こんにちは、ミルトモライターのYUKIです!
今回は、私の大好きなWOWOWオリジナルドラマ“ドラマW”の中から厳選した最高にスリリングでショッキングなサスペンスドラマ10作品をご紹介いたします!
個人的には、ドラマWのサスペンスは今の日本のサスペンスの限界ギリギリを見せてくれると思っていて、いつも新作を追いかけています。
そして、ドラマWの歴史は意外と古く、2003年に初めて製作されてからすでに15年以上も続いています。
今回ご紹介する10作品は、そんな中でも衝撃度・後味の悪さともに忘れることのできない、個人的にイチオシの作品を厳選してみました!
地上波では映像化が難しい題材だらけ、そして日本のサスペンスならではの、あのゾワゾワ~とした嫌な感じが存分に味わえちゃいます。
今回はすべてネタバレなしでご紹介いたします!
目次
ドラマWのおすすめサスペンスドラマ10作品!
①『ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち』(全4話)
雑誌編集者の万里は、元恋人の義雄が自殺したという知らせを受けます。
さらに義雄には婚約者がいたということを知り、万里は義雄の婚約者と名乗る女・恵の素性を調べ始めるが…。
- 恵は美少女から醜女へ、万里はブサイクから美人へ。ふたりの外見と内面のミスマッチ、違和感が伝わる素晴らしい演技です。
- なぜ醜い恵はこれほどまでに男にモテたのか。美しさとは、醜さとは一体何なのか?
- 恵の男ウケファッションにもご注目です!
『ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち』あらすじ・みどころ解説
2009年に日本で実際に起きた、日本国内を震撼させた木嶋佳苗の事件を題材としたドラマとなっています。
ドラマの中では主人公・恵を寺島しのぶさんがまさに怪演!
あえて醜く整形した魔性の中の魔性の女を演じているんですが、この演技力が本当に凄い。
5人もの人を殺めて死刑になるかもしれないのに、どこか他人事のようにひょうひょうと刑務所の中でユーミンの歌を口ずさみながら、納豆を頬張る…。
YUKI
結婚詐欺と5件の殺人で起訴された恵。果たして、彼女は男たちを本当に殺したのか?
恵の犠牲者の一人の男性と以前交際していた雑誌編集者の万里の視点から、そして恵の過去からこの事件の真相が紐解かれます。
そして万里は、恵とは正反対に、外見のコンプレックスから美しく整形した女性です。
醜くかった時代の自分を呪い封印して生きている万里にとって、美少女からあえて醜く整形した恵の行動は全く理解できなかったはず。
そんな女性ふたりが鏡のように表裏一体として描かれている作品です。
なお、『ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち』はWOWOWに未加入の方でも、見放題配信されているU-NEXTで視聴可能です。
②『北斗ーある殺人者の回心ー』(全5話)
両親から壮絶な虐待を受けて育った少年の北斗は、里親の愛に触れ、心優しい青年に育つ。
しかしある時、里親の綾子が末期がんであることを知ります。
- 主演・中山優馬さんの名演技が本当に素晴らしい。役作りのために12kgのダイエットをされたんだとか。
- 全5話で100回くらい泣きました。重厚すぎて、視た後はグッタリ。
- 幼い北斗の虐待に使われたのは、針金ハンガー。全身酷いミミズ腫れになるこの凶器を使った母親の理由は「手で叩くと、自分の手が痛くなるので」。この怒りをどこにぶつければ良いか分からずひたすらに苦しみました。
『北斗ーある殺人者の回心ー』あらすじ・みどころ解説
主演の北斗を演じるのは中山優馬さん。
YUKI
問題のある家庭で育ったが、育ての親との出会いで心優しい青年に育った北斗。
なぜ彼が女性2人を残虐な方法で殺害するに至ったか…。
その理由は、心がねじ切られるような切なさです。
様々なすれ違いや、選択の間違いで「あの時ああしていれば…」と悔やむことは私たちにも多々ありますが、北斗の犯した殺人はその極みのようなもの。
YUKI
最終回は見るのを躊躇うほどの重さ。
「面白い」という類の作品ではありませんが、忘れることは絶対にできない作品です。
③『ヒトリシズカ』(全6話)
ある日、暴力団員がアパートで銃殺されます。
被害者の司法解剖の結果、その死因にはひとつ疑問点がありました。
地域課の木嶋はひとりで捜査を開始し、ある少女に辿り着きますが…。
- 真相が明らかになっていく爽快感でイッキ観は確実!
