2020年に引き続き、新型コロナウイルスでの自粛ムードが続く2021年。
今回はそんな暗い気分を吹き飛ばして、ステイホームに癒しと感動を与えてくれる犬&猫映画をご紹介します。
目次
犬映画おすすめ6選
『しあわせな人生の選択』
余命わずかな男性が、親友と共に愛犬の新しい飼い主を探す”終活”を描くハートフルなヒューマンドラマ。
スペインのアカデミー賞といわれる第30回ゴヤ賞では作品賞、主演男優賞など最多5部門を受賞しました。
主演は『瞳の奥の秘密』『人生スイッチ』等のアルゼンチンの名優リカルド・ダリンで、愛犬家の中年男性フリアンを演じます。
フリアンは妻と離婚して以来、スペインで役者をしながら愛犬トルーマンと一緒に暮らしていました。
そんな中、カナダに住んでいた親友トマスがフリアンの具合が悪いということを聞きつけて、はるばる会いに来ます。
フリアンはすでに延命治療をやめて、身辺整理を始めていました。
2人はオランダに留学しているフリアンの息子に会いに行ったり、トルーマンの新しい飼い主探しに時間を費やします。
それは彼らが共に過ごせる最期の日々でした。
『しあわせな人生の選択』では主人公フリアンの愛犬トルーマン役としてブルマスティフが登場します。
彼の本名はトロイロ。
見た目は貫禄のある、どすこい犬ですが自閉症の子供たちと接することのできるとても優しいわんこです。
小松崎 ともえ
本作の見どころは、フリアンこだわりの飼い主探しの場面です。
本作の原題は『Truman(トルーマン)』であり、本編中の「俺には息子がふたりいる。片方がトルーマンだ」というセリフからもフリアンのトルーマンへの深い愛情が感じられます。
動物病院のかかりつけ医師に「犬も喪失感を感じるのか?」など相談し、新しい飼い主候補に会えば、食事の好みを細かく伝え、試しに少しトルーマンを預けただけで半べそ状態のフリアンの必死な姿は、犬好きの人ならば共感すること間違いなしです。
そして、フリアンが最期にトルーマンを託した人物も納得のいく人選であり、「もし自分ならばどうするか?」を考えずにはいられない作品です。
『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』
ハンガリーの首都ブタペストを舞台に飼い主の少女と引き離されてしまった犬と、人間に虐げられ保護施設に入れられていた犬たちが起こす反乱を描くドラマ『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』。
ガーディアンの映画評では犬版『猿の惑星』と評され、第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリと優秀な演技を披露した犬に贈られるパルムドック賞をダブル受賞しました。
13歳の少女リリは両親が離婚し、心のよりどころは飼い犬のハーゲンだけでした。
しかし、雑種犬の飼い主に重税を課すという新たな法律が制定され、リリの父親はハーゲンを捨ててしまいます。
突然放り出されてしまったハーゲンは役場の野犬狩りから逃げる途中でホームレスに拾われますが、闘犬場の野犬ブロガーに売り飛ばされることに。
無秩序な世界で虐げられるハーゲンは次第に野性に目覚め、獰猛になっていき、ついには保護施設の犬たちを従えて人間に牙をむき始めます。
人間と良好な関係を築く平穏な生活から一変して、理不尽に虐げられる過酷な環境から仲間を率いて反乱を起こすという動物側からの復讐劇は『猿の惑星』シリーズに登場する猿たちのリーダーであるシーザーに通じるものがあります。
小松崎 ともえ
そして、ブタペストの道路を全面封鎖してCGなしで撮影した約250匹の犬たちの疾走シーンも必見。
今回登場した約250匹の犬たちはほとんどが保護施設から来ており、撮影は彼らにストレスを与えないように丁寧に行われました。
また、撮影後はすべての犬たちの里親が無事に見つかったそうです。
小松崎 ともえ
『星守る犬』
2009年に単行本化された村上たかしのベストセラーコミック『星守る犬』を西田敏行主演で実写映画化。
小松崎 ともえ
その原作はカルチャー誌ダ・ヴィンチで2009年度「泣ける本ランキング」1位を獲得しました。
