ハイファンタジーな世界観の中、スライムやバジリスク、ミミックといった魔物たちを現実的な方法で調理し、ダンジョン内で自給自足しながら踏破を目指すパーティーを描いた『ダンジョン飯』。
ついにファリンの蘇生に成功したライオス。
センシは大量のレッドドラゴンの肉を前に、どう調理するか悩んでいました。
しかし、再会の喜びも束の間、目を覚ましたファリンは、何者かに操られているかのように朦朧とした様子で寝床を抜け出します。
消えたファリンを捜すライオスは、レッドドラゴンの死骸のもとへと向かいました。
そこにいたのは、以前「絵画」の中でライオスを殺そうとした、エルフの魔術師でした。
早速、第13話「炎竜3/良薬」をレビューしていきます。
目次
アニメ『ダンジョン飯』第12話あらすじと振り返り
ライオス一行は、ついにレッドドラゴンの討伐を成し遂げ、ファリンの捜索を開始します。
しかし、すでにファリンの肉体は骨と化していました。
蘇生をしようにも、魂と肉体の繋がりが脆くなっており、地上へ運ぶのは難しい様子。
そこで、マルシルは禁忌とされる古代魔術を用いて、蘇生を試みます。
チルチャックやセンシには反対されながらも、ライオスの了承を得て、無事にファリンの蘇生に成功。
彼らは久方ぶりの再会を果たしますが、ファリンは自分が一度死んだことや、その前後のことを覚えていませんでした。
【ネタバレあり】アニメ『ダンジョン飯』第13話あらすじ・感想
”狂乱の魔術師”
夜半、剣が倒れた音で目を覚ましたライオス。
ふと隣のベッドを見ると、そこにいたはずのファリンが消えていました。
彼女と一緒に寝ていたマルシルも、外へ出るなら通るはずの部屋にいたセンシも、誰もその姿を目撃していません。
一行がいるのは、建物の上層階。
窓から出て行くことは考えられず、もしそうだとしたら不可解です。
ファリンを捜すことにしたライオスは、レッドドラゴンの死骸のそばへ。
すると、そこには何故か復活しつつあるドラゴンと、ファリンの姿がありました。
彼女は苦しそうに呻いており、「……”デルガル様”、お捜ししなくては」と呟きます。
ファリンの様子と、聞き慣れない名前に戸惑うライオスは、背後に人影が迫っていることに気付きませんでした。
突然現れたエルフの魔術師――シスルは、「(この地の)すべては”デルガル国王陛下”、その人の所有物である」と語ります。
さらに、ライオスを睨みつけると、見覚えがあると言いました。
ライオスは「絵画の中」でシスルと遭遇し、殺されかけたことを思い出します。
そして、その正体は迷宮の主・”狂乱の魔術師”であると……。
瞬間、錯乱状態のファリンが人間離れした力でライオスを突き飛ばし、気絶させてしまいました。
一方、シスルが古代魔術を扱うことに気付いたマルシルは、その攻撃と同じく古代魔術で対抗します。
しかし、力及ばず、チルチャックやセンシとともに石の中へ閉じ込められてしまいました。
ライオス一行を容易く退けたシスルは、ファリンを「竜」と呼び、「成すべきことを成せ」と告げると新たな姿を与えました。
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オーク族との邂逅
石の中に閉じ込められたマルシル、チルチャック、センシ。
四方を囲む壁が迫ってきて、圧死を覚悟するマルシルは、ようやく再会できたファリンと離れてしまったこと、ダンジョンの謎を知る魔術師・シスルに話を聞けなかったことを悔やみます。
すると、何故か壁の一部に穴が空き、マルシルが引きずり込まれました。
唯一の出口だと勘付いたチルチャックは、マルシルを追うようにして、センシとともに穴へ飛び込みます。
無事に脱出し、元いた場所へ戻ってきましたが、そこには霊たちの姿が……。
身の危険を感じるチルチャックでしたが、霊は「大丈夫。 心配しないで」と語りかけ、消えていきました。
気絶したライオスも発見し、ひとまず安全かと思われたその時、オークの群れと鉢合わせてしまいます。
オークたちに隊長と呼ばれているリド(CV.村瀬迪与)は、ライオス一行を殺す気のようです。
