松本死刑囚(片岡正二郎)の再審請求が棄却されたことで責任を感じたチェリー(三浦透子)は、自殺を図ります。
岸本(眞栄田郷敦)たちも特集の続編制作を禁じられ、恵那(長澤まさみ)は抗えない大きな力を感じ、その決定を受け入れます。
しかし岸本は納得がいかず、一人で逮捕の決め手となった目撃証言をした西澤正(世志男)の周辺を調べ始めます。
一方の恵那は、斎藤(鈴木亮平)との関係を深める中で、斎藤がある大物政治家と親密な菅家であることを知らされ・・・。
目次
ドラマ『エルピス ―希望、あるいは災い―』 前回振り返り
恵那(長澤まさみ)の画策により、岸本(眞栄田郷敦)と共に取材したVTRが『フライデーボンボン』で放送されました。
当然恵那はプロデューサー達に大目玉をくらいますが、一方で特集の反響は想像以上に大きいものでした。
恵那たちは次に犯人逮捕の決め手にもなった重大な目撃証言に目をつけます。調べていくうちに”司法の壁”にぶつかることになります。
そして、恵那は松本死刑囚(片岡正二郎)の再審請求が取り消されたことを知り、責任を感じて諦めようとしてしまいます。
しかし、反対に岸本は闘志を燃やし始めるのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『エルピス ー希望、あるいは災いー』第5話あらすじと感想
打ち切り
松本死刑囚(片岡正二郎)の再審請求が棄却されたことに責任を感じたチェリー(三浦透子)が自殺を図ります。
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そして、『フライデーボンボン』では特集の続編は打ち切りになってしまいました。
視聴率も反響も大きかったにも関わらず、打ち切りになるなんておかしいと、岸本(眞栄田郷敦)は納得がいきません。
しかし、恵那(長澤まさみ)の方は反論することなく静かに受け止めていました。
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そして、岸本は自分の過去と向き合ったあの夜から食べ物と母親のことを受け付けなくなっていました。
目撃者
打ち切りに納得がいかない岸本は、逮捕の決め手となった目撃証言に目をつけ、単独で調べ始めます。
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目撃者である西澤正(世志男)の証言は、あまりにもとってつけたような違和感があり、西澤自身も近隣住民とトラブルを起こすなど問題行動が目立つ人物です。
聞き込みをしてみると、西澤は10年ほど前まで八頭尾山のふもとに住んでおり、西澤の家族へのDVが原因で妻子と別れたことで、今の住所に移り住んで来たということです。
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さらに聞き込みを進めると、西澤の息子を知っているという人物に行き当たりました。
その後岸本は息子の小学校の同窓会への潜入に成功。
しかし、あまり食べてない中酒を飲んだので、酔いつぶれてしまい、気がつくとヤンキーに取り囲まれていました。
ヤンキーは西澤の息子の親友で、岸本が父親から逃げた彼の追っ手だと勘違いしていました。
岸本が事情を離すと、ヤンキーは息子に取り次いでくれました。
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パワーバランス
岸本は特集が打ち切りになったのは、会社内部の事情があるのではいかと感じ、斎藤(鈴木亮平)に会社のパワーバランスについて尋ねました。
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斎藤は恐らく警察か検察からプレッシャーがかかった報道局から『フライデーボンボン』の方に圧力がかかったのだろうと言いました。
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岸本が、もし自分が大ネタを掴んだ場合、報道に持ち込んだとしても潰されるのかと聞くと、斎藤は一度自分のところに持ってきた方が、話が通りやすいだろうと言いました。
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独占インタビュー
岸本は1人、名古屋へ向かいます。
ホテルのロビーで待ち合わせていたのは、西澤の元妻でした。
岸本は、ホテルの部屋でカメラを回し、インタビューを開始します。
西澤の元妻は、事件があった12年前の11月18日、西澤は酔って家で寝ていた。と証言します。
そしてはっきりと「八頭尾山で犯人を見たというのは嘘です」と明言しました。
元妻が言うには、西澤は事件発生後から「アサベショウジ」という謎の会社から月々30万円を受け取っていました。
