海外ドラマ『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック:ベディ・ブロデリック』あらすじ・ネタバレ感想!泥沼の離婚劇の果ての凶行!追いつめられてしまった妻の狂気

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『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック』は、1989年にベディ・ブロデリックが元夫のダン・プロデリックとその新妻のリンダのふたりを殺害した社会からも注目を集めた事件で、その裁判での証言や記録を元にした犯罪アンソロジーのシリーズです。

医療過誤を専門とする弁護士とその妻の泥沼の離婚劇のなれの果て、妻だったベティが凶行を起こすまでを追った、実録犯罪事件簿で、夫婦の20年の歴史を追った物語でもあります。

若く野心家だったダンに見初められ、結婚をしたベティ。

弁護士となった夫を支え続けた妻を狂気へと追い込んでいった不幸な背景にも、考えさせられるドラマとなっております。

ポイント
・泥沼の離婚劇
・夫に尽くしてきたベティ
・野心家で身勝手なダン
・常軌を逸したベティの行動
・四面楚歌の果ての凶行

それでは『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック』をネタバレありでレビューします。

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【ネタバレ】『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック』あらすじ・感想

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泥沼の離婚劇

医療過誤訴訟を専門にする社会的に成功をした弁護士のダン・ブロデリック(クリスチャン・スレーター)とその妻のベティ(アマンダ・ピート)の離婚調停は泥沼の様相を呈していました。

別居から離婚に進めたいダンとの関係を修復したいベティは、離婚弁護士との会話に集中することが出来ずにいました。

医者でもある弁護士のダンの成功を支えてきた妻の功績を認めようとしない夫に、怒りを覚えているベティは、学生結婚をして苦楽をともしてきたダンと4人の子供たちとの裕福な生活に終止符を打つことに頑なに拒みます。

そんなとき、かつての家族で住んでいた家を、ダンがベティに無断で売却したと聞き、激情型のベティは逆上、裁判の出す敷地への接近禁止命令も無視して、別居するダンと子供たちのいる豪邸に車ごと突っ込む暴挙に出たのでした。

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弁護士としての経験と知識を使って、世間知らずなベティを陥れて、自分に有利に働く離婚に持ち込もうと妨害工作をするダンに、悪い予感しかしません。

実録犯罪で、何が起こるかを知っている前提ではあるものの、前作の極悪ストーカー、ジョン・ミーハンとは、異なる種類の経緯を予想する、胸騒ぎを覚えるオープニングなのでした。

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自分の野心にしか興味がない身勝手な夫のダン

医大生だったダンに見初められ、学生結婚をした若かりし頃のベティ。

成功をして裕福になる野心を抱くダンは、結婚当初からベティを尊重しない、身勝手な兆候がありました。

ダンとの子供をお腹に宿し、自分のキャリアをあきらめざるを得なかったベティ。

学生で、幼い子供を抱え、苦しい家計の中、身を粉にして働きづづけた若いころの夫婦の苦労をベティは決して忘れることはありません。

医師としての仕事を嫌がり、第2児の妊娠中に、弁護士になりたいと言い出し、ハーバード大学に入学するダン。

苦しくなる一方の家計を、文句ひとつ言わず、けなげに夫を支える妻のベティを顧みないダンは、外面だけはよく、自分のキャリアだけに主眼をおく、自分勝手な男だったのです。

そんな孤独なワンオペで子育てを続ける貧しく忙しい生活の中でも、ダンとの間に3人もの子をなしたベティは、医療過誤の訴訟を専門とした弁護士として活躍するようになったダンと、やっと幸せな生活を見つけたのでした。

経済的にも安定し、順調にキャリアアップして、仕事をまい進するダンに、独立開業をすることにも背中を押したベティは、それからまたダンの4人目の子供を妊娠したのでした。

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若かりし頃のベティのわずかな収入は、ダンの学費や生活費を賄うための家族のもの。

新婚のころから、勉強にあけくれ、子育てや家事を当たり前のように妻に押し付けるダンの傲慢な様子に不満を持ちながらも声をあげないベティ。

ダンのことばかり優先して、妊娠や子育てで、自らのキャリアをもつことも叶わなかったベティの不幸は、ここから始まっていると思うのです。

こうした貧しかった頃のことを、ダンは恥ずかしい過去としてとらえ、ベティは、大変だったけど懐かしい苦労ととらえるところは、ふたりの大きな意識の違いで、向かう先が全く違う夫婦の不幸な行く末が垣間見えるのでした。

ダンの裏切り

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ダンの弁護士としての仕事の成功で、裕福な生活を手に入れたベティは、浪費することを覚え、かつての苦労を忘れてしまったかのようでした。

