ハイファンタジーな世界観の中、スライムやバジリスク、ミミックといった魔物たちを現実的な方法で調理し、ダンジョン内で自給自足しながら踏破を目指すパーティーを描いた『ダンジョン飯』。
チェンジリングの作用により、別の種族の姿になってしまったライオス一行。
元に戻る方法がわからないまま、慣れない身体で迷宮を進んでいきます。
他の種族の姿になれる、ある意味では便利なはずのチェンジリングですが、なぜ市場に流通していないのかと疑問に思うチルチャック。
そんな中、ガーゴイルが一行を襲い……。
早速、第24話「ダンプリング2/ベーコンエッグ」をレビューしていきます。
目次
アニメ『ダンジョン飯』第23話あらすじと振り返り
かつて坑夫団に所属していた若かりし日のセンシ。
遺跡を探索中に迷宮を発見した坑夫団は、迷宮の深部に迷い込んでしまいました。
食糧も尽き、さまよう一行は巨大な鳥の化け物――グリフィンに襲われ、ひとり、またひとりと魔物に殺されていきます。
そんな中、仲間が討伐したグリフィンを食べさせられ、ひとり生き残ったセンシは、自分が食べたのは魔物料理ではなく、死んだ仲間の誰かだったのでは、と罪悪感を抱いていました。
その真相を確かめるべく、今しがた倒したグリフィンを食べてみようと提案するライオス。
しかし、恐る恐る口にしたグリフィンのスープは、若きセンシが食べたものとは別物でした。
落ち込みながらも事実を受け入れようとするセンシに、ライオスはグリフィンでも人間でもない生き物の肉だったのではと語ります。
センシの昔話を聞いたライオスからしてみると、鳥の化け物はグリフィンではなく、ヒポグリフの可能性が高かったのです。
そうして過去の出来事に区切りをつけることができたセンシは、改めてライオスのパーティーの一員として歩み始めました。
【ネタバレあり】アニメ『ダンジョン飯』第24話あらすじ・感想
vsガーゴイル
チェンジリングの作用により、別の種族の姿になってしまったライオス一行。
元に戻る方法がわからないまま、慣れない身体で迷宮を進んでいました。
そんな中、別の種族の姿になれる、ある意味では便利なはずのチェンジリングを欲しがる人はいそうなのに、市場での流通がないことを疑問に思うチルチャック。
長く効果が続くものではない、あるいは、まずい副作用が存在するのではないかと心配します。
一方、ライオスはこの作用をキメラ化したファリンに使えないかと考えていました。
もしファリンを連れ帰れたとしても、今の状態では地上で生きていけないかもしれないからと……。
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一行がそんな会話をしていると、ガーゴイルが襲来。
立ち向かったライオスの剣が弾き飛ばされ、マルシルとチルチャックのほうへ飛んでいきました。
二人の腕の間を通り抜けた剣は、なぜかチェンジリングの作用で大きな鍵のようなかたちへと姿を変えます。
マルシルとチルチャックは、自分たちの腕という輪をすり抜けたことで発生した変化だと気付き、ガーゴイルの姿も変えてしまえばいいと思い至りました。
変身するダンプリング
マルシルとチルチャックの発想から、パーティー全員で手をつなぎ、輪を作った一行。
どうにかガーゴイルを輪の中へ迎え入れると、それは無機物へ姿を変えました。
そのうち1体は小便小僧の像に変化し、噴き出す水を浴びたライオスはあることに気が付きます。
自分たちが元の姿に戻れないのは、チェンジリングの胞子を浴びて苗床になっているからだと……。
水を浴びて身体中の胞子を洗い流した一行は、時間の経過とともに元の姿へ戻ることを期待しながら、食事を取ろうとします。
センシが残っていたダンプリングを用意しますが、イヅツミはすでに飽きてしまった様子。
食が細く好き嫌いも激しいイヅツミのため、センシはここでもチェンジリングの作用を駆使して、ダンプリングの姿を変化させました。
さまざまな具材、味付けに変化したダンプリングを囲み、イヅツミも満足に食事が取れたようです。
食事を終えて、眠りについた一行は、目覚める頃には元の身体に戻っていました。
