映画『ダンプリン』あらすじ・ネタバレ感想!ミスコンに挑戦!ありのままの自分を愛することの大切さを教えるハート・ウォーミング・ストーリー

ダンプリング

出典:IMDB

聡明で美しいのに、ぽっちゃり体型のためにコンプレックスを打ち勝てずに、自信をもてない女子高生ウィローディーンが挑戦したのは美人コンテスト!

若かりし頃からミスコンで優勝をさらってきたママ、南部のミスコンの女王でもあった母を見返すために、これまでの価値観を打ち破ろう!ほっそりした参加者たちの中で、ぽっちゃり体型のウィローディーンと異色の仲間たちが敬愛する亡き叔母を偲び、奮闘する青春ドラマの『ダンプリン』。

娘のウィローディーンをダンプリン(肉団子ちゃん)と呼んではばからないウィローディーンの母親役をジェニファー・アニストン、ダンプリンことウィローディーンをダニエル・マクドナルドが演じております。

嘘偽りのない姿で、最後に肩の力をぬいて前を進む主人公に爽快な気分になる作品です。

ポイント
・ウィローディーンの挑戦
・ミスコンに参加する異色メンバー
・ありのままの姿に自信がもてない
・叔母ルーシーとドラァグ・クィーンたち
・自分を信じること

それでは『ダンプリン』をレビューします。

【ネタバレ】『ダンプリン』あらすじ・感想


敬愛する叔母の教え

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出典:IMDB

ぽっちゃり体型のウィローディーン(ダニエル・マクドナルド)の母は、テキサス最優秀ミスコン賞を過去10回の受賞経験をもつロージー(ジェニファー・アニストン)。

アメリカ南部の美人コンテストに出場しては賞を総なめにしてきた経歴で、地元テキサス州クローバーシティでは、ちょっとした有名人です。

ミスコンの女王で容姿を気にする母に対して、ウィローディーンはちょっぴり人より大きな体型にコンプレックスをもっています。

高校では、体型をネタに意地悪を言う同級生もいるけど、親友のエレン(オディア・ラッシュ)もいるし、ウィローディーンはいつだって元気。

ただひとつ、時間が経っても悲しみが消えないのは、半年前に亡くした叔母のルーシー(ヒラリー・ベグリー)のこと。

美人コンテストに参加するのに、家を留守にして不在がちだった母ロージーに代わって自分を育ててくれたルーシーを失い、ウィローディーンは半年たった今も、心の整理が出来ずにいました。

「どんな時でもありのままの自分を愛するように」と励まし続けた叔母は、ウィローディーンにとって誰よりも敬愛する大きな存在なのでした。

ミスコンに物申す

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ある日、叔母のルーシーの遺品整理しているときに、ウィローディーンが、見つけたのは昔の未提出の美人コンテストの申込書。

生き生きと人生を謳歌して、体型を気にしているようには見えなかった叔母のかつての苦悩をみた気がしたウィローディーンは、ルーシーの果たせなかった願いを果たそうとミスコンへの参加を思いつきます。

ミスコンの運営に情熱を傾ける母ロージーへの反発もあり、美人コンテストに参加できるのはほっそり体型の女性の専売特許ではないはずと、抗議の意味も込めて母の運営するミス・ティーン ブルーボネットへの出場を親友のエレンと共に決めたのでした。

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ウィローディーンの体型を恥じる口ぶりの母ロージーが娘の美人コントテストへの参加をしぶしぶと、許可します。確かにミスコンの美しさに対する固定概念にちょっとばかりザワザワします。ミスコンに出場する女性は誰もがほっそり手足が長くて、美しいのはわかります。でも容姿が定型化されてしまい、せっかくの個性が見えにくいとも感じませんか?

ミスコンに参加する異色メンバー

そんなウィローディーンに感化され、ミス・ティーン ブルーボネットへの参加に手をあげたのは、もうひとりのプラスサイズのミリー(マディ・バイリオ)と、打倒!男性支配と政治的意見を主張したいハンナ(ベックス・テイラー=クラウス)のふたり。

ウィローディーンとエレンも、かつて太めのルーシーが参加を諦めたコンテストに、美しさの定義に抗議をしたいだけだったのに、ミリーとハンナのミスコンへの参加には驚きが隠せません。

こうして伝統ある美人コンテストにちょっと風変わりなメンバーが加わり、マンネリ化しつつあった美人コンテストに、新風を吹き込む予感をさせたのでした。

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保守的な母親に内緒でミスコンに参加して、勝つつもりでいる純粋なミリーと抗議活動としての参加にギラつくハンナ。ふたりのコントラストがよく、物語にスパイスを与えて面白くなる予感がします!