- 原作は小説「ヒトリシズカ」。「ストロベリーナイト」の原作者、譽田哲也さんの作品です。
『ヒトリシズカ』あらすじ・みどころ解説
様々な場所で起こる殺人事件の背後にいる少女。
交番勤務の木嶋は、上司の大村の娘が怪しい…と思い始めます。
途中まではオムニバス方式で物語は進行し、夏帆さん演じる静加以外は登場人物も変わります。
主人公・静加の不思議な存在をどう表現したら良いか謎ですが、静加は幼い頃の体験から男性や社会を静かに憎むようになります。
YUKI
最初はダークヒロインの話!?とも思いますが、次第に静加の本来の目的が分かってきます。
また、本作『ヒトリシズカ』では色々な夏帆さんが見られます。
中学時代も本人が演じていますし、家出後に様々な場所で本名を偽って現われるので、ホステス姿なんかも。
「私って何なんだろう」と両親に言い残し、家出をする少女時代の静加。
YUKI
なお、『ヒトリシズカ』はWOWOWに未加入の方でも、見放題配信されているU-NEXTで視聴可能です。
④『贖罪』(全5話)
15年前に起きた「美少女誘拐殺害事件」。
犯人は捕まらず、事件は迷宮入りとなります。
誘拐現場を目撃した同級生4人は、被害者の少女の母・麻子から犯人の顔を誰も思い出せないことを責められ「償い」を求められることに…。
- 美しく、そして恐ろしい被害者の母・麻子を演じるのは小泉今日子さん。同級生役には蒼井優さん、小池栄子さん、安藤サクラさん、池脇千鶴さんと豪華キャスト!
- 15年の時を経て、少女から大人になった同級生たちのそれぞれの償い方…。
- 原作は湊かなえさんの同名小説。湊かなえ作品が好きなら絶対に観るべし!
『贖罪』あらすじ・みどころ解説
美少女が誘拐され殺害される事件が発生するのですが、本作『贖罪』はこの事件をテーマにしたドラマではありません。
この誘拐事件の目撃者となった4人の同級生の15年後が舞台となっています。
4人の同級生は被害者の母から呼び出され、誘拐現場にいたのに犯人の有力な手がかりを思い出すことができなかったことを激しく責め立てられて「償いをしなさい」と言われます。
まだ小学生だった4人は、この時どれほど恐ろしかったか…というのは15年経った現在でも「贖罪」を忘れることなく生きていることが証拠ではないでしょうか。
YUKI
なお、『贖罪』はWOWOWに未加入の方でも、見放題配信されているU-NEXTで視聴可能です。
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⑤『埋もれる』(115分)
ゴミ屋敷に住む孤独な老女・加代子。
その家の隣に住んでいたのは初恋の相手だった…。
不気味なゴミ屋敷と、それを取り巻く人間模様を描くヒューマンミステリーです。
- ゴミ屋敷の大量のゴミに隠された真実とは…?
- 変わりたいけど、変われない。止めたいけど、止められない。苦悩の男・北見にめちゃくちゃ共感できる。
- ラストが悶絶級ゾワゾワ!考察好きの方には特におすすめします!
『埋もれる』あらすじ・みどころ解説
主人公・北見は、正義感が強く、黒い物を上司が白だと言っても白と言えない性格。
自分の正義感ゆえに苦悩する姿はとても痛々しく、身近によくいる暑苦しい奴そのものです。
大手食品会社である自分の勤める会社の内部告発をした北見は、会社の同僚や後輩、そして自分の家族までもがその正義感の犠牲者となってしまいます。
ドラマ2時間の中の1時間30分くらいは「ヒューマンドラマだったけ?」と思うほど、サスペンス要素が全くありません。
それはそれでヒューマンドラマとして、北見の成長・再生物語として楽しめる作品なので「まぁいいか」と観ていられるのですが、ある人物が発する一言で、ひとつの疑念がふと沸き上がる瞬間…。
YUKI
そしてラストの衝撃はサスペンスを超えてもはやホラー。
観終わった後、ゾワゾワする余韻に浸ってください。
なお、『埋もれる』はWOWOWに未加入の方でも、見放題配信されているU-NEXTで視聴可能です。
⑥『楽園』(全6話)
『模倣犯』から9年後…宮部みゆきのミリオンセラー原作を仲間由紀恵主演で描いたヒューマンサスペンスドラマ。
一見、全く関係がないと思われる事件がやがて一つに繋がっていきます。
- 16年前の事件の出来事と現在が複雑に絡み合う…濃密なサスペンス。
- まさに今起きている事件の緊迫感・被害者の恐怖がひしひしと伝わり、最高に怖い!
