誰もが知っている名探偵シャーロック・ホームズがニューヨークを舞台に天才的な名推理を繰り広げるエンターテイメントミステリー。
女性の相棒ワトソンとは正反対の性格で、2人の掛け合いと時折見せる最高のコンビネーションには息を飲みます。
- ダンディーな兄マイクロフトの登場でシャーロックとジョーンの関係が崩れる?
- ベル刑事の、刑事生命の危機
- シャーロックにも引けを取らない個性的な協力者?たち
それではさっそく『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』シーズン2についてネタバレありでレビューしたいと思います。
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目次
【ネタバレ】『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY シーズン2』あらすじ・感想
シャーロックの兄・マイクロフトの登場
シーズン2の第1話目で、ついにシャーロックの故郷ロンドンへ!
かつてロンドン市警時代に組んでいたレストレード刑事を見つけるため、シャーロックはロンドン市警から協力を頼まれます。
ニューヨークとは違った雰囲気で、ロンドンもおしゃれですね。
ロンドンアイ、トラファルガー公園、ビックベン。そしてシャーロック・ホームズ好きな方にはお馴染み、ベイカーストリート22B1・シャーロックのロンドンの家も出てきます。
そこに現在住んでいるのがなんと兄・マイクロフト。この人、シーズン2では最重要人物です。
シャーロックとはスリムな体型は似ているものの、性格はまるで違う。マイクロフトは温和、紳士で女性に優しい、ロマンチックな外国人男性という感じです。料理も得意で、レストランを何店舗も経営しています。
ただその資金は、父親の信託財産から出ていることもあり、シャーロックからは楽して生きている怠惰な人間と言っていますが、お互い嫌いあっているようで、とくにかく皮肉が言いたいんですね(笑)
マイクロフトは約2年前、病気をしたのをきっかけに、シャーロックとの兄弟仲の悪さに後悔…仲良くなるためにどうすべきかジョーンに協力を求めます。
ここまで年齢を重ねてから仲良くするってそう簡単なことではないですよね。ましてや男兄弟。相手はくせ者シャーロックときたら、自力では難しそうですし、ジョーンに頼むのは正解だと思います。
ジョーンはそんなマイクロフトの優しい心に惹かれていき、ことあるごとにマイクロフトの味方につくのでわかりやすいですね。
2人の仲をいじるシャーロックがいじけているようにもみえてかわいらしいです。
シャーロックとジョーンの関係にも大きく影響します。シャーロックを理解する数少ない友人、かつ仕事のパートナーであり、今まで築いてきた2人の間にマイクロフトという存在が入りこむことでその関係が崩れてしまうとシャーロックは警戒。
一方のジョーンは自分の“プライベート”を作り出すきっかけとして前向きな変化と捉えます。
しかしここで衝撃事実。マイクロフトはレストラン経営の傍ら、実はMI6の仕事をしていたのです!
そのせいで事件に巻き込まれたシャーロッとジョーンは、マイクロフトを信用できなくなります。MI6だという事実も隠していましたからね。
でもマイクロフトは、シャーロックの捜査ミスをかばい、守るためにMI6の協力者になったのです。やっぱり優しいマイクロフト!
ここまでシーズン2をかき乱しますが、MI6にはめられ、追い詰められたマイクロフトはNSAと取引をし、“死んだ”ことになり姿を消します。
その別れ際、シャーロックに「愛している。この1年は私の宝だ。」と伝える姿はなんとも涙をそそります。
ベル刑事との対立
シャーロックとジョーンは事件解決のため、また刑事ではないので本来であれば捜索令状をもって家宅捜索に入ったり、逮捕状をもって初めて逮捕できたり、など正式フローを踏むべきところ結構無視してピッキングからの不法侵入、証拠品を不正なルートで入手したりします。
シーズン2の前半はピッキング増えます。そんな簡単にできるものかと思うくらい早いです。
シャーロックの家にピッキング練習用の大量のカギがありますから、相当練習しているのでしょう(笑)
そんなルール破りな捜査が引き金となり、事件関係者から撃たれそうになったシャーロックを助け、ベル刑事が撃たれ、右手が動かなくなってしまいます。
現場に出る刑事は銃を携帯しなくてはならないので、利き手が使えなくなるのは致命傷となり、結局ベル刑事はデスクワークになってしまいやりがいを失います。
そして、そのきっかけをつくったジョーンとシャーロックから離れようとします。そりゃそうだよな。大好きな仕事を奪われたのですから、謝られても許してもどうにもならないことだし、切り替えるしかないですが、怒りのやり場がない。
心の底では自分がきっかけであることを悪いと思っているシャーロックも素直になれず、日々苛立ちます。分署にいるときはベル刑事をまるで小学生が好きな人をチラチラ見るかのような行動。
結局気まずい関係のまま、ベル刑事は異動してしまいます。ベル刑事の異動後、誰かしらとパートナーを組まなくてはならないシャーロックとジョーンは、複数の刑事と手を組みますが、まあ合わない。
そもそもシャーロックと合う人って結構奇跡だと思うので、グレッグソン警部とベル刑事以外だめだな、とここで確信しました。
早く戻ってきてー!と思っていたら、ベル刑事の異動先の上司ダシルバの不正をシャーロックが発見、ベル刑事と協力したことで、関係修復、重大犯罪課に戻ってくるのでした!一件落着!
個性的な事件協力者?たち
シーズン2から事件に協力してくれる専門家が時々出てきます。この人たちもとても個性的なのです。
数学者テンプルは、数学の問題を解くとき、数字と自分の間に介在するものを排除したいということから裸になります。
ぽっちゃりしているので、かわいらしい見た目ですが数学への情熱と頭脳はピカイチ。
次に地質学研究員のゲイ。同性愛者であるが、実際に名前もゲイなので一石二鳥だそうです。
彼女はジョーンと一緒に白亜紀時代の化石を発見し、興味はありますが、事件に巻き込まれたくないと逃げます(笑)
3人目はNSAのマクナリー捜査官。この人はNSAにとって利益になるときだけ協力者パータンです。もちろん政府組織なので裏情報をたっぷり持っており、監視もおてのもの。マイクロフトの逃亡も手伝いました。
最後は天才ハッカー集団エブリワン。彼らは特定のリーダーがおらず、個々が確立されています。最初は敵として登場します。
シャーロックたちが追う犯人の逃亡を手伝い、ネット所法を捜査してシャーロックを大統領暗殺の首謀者に仕立て上げ、シークレットサービスに逮捕させるほどです。
しかしながら、彼らの情報収集力は相当なもので、その後も度々シャーロックは協力を依頼します。
ただその見返りとして、シャーロックはエブリワンから色々なことを要求される(やらされる)のですが、それが地味に面白いので注目してみてください。
『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY シーズン2』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
マイクロフトの登場でシャーロックとジョーンの安定した関係は崩れていきます。
今のままの関係を望むシャーロックと前に進んでいく変化を望むジョーン。
相手を思えば受け入れるべき変化ですが、薬物依存を克服してやっと手にした安定と充実した生活が変わる葛藤に悩むシャーロックが悲しくみえてきます。
個人的にはシャーロックのためにもこのままにしてあげて、そんな風に思ってしまいました。
果たして2人はどんな選択を下すのか?
シーズン3もお楽しみに!
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