実写映画、パチンコなど様々な分野で展開され、長年愛される作品になりました。
『鬼滅の刃』(全23巻)
作者:吾峠呼世晴
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載年:2016年〜2020年
- 言わずと知れた世界的大ヒット作品!
- 主人公・竈門炭治郎をはじめとするキャラクターたちのドラマが感動を誘う
- 映画『鬼滅の刃 無限列車編』が日本興行収入第1位を記録
『鬼滅の刃』は鬼化した妹・禰豆子を救うために、主人公で兄の竈門炭治郎が鬼を倒す「鬼殺隊」に入隊し戦う物語を描いた奇伝ロマン作品。
大正時代、炭を売りに出かけている間に家族を鬼に惨殺された竈門炭治郎は、唯一生き残ったものの鬼化した妹・禰豆子を人間に戻す方法を探るため、政府非公認組織「鬼殺隊」に入隊。
我妻善逸、嘴平伊之助などの同期とともに様々な任務をこなして成長した炭治郎は、柱と呼ばれる鬼殺隊の主軸たちとともに、禰豆子を鬼にした張本人である鬼舞辻無惨との戦いに挑みます。
ミルトモ 編集部
主人公の竈門炭治郎の優しさを含んだキャラクターが、「今までにないジャンプの主人公像」として多くの人々の心を掴み、敵味方を問わず魅力的なキャラクターや彼らに隠されたドラマが涙を誘いました。
アニメーションも大ヒットし第2期「遊郭編」の制作が決定したほか、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』は『千と千尋の神隠し』を超えて日本興行収入の歴代1位を記録するなど、その勢いは止まるところを知りません。
また、作者の吾峠呼世晴がアメリカのTIME誌が選ぶ「次世代の100人」に選出されるなど世界的にも注目を浴びており、連載は終了しているもののまだまだブームは続く予感です。
『育ってダーリン!!』(全2巻)
作者:久米田康治
掲載誌:週刊少年サンデー超(一話:少年サンデー増刊、最終話:週刊少年サンデー)
掲載年:1994年~1996年・2002年
- 理想の男の子を育てる光源氏式ラブコメ漫画
- 幼いながらも男ぶりを見せる冬馬が意外とかっこいい
- 6年の空白をもろともしない最終回
『育ってダーリン!!』は久米田康治が『だんな様は小学生!!』というタイトルで掲載された読み切り漫画が連載化された作品であり、高校生と小学生の年の差カップルのすれ違いや勘違いをネタにした異色派ラブコメディです。
理想の男性との出会いを待ち望む高校生の羽留うららはある日、自分には許嫁がいることを知ります。
その許嫁が小学5年生・坂本冬馬であることを知って落胆するものの、「理想の男がいなければ、理想の男を育てるまで!」と言って、冬馬を自分の理想に近づけるために結婚することを決めるのです。
冬馬と理想の男に育てるためにあれこれとわがままを突き付けるうららと、それを子供ながらに解釈して行動する冬馬のすれ違う様子が面白いですが、子供ながらにうららの期待に応えて男を魅せる冬馬と、傲慢に見えても心根では冬馬を心配して好意を寄せているうららの二人が揃って育っていく様に、心が温まります。
その後連載は6年の空白を挟み、絵柄も作者の精神状態も大きく変わった状態で最終回掲載を迎えます。
ミルトモ 編集部
『行け!!南国アイスホッケー部』(全23巻)
作者:久米田康治
掲載誌:週刊少年サンデー
掲載年:1991年~1996年
- 天才アイスホッケー少年が弱小部を強くしていく王道スポーツ漫画(序盤)
- 下ネタやダジャレオンパレードでスポーツ要素ゼロの一話完結ギャグ漫画(序盤以外)
- ラスト3話で明かされる衝撃の真実
鬼才・久米田康治の連載デビュー作である『行け!!南国アイスホッケー部』。
南国九州にある私立浜津学園の弱小アイスホッケー部に、ある日カナダから天才帰国子女・蘭堂月斗が転校してきます。
しかし、月斗はアイスホッケーの腕前は超一流ですが女好きで、さらにプレースタイルが「卑怯」ということでカナダのリーグを永久通報されていたのでした。
「勝てたらなんでも言うことを聞いてやる」というマネージャー・岡本そあらとの約束に燃える月斗と、そんな月斗の卑怯なプレーを何とか隠し通したい部員たちの活躍によって念願の初勝利を達成するアイスホッケー部の未来はどっちだ!?
という笑えて泣ける王道スポーツコメディー漫画…でした。
その後連載が進むにつれてアイスホッケーのシーンよりも日常のドタバタコメディが強くなっていき、単行本4巻以降アイスホッケー要素はほぼ消滅します。
ミルトモ 編集部
しかし、単に下品なだけではなく、「シーモーネーター」や「ぶるまたちんしゃぶ郎」といったネーミングセンスの光るキャラクターや、一話完結でどこからでも読みやすいギャグマンガの形式は後の久米田作品の原型とも言える作品でもあります。
そして作品のクライマックスで、実は月斗は「しもねた星」からやって来た王子であることを明かし、関わったみんなの記憶を消して星へ帰っていきます。
最後にそあらへ伝えた想いと共に…。
最終話では月斗との記憶を失い22歳になったそあらが教師となり、赴任早々に遅刻してきた月斗とよく似た生徒と“再会”して幕を閉じます。
この最終回には一切セリフがなく、イラストだけでそあらたちのその後を読み取る演出になっているのが巧みなので必見です。
ミルトモ 編集部
『じょしらく』(全6巻)
作者:原作・久米田康治、作画・ヤス
掲載誌:別冊少年マガジン
掲載年:2009年~2013年
- 女の子の可愛さをお楽しみいただくため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく漫画
- 落語家女子が繰り広げる文字通りの楽屋ネタ満載
- アニメ化もされた二人の天才が織りなすブラックギャグ漫画
『じょしらく』は「さよなら絶望先生」や「かってに改蔵」で知られる鬼才漫画家・久米田康治の原作と、「とらドラ!」や「迷い猫オーバーラン!」のイラストレーター・ヤスの作画が織りなす、放送コードギリギリを攻める社会風刺ネタやブラックジョークが詰め込まれた落語家コメディ漫画です。
ミルトモ 編集部
粋でいなせでよく尻も出すアネゴ肌の蕪羅亭魔梨威や、可愛い見た目に反して時折ダークな一面を見せる波浪浮亭木胡桃など、名前も性格もクセの強いキャラクターたちが織り成す楽屋でのトークを描いた本作は、作中でも注意書きのように「女の子の可愛さをお楽しみいただくため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく漫画です」と記されています。
ミルトモ 編集部
落語家の漫画ではありますが落語漫画ではないため、作中で落語のシーンはほとんど描かれません。
久米田漫画ではおなじみのお約束事(毎回必ず現れる脇キャラや背景描写など)や業界関係者をモチーフにしたブラックなネタや社会風刺ネタも多く、その久米田先生のきわどいネタをヤス先生が見事にかわいいキャラクターたちに言わせている点は見事なチームワークを感じ取れます。
ミルトモ 編集部
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『五等分の花嫁』(全14巻)
作者:春場ねぎ
掲載誌:週刊少年マガジン
掲載年:2017年〜2020年
- 五者五様の魅力的なヒロインたち
- 誰と結婚するのか、最後まで読めないミステリー
- 随所に散りばめられた胸キュン要素
物語は5つ子のうちの誰か1人との結婚を控えた風太郎が、高校時代を回想する形で進んでいきます。
5人のヒロインとの恋の進展にドキドキさせられるのと同時に、誰が風太郎の花嫁になるのか分からない謎解き展開も面白いストーリー。
ミスリードや伏線が張り巡らされており、終盤でようやく恋のお相手が判明します。
ファンの間でも花嫁が誰になるのか意見が分かれていたほど、最後まで読めない展開が続く胸キュン漫画です。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『賢い犬リリエンタール』(全4巻)
著者:葦原大介
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載年:2009年~2010年
- 誰も傷つかないからストレスなく読める!