北海道の片田舎で山中の放置自動車から中年男性と飼い犬の遺体が発見されます。
身元不明の遺体を引き取った市役所の福祉課に勤める奥津は、わずかな手掛かりを元にこの男性”おとうさん”と犬の生前の足取りを調べ始めます。
やがて失業から家族に見放された”おとうさん”が、唯一そばにいてくれた愛犬ハッピーと共に東京から北海道まで車で旅をしていたことが明らかになり―。
『星守る犬』は原作の表紙や映画版ポスターのヒマワリの中にいるわんこというビジュアルだけをみると、可愛らしいアットホームな作品かと思ってしまいます。
しかし、内容は熟年離婚や中高年の失業、貧困からの孤独死という社会のレールから外れた人間に待ち受ける負の連鎖をこれでもかと凝縮しており、現代版『フランダースの犬』や『火垂るの墓』のようでもあります。
小松崎 ともえ
そんな普通の生活をしていた”おとうさん”が不況で仕事と家、家族を失い、持病の治療で病院にも行けず、食べ物すら買えなくなり、弱っていく姿は身につまされます。
そんな”おとうさん”の心の支えは愛犬ハッピーであり、映画版の生前のシーンでは旅の最初の頃は明るく楽しいものでした。
しかし、持病が悪化してからのハッピーとの永遠の別れ、そこからの”おとうさん”の遺体に最後まで寄り添ったハッピーの顛末をみると、本当に”おとうさん”の行動は正しい選択だったのか?犬好きの人たちでも意見が分かれるところです。
小松崎 ともえ
『ベル&セバスチャン』
日本では「名犬ジョリィ」のタイトルでテレビアニメ化されたセシル・オーブリーのベストセラー児童文学の実写映画化。
2,400人の候補の中から選ばれたフェリックス・ボシュエが主人公の少年セバスチャン役で映画初主演、セバスチャンの大事な相棒犬ベル役は100頭の候補から選ばれた3頭のグレート・ピレニーズが担当しました。
1943年、ナチス占領下のフランスにある小さな村で母親の帰りを待つ少年セバスチャン。
ある日彼は村人たちから家畜を襲う”野獣”として疑われていた1匹の大型犬と出会います。
すぐに心の優しい犬だと気づいたセバスチャンは”ベル”と名付けて犬を村人たちから守りました。
次第に仲良くなるベルとセバスチャンですが、彼らの身にも戦争の影が迫ります。
そんな中、ナチスからユダヤ人一家を救うためにベルとセバスチャンは冬のアルプスで道案内をすることになり―。
小松崎 ともえ
グレート・ピレニーズは体重が60キロ近くもあり、一緒にいる小柄なセバスチャンがどつかれてしまいそうで観ている方はハラハラしますが、ベルの優しくて愛情深い眼差しに彼らの信頼関係を感じることができます。
ベル役の3頭の犬の中では、メスのわんこガーフィールドが主要な場面を演じました。
セバスチャン役のフェリックス君も将来が楽しみな可愛らしい美少年で、ベルとセバスチャンが一緒にいるだけで癒される場面の連続です。
小松崎 ともえ
そしてモフモフのベルにもっと癒されたい!という方は物語の続編である『ベル&セバスチャン 新たな旅立ち』もぜひご覧ください。
『HACHI 約束の犬』
日本人なら多くの人が知っている、亡き飼い主を駅前で待ち続けた忠犬ハチ公の物語をリチャード・ギア主演・製作で映画化。
1987年公開の『ハチ公物語』のハリウッドリメイク版であり、監督は『僕のワンダフル・ライフ』『サイダーハウス・ルール』などの名匠ラッセ・ハルストレムです。
アメリカ、郊外のベッドリッジ駅。大学教授のパーカー・ウィルソンは寒い冬の夜に、駅で迷子になっていた秋田犬の子犬を偶然保護します。
犬を自宅に連れ帰ったパーカーは、妻の反対を押し切ってそのまま飼うことに。
子犬は首輪のタグに刻まれた漢字から”ハチ”と名付けられ、すくすくと成長していきます。
そして、夕方5時になると駅で帰宅するパーカーを待っているのが日課になったハチ。
そんな幸せな日々はずっと続くと思われましたが、ある日パーカーが職場の大学で倒れてしまい―。
小松崎 ともえ
ハチ役は子犬時代を演じた柴犬と3匹の秋田犬で撮影されたそうです。
その秋田犬たちは本当に表情豊かで、パーカー教授とボールで遊んでいるときの嬉しそうな顔は可愛らしく、教授が帰ってこない駅でしょぼんとしながらいつまでも待っている姿はその表情だけで涙腺崩壊です。