- 『模倣犯』ファンの方も、そうでない方も楽しめます!
『楽園』あらすじ・みどころ解説
自宅が火事に遭ったことをきっかけに「16年前に娘を殺害し床下に埋めた」と供述する夫婦。
「息子は超能力を持っているかも」と相談しに来る母親。
そして、ある街で起こっている女子高生監禁事件。
この関係がなさそうな3つの事件が…というストーリーです。
主人公の滋子は、9年前の『模倣犯』で、ある一人の女性を自分のルポが原因で死に至らしめてしまって以来、トラウマを抱えたままというストーリーですが、前作『模倣犯』を観た方も、観ていない方も十分楽しめる作品となっています。
『模倣犯』では中谷美紀さんが滋子を演じ、『楽園』では仲間由紀恵さんが9年後の滋子に。
YUKI
ですので、前作を観ていない方が余計な雑念に囚われずに、本作の事件に没頭できるかもしれません。
YUKI
なお、『楽園』はWOWOWに未加入の方でも、見放題配信されているU-NEXTで視聴可能です。
⑦『イノセント・デイズ』(全6話)
死刑が確定した幼馴染の無実を信じる主人公・佐々木慎一は、彼女の過去から事件の真相を探っていこうとしますが…。
- 慎一が信じる、死刑囚・雪乃の無罪。そもそも本当に彼女は放火殺人を犯していないのか!?
- 雪乃の人生が紐解かれるほどに、直視できないほど寂しく切ない。
- 死刑制度について考えずにはいられない作品。
『イノセント・デイズ』あらすじ・みどころ解説
竹内結子が死刑囚役!ということで、放送前からかなりドキドキして観たドラマでした。
しかし、分かっちゃいたけど…本当に暗〜いドラマです…。
YUKI
元交際相手の住むアパートに放火し、妻子を焼き殺した罪で死刑判決を受けた雪乃。
彼女の無罪を信じたのは、ただ一人。
20年会っていなかった幼馴染の慎一だけでした。
そして、雪乃の過去からこの事件を探っていくうちに、雪乃というひとりの女性の寂し過ぎる人生を知っていくのです。
YUKI
死刑がどういうものなのか漠然と考えることはありましたが、死刑が確定してから執行されるまでの生き方を考えることは重すぎてできれば考えたくありませんでした。
しかし、日本という死刑制度が存在する国で生きている一人の人間として、死刑という制度そのものや、それに相対する人の感情などを強制的に考えさせられる本作と出会えたことはとても価値があったと思います。
仕事として、被害者遺族として、当事者として向き合っている人たちが実際にいるという現実は、「全く自分の世界とは無縁だ」として背を向けてはいけないことのように思います。
⑧『悪党 ~加害者追跡調査~』(全6話)
姉を殺害されるという経験を持つ探偵の佐伯修一。
彼は犯罪被害者の遺族から依頼を受けて、罪を償い出所した加害者がどう生きているかを探ることになります。
- 実際に起きた事件に基づいたストーリもあり、心臓を抉られているかのような気分になります。
- 松重豊さん演じる探偵事務所の所長がお金大好きですごく笑えます。『悪党 ~加害者追跡調査~』のホッとするポイントになっており、シリアスとコミカルのバランスもGood!
- 単なる復讐劇でなはいストーリーに引き込まれること間違いなし!