- リリエンタールが可愛い!アホのように見えて賢い彼の愛嬌は抜群!
- コメディタッチでサクサク読めるのに、予想ができない展開が待っていて新鮮!
『賢い犬リリエンタール』は葦原大介による、斬新なほのぼのコメディ。
日野家には、てつことその兄がいます。
そしてある日、海外で働く両親から、2人に弟ができるという知らせが舞い込みました。
しかし、しばらくしてやってきたのは謎の箱。
その箱を開けてみると、中からリリエンタールという喋る犬が出てきました。
リリエンタールは人の心の中にあるものを具現化できる超能力犬で、黒い服を着た謎の組織に「RD-1」と呼ばれ、なぜか追われています。
新しくできた弟(ペット)が起こす騒動を収めるため、物作りが得意な兄と格闘技が得意なてつこ、そしてリリエンタールは日々奮闘するのでした。
大人になったら忘れてしまうような大事なことを、リリエンタールは教えてくれます。
ミルトモ 編集部
その他の登場人物も、敵含めて根っからの悪人はおらず、ストレスなく、テンポよくコメディタッチで読み進めることができます。
斬新な能力を持ち、優しい賢い犬であるリリエンタールがなぜ人を救うのか、彼が世の中の何に疑問を持つのか、予測のできないストーリーに読む手が止まらなくなりました。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『ファイアパンチ』(全8巻)
作者:藤本タツキ
掲載誌:少年ジャンプ+
掲載年:2016年~2018年
- 飢餓で狂った人間たち、極限状態で人はどう生きればいいのか問いかける!
- 人は見た目か?中身か?主人公の行動はまるで予測つかない!
- 宗教の副作用を描いた深い作品
『ファイアパンチ』は、苦痛と狂気のヒーローの誕生と成長、そして破壊と再生の物語です。
作品内では、不思議な力を持つ人間は「祝福者」と呼ばれます。
ある時、氷の魔女という祝福者の手によって世界は氷と吹雪と飢餓に満ちるようになってしまいました。
そんな中で、再生能力を持つ祝福者である主人公のアグニと妹ルナは、村人に自分で切った腕を与え、飢えをしのがせる狂気の日々を送っています。
しかし、そこに魔女の軍が攻めてきて、ユダと呼ばれる男の「朽ちぬ炎の祝福」で村は燃やされ、アグニは最愛の妹を亡くしてしまうのです。
そして炎に身を包んだ姿のまま生きるアグニは、ユダへの復讐を開始します。
ミルトモ 編集部
そんな疑問を投げかけるだけでなく、神がいない世界で神が作られる意味、すなわち宗教の存在意義など、現代社会にあてはめられる問題がいくつも出てきます。
数々の普遍的問いを読者にぶつけるストーリーを、圧倒的画力と大胆な構成で描いています。
『ファイアパンチ』は、他に類を見ない鬼才が生んだ作品と言えるでしょう。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『BEASTARS』(全22巻)
著者:板垣巴留
連載誌:週刊少年チャンピオン
連載年:2016年~2020年
- 新しい形の動物による青春ヒューマンドラマ!
- レゴシの考え続ける正義の在り方にグッとくる!
- 越えられない差別、社会問題の中、青年レゴシに何ができる?
『BEASTARS』には擬人化された動物しか出てきません。
そんな中でハイイロオオカミの主人公・レゴシは、肉食獣としての本能に悩むようになります。
そのきっかけになったのが彼が通う「チェリートン学園」の1年先輩のシロウサギ、ハルの存在です。
肉食獣と草食獣は本能的に分かり合えません。
それでも、レゴシは懸命にこの恋心を大切にし、肉食獣である本能と向き合っていきます。
ハルもそんなレゴシに惹かれるのですが、やはり肉食獣と草食獣には大きな壁があり、一筋縄ではいかないことばかり!
レゴシがとにかく優しく、懸命に馬鹿正直に数々の問題にぶつかっていきます。
ミルトモ 編集部
レゴシもハルも、平凡に生きる道を捨て、新しい道を作るために考え抜くことを選んでいきます。
ミルトモ 編集部
完結している面白いおすすめ漫画【青年漫画】
『それでも町は廻っている』(全16巻)
作者:石黒正数
掲載誌:ヤングキングアワーズ
掲載年:2005年〜2016年
- 個性豊かなキャラクターたち
- ギャグ、ミステリー、ファンタジーとさまざまな要素が楽しめる
- 全編に渡って散りばめられた伏線
歩鳥は天然ボケでありながらも、ミステリー小説好きなキャラクター。
ミルトモ 編集部
また、『それでも町は廻っている』の大きな特徴は、掲載話が時系列に沿っていない点です。
たとえば歩鳥が1年生の出来事かと思えば、次回は3年生の出来事といったように、読者が推理する面白さもあります。
いつのエピソードなのか、歩鳥の髪型や持ち物、他のキャラクターとの関係性、全てが伏線になっているのです。
そして『それでも町は廻っている』は、2010年にアニメ化もされています。
ミルトモ 編集部
『あげくの果てのカノン』(全5巻)
作者:米代恭
掲載誌:月刊!スピリッツ
掲載年:2015年〜2018年
- SF×不倫という異色のストーリー
- 強烈すぎる主人公のキャラクター
- 目の離せない怒涛の展開
ケーキ屋でアルバイトをしている主人公・高月かのん。
かのんは、高校時代の先輩で、卒業式の日に告白してフラれた堺宗介に恋心を抱いていました。
8年後、偶然にもアルバイト先で宗介と再会したことを喜ぶかのんでしたが、彼は「ゼリー」と戦う戦闘員であると同時に、既婚者だと発覚します。
宗介は既婚者でありながらも、かのんと逢瀬を続け、不倫関係に陥っていきます。
地味でおとなしいようにも思えるかのんですが、高校時代から宗介のストーカーを行う強烈なキャラクター。
ミルトモ 編集部
徐々に明らかになっていく世界の謎、かのんの抱く凄まじい恋愛感情、登場人物のリアルな心理描写と、一度読んだら目が離せない作品です。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『風の谷のナウシカ』(全7巻)
作者:宮崎駿
掲載誌:アニメージュ
掲載年:1982年〜1994年
- のめり込んでしまう重厚感のあるシナリオ
- 人間、自然、科学の在り方を考えさせられる
- アニメ映画版のその後が描かれている
人間と自然の歩むべき道を求める少女・ナウシカを主人公に、自然と科学技術の対立や世界の浄化について描きます。
スタジオジブリのアニメーションでなら観たことがあるという人が多い作品だと思いますが、映画の中で描かれているのは原作漫画のほんの一部。
巨大な菌類の森・“腐海”や腐海を守る“蟲”と呼ばれる巨大生物、さらには腐海に生育する菌類が放出する“瘴気”など、人間にとっては害悪なものたちが何のために存在しているのか明かされる時、胸がギュッと締め付けられるような衝撃を受けます。
ミルトモ 編集部
『春の呪い』(全2巻)
作者:小西明日翔
掲載誌:ZEROSUM
掲載年:2016年
- 本当に呪いがあるのか?と、こちらも騙されそうになる構成になっているため、最後まで疑いながら呼んでしまうミステリーな内容!