叔母ルーシーが遺した言葉

抗議活動としてミスコンへの参加を決めたものに、課題のダンスや特技披露の演目参加に、積極的になれず気もそぞろなウィローディーン。

ダンスの練習では、エレンと意見の相違で仲たがいをしてしまうし、バイト先で心を寄せるボー(ルーク・ベンウォード)からのアプローチにも体型を気にするあまり素直に受け入れることができず、逃げ出してしまう有様です。

全てがうまくいかず思い悩むウィローディーンが目にしたのは、ルーシーのスクラップブックにあった「ザ・ハイダウェイ」のちらし。

ミリーとハンナと3人連れ立って向かったバー「ザ・ハイダウェイ」には、ルーシーとウィローディーンが敬愛してやまない歌手ドリー・パートンの曲にのせて艶やかな姿でショーを繰り広げるドラァグ・クイーンたちの姿がありました。

そこでウィローディーンで声をかけたのはドラァグ・クイーンのリー(ハロルド・ペリノー)。ルーシーを知っていて、誰よりも美しい人だったと語り、「何事にも思い切り、飛び込んでいくべきで、派手にキメる時も、家に帰る時も赤い靴で行くのよ」とウィットに富んだルーシーの言葉をウィローディーンに贈るのでした。

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この作品で忘れてはいけないのが、ウィローディーンが、愛してやまないカントリー歌手で南部女性のカリスマ、ドリー・パートンの存在。「どんな人も分け隔てなく、その人のありのままの姿を受け入れる」ことをモットーとしている彼女の楽曲も、たくさん使われているし、この作品では大きな意味を持っています。

自信を持つことの大切さ

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美人コンテストが一刻一刻と迫る中、リーやキャンディー (ジンジャー・ミンジ)、ドラァグ・クイーンたちの協力を得て、特技披露の練習に励むウィローディーン、ミリーとハンナ。優勝を狙う同じことで、仲間意識も生まれ、自信をつけていく3人の表情は明るく楽しそうで、ウィローディーンとエレンも仲直りをして、あとは本番に臨むだけです。

娘のぽっちゃり体型にダメ出しをする母ロージーを見返したい抗議の一環のミスコン参加だったのに、ミスコン参加を機に母ロージーとも歩み寄りをみせ、亡くなった叔母のルーシーの存在をより近くに感じるようになったウィローディーン。

未完成だった特技披露の演目を大きく大胆にキメる決断を下します。会場を大きく沸かせ、コンテストに活気を与えたウィローディーンでしたが、コンテストの規定から外れ、演目に大きな修正を入れたことで失格に。

そんな盛り上がるコンテストで、美声を披露し、体型とは関係のない真の美しい姿を示したことで2位となったミリーは、新しい美しさの基準を提案したのです。

そして叔母のルーシーの「どんな時もありのままの自分を愛して欲しい」という願い通り、自信を手に入れたウィローディーンの表情は明るく、それまで感じていたちょっぴり太めの体型へのコンプレックスとの決別をしたのでした。

『ダンプリン』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『ダンプリン』をレビューしてきました。

要点まとめ
・ステレオタイプを打ち破れ!
・多面的な美しさ
・どうせやるなら大胆に
・大切なのは自信をもつこと

『ダンプリン』は、ちょっと体格の大きめなウィローディーンが、ステレオタイプの女子を美しいとするミスコンに異議申し立て!と、威勢よく飛び込んで、異色メンバーたちと出会い、心を通わせ、友情を育み、自分や周囲の知られざる一面を発見するハート・ウォーミング・ストーリー。

どんな時もウィローディーンを支え「ありのままの自分を愛すること」を励まし続けた亡き叔母のルーシーにも、かつてはぽっちゃり体型への苦悩があったと、ミスコン慣例や基準を物申すと参加を決めたのに、コンプレックスに捕らわれ自分自身を見失い迷子になるウィローディーン。

機転も利いて頭のいいのに、体型を理由に臆病だったウィローディーンが、やっとみつけたのは自信。ミスコンの栄冠に何度も輝き、今ではミスコンの主催者として多忙をきわめる母ロージーとの距離感がうまく取れないウィローディーンを演じたダニエル・マクドナルドの好演がひかりました。

自分が何者かは、他人じゃなく、自分が決めること!ウィローディーンが最後に見つけたのは、美しさにステレオタイプなんて存在しないこと。自分らしく生きることの大切さをシンプルに伝える物語は、スカっとすっきり!心を開いて、挑戦を続ける自己肯定の大切さを明るくさわやかに描いている『ダンプリン』。後味良く、爽快な気分になれる作品です。是非、ご覧ください。

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