また、ハチ公といえば片耳が少し垂れていますが、本作でも犬の負担にならない程度におもりを付けて耳を垂らしていたそうで、そんなハチの耳にも注目です。
小松崎 ともえ
『僕のワンダフル・ライフ』
先程ご紹介した『HACHI 約束の犬』のラッセ・ハルストレム監督が、W・ブルース・キャメロンのベストセラー小説「野良犬トビーの愛すべき転生」を実写映画化。
愛する飼い主とまた再会するために生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描きます。
ディズニー映画『アナと雪の女王』でオラフの声を演じたジョシュ・ギャッドが主人公の犬ベイリーの声を演じました。
ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた少年イーサンの家で飼われることになり、幸せな時も辛い時も共に過ごしイーサンと固い絆で結ばれていきます。
やがて年老いて寿命を迎えたベイリーですが、愛するイーサンに会いたい一心で何度も姿を変えて生まれ変わります。
しかし、なかなかイーサンには再会できず月日ばかりが流れていき―。
飼い主のために何度も生まれ変わる犬の話というだけで犬好きには泣けてくる映画ですが、他にもベイリーが毎回転生する多彩な犬種も見逃せないポイントです。
小松崎 ともえ
それだけでなく、転生していくベイリーが出会う飼い主の人間性もバラバラで、いい加減な飼育環境や、飼育放棄がどれだけ惨酷なことであるかという終生飼育の重要性も訴えます。
また、幼少期はベイリーと共に幸せに暮らしていた飼い主のイーサンは思春期以降、父親との確執や不幸が重なり元来の明るい性格に影を落とすようになります。
そんなイーサンの変わりようにベイリーの死後、そして数十年後に転生したベイリーと再会した彼はどうなっているのか。
小松崎 ともえ
そして、ベイリーのその後を描く続編『僕のワンダフル・ジャーニー』も要チェックです。
猫映画おすすめ6選
『猫侍』シリーズ
強面の剣豪と白猫の心温まる関係を描く、オフビートな癒し系時代劇『猫侍』。
主人公の貧乏浪人、斑目久太郎を北村一輝が演じます。
本作は、白猫の玉之丞の可愛さで多くの猫好きの心を掴み、テレビドラマでシーズン1、2と劇場版2作、前日譚1作が制作され大ヒットを記録しました。
かつて「まだら鬼」と恐れられた剣豪、斑目久太郎。
しかし今はしがない貧乏浪人として、妻や娘とも離れて暮らしていました。
そんな中、近所の呉服問屋の番頭から、主人が化け猫に入れ込んで骨抜きにされているので斬ってほしいという依頼が。
くだらないと思いながらも謝礼の為に久太郎はその頼みを引き受けます。
番頭の案内で屋敷に入り、猫を始末しようとしますが、そこには無垢な瞳で久太郎を見つめてくる白猫・玉之丞の姿がありました。
どうしても玉之丞を斬れなかった久太郎は密かに連れ帰って自分の家で匿うことにしますが―。
本作の見どころは、なんといっても玉之丞の愛らしさです。
全編、どの角度からでも玉之丞の姿は眼福で、とくに奇跡的に偶然撮影された、物語序盤での玉之丞が久太郎にウインクするシーンは必見。
小松崎 ともえ
各話30分以内なので、玉之丞の動きや仕草に癒されている間にすぐ見終わります。
また、主人公の久太郎が貧乏すぎてザリガニを主食にしたり、強面なのに超弱気なモノローグばかりなのも面白ポイント。
玉之丞役は3匹の白猫が演じ、その中でもメス猫のあなごちゃんはくりくりの目が印象的な超美猫ですが、もともとは里親を探していた保護猫だったそうです。
小松崎 ともえ
『猫忍』シリーズ
先程ご紹介した『猫侍』シリーズのスタッフが再集結した”猫と忍者”を描く時代劇コメディ『猫忍』。
テレビドラマシリーズの後にその続編として劇場版が公開されました。
主人公のイケメン忍者をNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』等の大野拓朗、主人公のコミカルな父親役を船越英一郎が演じます。
若き忍者の久世陽炎太は10歳の時に父親と生き別れて以来、孤独な日々を過ごしてきました。
そんなある日、陽炎太は任務で忍び込んだ屋敷で、父親である久世剣山によく似た恰幅の良い赤鼻の猫と遭遇します。
