今回は、元天才外科医の魔術師というニュータイプヒーロー『ドクター・ストレンジ』を紹介します。
- 注意一秒、怪我一生。全てを失った「上から目線」の天才外科医。
- 人生なにが起こるかわからない。天才外科医の華麗なる転職物語。
- 魔術 VS 魔術!ありえない世界を表現する映像美に感動!
それではさっそく映画『ドクター・ストレンジ』をネタバレありでレビューしたいと思います。
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『ドクター・ストレンジ』作品情報
作品名 | ドクター・ストレンジ |
公開日 | 2017年1月27日 |
上映時間 | 115分 |
監督 | スコット・デリクソン |
脚本 | スコット・デリクソン ジョン・スペイツ C・ロバート・カージル |
出演者 | ベネディクト・カンバーバッチ キウェテル・イジョフォー レイチェル・マクアダムス ベネディクト・ウォン マイケル・スタールバーグ ベンジャミン・ブラット スコット・アドキンス マッツ・ミケルセン ティルダ・スウィントン |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
「マーベル・アメリカン・コミック」の『ドクター・ストレンジ』を実写映画化した【MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)】としては第14作品目にあたる映画。
『ドクター・ストレンジ』主要キャスト
元外科医で現魔術師という不思議な経歴を持つストレンジ。
ストレンジと、彼を取り巻く人物たちを簡単に紹介します。
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
- 天才的な医術を持つ神経外科医で、ニューヨークの高級アパートに住んでいる。
- 音楽鑑賞や高級時計の収集、高級車の運転が趣味のお金持ち。
- 自信とプライドに満ちている正確で疑り深い。そしてかなり傲慢でもある。
- 事故により医術の能力を失い、魔術の世界へ足を踏み入れる。
- 「ストレンジ」は本名。
モルド(キウェテル・イジョフォー)
- カーマ・タージで修行を積んでいる黒人系の魔術師。
- 自然の調和を保つ魔術師で、そのことを誇りに思っている。
- ストレンジを暴漢から救い、カーマ・タージへ案内した。
ウォン(ベネディクト・ウォン)
- カーマ・タージの書庫を管理、守護するアジア系の魔術師。
- 仏頂面ではあるが、音楽を聞きながら仕事をするなど、ゆるい一面も持ち合わせる。
- ストレンジの導き手となる一人。
カエシリウス(マッツ・ミケルセン)
- 今作のヴィランで、闇の力を狂信する「ゼロッツ」を率いる魔術師。
- 最愛の家族の死をきっかけに、永遠の命を求めるようになりエンシェント・ワンに弟子入り。
- ドルマムゥが持つ、死を克服し、時間を超越した力と永遠の命に魅せられてしまう。
- 暗黒次元こそ、人間を真の幸福へ導くための目指すべき目標として暗躍を続けている。
エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)
- カーマ・タージの主にして、至高の魔術師の称号を持つ700歳超えのケルト人。
- 魔術師の中でも最強の能力を持っていてカエシリウスも圧倒する。
- ストレンジに魔術の継承者としての可能性を見出し、時には厳しく指導に当たる。
ドルマムゥ
- 暗黒次元を支配している邪悪な存在で、飽くなき欲望と無限の力を持っている。
- 実態はなく、暗黒次元に浮かぶ巨人のようなエネルギー体。
- 直接倒す方法は現時点では存在しないと言われている。
【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ』あらすじ・感想
注意一秒、怪我一生。天才外科医の転落
魔術とか難しい設定がわかりにくかったので、とりあえず観る前にハードルが高かった作品でした。
しかし!
『ドクター・ストレンジ』は避けては通れない壁だったのです…。
登場したストレンジは天才外科医。
イントロクイズをしながら手術をこなしてしまうような人で、早速ちょっとイラッとくる感じがありました。
ベネディクト・カンバーバッチみたいな、ちょっとクセのあるイケメンがぴったりの役どころですね…。
ストレンジの傲慢さと言ったら、『アイアンマン』の主人公トニー・スタークを超えるとも言われているのです。
自分の利益にならない手術は断るなど、かなりの傲慢っぷりにイライラさせられます。
最初は、「ストレンジのような男がどうやってヒーローになるんだろう?」と疑問でした。
そして、運命の夜。
高級スーツに高級腕時計を身にまとったストレンジは、愛車のランボルギーニで学術発表会に向かいます。
運転している最中にストレンジに電話がかかってきました。
そして、手術予定の患者のカルテが画像が、彼の手元のタブレットのようなものに送られてきたのです。
次の瞬間!!