- 親からの解放もメッセージとして受け取れるストーリーからの、爽快なラスト!主人公たちがカッコイイ!
- 誰かを想う形の様々な在り方で交差する、見たことのない形の漫画。思わず読み入る!
死者の呪いは本当にあるのか?と思わせるミステリー系ラブストーリーです。
主人公の夏美は妹の春が一番大事な存在。
しかし、春は冬吾という男性とお見合いをします。
そこまではよかったのですが、春が冬吾に恋に落ちてから夏美の様子は少しずつ変わっていきます。
さらに春が病気になると、夏美は内心穏やかではありませんでした。
家族の愛情を超えて春のことを愛していた夏美は、そのうち冬吾にも異常な気持ちを抱くようになります。
そして、春が死んだあと、まさかの冬吾から付き合うことを提案されるのです。
夏美は「春と行ったところへ連れていってくれるなら」と条件を出し、交際することに。
それを死後の春はどう思うのでしょうか…。
ミルトモ 編集部
2巻しかないですが、濃密な作品です。
愛とは色んなことがきっかけで生まれるのだと思わされます。
ミルトモ 編集部
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『娚の一生』(全4巻)
作者:西炯子
掲載誌:月刊フラワーズ
掲載年:2008年~2010年
- 繊細な絵柄で書かれる田舎の日常風景がいい!日常風景の落ち着いた様子に癒される!
- 初老のぐいぐいくる攻めなイケオジにキュンキュン!疲れたOLと知的イケオジの恋に萌えまくれる!
- 悩める主人公に共感!ダメンズを好きになる自分を脱却したい方はぜひ!
『娚の一生』は主人公の祖母が亡くなったところから、話が始まります。
主人公のつぐみは偶然長い休みを取って、しばらく祖母の家に住んでいました。
大企業に勤め、結婚もせず、30代後半になった自分を見つめ直そうと思ったからです。
しかし、急に祖母が死に、慌ただしく葬儀が行われます。
葬儀が終わると、誰もいないはずの家に気配がしました。
現れたのは、かつて祖母と男女の仲だった大学教授の海江田という男。
祖母から鍵を預かっていた海江田は、つぐみと謎の同居生活を送ることになりますが…。
ミルトモ 編集部
海江田さんは線が細いイケメンオヤジで、正直萌えます。
自然体の海江田さんがつぐみの拗らせたダメンズ好きの心を溶かしていく様子を見ていると自分もそんな恋愛がしたい!と思えます。
ミルトモ 編集部
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『最終兵器彼女』(全7巻)
作者:高橋しん
掲載誌:ビックコミックスピリッツ
掲載年:2000年1月~2001年10月
- ヒロインのちせが可愛い!小さくて笑顔が可愛い方言女子に胸キュン!
- 一般人から見た世界の終わりをリアルに描いている、その切なさに感涙必至!
- 世界が終わるまでの逃避行は見どころ!2人の賢明さ、子どもなんて言わせない、必死に恋愛する強さに心打たれる!
主人公のシュウジとちせは北海道の田舎町で暮らす高校生。
罰ゲームで告白してきたちせに、シュウジがOKしたのち、もともと両想いだったことがわかり、二人は真剣に付き合い始めます。
しかし、ある時シュウジたちのいる北海道が、謎の敵に襲撃を受けてしまいます。
シュウジは襲撃される市内で、敵の戦闘機がいきなり壊滅させられるのを目撃。
その攻撃をした謎の影を追ってみると、そこには機械の羽を生やしたちせがいました。
ちせは自衛隊により「最終兵器」と呼ばれる人間を超えた、進化する兵器にさせられてしまっていたのです。
しかし、普通の人間と兵器の関係になっても二人は愛し合い、最終戦争が始まってもずっと一緒にいることを決意するのですが…。
戦いの中で、友人や家族を次々喪っていくシュウジが、それでもちせを想い続ける姿が見どころです。
また、ラスト周辺の場面では、戦場に赴くちせの気持ちが日記に書かれています。
ミルトモ 編集部
戦場のリアルが感じられ、その中で戦い、お互いを想い続ける二人に涙が止まりません。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『ホクサイと飯さえあれば』(全9巻)
作者:鈴木小波
掲載誌:ヤングマガジンサード
掲載年:2015年~2019年
- ほっこり美味しいご飯の作り方満載!普段見慣れないレシピから定番まで!
- しゃべるぬいぐるみ・ホクサイや、色んな仲間たちの日常に癒されること間違いなし!
- あくまで食べる姿ではなく、料理で魅せるそのこだわりと独特のタッチの絵に中毒性あり!
『ホクサイと飯さえあれば』は美大生の山田文子・通称ブンの家に、しゃべるぬいぐるみホクサイが引っ越してくるところから物語が始まります。
美味しいものを食べればなんとかなるという能天気な精神で、漫画アシスタントをしたり、喫茶店で働いたり、近所の男の子と仲良くなったりと自由な日常を過ごすブン。
その傍らには、いつも美味しい手作り料理があります。
嫌なことがあっても料理を仕込んでおけば大丈夫と、アルミ缶でご飯を炊いたり、牛筋カレーを仕込んだりと、さまざまなことを料理と仲間たちの支えで乗り越えていきます。
そして、そのそばにはいつもホクサイがいるのです。
ミルトモ 編集部
どれも美味しそうなレシピばかり出てくる上に、テンポもよく楽しいです。
ブンの言葉にはどこか説得力があり、「どんな時も美味しいものしか食べたくない」と意気込むブンの熱意にはこちらも料理熱が刺激され、元気になれます。
ミルトモ 編集部
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『さめない街の喫茶店』(全2巻)
作者:はしゃ
掲載誌:イースト・プレス
掲載年:2015年~2019年
- 独特のシンプルな線で描かれる癒される画風
- 美味しそうな異国の料理や素朴なお菓子のレシピが出てきて、食べたくなること間違いなし!
- ゆっくりした空気感のストーリーに癒される!