その猫が術で化けた父親であると思い込んだ陽炎太は抜忍となって、その父親を元に戻す方法を探そうとしますが―。
本作の見どころは、主人公の陽炎太から”父上”と呼ばれるオス猫金時の癒しの豊満ボディです。
金時はこのドラマシリーズが役者としてのデビュー作ですが、堂々たる演技を披露。
陽炎太が肩に掛けている袋からひょっこり顔を出して移動している姿や気持ち良さそうにマッサージされている様子、ぽっちゃり体系のせいでまん丸な後ろ姿などはニヤニヤしながら観てしまうでしょう。
小松崎 ともえ
金時は緩慢な動きの穏やかな性格で、主演の大野拓朗さんも金時をとても可愛がり、いつも一緒にいたとのこと。
ロケ地である日光江戸村の敷地内を金時は、いつものんびりお散歩していたそうです。
果たして猫の”父上”は本当に陽炎太の父親なのか、気になる結末はぜひ映画版でご確認ください。
『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』
動物写真家、岩合光昭氏が世界の猫を猫目線から撮影するNHK BSプレミアムの大人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」の劇場版第1作。
小松崎 ともえ
本作『コトラ家族と世界のいいコたち』はそのポスタービジュアルも、おまんじゅうのようなお顔の子猫がこれでもか!とばかりにアップで登場しており、ついついポスターの子猫の口元部分を触りたくなります。
そして気になる内容は、岩合氏が1年にわたって成長を追いかけてきた青森県津軽地方のりんご農家で暮らすコトラ家族のその後の姿が登場。
子猫たちが小さな体をバタバタさせながら必死に前に進もうとする姿には、つい声を出して応援したくなります。
そんな彼らの最新の姿などを中心に、ギリシャ、ブラジル、モロッコ等の各国の街並みを背景に、そこに住む猫たちの名場面をテレビ未公開の映像とあわせて再構成。
テレビ版を毎回チェックしているファンには見逃せない内容です。
また、ワンカットの長回し映像で雪の中から登場する猫たちの姿には岩合氏のネコ愛やベストショット撮影に懸ける忍耐強さ、そこから引き出される貴重な映像に感動させられます。
小松崎 ともえ
2021年1月には待望の劇場版第2作『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』が公開されました。
この2作目では、ミャンマーのインレー湖に住む猫家族と北海道の牧場に住む猫家族が登場します。
ぜひ、こちらの最新作も合わせてご覧ください。
『ねことじいちゃん』
先程ご紹介した「世界ネコ歩き」シリーズの動物写真家、岩合光昭による初監督作品で大人気コミック「ねことじいちゃん」の実写映画化。
主役の”じいちゃん”こと大吉役には落語家の立川志の輔、大吉の大事な飼い猫、タマ役は100匹以上のオーディションから選ばれたアメリカンショートヘアのオス猫ベーコンがゆるりと演じています。
小さな島に住む70歳の大吉は、妻に先立たれ飼い猫のタマと暮らす日々。
東京に住む息子はそんな父親を心配していましたが、大吉はタマや幼馴染、友人たちと散歩したり、料理をしたりと毎日のんびり過ごしていました。
しかし、友人の死や大吉自身も体調不良を感じ、ずっと続くと思っていた日常に変化が訪れます。
そんな中、突然タマが姿を消してしまい―。
本作は愛知県の佐久島で、35匹の猫たちと共に撮影が行われました。
本編中の猫の集会シーンは猫好きには夢のような光景で、ほぼ全ての場面に猫が登場します。
そんな出演猫の中にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に登場し、SNSで”にゃんけい”のあだ名で人気になった猫、まろにーも参加しており同じく『ねことじいちゃん』に出演する柴咲コウ、小林薫と大河ドラマ以来の久々の”再会”も話題になりました。
小松崎 ともえ
他にも随所に”猫目線”の場面が多数登場し、出演者よりも”出演猫”を重要視する岩合監督らしいネコ愛溢れる演出にも注目してください。
『猫が教えてくれたこと』
世界的に猫の街として知られるトルコのイスタンブールで暮らす猫と地元民の関係を猫目線から撮影した作品。