脇見運転によりストレンジの車は崖から転落してしまいます。
はい、車を運転するみなさんにはこれだけで教訓になりますよね…。
「あぶないよ、よそみしてたら、死んじゃうよ」です。
悪天候も重なり、ストレンジの救出は遅れました。
そして、なんとか一命をとりとめ、自分の勤める病院に運ばれるのですが、手術の結果、なんと両手の神経が損傷してしまいます。
正直、手術後のストレンジは悲惨なものでした。手は固定されていて、顔は怪我でボロボロ。
神様はストレンジに罰を与えたのだと思ったのです。
しかし、ストレンジは医師としての復帰を諦めておらず、あらゆる治療を7回も試します。
結果は絶望的でした。
ただ、莫大な費用と時間を使っただけで、両手の機能の回復の見込みはありませんでした。
彼女にもキツくあたってしまい、立ち去られるハメに。
ここまで来ると、もうストレンジの悲壮っぷりに寄り添いたくなってしまいます。
とにかく、絶望的な状況のストレンジに不思議な情報が入ります。
下半身不随の男が、とある施設で治療した結果、今は元気にバスケットボールをしているというのです。
ストレンジはすぐさまその男の元へ行き、情報を得ました。
そして、男が治療したネパールの「カーマ・タージ」を目指すのでした。
自分探しの旅で訪れたネパールで魔術師に
高校や大学を卒業して、自分探しの旅をしにインドやネパール方面に行く人がよくいますが、ストレンジもまた、カーマ・タージを探しに、ある意味自分探しのためにネパールにやってきたようなものでした。
しかし、早速暴漢に襲われます。
元々のストレンジに戦闘力はないので、もうボコボコにされて、時計まで奪われそうになっているところを、モルドに助けられます。
そして、ラッキーにも、モルドはカーマ・タージで魔術の修行をしている者だったのです!
モルドの手引きもあり、カーマ・タージへ入ることが出来たストレンジですが、そこは病院のような治療施設ではなかったのです。
ストレンジはそこで出会った女性エンシェント・ワンに自分の両手を治療するように頼みますが、エンシェント・ワンは「自分の内面を見つめ直せ」と断ります。
「よく言ってやった!エンシェント・ワン!」と思いました。
彼女は至極まっとうなことを言っているのですが、ストレンジはこれに怒ったのか、食ってかかろうとしたのです。私ならオススメしません。
次の瞬間、エンシェント・ワンの力により、ストレンジは多元宇宙の世界を見せられます。
そして、エンシェント・ワンはストレンジの心の中にある恐怖を浮かび上がらせたのです。
このパワーに、さすがのストレンジも圧倒されたようで「弟子にしてください!!」と、いきなり手のひらを返したように弟子入りを懇願しました。
エンシェント・ワンは、ストレンジの姿がかつての弟子でダークサイドに落ちてしまった「カエシリウス」と重なるものがあり悩みます。
しかし、愛弟子であるモルドの推薦もあり、ストレンジを受け入れることにしたのです。
ダークサイドに落ちた弟子「カエシリウス」との戦い
もともと頭が良かったストレンジは、飲み込みが早く、魔術の他にもカーマ・タージ内にある図書館でも勉強に取り組んでいました。
図書館の守り人であるウォンは、ストレンジに本を推薦しながらも、奥にあるエンシェント・ワン専用エリアには立ち入らぬように警告しました。
かつての弟子であったカエシリウスが、いくつかのページを持ち去ったという本があるのです。
それが「カリオストロの書」でした。
ストレンジの魔術はメキメキ上達し、アストラル投射による幽体離脱や、ミラー次元の活用法もモノにしていったのです。
モルドからは、道具に魔法を宿らせる「レリック」についても教わりました。
そればかりか、ウォンが不在時の図書館で、閲覧を禁じられていた「カリオストロの書」を読んだストレンジは、アガモットの目(タイムストーン)を使って時間を戻し、カエシリウスが奪っていったページを取り戻すことに成功したのです!
なんと、ストレンジは時間を巻き戻す魔法を、独力で習得してしまったのです。
戻ってきたウォンに「時間を操作するような自然の摂理に背いた魔法は使ってはいけない」と、ストレンジは戒められました。
アベンジャーズが物理的な脅威から世界を守る立場であるなら、我々は魔法の脅威から世界を守らなければならないと、また別次元での戦いや脅威があることを諭されます。
ストレンジはウォンから、ニューヨーク、ロンドン、香港にあり、それぞれが魔術師のマスターによって守られているという時空のゲート「サンクタム」があることを教えられます。
そのとき!
