厚生労働大臣が「殺人」を認めるとか恐ろしいですね。
と思ったら、大臣の梅沢(角野卓造)は「さっしん」と「さつじん」を読み間違え、政治家生命の危機に晒されたのです。
そこで梅沢は、東帝大病院を隠れ蓑にするため入院するのですが、未知子(米倉涼子)が舌癌を発見。
すぐに切れば2日で退院できるのですが、ニコラス丹下(市村正親)と内科医・浜地(清水ミチコ)が2ヶ月かかる内科治療をすることに決定します。
忖度と病院の利益を考える丹下ですが、未知子にそんな忖度は通じません。
蛭間(西田敏行)は復帰して丹下と対立し、浜地は未知子に敵意を燃やします。
まぁ、未知子にとっては関係のないことですがね!
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目次
『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』第6シリーズ3話あらすじ
失言を繰り返す現職の厚生労働大臣・梅沢三郎(角野卓造)が「東帝大学病院」に「マスコミが騒がしいので入院させてほしい」とやってくる。
しかし病院長代理のニコラス丹下(市村正親)はそれを拒絶。
梅沢の秘書・竹田邦子(西原亜希)は、東京地検に逮捕され拘置所にいる蛭間重勝(西田敏行)のもとを訪れ、不起訴に持ち込む代わりに、梅沢を病院で匿えるよう取り計らってほしいと打診する。
見事不起訴になり、「東帝大学病院」の病院長に復帰した蛭間は、さっそく梅沢を特患として入院させることに成功。
どこも悪くないはずの梅沢だったが、たまたま彼の口腔内を見た大門未知子(米倉涼子)は、舌縁部に腫瘍を発見する。
舌がんステージⅡと診断された梅沢。
未知子は手術を含め、48時間での治療を提案する。
しかし、丹下は梅沢を少しでも長く入院させるため、次世代がんゲノム・腫瘍内科部長の浜地真理(清水ミチコ)が提案する化学療法を選択。
反抗した未知子は担当から外されてしまう!
「一度手術を頼んだのに、悪かった」と、神原名医紹介所にお詫びにやってきた梅沢だったが、未知子はそのとき、梅沢のある奇妙な点に気づく。
ずっと疑念を抱き続けていた未知子は、ある出来事をきっかけに、その疑念を確信に変え…!?
一方、梅沢の入院を長引かせようとするニコラス丹下には、ある思惑があった…!
出典:『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』公式ページ
【ネタバレ】『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』第6シリーズ3話の感想
蛭間(西田敏行)復帰!
厚生労働大臣の梅沢三郎(角野卓造)が会見でとんでもない失言をしたことで、政治家生命を追われるところから始まります。
「刷新(さっしん)」と「殺人(さつじん)」を間違えるとは何ということでしょう。
メディアから身を隠すため、梅沢は東帝大学病院を隠れ蓑にするため入院させてくれというのですが、ニコラス丹下(市村正親)はこれを断ります。
すると梅沢は、秘書の竹田邦子(西原亜希)を使い、蛭間(西田敏行)を不起訴にして釈放。
この恩として蛭間は梅沢の入院を決めました。
コストカットのため蛭間の席を奪ったはずの丹下でしたが、早々に戻って来られてまぁやりにくい。
これからは蛭間が患者に関する決定権を持ち、丹下が経営に関する決定権を持つことで、二人三脚で頑張っていこうと上辺だけ誓い合うのでした。
タヌキとキツネの化かし合いの始まりです。
失言から隠れるために入院したら舌癌。治療は内科?外科?
テレビで梅沢のやったことを見ていた未知子(米倉涼子)は、「失言おじさん」と気軽に話しかけます。
「どこか悪いの?」
と聞かれても、どこも悪くない梅沢。しかし、実は悪いところがあったのです。
左舌縁部に癌を発見。
未知子は舌癌ステージⅡと診断しました。
そのうえ、自分なら失敗せずに癌を切り取り、48時間で退院させるというもので梅沢は未知子にオペを頼もうとするのです。
ですが、そう簡単にはいきません。
内科と外科の合同カンファレンスにより、内科が2ヶ月かけて治療すると決定したのです。
これはあのAIの判断であり、病院を隠れ蓑にしたい梅沢を守りつつ、多額の治療費を落とさせるためでした。
外科の範疇だろと蛭間も言いますが、結果的には梅沢も内科治療を選択。
周りの役員からその方が良いと言われ、梅沢もこれを飲むことにしたのです。
未知子と蛭間がタッグを組んだみたいな構図にも見えましたが、忖度によって蛭間も黙ってしまい、未知子はむくれるだけでした。
失言の原因は別にあった。緊急オペで未知子(米倉涼子)は政治家生命ごと救う!