『悪党 ~加害者追跡調査~』あらすじ・みどころ解説
探偵として、過去に犯罪を犯した人物の現在を追う主人公・慎一。
彼自身も犯罪被害者遺族です。
とても仲が良かった姉を殺害された慎一は、探偵という仕事で犯罪加害者のその後を追いますが、同時に姉を殺した犯人の今も探し出そうと調査をします。
罪を犯し、捕まり、判決が下り、刑を受ける。
法的には罪を償った後にその罪は赦されまずが、実際にその人物のことを“今”からジャッジする。
YUKI
そして忘れることが一番楽になる解決方法だと思いますが、決してそれはできませんから。
依頼者の被害者に対して、慎一が出す結論とは!?
さらには、姉を殺害した犯人を慎一は許すことができるのか!?
YUKI
⑨『絶叫』(全4話)
あるアパートの一室で女性の孤独死死体が発見されます。
彼女の名前は鈴木陽子。
この事件を追う刑事の綾乃は、鈴木陽子が過去に3回結婚し、3回とも夫と死別していることを知り…。
- 完全犯罪モノが好きの方は絶対に必見です!
- 陽子の半生が切なすぎる。
- どこにでもいるごく普通の女性が、どうやって社会の闇“棄民”になっていったのか。
『絶叫』あらすじ・みどころ解説
YUKI
刑事の綾乃が陽子の半生を振り返りながら事件を追っていくストーリーですが、もう陽子の半生がかわいそうすぎて!
それだけで絶叫モノです。
そして、孤独死した陽子の遺体は、部屋で飼っていた飼い猫に食われている状態で発見されます。怖い怖い。
YUKI
間違っている世界に足を踏み入れてしまって、その間違いをリセットするためにまた新しい間違いを犯す。
そんな繰り返しの半生を歩んだ陽子が辿り着いた先とは?
⑩『ミラー・ツインズ』(全8話)
双子の勇吾と圭吾。
20年前、勇吾は圭吾の目の前で誘拐されてしまいます。
事件の時効が成立した後、この事件の懸賞金に1億円が掛けられると、事件は思わぬ方向に動き出す…。
- わずか10歳で誘拐された勇吾。幼い子どもが復讐を糧に生きなければいけなくなってしまった理由が切ない。
- 圭吾と勇吾。“正義と悪”では割り切れない正反対の二人のどちらかに必ずハマります。
- 大どんでん返しが毎回すごい!びっくり型サスペンス好きの方におすすめ!
『ミラー・ツインズ』あらすじ・みどころ解説
本作は、サスペンスとしての恐怖度や謎解き度はやや劣るものの、1話1話のラスト5分の大どんでん返しが本当に凄い!
「幸せになってはいけない」と自分を呪い、大人になった圭吾。
それは勇吾が誘拐されている現場にいながら、恐怖のあまり助けてあげられなかった後悔からなのですが…。
YUKI
キスマイの藤ヶ谷太輔さんが主演で、一人二役で双子を演じています。
YUKI
しかし!藤ヶ谷さんのことは覚えましたぞ~!私が言うまでもないですが、綺麗なお顔です。私は勇吾役の時の藤ヶ谷さんがお気に入り!
びっくり型サスペンスがお好みの方には、たまらない作品ではないかと思います!
※ミルトモでは『ミラー・ツインズ』を1話ごとに全話レビューしていますので、気になる方はぜひ合わせてご覧ください!
→ドラマ『ミラー・ツインズ』の各話レビューはこちら!
なお、『ミラー・ツインズ』はWOWOWに未加入の方でも、見放題配信されているFODプレミアムで視聴可能です。
ドラマWのおすすめサスペンスドラマ10作品まとめ
今回はWOWOWのオリジナルドラマシリーズ【ドラマW】の中から、個人的にイチオシのサスペンスドラマを10作品ご紹介させていただきました!
- 『ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち』
- 『北斗ーある殺人者の回心ー』
- 『ヒトリシズカ』
- 『贖罪』
- 『埋もれる』
- 『楽園』
- 『イノセント・デイズ』
- 『悪党 ~加害者追跡調査~』
- 『絶叫』
- 『ミラー・ツインズ』
少々重いサスペンスも多いドラマWですが、ほとんどの作品は4話~6話ほどで完結するので、イッキ観にも非常におすすめです。
実際に起きた事件がテーマとなった作品が多いところもお気に入りポイントのひとつです。
深い深い闇に引きずり込まれ、「そこまで見せちゃうの…?」とギョッとするほどの“本当の真実”を見せてくれます。
これからも大好きなドラマWをレビューしていきたいと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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