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元妻は、子供たちが小さいうちは本当のことが言えなかったと泣きながら頭を下げます。
「本当に申し訳ありません!」
撮影後、元妻がこのことについて鮮明に思い出せるのは、その日がしし座流星群がよく見える日だったからだと話してくれました。
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大物政治家
一方、恵那は取材から離れていて、岸本の行動には全く気が付いていませんでした。
そして、斎藤とはデートを重ね、再び距離を縮めていました。
そんな中、恵那は報道部の同期である滝川(三浦貴大)から特集の進捗具合について聞かれます。
彼は、新たな事件が起きたことから真犯人が別にいるのではないかということ、そして突然捜査チームが縮小されたことで、警察に口がきける大きな権力が関わっているのではないかと考えていました。
「斎藤さん、何か言ってた?」
恵那は、何故そんなことを聞くのかと聞き返します。
すると滝川は、斎藤は現副総理で元警察庁長官の大門という大物政治家に可愛がられているからだと言います。
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脱出
ある日、岸本は「おばあちゃんの見舞いに行く」と嘘をつかれ、母親に心療内科に連れて行かれました。
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母親が懇願するので、仕方なく受診しましたが、その夜岸本は家を出る決意をしました。
「ママが何したっていうの? パパが死んでからも、何不自由なく生活させてきたやん!」
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岸本は、中学の時、友達がいじめられていることを自分の代わりに学校に言って欲しいと頼んだ時に、何故握りつぶしたのかと聞きます。
すると、母親は母子家庭で、田舎出の成金弁護士があの世界にい続けるためには、そうするしかなかった、全部あなたのためだと訴えました。
岸本は、黙って家を出て行きました。
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岸本の暴走
金曜日。岸本はボンボンガールのアサミに「自分をハメようとしていたことをバラす」と脅して、台本の変更を言い渡しました。
そして、かつて恵那がやったように、VTRの差し替えを企みます。
しかし、ビデオを渡す手は震えていました。そんな挙動不審な岸本の様子に村井(岡部たかし)は気がついていました。
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案の定、VTRは放映されませんでした。
こうしてまた一つ道は消され、真実は闇に返されたと岸本は自暴自棄になります。
放送終了後、村井がスタジオに怒鳴り込んできました。
恵那と岸本が呼び出されますが、岸本の姿は既にありません。
何のことかさっぱりわからない恵那でしたが、岸本が差し替えようとしたビデオを見て、恵那は絶句します。
闇に差す光
恵那は「すぐに話したい」と岸本に連絡を入れます。
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岸本に会うなり、恵那は自分が迷った挙句逃げ出し、戦いもせずに負けてしまったことを謝ります。
「君は本当にすごいことをしたね」
恵那は岸本を絶賛しますが、岸本は全ては闇に葬られ、時すでに遅しだと思い込んでいました。
恵那は、そんなことは何もかも吹き飛ばすくらい、決定的な事実を、岸本は掴んだのだと伝えます。
「本当に、松本さんを釈放出来るかも知れない」
暗い闇に一筋の光が見えたような気がした岸本は、ようやく自分が空腹だったことに気がつき、久しぶりに食事をとりました。
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岸本は恵那の部屋のソファで、泥のように眠りました。
夜が、もう少しで明けようとしていました。
ドラマ『エルピス ―希望、あるいは災い―』 第5話 感想&まとめ
何もなかった恵那の部屋ですが、前回はベッド、今回はソファが増えていました。
摂食障害も徐々に回復しているようです。
そして過去と向き合い、大人の階段を上がった第二形態の岸本が、決定的な証言を取る事が出来ました。
恵那は松本さんを救えるかもしれないと希望を見出しますが、斎藤と大物政治家の関係がハードルになりそうな気がしますね。
ドラマはまだ折り返したところです。どんな展開になるのか、楽しみです!