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ライオスとファリンのこれまで
元の身体を取り戻し、さらに迷宮探索を進めるライオス一行は、自動トロッコを発見し、中を見てみることに。
早速乗り込むと、人に反応して動き出す仕組みだったようで、地下へ向かって発進してしまいます。
内壁には古代語が刻まれていましたが、センシによると大したことは書かれていなかったらしく、ひとまずトロッコの辿り着く先まで行ってみることにしました。
どれだけ時間がかかるかもわからず、センシは世間話とばかりに、ライオスとファリンが冒険者になった経緯について尋ねます。
ライオスは10代の頃、故郷の村に嫌気がさし、街の学校へ行って兵隊に入りました。
しかし、そこでも馴染めず脱走兵となり、雑用をこなしながら放浪した先で、ファリンが暮らしていた魔術学校の近くを通りかかります。
顔だけ見ようとこっそり寮まで会いに行った際、ファリンがどうしても自分も行くと言ったので連れていくことに。
そうして、兄妹はこの島に辿り着いたのです。
当時は金剥ぎが盛んだったため、護衛の仕事は多く、気付けば迷宮へ入り浸るようになっていました。
センシはライオスの将来設計の無さに驚きながら、ファリンだけは学校にいたほうが良い暮らしをできたのではないかと言います。
しかしライオスは、魔術の才があったために故郷で疎外され、ライオスが先に村を出て行き、独りで恵まれない幼少期を過ごしたファリンを置いていけなかったのです。
学校に入ってマルシルという友人に出会うまで、孤独に食事をしていたであろう妹のことを……。
話を聞いていたマルシルは、自分がファリンにとって一緒に食事を取りたいと思える相手だったのだと知り、「また一緒にご飯が食べたい」と号泣しました。
ベーコンエッグ
以前、魂を卵に例えたことになぞらえて、センシは今のファリンの状態を「ベーコンエッグ」だと言いました。
ベーコンに卵が乗っていて、頑張れば剥がせそうな気もする、そんな状態です。
比べて、イヅツミは「具入りオムレツ」で、頑張れば具を取り除くこともできそうですが、卵がボロボロになるのは想像に容易い状態でした。
そのため、イヅツミの場合は複雑な手順が必要そうです。
裏を返せば、ファリンの場合は下半身の竜を切り離せば、人の姿に戻せるのではないか、という推測でした。
レッドドラゴンを討伐した時、センシはその肉から非常食を作っていました。
ところが、それは全て血肉へ還り、ファリンと融合してしまいます。
その一方、戻らなかった肉もありました……ライオス一行が夕食で食べ切っていた部位です。
他の生物に消化された肉は自己を失うというのが、センシの考える、この迷宮の掟でした。
つまり、全ての部位を食べて消化してしまえば、ファリンは解放されるのではないかということです。
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ライオスは、あの巨体は何食分なのか、食べ尽くすことはできるのか、という点に注目します。
ライオスに人望を求めるのは間違っている気もしますが、センシは思い当たる顔がないこともないだろうと考えていました。
オークたち、黄金城の住人と家畜たち、ナマリやシュローたち、そして、カブルーのパーティー。
協力してくれなくもなさそうな面々を思い浮かべ、ライオスは言います。
1.最深部から有翼の獅子を解放する
2.獅子の助けで狂乱の魔術師を無力化する
3.ファリンの竜部分を一緒に食べてくれる仲間を探す
今後の動きが決まり、どこか満足そうなライオスと、ひとまず食事を囲むことにした仲間たち。
一方その頃、迷宮の入口にはナマリ、シュロー、カブルーの姿が……。
さらに、その後ろにはカナリア隊が控えていました。
アニメ『ダンジョン飯』第24話まとめ
いかがだったでしょうか。
ライオスとファリンのこれまでが明かされ、今後の目的が明確になった最終話。
早くも第2期の制作が決まり、期待高まるティザー映像が公開されています。
――ダンジョン飯、あぁ、ダンジョン飯……。
物語の続きが観られる日を楽しみに待ちましょう!