ルテティアという絵本の世界のような街で、主人公スズメは小さな喫茶店「キャトル」の従業員として毎日お菓子を焼いています。
店長は美味しいコーヒーを淹れるのっぽの老人ハクロ。
「キャトル」には徐々に常連客が増え、そしてみんなスズメのお菓子や料理を美味しく味わいつつ、賑やかにおしゃべりを楽しむのでした。
しかし、ルテティアは実は、目が覚めなくなった人が迷い込む空想の「さめない街」だったのです。
スズメはいつ、ルテティアから目覚められるのでしょうか?
その真相はハクロが知っているのでした。
『さめない街の喫茶店』は美味しい異国の料理がたくさん出てきて、「食べたい!」と思ってしまう作品です。
ミルトモ 編集部
また、『さめない街の喫茶店』は料理のみならず、シンプルな線で描かれる絵本のような画風で癒してくれます。
料理、画風の2つで、心穏やかにしてくれる作品です。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『海月と私』(全4巻)
作者:麻生みこと
掲載誌:アフタヌーンKC
掲載年:2013年~2015年
- 綺麗なお姉さんと旦那さんの人間模様に胸キュン!
- 海の見える旅館と美味しい料理の描写に、旅に出てみたくなる!
- 実は伏線が張られている!?ただのほのぼのジャンルじゃない!
『海月と私』は、田舎の旅館を舞台にした、大人のヒューマンドラマです。
ご老体だったベテランの仲居が亡くなり、店を閉めようと思っていた旅館の旦那さんは、まだ客の予約があるということで、春までの期間限定で住み込みの仲居を募集しました。
そしてその求人を見てやってきたのは、まさかの美女!
岩松梢という正体不明のこの女性は、ここに来るためにアパートも引き払ったというのです。
田舎の男手一つでやっている旅館に、こんな都会風の美女が来るなんて怪しい、と思う旦那さん。
しかし、梢の手の内で転がされるように、彼女を仲居として雇うことになってしまいます。
この2人の関係性は徐々に変化していき、それはいつしか当たり前の日常になり、海辺の旅館で2人、今日もお客様を癒していきます。
ミルトモ 編集部
またこの旅館に来る客はみんな、どこか問題を抱えています。
それが毎回、梢さんの手で見事解決されてゆくので、見ていて安堵感があります。
ミルトモ 編集部
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
完結している面白いおすすめ漫画【少女漫画】
『砂時計』(全10巻)
作者:芦原妃名子
掲載誌:Betsucomi
掲載年:2003年〜2006年
- 切なくて胸がキュッとなるラブストーリー
- 主人公の少女時代から大人時代までを描く濃密さ
- 結末が気になる理由は冒頭にあり
『砂時計』は、主人公・杏の12歳から26歳までの物語を緻密な心情描写とともに描いたラブストーリーです。
両親の離婚を機に母の故郷である島根に引っ越してきた杏は、同世代の大悟、藤、椎香と出会い、次第に4人はかけがえのない仲となりますが、成長の過程でそれぞれの恋心や知られたくない秘密も育っていきます。
主に杏と大悟の恋の行方を描くのですが、冒頭で描かれる26歳の杏は大悟とは別の人と婚約中。
ミルトモ 編集部
ドラマ・映画化もされていますが、悲しい過去を背負った主人公と周囲の人々がどのような人生を送るのか、涙なしでは観られない漫画になっています。
▼▼アプリで読みたい方はこちら▼▼
『ラブ★コン』(全17巻)
作者:中原アヤ
掲載誌:別冊マーガレット
掲載年:2001年〜2006年
- とにかく笑えるラブコメディ
- 主人公と一緒に思わず胸キュンしちゃう
- 軽快で明るいストーリーが心地良い
『ラブ★コン』は大阪の高校を舞台に、主人公とその仲間たちの青春を描いた学園ラブコメディです。
身長が「高い」ことがコンプレックスの主人公・リサは、高校進学とともに身長が「低い」ことがコンプレックスの大谷と出会い、犬猿の仲になります。
口が達者な2人の喧嘩と凸凹な身長差は周囲の目に面白く映り、不覚にも名物コンビとなりますが、趣味やコンプレックスが同じであることから意気投合していきました。
ミルトモ 編集部
ヤキモキしつつ、爆笑しながら読み進めるのが楽しい作品です。
テレビアニメや実写映画も漫画同様にテンポが良く、愉快な仕上がりになっています。
『ハチミツとクローバー』(全17巻)
作者:羽海野チカ
掲載誌:CUTiEcomic→ヤングユース→コーラス
掲載年:2000年〜2006年
- 切なく瑞々しい片想いが交錯する
- 不器用な人々の生き様に心打たれる
- キラキラした青春の裏にある葛藤が魅力的
『ハチミツとクローバー』は美術大学を舞台に、恋愛や将来に悩む学生たちの姿を描いた青春群像劇です。
同じアパートで暮らす竹本、真山、森田はそれなりに楽しく賑やかな毎日の中で、彼らの恩師・花本の従兄妹であり新入生のはぐみと出会います。
後にはぐみの親友となるあゆみも加わって5人は行動をともにするようになりますが、それぞれに不器用な想いが絡み合い、やがて切ない展開を辿ることに。
報われない恋愛模様と並行して、芸術家としての葛藤や将来への不安を色濃く描き、学生たちだけでなく周囲の大人たちの姿も描くことで、より厚みのあるストーリーになっています。
ミルトモ 編集部
『はいからさんが通る』(全8巻)
作者:大和和紀
掲載誌:週刊少女フレンド
掲載年:1975年〜1977年
- 主人公・花村紅緒の快活なキャラクターが魅力的、そしてモテすぎ
- 紅緒を取り巻く男性陣がイケメンすぎ
- ザ・少女漫画な絵柄だがギャグが多めで読みやすい
大正デモクラシーからシベリア出兵、関東大震災と激動の大正時代を舞台に、主人公の花村紅緒と伊集院少尉、彼らを取り巻く人々の恋模様を、連載当時のサブカルチャーを織り交ぜながら描きます。
ミルトモ 編集部
主人公の花村紅緒や親友の環など、男性が台頭する大正時代で自立する女性の姿をかっこよく描き、また彼女たちの魅力に引き寄せられるようにやってくる、それぞれタイプの違うイケメンたちも魅力的。
ミルトモ 編集部
漫画以外の展開として、テレビアニメの放送や劇場版アニメの公開、南野陽子と阿部寛が主演を務めた実写版のほかに、宝塚歌劇団による舞台化も話題になっています。
『ちびまる子ちゃん』(全17巻)
作者:さくらももこ
掲載誌:りぼん
掲載年:1986年〜1996年
- 作者であるさくらももこの経験をもとにしたエッセイ漫画
- 徐々に変わっていく絵柄とカラーページの美しさが見ていて楽しい
- テレビアニメが現在も放送中など、世界中から愛されるキャラクターとなった
『ちびまる子ちゃん』は、作者であるさくらももこが投影されたキャラクター「まる子」が、家族や友人たちと繰り広げる日常を描いたコメディ漫画。
さくらももこ自身の体験や舞台となっている1970年代の懐かしい風景やカルチャーも描かれ、笑ったり泣いたりできるエピソードが満載です。
まる子やまる子の家族のほかに、大親友のたまちゃん、お金持ちの花輪くん、学級委員長の丸尾くん、お笑いキャラのはまじなど、個性的なキャラクターが続々登場し、まる子の世界をどんどん広げてくれます。
ミルトモ 編集部
特にカラーページや表紙の描写の細かさや色使いの暖かさは、長い間でもまじまじと眺めていたくなるほどです。
残念ながら作者のさくらももこさんは2018年に乳がんで亡くなってしまいましたが、1990年から放送されているテレビアニメの放送が現在も続いているなど、『ちびまる子ちゃん』は、今でも多くの人に愛される作品であることは間違いありません。
『天使なんかじゃない』(全8巻)
作者:矢沢あい
掲載誌:りぼん
掲載年:1991年〜1994年
- 高校の生徒会を舞台にした青春物語
- ちょいワル高校生・須藤晃と天真爛漫な冴島翠の恋愛に憧れる
- 矢沢あいの出世作であり芸能人にもファンが多い
『天使なんかじゃない』は創立されたばかりの新しい高校を舞台に、生徒会役員に選出された生徒たちの学園生活や友情、恋愛模様を描いた少女漫画。
創立されたばかりの聖学園で行われた生徒会役員選挙で、立候補した冴島翠はマイクコードに足を引っ掛けて生徒たちの前でパンツを丸出しにしてしまうという失態を犯します。
後の生徒会長となる須藤晃が咄嗟に翠をフォローし、事故を逆手に取った選挙活動を行なった翠は無事に副会長として当選。
翠は晃をはじめとする仲間たちと、生徒会役員として3年間の学園生活を送ることになります。
ミルトモ 編集部
特に天真爛漫で前向きな主人公・翠と、リーゼント頭の晃のちょっと危ない恋に憧れる読者が続出!