外出許可をとって未知子のもとへとやって来た梅沢。
謝罪の意味を込めてウナギを持ってきたことで、未知子の機嫌は回復。
しかし、未知子はこれ以降、妙に気になることが増えて来たのです。
麻雀の牌の文字を見間違えるのは失言の範疇かと思いもしましたが、いない蚊を叩こうとする梅沢の姿を見て妙に気になったのです。
そして、蛭間や海老名(遠藤憲一)がもんじゃ焼きを食べている時に、あることに気づいたのです。
酔った海老名が倒れ、服にたれがついたのですが、場所が悪く「東帝大」が「東帝犬」になってしまいました。
そこで未知子は、梅沢の目が飛蚊症になっているのではないかと思ったのです。
さっそく検査をしてみると、梅沢の目には脈絡膜悪性黒色腫という目の癌を発見。
これがあると、目の前にゴマ状だったり、虫状だったり、糸くず、たばこの煙状に目の前に何かが見えるのです。
つまり、「さっしん」の「し」の部分に点が見えたから「さつじん」と呼んでしまい、蚊が見えたから叩こうとしたのです。
これに気づくと、未知子はさっそくオペを開始。
駆け付けた丹下たちは未知子に癌のオペはするなと釘を刺しますが…。
「舌癌のオペはするなよ」
「舌のオペはもう終わってるよ」
丹下たちが来たときには、舌癌のオペももう終わっちゃいました。
忖度なしで、失言じゃなく「失敗しないので!」
しかも早い!患者にとって心強いです。
未知子(米倉涼子)は失敗した?そして今回の請求額は?
結局、丹下たちの命令を無視し、手術をパパッと終わらせてしまった未知子。
そのおかげで、梅沢の文字の読み間違えはなくなりました。
しかし、言葉のチョイスが悪く、市民の皆様に対し「下々のみなさん」などと卑下する言葉を使ったことで梅沢は辞任です。
もうこれはさすがに未知子にはどうにもできません。
ということは、未知子の「私、失敗しないんで」は失敗したのでは?
なんて騒ぐ医者もいるわけですが、未知子の目を見て言えるわけはありません。だって失敗していませんもの。
政界を去ってから請求書を持って行っていたなら、支払いはしてもらえなかったでしょう。
晶さん(岸部一徳)は抜かりがありません。
晶さんが丹下に持って行った請求書の値段はざっと3,000万!
キッチリもらってまたあの軽快なステップです。
ここまでやると、見ている側はスッキリします。
優秀すぎる女医は組織から外される。浜地(清水ミチコ)の武勇伝に対し、未知子(米倉涼子)は…
今回何度も未知子と対立したのは、内科のトップで女医の浜地(清水ミチコ)です。
梅沢の治療が内科の方が妥当だとAIが判断したと浜地は言いますが、それが嘘であることを未知子は見抜いていました。
しかし、内科的治療で治す判断をしたのは患者のためではなく、病院と政治家たちへの忖度。
そして浜地は、手術を終えた未知子に「優秀すぎる女医は組織から外される」と言うのです。
自分もかつてはそうだったので、よくわかるのでしょう。
エリート大学を卒業し、数々の症例を出してきた優秀な女医が医療に携わるためには、周りとうまくやっていく必要があるというのです。
オペをしたいのであれば、忖度を覚えなさいという浜地。
これに対する未知子の反応はというと…というか、浜地の話を聞くことなく立ち去ります。
完全に無視です!未知子にとっては、過去の輝かしい経歴や武勇伝なんて興味ありませんし、それを聞く義務はないですから「いたしません」も言わずに去っていくのです。
自分よりも丹下や蛭間に平気で意見をする未知子の存在が許せないのに、現実問題未知子に相手にもされない浜地。
この女の一方的な戦いは続きそうです。
『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』第6シリーズ3話まとめ
#私失敗しないので は金メダリスト #松本薫 さんが #ミスしないので とインタビューで答えたのを 脚本家の #中園ミホ さんがたまたま見ていて、生まれました❣️
松本さん1個2000万円!?のアイスクリームを紫の風呂敷に包み請求書を持って現場に差し入れに🙇♂️#ドクターX pic.twitter.com/NIYoe7ITQk
— Doctor-X 外科医・大門未知子(テレビ朝日公式) (@DoctorX_tvasahi) November 2, 2019
隠れ蓑にするために入院しに来たら癌が見つかり、周りに言われて時間のかかる治療をさせられそうになる。
ここまでくるとなかなか踏んだり蹴ったりな気がします。
患者は何のために治療を受けるのか、何のための対価なのか、わからなくなってきました。
患者の命を救うこと優先の未知子に忖度なんて通じません。
というか、そういうのに忖度して最善の方法を取ってくれない医者とか嫌です。
自分のことに置き換えれば置き換えるほど、未知子のような医者がいてほしいと望みます。
にしても、今回はずいぶん早く蛭間委員長が帰ってきました。
過去のシリーズもこの1対1対1の状況はありましたが、今回は医師と医師と経営コンサルタント。
新しい展開が楽しみです。
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