東洋と西洋が融合した独特の美しい街イスタンブールの風景と自由奔放な7匹のにゃんこが登場します。
また、アメリカの映画批評サイトRottenTomatoesでは満点に近い98点という高評価を獲得しました。
大事な子猫たちのために市場の食べ物を狙う泥棒猫”サリ”、高級店で美味しいエサをもらう美食家”デュマン”、闘犬にも立ち向かう最強のメス猫”サイコパス”、みんなからナデナデされる愛され上手な”ベンギュ”、ネズミから魚料理のレストランを守る”アスラン”、市場の看板猫”デニス”、可愛い顔で地元民のハートを鷲掴みの”ガムシズ”。
個性豊かな猫たちの姿をとらえる多幸感溢れるドキュメンタリーです。
小松崎 ともえ
日本は何かと野良猫に厳しいですが、ヨーロッパとアジアをつなぐ海洋交易の拠点として栄えてきたイスタンブールでは、各国の貨物船に乗って猫がやってきたと言われています。
そのため、地元民たちには猫に食料や寝床を与える文化ができたそう。
なので、この街の猫たちは”野良猫”ではなく”街猫”として、人間たちから大事にされています。
小松崎 ともえ
他の猫たちもみんなユニークでチャーミングなので、ぜひお気に入りのにゃんこを見つけて癒されてください。
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
2012年にイギリスで出版されたベストセラーノンフィクション「ボブという名のストリート・キャット」の実写映画化。
ホームレス同然のヤク中ストリートミュージシャンの若者が1匹の野良猫と出会い、人生をやり直そうと奮起する様を描きます。
小松崎 ともえ
ロンドンでプロのミュージシャンを目指すものの、うまくいかずホームレス状態となった青年ジェームズ。
家族にも冷たく見放され、薬物依存でドン底の人生を送っていました。
そんなある日、ケガをした1匹の野良猫と出会います。
ジェームズは猫に”ボブ”と命名し、少ない有り金をはたいてボブを助けます。
それ以来、彼らはどこに行くにも一緒に過ごし、次第に世間から注目されるようになり―。
本作で主人公ジェームズの肩に絶妙なバランスで乗っている茶トラ猫は、なんと原作のモデルであるボブ”ご本猫”なのです。
ほとんどのシーンがボブ自身で撮影され、原作者であり見事ヤク中を克服したジェームズ・ボーエン氏ご本人も撮影現場に立ち会い、愛猫の活躍を見守っていました。
メイキング映像ではボーエン氏の肩に乗ったまま、主演のルーク・トレッダウェイの肩にひょこっと移動する愛らしい姿も。
本作公開時にはボーエン氏本人とボブが来日し、本編中にも登場するボブとのハイタッチを生で披露してくれました。
小松崎 ともえ
2021年にはボブの遺作となったジェームズとボブのその後を描く『ボブという名の猫2』が日本でも公開予定です。
『ボブという名の猫』続編の邦題が『ボブという名の猫2 幸せのギフト』に決定しました。そして先程、キュートで凛々しいボブの映像を詰め込んだ特報を解禁しました! #ボブ #ボブという名の猫 https://t.co/tEaUMz1C1j
— 2021年公開🐈映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』 (@BOBtheCAT_japan) January 29, 2021
ボブの可愛い姿を、ぜひまたスクリーンでご覧ください。
犬&猫映画おすすめ12選まとめ
- 『しあわせな人生の選択』
- 『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』
- 『星守る犬』
- 『ベル&セバスチャン』
- 『HACHI 約束の犬』
- 『僕のワンダフル・ライフ』
- 『猫侍』シリーズ
- 『猫忍』シリーズ
- 『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』
- 『ねことじいちゃん』
- 『猫が教えてくれたこと』
- 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
いかがでしたか。
ステイホームで元気の出ない方はぜひ犬&猫映画を楽しんで、気分転換をしてみて下さい。