また、生徒会の仲間たちにもきちんとスポットが当てられ、それぞれのキャラクターが抱える問題は多くの読者からの共感を呼びました。
『ご近所物語』(全7巻)
作者:矢沢あい
掲載誌:りぼん
掲載年:1995年〜1997年
- 主人公の幸田実果子をはじめ、キャラクターたちがとにかくおしゃれ
- 夢を追う若者たちに共感する若者たちが続出
- 単純だけど幼馴染との恋愛という設定が良い
『ご近所物語』は主人公・幸田実果子と幼馴染の山口ツトムの恋模様を軸に、服飾や写真、絵画などで夢を掴もうと奮闘する若者たちの物語を描いた青春漫画。
矢澤芸術学院(通称ヤザガク)の服飾科に通う幸田実果子は、デザイナーになって自分の店を持つという夢の実現のために頑張る女子高生。
マンションの隣に住む幼馴染の山口ツトムとの恋愛や、学校に通う友人たちとの青春物語が当時の若者たちに憧れとなり、「こんな仲間が欲しい!」と思う若者が続出。
また、実果子をはじめとするキャラクターがことごとくオシャレで、実果子が髪の毛を金髪やピンクに染めたり、90年代に流行った古着系、原宿系、裏原系などファッション面においても大きな影響を与えました。
ミルトモ 編集部
テレビアニメ版も放送されたほか、『ご近所物語』の番外編に続く実果子たちの子供世代が主人公になった『Paradise Kiss』ものちに連載され、話題になりました。
『お父さんは心配症』(全6巻)
作者:岡田あーみん
掲載誌:りぼん
掲載年:1984年〜1988年
- 少女漫画とは思えないぶっ飛んだギャグ
- 「パピィ」こと佐々木光太郎のキャラと性格がとにかく強烈!
- さくらももこと仲が良く『ちびまる子ちゃん』とのコラボレーションも
『お父さんは心配症』は、とにかく思春期の娘が心配な父親・佐々木光太郎を主人公としたドタバタギャグ漫画。
妻に先立たれ1人娘の典子と暮らす「パピィ」こと中年サラリーマンの佐々木光太郎は、典子が非行に走るのではと心配するあまり異常な行動に出ることに。
典子のボーイフレンドで稀に見る好青年・北野に対しても異常な嫉妬心を抱き、純粋な典子や北野、周りの人々を巻き込んだ大騒動を巻き起こします。
ミルトモ 編集部
また少女漫画誌の「りぼん」において、ヒロインの父親が主人公という珍しい設定でした。
作者の岡田あーみんはさくらももこと仲が良く『ちびまる子ちゃん』との合作もコミックスに収録されていますが、案の定パピィの異常行動にドン引きするまる子の顔には常に縦線が入っているという状態でした。
ミルトモ 編集部
意外にも1994年には大地康雄主演でドラマ化もされていますが、変態的要素は全く取り除かれ、日常のドタバタを描いた物語になっていたので残念でした…。
『こいつら100%伝説』(全3巻)
作者:岡田あーみん
掲載誌:りぼん
掲載年:1989年〜1992年
- 戦国時代を舞台にしたはちゃめちゃなギャグ漫画
- 3人の忍者が1人のお姫様を巡って恋のバトルを繰り広げる
- 少女漫画誌には危ないネタや、あーみん流の独特な名言が登場する
『こいつら100%伝説』は、岡田あーみん原作の戦国時代を舞台にしたはちゃめちゃ過ぎるギャグ漫画。
時は戦国、敵から命を狙われた白鳥城の姫・白鳥姫子は身分を隠し、城下にある忍者道場に身を寄せることになります。
しかし、そこで修行に励むのは極丸・満丸・危脳丸の問題児たちでした。
家臣たちの心配をよそに3人は美しい姫子を大歓迎し、3人たちが姫子をめぐる騒動と、楽しい日々が始まります。
ミルトモ 編集部
極丸・満丸・危脳丸のほかに姫子をめぐるライバルとして登場するのが、なんとターミネーターというサイボーグのキャラクターと、相変わらずぶっ飛んだ設定で最高です。
少女漫画誌とは思えないほどの際どいギャグは前作『お父さんは心配症』以上でヒヤヒヤしますが、作者がそれすらネタにしてしまっている状況に笑いが止まりません。
このようにページのほとんどがギャグで埋め尽くされ、タイトルの「100%」についても意味がわからないということですが、エッジの効いたセリフなど大人になってからわかるギャグや悲哀なども満載。
ミルトモ 編集部
『ルナティック雑技団』(全3巻)
作者:岡田あーみん
掲載誌:りぼん・りぼんオリジナル
掲載年:1993年〜1995年
- 岡田あーみん活動休止前最後の連載作品
- 普通の女子高生・星野夢実と学園の人気者・天湖森夜の恋と騒動を描く
- あーみん念願の学園ものだが相変わらずの変態ギャグは健在!
