恵那(長澤まさみ)の画策により、岸本(眞栄田郷敦)と共に取材したVTRが『フライデーボンボン』で放送されました。
当然恵那はプロデューサー達に大目玉をくらいますが、一方で特集の反響は想像以上に大きいものでした。
恵那たちは次に犯人逮捕の決め手にもなった重大な目撃証言に目をつけます。調べていくうちに”司法の壁”にぶつかることになります。
そして、恵那は木村弁護士(六角精児)から松本死刑囚(片岡正二郎)に関する衝撃の事実を聞かされます。
目次
ドラマ『エルピス ―希望、あるいは災いー』前回振り返り
恵那(長澤まさみ)は、一刻も早く松本死刑囚(片岡正二郎)の冤罪を証明しなければと焦りを感じます。
そんな中、木村弁護士(六角精児)から紹介された新聞記者から、当時の事件資料を入手することに成功。
恵那はその資料を元に調査を始め、警察関係者や被害者遺族のインタビューに成功。
しかし、せっかく作り上げたVTRは放送不適切としてお蔵入りに。
そこで恵那は、スタッフの目をかいくぐって、自分のコーナーで勝手にVTRを流すという暴挙に出たのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『エルピス ー希望、あるいは災いー』第4話あらすじと感想
ゲリラ放送
恵那(長澤まさみ)の画策で、恵那と岸本(眞栄田郷敦)が取材した特集のVTRが『フライデーボンボン』で放送されました。
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プロデューサーの戸越(近藤公園)は大激怒。
岸本は、事前にMCには知らせていたのに、自分に連絡がなかったことにショックを受けます。
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そこに、取材を受けてくれた被害者の姉・純夏から電話がかかってきました。
妹の親友が放送を見て、12年間ずっと疑問だった被害者が「下着を売ろうとした」ということが間違いだったかもしれないことがわかって救われたと連絡をくれたというのです。
恵那はその言葉に号泣します。
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放送後の反響は想像以上に大きいもので、意外にも批判的な内容はほとんどありませんでした。
第二弾の取材
特集を放送した日の視聴率は、通常の倍に上がっていました。
岸本は喜びますが、恵那はここは慎重にならなければいけないと思いました。
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ところが「放送不適切」と判断したはずの局長も大喜びで、「すぐに第二弾を作った方がいい」と言いました。
実は、特集は戸越プロデューサーが勝手に「放送不適切」としていたのです。
恵那は、戸越が自分たちのことも番組のこともナメていると思いましたが、自分の仕事を取り戻すべく、月曜日の定例会議で勝手な行動をしたことを謝りつつも、第二弾の取材を進めたいと主張しました。
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恵那たちは新聞記者の笹岡から、今回の八頭尾山での事件について神奈川県警がほとんど捜査をするつもりはないようだという情報を聞きます。
実は、12年前の事件も今回の事件も、遺体の状況が全く同じなのです。
暴行された跡があるものの着衣の乱れはなく、腹部で手を組んで右足の靴がなかったという部分が一致しています。
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重大証言
12年前の事件では遺体が雨に打たれ、当時の技術ではDNA鑑定が出来ませんでした。
逮捕の決め手となったのは、血液型と近隣住人の重大証言です。
「160cm前後の中年男性が、慌てたように山から下りてきて、自転車で去って行った」
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もしこの証言が虚偽だとしたら、再審請求が出来るのでは?と岸本は考えましたが、そこには司法の壁があると恵那は言います。
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DNA再鑑定も、鑑定をするかどうかは検察側の同意が必要です。
再審請求も再鑑定も“開かずの扉”と言われているのです。
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請求棄却
第二弾の特集も視聴率は上々でした。局長もご機嫌で、第三弾の枠は5分長くもらえました。
しかし、恵那は木村弁護士(六角精児)から衝撃的な事実を聞かされます。
なんと、松本死刑囚の再審請求が棄却されたというのです。
何故突然棄却されたのか・・・番組と何か関係が?
木村弁護士は「分かりません」と答えただけで「関係ない」とは言ってくれませんでした。
かつて村井プロデューサー(岡部たかし)は言っていました。
「敵はどこにいるかわからない」
恵那はこれ以上の取材は出来ないと諦めようとしました。
でも、岸本は諦めたくありませんでした。
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恵那は斎藤(鈴木亮平)にメールをします。
「この前何の話をしようとしたのですか」
視聴者からの電話
岸本が会社に残っていると、視聴者から電話を受けます。
その男性は12年前の被害者と文通をしていたというのです。その手紙に、真犯人と思われる男の名前が書いてあるとのこと。
岸本はそれをFAXで送ってもらい、手付金として5万円払い、後に原本を送ってもらうことにました。
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一方、恵那の部屋にやってきた斎藤は、なかなかあの時の話をしようとしません。
斎藤はあの時、かなり慌てた様子でやってきましたが、特集が放送されないと知った途端、それはなかったことになりました。
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恵那は今回の請求棄却と何か関係があるのではと知りたがりましたが、斎藤は「知らない方がいいこともある」と言ってはぐらかしました。
そして誤魔化すように恵那にキスをしますが、恵那はそれを拒めませんでした。
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恵那と連絡がつかなかった岸本は、恵那の自宅までやってきました。
そしてエントランスで斎藤とすれ違ったため、FAXを見せると、「これはガセだ」と一蹴されます。
負けている人生
手紙の情報はガセだという意見は、村井も同意でした。
岸本は酒を飲みながら、自分は一体何に勝っているのだろうと思いました。
岸本は幼いころから母親に「人生の勝ち組」だと言い聞かされてきましたが、何かに勝っていると思ったことはありませんでした。
「結局僕とママは勝ち組だと思い込むために必要以上に負けて来たのかもしれない」
すると村井は、岸本をあるビルの屋上へ連れて行きます。
そこからは岸本の母校である名門中学が見えます。
2007年、その中学で2年生の男子がいじめを苦に自殺したことで話題になりました。
村井はその事件を取材しました。
「考えてみたら、お前の同級生だったよな」
村井は当時岸本はどのポジションにいたのかと尋ねますが、岸本はいじめは気づいていなかったし、覚えていないと逃げようとします。
村井は「自分が何に負けて来たのか、向き合え」と逃がしてくれません。
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岸本の懺悔
岸本は当時いじめを受けていると相談を受けていました。
鉛筆の芯が無数に刺さった手の平を見せられ、岸本は恐怖を覚えました。
学校では相談出来なかったので、ママに相談しました。だけど、ママは学校に何も言いませんでした。
何故なら、主犯格が学校で一番の有力者だったから。
その後岸本親子はずっと負け続けました。勝ち組になるために、友達を見殺しにしたことをなかったことにしたのです。
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屋上に行った後の岸本は、食べ物を受け付けなくなっていました。
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ある日の飲み会で、恵那はトイレの前で岸本に声を掛けました。
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その時、岸本が恵那を見た時の目を見て、恵那は脳天から真っ二つに切られたような気がしました。
自分の弱さ、愚かさ、情けなさを見抜かれたような気がしたのです。
ドラマ『エルピス ー希望、あるいは災いー』 第4話 感想&まとめ
遂に明かされた岸本の過去。
いじめを黙認してしまったことと向き合った岸本は、第二形態と言えるモードに入りました。
そのことが今後の展開にどう影響するのでしょうか?
そして、特集に関わる、斎藤が持つ情報が何なのか気になります。
次回も見逃せません!