そんな時にダンが事務所に雇いいれたアシスタントのリンダ・コルケナ(レイチェル・ケラー)。

リンダを語るダンの様子に嫉妬と疑念を覚えたベティは、ダンに彼女をクビにするように迫ります。

これをきっかけに妻を疎ましく思い始めたダン。

成功者として傲慢になって、人が変わってしまったダンは、パラリーガルとして働く、若く美しい聡明なリンダに惹かれ、ついには不倫関係に結ぶのです。

そしてその裏で、弁護士としての知識を悪用して、ベティとの離婚を着々と備えるのでした。

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不貞を疑うベティに、愛人の存在に否定を続けるダン。

エキセントリックな妻と向き合いたくない夫のダンが、若い女性にのりかえ、弁護士として法律武装、論理武装をする様が、人でなしだと思いました。

ベティの暴走

リンダとダンの不倫関係が2年経ったころに、ついにベティに別居をきりだしたダン。

離婚に向けて、ベティに渡す財産分与や扶養を減らすために裏で立ちまわる夫の口車に乗って、住みなれた家から不動産価値の低い家へと誘導されてしまったベティ。

悪化していた夫婦関係は、ダンが否定をし続けていたリンダとの不倫を認めたときに、決定的なものとなったのでした。

そこから始まったダンとベティの4年にも及ぶ悪夢のような離婚調停。弁護士で好戦的なダンの、経済的な切り離しに始まり、子供たちに限られたときにしか会えなくなってしまったベティ。

これまで、ダンとの生活しか知らないベティは、経済的にも物理的にも追いつめられ、弁護士も雇えなくなる始末。

ダンの横暴に煽られ、どん底に落ち、完全に破壊されてしまったベティの精神状態は、誰にも手がつけられない状態にまで陥ってしまうのです。

毎日のように、ダンの留守番電話に言葉の限りの悪態をつく異常事態にまで発展、ダンの家に忍び込んでは、破壊活動を繰り返し、その軌道を逸脱した行動は、狂人の域にまで行きついてしまったのでした。

そんな自制のきかなくなったベティに、ダンは、追い打ちをかけるように法律家としての知恵を使い、ベティの離婚弁護士との連絡を妨害、あくどい手を使って離婚審理を本人不在のまま行い、離婚まで成立させてしまうのでした。

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ダンは、ベティがお金だけが目当てで、騒ぎ立てていると思っているのに対し、ベティは、弁護士としての今がある夫を支え、自分の払ってきた犠牲を認めようとしないダンに腹をたてているのです。

子供たちにも「クレイジー」「モンスター」と言われ、友人たちにも見捨てられ、孤独だったベティは、ダンに無視されるより戦う方がいいと思っている気配がみられるのです。

ダンにしても、ベティにしても、たがが外れてしまったふたりの不幸な結末をどう考えていたのでしょうか?

そこが不思議で仕方がありません。

5発の弾丸

ベティとダンの離婚が成立した同じ年に、リンダと再婚をしたダン。

四面楚歌でどん底のベティとは、逆に、ダンのキャリアは順調で新妻を家族に迎え幸せの絶頂にいました。

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離婚が成立したにも関わらず、なおもダンに嫌がらせを続けるベティ。

一度は、落ち着きを取り戻したかのようにみえたベティでしたが、弁護士のダンには太刀打ちできないと悟ったベティは、盗み出しダンとリンダの自宅の鍵を手に、早朝にふたりの家に忍び込み5発の銃弾をふたりに撃ち込んだのでした。

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ダンとリンダを殺したことで、心の平穏を得たというベティ。

自首をして、刑務所に収監された直後のアマンダ・ピートの演じるベティの表情が印象的です。

ダンとの争いで周囲すべての人からの拒絶されていた、ベティが、「世界一大事な人」だったダンからの拒絶がなくなったことに安らぎを覚える矛盾した場面でもあるのです。

被害者であるダンの行ってきた、ベティへの仕打ちが白日の下にさらされ、裁判にかけられることになったベティ。

「離婚裁判中の女性の象徴」として、世論にもてはやされ、ベティへの風向きが少し変わったものの、殺人を正当化されるはずもなく終身刑に処されることに。

敏腕弁護士の法武装を前に、為す術なく、負け戦を挑まざるを得なかったベティの事件は、大きく報道をされたのです。

そしてベティは、自分はダンの悪行の犠牲者だという主張を続けたのでした。

『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック』をレビューしてきました。

弁護士の夫に捨てられ、その身勝手な離婚戦略に追いつめられてしまった世間知らずの妻。

完全に論理破綻を起こし、家族にも友人にも見捨てられ、孤立無援となってしまったベティ。

弁護士の夫のあくどい策略に、自分を見失い、暴走のとめどころをなくしたベティには、大いに同情はするのですが、その行動の軌道を逸脱ぶりには、驚くしかありませんでした。

本当は、水と油だったベティとダン夫婦の修復しがたい亀裂が招いた泥沼の離婚劇が、最悪の結果を招いてしまった『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-:ベディ・ブロデリック』。

離婚に至るまでのベティとダンの理解しがたい応酬に、「あの時、もし」と、ベティにひとつでも逃げ道があったのなら、また違った方向へと向かったのではないか?と、誰もがそう疑問を呈すシーンをラストに挿入されているのが、この事件を何よりも痛ましく感じるところです。

家族の全員が不幸になった救いのない事件は、「現実は小説より奇なり」。

社会的にも注目された実際の事件から32年経った今も、ベティ・ブロデリックは仮釈放を認められることなく獄中にいます。

家族の苦悶は、いまだに続いていることを念頭に、狂ってしまった歯車が、家族にどれほど大きなインパクトを与えるか実感出来る作品です。

要点まとめ
・泥沼の離婚劇
・身勝手で傲慢な夫が許せない妻
・弁護士の仕掛ける巧妙な泥沼の離婚戦争
・エスカレートするベティの暴走
・マスコミの注目を集めた事件

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ベティの狂気は、鬼気迫るものがあります。ぜひ、ご覧ください。
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