『ルナティック雑技団』は、普通の女子高生・星野夢実と学園の人気者・天湖森夜の恋と騒動を描いた、ドタバタ学園ラブコメディ。
家庭の事情で学園の人気者・天湖森夜の家に下宿することになった女子高生・星野夢実が、息子を愛するあまり奇行に走る森夜の母親・ゆり子や、森夜を愛する成金薫子、夢実に密かに思い寄せる愛咲ルイたちと関わるうちに精神が鍛えられていく様子を描きます。
これまでの作品とは異なり、王道少女漫画風の絵柄に挑戦した意欲作です。
『こいつら100%伝説』連載前に学園ものの構想を練っていたあーみん念願の学園ラブコメですが、森夜の母・ゆり子や愛咲ルイなど癖の強過ぎるキャラと相変わらずの危険スレスレのギャグは健在!
ミルトモ 編集部
『姫ちゃんのリボン』(全10巻+番外編1巻)
作者:水沢めぐみ
掲載誌:りぼん
掲載年:1990年〜1994年
- ボーイッシュな主人公がリボンをつけて変身するファンタジー
- テレビアニメ化され主題歌はSMAP、声優として草彅剛が出演
- 2009年にはリメイク作品の『姫ちゃんのリボン カラフル』が連載された
『姫ちゃんのリボン』は、他人に変身することができる魔法のリボンを手に入れた野々原姫子が主人公の学園・恋愛漫画。
おてんばな中学1年生・野々原姫子の前に、ある日自分とそっくりな魔法の国のプリンセス・エリカが現れ、1年間エリカの観察対象となる代わりに、誰にでも変身できる魔法のリボンを授けてもらうことになります。
姫子のお目付役として彼女が大切にしているぬいぐるみのポコ太がしゃべれるようになり、姫子の不思議な毎日が始まりますが、リボンをつけた姫子が様々な騒動を起こし…!?
他人に変身できるリボンという単純ながらも夢のある設定と、ボーイッシュな姫子がリボンをつけるというギャップも人気を呼んで大ヒットしました。
ミルトモ 編集部
アニメのヒットにより関連玩具や草彅剛、長瀬智也が出演したミュージカルもヒットするなど、漫画以外の面での成功も大きい作品です。
また、2009年には込油馬しほによるリメイク作品『姫ちゃんのリボン カラフル』がりぼんで連載されるなど、再びブームを巻き起こしました。
『ときめきトゥナイト』(全30巻+完結編『星のゆくえ』)
作者:池野恋
掲載誌:りぼん
掲載年:1982年〜1994年
- 江藤蘭世、市橋なるみ、真壁愛良の3人の主人公からなるファンタジー作品
- 80年代のりぼんを支えた代表的作品
- テレビアニメ化されオープニングテーマの「ときめきトゥナイト」は大ヒット
『ときめきトゥナイト』は、江藤蘭世、市橋なるみ、真壁愛良の3人の主人公からなるファンタジー少女漫画。
吸血鬼と狼女のハーフである江藤蘭世が学校で繰り広げる騒動と真壁俊との恋愛、魔界の王子を探す物語を描いた第1部。
蘭世の弟で狼男の江藤鈴世と市橋なるみが主人公を務め、妖精界での戦いを描いた第2部。
蘭世と俊の子供で魔女の愛良が主人公となり、魔女にはご法度とされている恋愛をテーマにした第3部と、キャラクターたちの成長や世代交代を経て長年にわたって愛された作品です。
ミルトモ 編集部
ファンタジーやギャグ、吸血鬼や転生に加えて学園や恋愛ものなど多ジャンルを盛り込んだ内容でありながらも、独特のギャグとテンポ、魅力的なキャラクターの登場で飽きない作品です。
連載が開始された1982年にさっそくテレビアニメ化もされ、主題歌の「ときめきトゥナイト」は、今でも多くのアーティストたちがカヴァーするなどして愛される名曲になりました。
『こどものおもちゃ』(全10巻)
作者:小花美穂
掲載誌:りぼん
掲載年:1994年〜1998年
- 90年代のリボンを支えたヒット作
- 学園コメディだけならず社会問題にも触れたリアルな内容が話題に
- シリアスシーンには思わずドキッとする展開やセリフもあり意外と衝撃的
通称『こどちゃ』で親しまれた『こどものおもちゃ』は、人気子役タレントの主人公・倉田紗南とクラスの問題児・羽山秋人を中心に展開される学園コメディ。
神保小学校に通う倉田紗南は幼い頃からモデル活動を初め、現在は人気テレビ番組のレギュラーとして活躍する人気子役タレントです。
直木賞作家で変わり者の母親とともに豪邸で優雅な暮らしを送っていた紗南ですが、学校の大問題児・羽山秋人がさまざまな問題を起こしてクラスは大荒れし、学級崩壊を起こしてしまいます。
羽山が暴れる原因は家庭に問題があると突き止めた紗南は、羽山と家族を仲直りさせようと手を打ちますが…!?
ミルトモ 編集部
1996年から1998年にわたってテレビアニメも放送され、TOKIOの『19時のニュース』や篠原ともえの『ウルトラリラックス』などがオープニングテーマに起用されました。
アニメ最終話のクライマックスには紗南が大人へ向けてのメッセージを語りかけるなど、オリジナルの展開も多く盛り込まれています。
『7SEEDS』(35巻)
作者:田村由美
掲載誌:別冊少女コミック→月刊フラワー
掲載年:2001年〜2017年
- 国家プロジェクトの元、崩壊した世界に放り出された若者たちのサバイバル劇
- 魅力的なキャラクターが多数登場し、動きまくる関係性から目が離せない
- キャラたちの背景が壮絶すぎて何度も泣きたい気分になる
『7SEEDS』は、突然崩壊した後の日本で目が覚めた若者たちがチームに分かれて、生き残りをかけたサバイバルに挑む壮大なSFファンタジー。
ご馳走を食べて部屋で眠りについたはずのナツが次に目を覚ますと、そこは荒れ果てた海の上でした。
なぜ自分がここにいるのかわからないナツは、辿り着いた無人島で同じような仲間と出会い、そこで彼らを襲う獰猛な動物やおびただしい数の白骨死体などの想像を絶する光景を目撃します。
一筋の希望を求めて島で一番高い山に登ったナツたちが見た光景は…!?