カエシリウスがサンクタムから突然乱入してきたのです!
まだ魔法が上手く使えないストレンジは苦戦します。
しかし、そんなストレンジを助けたのが部屋に保管されていた「レリック」のひとつである「浮遊マント」がストレンジを守り、カエシリウスを動けなくしたのです!
この浮遊マント、セリフはないものの物体的にキュートですよ!
カエシリウスはストレンジに、真の敵は永遠の存在になろうとする人間を阻む「時間」であり、「時間」を超越する暗黒次元こそ、人間を真の幸福に導く目指すべき目標なのだと語りました。
ん…ちょっとなに言ってるかわからないんですけど…?
っていう感じですが、簡単に言うと「暗黒次元はいいぞ」ということです。
そして、暗黒次元を司るドルマムゥを召喚しパワーを引き出そうというのでした。
また、エンシェント・ワンが暗黒次元から力を得ており、彼女が偽善であることを断じたのです。
師匠の死とストレンジの成長
やはり、人の死というものは、誰かの心を動かすものです。
『アベンジャーズ』でのコールソンの死は、アベンジャーズの一同を団結させるきっかけになりました。
今作でも、またストレンジの師匠であるエンシェント・ワンの死が彼を成長させるきっかけになるのです。
自分の死を予期したのか、エンシェント・ワンはストレンジにマスターの称号を与え、ロンドンと香港のサンクタムを守るように言い渡したのです。
エンシェント・ワンは暗黒次元から力を得ていることを語らずはぐらかします。
しかし、その理由は彼女の死の直前にストレンジに語られるものでした。
カエシリウスの攻撃を受け、ミラー次元を出てしまい、現実の世界で瀕死の怪我を追ってしまったエンシェント・ワンは、ストレンジの手術を受ける前にアストラル体で幽体離脱しストレンジに事実を伝えます。
自分が暗黒次元から力を得ている理由は、破滅的な未来を救うためだったというのです。
しかし、状況はまったく良くならない様子で、自分の後を引き継げるストレンジの存在に可能性を見出したのでした。
しかし、ストレンジ自身の内面にある傲慢さと恐怖心が、可能性を閉ざしているというのです。
自分を救えるのは、自分の内なる力である。
そして、ドルマムゥを倒すように伝えるとエンシェント・ワンは姿を消します。
思いを託されたストレンジは、ドルマムゥを倒すために香港へ向かったのでした…!
ストレンジvs暗黒次元の支配者ドルマムゥ
いったんカトマンズのサンクタムへ寄り、エンシェント・ワンの死を受けて意気消沈するモルドとともに香港へ向かったストレンジ。
香港では、ウォンがすでにカエシリウスの襲来に備えて準備を始めていました。
対決はすぐに始まり、暗黒次元に飲まれかかっている香港サンクタムを時間を戻す呪文で街を修復。
ドルマムゥのもとへ向かったのでした。
想像したよりカラフルだった「暗黒次元」に到着したストレンジは、ふたたび時間を戻す呪文を唱えて、ドルマムゥを永遠に「時間のループ」の中に閉じ込めたのです!
ドルマムゥは、ストレンジを簡単に殺し続けたのですが、殺しても殺しても時間が戻り、何度でもストレンジが「ドルマムゥ~」といって現れるのです。
最初は「テレビがおかしくなったのかな?」と思ったのですが、これがストレンジのループによる攻撃だったのです。
流石に「もういや!!やめて!!!」となったドルマムゥ。その気持ちわかります。
殺しても殺しても、何度もやってくるストレンジについに嫌気が差したドルマムゥ。
ストレンジはカエシリウスたちを地球から永久追放する条件と引き換えに、呪文を解除したのでした…。
戦いが終わり、ストレンジはアガモットの目を図書館に戻します。
そして、ウォンはストレンジをあらたなサンクタムの守護者として命じたのです。
モルドは、香港で時間を大きく戻したことに必ず副作用があると考え、自分は別の道を行くと二人の前を去りました。
ストレンジは自宅に戻り一息つくとともに、魔術師としての自分の運命を受け入れていました。
彼女のクリスティーンからもらった時計を見ていると、知らない間に自分の手の神経がもとに戻り、前のように動かせるようになっていたのです…。
『ドクター・ストレンジ』まとめ
以上、ここまで映画『ドクター・ストレンジ』についてネタバレありで紹介させていただきました。
- 人間どん底からでも立ち直れる。最悪の状態から見事に再生したストレンジの人生物語。
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