そこでセンシは、リドが彼らの族長・ゾンの妹であると気付き、ゾンとの約束を果たしに来たと明かします。
リドたちも、センシがいつもの「野菜売り」だと気付くと、ゾンとの約束について尋ねました。
ライオス一行とゾンたちとの交流を知ったリドは、オークの調合薬を作り、気絶したライオスと、動けなくなったマルシルに与えてくれます。
それは出来れば頂きたくない様子のものでしたが、リド直々に口移しで与えられ、何とか再起するのでした。
チルチャックの選択
チルチャックは、先ほど現れた魔術師について尋ねます。
驚いた様子のリドは、詳しいことはわからないものの、自分たちが住まう以前からずっとここにいる者だと言います。
迷宮を支配しており、迷宮外の者に必要以上に干渉されると姿を見せるのだと語りました。
狂乱の魔術師に目を付けられたことに気付いたチルチャックは混乱しますが、ライオスとマルシルが目を覚ましたら、いなくなってしまったファリンを捜し始めると予想します。
そして、それに付き合えば遅かれ早かれ狂乱の魔術師に殺されると思い、二人が眠っているうちに脱出の準備をしようと考えました。
荷物を取りに行くため、リドに案内を頼むと、彼女は「腐った根性のにおいが移りそうだ」と言って断ります。
すると、センシは「臆病だが悪い奴ではない」と援護し、チルチャックを連れていくよう頼んでくれました。
チルチャックは、センシのおかげで案内してもらえることになりますが、センシ本人がここに残ろうとしている事実に驚くのでした。
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「死なせたくない」
案内をしてもらう最中、再び霊に遭遇したチルチャック。
リドによると、この辺りの霊は正気を保っていて、姿を見せたい時だけ現れるのだといいます。
霊についていけば安心だというリドの後ろを歩いていると、討伐したドラゴンの死骸がなくなっていることに気が付きました。
魔術師が消したか持ち去ったと予想するリドは、ドラゴンを討伐した一行について尋ねます。
チルチャックは話しながら、勇敢な仲間たちのことを向こう見ずだと評し、パーティーを離れたメンバーのように離脱すればよかったかもしれないと考えました。
自分がついていくといったから、ライオスが引けなくなったのかもしれない、とも……。
荷物をまとめてライオスたちのもとへ帰る途中、チルチャックは向こう見ずな仲間たちを相手に、まともな説得なんてできないと憤ります。
そこでリドは、だから騙すというのは理由にならないし、もっと良いやり方があると言いました。
素直に「死なせたくない」と伝えればいいのだと。
その言葉に驚き、困惑するチルチャックの足下には、いつの間にかライオスの剣――もといケン助がいました。
それを拾い上げたチルチャックが帰ってくると、ちょうど目を覚ましたライオスがファリンを捜しに出るところでした。
まだ動けるはずのない身体で無理をするライオスをどうにか引き止めると、チルチャックは語り始めます。
ライオスの心中は察して余りあるが、このままでは「必ず誰か死ぬ」と。
だから、ここは耐えて一度地上に戻り、準備を整え直して万全な状態で挑もうと。
「お前たちを失いたくない」と涙目で訴えるチルチャックに、ライオスは悩みます。
すると、センシもファリンのために引き返すことを勧め、リドも再び一行がこの場へ戻るなら協力すると言ってくれました。
ライオスは歯を食いしばり決断すると、「心配かけてすまなかった」と詫び、地上へ引き返すことを決めるのでした。
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アニメ『ダンジョン飯』第13話まとめ
いかがだったでしょうか。
”狂乱の魔術師”・シスルの登場によって、急展開を迎えた第13話。
誰も死ぬことなく、ファリンを救うため、ライオス一行は改めて冒険をスタートさせることに。
ダンジョンの謎が深まるとともに、物語は第2シーズンへ!
次回、第14話も楽しみです。