ナツたちのサバイバルの裏に隠されていたのは恐るべき国家プロジェクト。
四季に因んだチームとそれぞれの主人公にフューチャーを当て、チームが合流をしたり離れたりを繰り返して物語が進行します。
離れ離れになっていたはずのキャラクター同士に意外な関係性があったり、野生動物の急襲や自然災害、仲間割れに恋愛など事件性もたっぷりあり読みごたえもバッチリです。
ミルトモ 編集部
『7SEEDS』は、2001年から2017年にかけて連載された超大作でしたが35巻をもってついに完結。
アニメ版は2019年にNetflixにて第1シリーズが放送され、2021年1月からは東京MXなどで第2シリーズの放送も開始されました。
『海の闇、月の影』(全18巻)
作者:篠原千絵
掲載誌:週刊少女コミック
掲載年:1987年〜1991年
- 超能力を得た双子が対峙する運命を描くミステリー
- いつも先回りしている流水にドキドキが止まらない…
- とにかくたくさん人が死ぬ…少女漫画には珍しい残酷描写も
『海の闇、月の影』は、仲の良い一卵性双生児の流風と流水がウイルス感染により超能力を手にし、対峙せざるをえなくなった運命を描くミステリー漫画。
仲の良い一卵性双生児の流水と流風は、同じ陸上部の先輩・当麻のことを好きになりますが、最終的に当麻から告白されたのは妹の流風でした。
女子陸上部の送別会として出かけたハイキングで雨宿りに入った古墳の壁が崩れ落ち、異臭とともに双子以外の部員たちが全員死亡するというショッキングな事件が発生します。
奇跡的に助かった流水と流風でしたが、その出来事をきっかけに流水の行動が次第におかしくなっていったのです…。
ミルトモ 編集部
『海の闇、月の影』を簡単にまとめると、当麻をめぐった双子の争いが招いた悲劇の物語。
とにかく邪魔者は排除する流水が殺人を繰り返したり、古墳のガスで大量に人が死んだりと、幼心にどきっとする描写がたくさんありました。
ミルトモ 編集部
『蒼の封印』(全11巻)
作者:篠原千絵
掲載誌:少女コミック
掲載年:1991年〜1994年
- 篠原千絵作品のなかでも特に人気の高い作品
- 鬼の伝説をモチーフにしたオカルトチックなラブストーリー
- 『鬼滅の刃』と扱うテーマが似ていると再注目を浴びている
『蒼の封印』は、人喰い鬼・鬼門の族長で東家の蒼龍に関わる女子高生の蒼子と、鬼の能力を無効化することができる西家の白虎を祖先に持つ西園寺彬の出会いと恋、戦いを描いたオカルト要素のあるラブストーリー。
ある日突然鬼として人の生気を奪う能力が目覚めてしまった女子高生の蒼子は、自分を殺しに来たという西園寺彬と出会いますが、さまざまな冒険を経て2人は愛し合うようになります。
愛する彬とともに暮らしたいと願うようになった蒼子は、人間になるために鬼門を滅ぼすことを決意しますが…!?
篠原千絵作品の中でも特に人気の高い『蒼の封印』は、連載されていた少女コミックの中でも大人びた展開で当時の小中学生からも人気を集めていました。
鬼と人間はともに暮らし、愛し合うことはできないのか?
蒼子は人間に戻ることができるのか?
ミルトモ 編集部
『美少女戦士セーラームーン』(全18巻)
作者:武内直子
掲載誌:なかよし
掲載年:1992年〜1997年
- 女の子たちがセーラー服を着て戦う戦闘系美少女漫画
- 「月に変わってお仕置きよ!」などさまざまな名台詞が登場
- アニメ化されたことで人気は世界に飛び火!今も衰えを知らない
『美少女戦士セーラームーン』は、女子中学生の月野うさぎが変身するセーラームーンと、彼女の仲間である太陽系惑星のセーラー戦士たちの活躍を描く戦闘系美少女漫画。
ドジで泣き虫の中学2年生の月野うさぎは言葉を話す猫・ルナと出会い、愛と正義の戦士・セーラームーンに変身!
街を襲う妖魔たちと戦うことになり初めは苦戦していたうさぎの元に、謎のタキシード仮面や仲間のセーラー戦士たちが続々と登場し、ともに妖魔退治を続けますが、ある日ルナから月のプリンセスを探すというミッションを授けられます。
ミルトモ 編集部
1992年からはテレビアニメも放送され「月に変わってお仕置きよ!」などの名言を生み出し、一大ブームを巻き起こしました。
また『美少女戦士セーラームーン』は日本における「かわいい」の代名詞にもなり、その人気は海外まで飛躍するなどいまだ人気は衰えません。
ゲーム化、テレビドラマ化、ミュージカル化や、変身グッズとコラボレーションしたコスメグッズの発売など、当時のファンの心を掴んで離さないセーラー戦士たちはいつまでも乙女の憧れです。
『赤ずきんチャチャ』(全13巻)
作者:彩花みん
掲載誌:りぼん
掲載年:1992年〜2000年
- 1990年代のりぼんを支えたギャグ漫画
- 赤ずきんを被った魔法使い見習い・チャチャと仲間たちのドタバタ騒動を描く
- アニメ化もされリーヤ役に香取慎吾が起用された
『赤ずきんチャチャ』は魔法学校のうらら学園を舞台に、赤いずきんを被った見習い魔法使いのチャチャと仲間たちが巻き起こすドタバタ騒動を描いた学園ギャグ漫画。
もちもち山のふもとで、世界一の魔法使いセラヴィーの弟子として暮らしている赤いずきんがトレードマークの魔法使い見習いチャチャ。
ペット兼ボーイフレンドの狼少年・リーヤも加えて楽しい毎日を送っていましたが、ひょんなことからセラヴィーから世界一の称号を奪おうとする魔女・どろしーのもとを訪れます。
どろしーの弟子であるしいねはチャチャを見るなり一目惚れしてしまい、それ以来チャチャ、リーヤとともに行動することになります。
『赤ずきんチャチャ』は1990年代のりぼんを支えたギャグ漫画の1つですが、3人での学園での生活や師匠セラヴィーに隠された驚くべき秘密など、1994年から開始されたテレビアニメの放送とともに漫画のテイストにもいくつかの変遷があります。
『赤ずきんチャチャ』のアニメ版は当時流行っていた美少女戦士ものを取り入れ、チャチャが通常頭身の女性に変身して敵と戦うというオリジナルの設定が加えられています。
ミルトモ 編集部
『ハンサムな彼女』(全9巻)
作者:吉住渉
掲載誌:りぼん
掲載年:1988年〜1992年
- 90年代前半を支えたりぼんの人気作品
- 芸能界と中学生の恋愛という対照的な世界観を融合させた物語は読者の憧れに
- 主人公・美央のファッションがレトロ可愛いと再注目を浴びている
『ハンサムな彼女』は中高一貫の四ツ葉学院を舞台に、芸能科に通う主人公・萩原美央と映画監督を目指す熊谷一哉の恋愛を描いた少女漫画。
華やかな芸能界と中学生の恋愛という異なる世界を融合させた作品で、90年代初期のりぼんを支えた人気作品です。
中高一貫の四ツ葉学院芸能科に通う萩原美央は、女優と学生の両立を図る元気な少女。
ある日、美央はアメリカ帰りの映画監督を目指す天才少年・熊谷一哉と出会います。
最初は気が合わない2人は徐々に惹かれるようになり…。
映画一筋の一哉が美央に対する恋を認めるまでに要する時間は単行本5巻分と実にじれったいですが、その分美央と両思いになってから恋愛に振り回される一哉の変わりようがとてつもなく愛しく感じます。
ミルトモ 編集部
また、夢を追いかける若者の姿にグッときたり、美央や一哉をめぐるライバルの登場なども目が離せません!
『ママレード・ボーイ』(全8巻)
作者:吉住渉
掲載誌:りぼん
掲載年:1992年〜1995年
- 両親の離婚&再婚を経て同居することになった男女の奇妙な恋模様を描く
- 一つ屋根の下の恋愛という憧れとトレンディドラマのような展開で人気に
- 2018年には桜井日奈子&吉沢亮主演で映画化
『ママレード・ボーイ』は、両親の離婚とパートナーを交換して再婚することになった主人公・小石川光希と松浦遊の奇妙な生活と恋模様を描いた恋愛漫画。
ある日いきなり両親から離婚する旨を伝えらえた主人公の小石川光希。
しかもハワイ旅行で気があった松浦夫妻とパートナーを変えて再婚すると言い出し、松浦家の1人息子・遊とともに2家族で暮らすことになったのです。
あまりにも非常識な生活を送る中で、光希は次第に遊に惹かれていき…。
現実ではなかなか考えられない設定ですが、当時流行ったトレンディドラマのような展開が終始続きます。
ミルトモ 編集部
1994年からはテレビアニメ放送が始まり主題歌「笑顔に会いたい」が大ヒット。
2001年には台湾でテレビドラマ化され、2018年には桜井日奈子と吉沢亮主演で実写映画化もされました。
『Paradise Kiss』(全5巻)
作者:矢沢あい
掲載誌:Zipper
掲載年:1999年〜2003年
- 華やかなファッション業界を舞台に夢を追う若者たちの青春・恋愛を描く
- 矢沢あいの『ご近所物語』にも密接に関係している作品
- 劇中に登場するファッションが世界中で高い評価を得ている
『Paradise Kiss』は、高校3年生の紫と矢澤芸術学院に通う「パラダイス・キス」のメンバーの出会いを通して若者たちが夢に向かって進んでいく物語と紫とジョージの恋愛を描いた青春漫画。
自分の家と学校、塾との往復を繰り返すことに疑問を感じていた高校3年生の早坂紫はある日、矢澤芸術学院の「パラダイス・キス」のメンバーからショーのモデルにスカウトされます。
最初は自分とパラキスのメンバーの間にギャップを感じていた紫でしたが、彼らがひたむきに夢を目指す姿に惹かれ、メンバーの1人であるジョージと恋に落ち、自分でもモデルになるという夢を抱き始めます。
実は矢沢あい原作の『ご近所物語』と非常に縁が深い作品で、『Paradise Kiss』に登場する櫻田実和子は『ご近所物語』の主人公・実果子の妹という設定であるほかにも、『ご近所物語』に登場するキャラクターやその関係にあるキャラが多く登場。
ファッション界を舞台にしているだけあって、作中に登場するドレスなど高いファッションセンスで、日本国内だけでなく欧米でも評価を得ています。
ミルトモ 編集部
2005年にはフジテレビ系のノイタミナでアニメ版が放送され、2011年には北川景子と向井理主演で実写映画版が公開されました。
『ピース オブ ケイク』(全5巻)
作者:ジョージ朝倉
掲載誌:FEEL YOUNG
掲載年:2003年〜2008年
- 20代の女性の切ない恋を描き、同年代女性たちから共感を得ている
- なんとなくで生きてきてしまった人に刺さる内容
- 2015年には多部未華子&綾野剛主演で映画化
『ピース オブ ケイク』は、20代女性の切ない恋模様を描いたヤング・レディースコミックで、主人公の梅宮志乃と同じ20代〜30代の女性からの圧倒的支持を得ている作品です。
高圧的な態度を取る恋人・正樹との性格の不一致がありながらも流されるままに交際を続けてきた梅宮志乃は、言い寄られるままにバイト先の男性とも交際を始めてしまったために正樹との関係がさらに泥沼化。
浮気がバレて意外にも正樹から別れを切り出された志乃はショックを受けつつも心機一転新しい生活を始めるために叔父が経営する木造アパートに引っ越し、専門学校時代からの友人のバイト先でアルバイトを始めることに。
そこで偶然出会った志乃の隣人でもあるヒゲの店長に一目惚れしてしまい…!?
流されるままに生きてきました、恋してきましたという志乃のさまざまな困難を乗り越えて幸せになろうとする姿が、現代女性たちから圧倒的な共感を得て人気爆発。
2015年には田口トモロヲ監督、多部未華子、綾野剛主演で実写映画化されヒットを記録しました。
自然体な多部未華子やカッコ良すぎてヤバい綾野剛、おかまの天ちゃんが意外とハマり役な松坂桃李など、映画も見どころたくさん。
ミルトモ 編集部
『溺れるナイフ』(全17巻)
作者:ジョージ朝倉
掲載誌:別冊フレンド
掲載年:2004年〜2014年
- 10代少年少女の危なっかしい恋を描いた少女漫画
- とにかく危なくてエモーショナルで心がぐっと掴まれる
- 2016年には小松菜奈と菅田将暉主演で実写映画化!
『溺れるナイフ』は、10代の少年少女が繰り広げるどこか危険な匂いのするラブストーリー。
青春・キラキラの普通の少女漫画とは違い、田舎町の浮雲町を舞台に、恋に溺れ欲に溺れるジョージ朝倉らしい怒涛の恋愛と少年少女の成長物語が繰り広げられます。
都会でモデルとして活動していた小学6年の少女・夏芽は、父の転勤で田舎の浮雲町に引っ越すことになります。
自分の求めるものがなく刺激がない町で落ち込んでいる夏芽でしたが、地元の大地主・長谷川家の跡取り息子・コウと出会って急激に惹かれていきます。
ミルトモ 編集部
メインは夏芽とコウの恋愛ですが、中学生の男女の心理や成長を繊細に描いています。
キラキラした部分だけでなくダークな面もしっかり描くところが、ジョージ朝倉作品が多くの人々からの共感を呼ぶポイントです。
『溺れるナイフ』は、2016年に小松菜奈と菅田将暉主演で映画化され話題を呼びました。
完結しているおすすめ漫画50選まとめ
いかがだったでしょうか。
大長編から手短に読める作品まで、おすすめを一挙紹介してきました。
今の時代はアプリでかさばらずに全巻揃えることも可能なので、ぜひ豊かな漫画ライフの参考にして下さい!
『BLEACH』『NARUTO』『めだかボックス』『鋼の錬金術師』『魔人探偵脳嚙ネウロ』『暗殺教室』『うる星やつら』『らんま1/2』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『北斗の拳』『鬼滅の刃』『育ってダーリン!!』『行け!!南国アイスホッケー部』『じょしらく』『五等分の花嫁』『賢い犬リリエンタール』『ファイアパンチ』『BEASTARS』『それでも町は廻っている』『あげくの果てのカノン』『風の谷のナウシカ』『春の呪い』『娚の一生』『最終兵器彼女』『ホクサイと飯さえあれば』『さめない街の喫茶店』『海月と私』『砂時計』『ラブ★コン』『ハチミツとクローバー』『はいからさんが通る』『ちびまる子ちゃん』『天使なんかじゃない』『ご近所物語』『お父さんは心配症』『こいつら100%伝説』『ルナティック雑技団』『姫ちゃんのリボン』『ときめきトゥナイト』『こどものおもちゃ』『7SEEDS』『海の闇、月の影』『蒼の封印』『美少女戦士セーラームーン』『赤ずきんチャチャ』『ハンサムな彼女』『ママレード・ボーイ』『Paradise Kiss』『ピース オブ ケイク』『溺れるナイフ』