幼き頃の夢を覚えていますか?
あの頃の純真な心で抱いた憧れたちは…
なんだか微笑ましくて、忘れかけていた初心を思い出させてくれます。
第7話「秋色に舞う」は、幼少期に抱いた憧れを目標にして突き進む2人の若者のお話。
岩のように完璧で鉄壁な職人見習い・私市緋色(早見沙織)が初登場!
物語に、個性的で美しい新色が加わります!
目次
アニメ『であいもん 』前回第6話のあらすじと振り返り
おはぎの季節になると開催される三山地区運動会。
今年も納野家は、茶房を休んで家族全員参加!
雪平一果(結木梢)は50m走にでることになり、
“父親代わり”を自負している納野和(島﨑信長)は必死に応援します。
栗を被った和からの声援は恥ずかしかった…
でも、和から「俺の家族」と言ってもらえたことに喜びを感じます。
直後、せっかく打ち解けてきはじめた2人を引き裂く事態が勃発!
なんと、一果の母・雪平真理(坂本真綾)が娘を連れ戻しにやってきました!
5年ぶりに母娘は再会。
月見団子について楽し気に語る娘を見て、母は離れていた期間に育まれた尊いものに気づきます。
真理は連れ帰ることを諦め、和菓子の道を究めたいと願う娘を納入家にこのまま預けることにするのでした。
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第7話でも、“ゆめみる心”が切なく温かく表現されています!
それがまた…夢をお休み中の大人の心に、ジワジワと沁みてきます。
【ネタバレあり】アニメ『であいもん』第7話あらすじと感想
憧れのあの人の所へ…完璧主義な見習い職人が緑松へやってきた!
「空は快晴、気温のチェックも時計の時刻も狂いなし…完璧!」
紅葉が色づく中、スーツに身を包んだ私市緋色(早見沙織)が緑松にやってきました。
八てんという和菓子屋から、短期間の助っ人として派遣されてきた職人見習いの彼女。
茶房に入って挨拶をすると、“ある職人”を見て頬を赤く染めます。
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今回の助っ人派遣も本人のたっての希望で実現。
緋色は、製菓学校を優秀な成績で卒業。
口ぐせは「完璧!」、何事も実直にこなします。
緋色が和菓子職人を目指すきっかけとなったのが、幼き頃にみた“全国和菓子大会に出品した巽政の工芸菓子”を見た感動からでした。
「すごい…なんて完璧なんやろう!」
ダイナミックで繊細で美しいその菓子に、幼い緋色は心奪われます。
政が製菓学校に特別講師に来てくれた時も、緋色は熱心に授業を聞きました。
きょうから憧れの人の所で修業できる…緋色の胸は躍ります。
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でも、この後憧れの人に怒られてしまうんです…
ガチガチの岩のように頑固な彼女と、和の大いなる勘違い。
納野和(島﨑信長)にとって、緋色は初めてできた後輩。
平伍(小山力也)に頼まれて、丁寧に教えます。
つい最近まで放蕩息子をしていて、後継ぎは他にいて、製菓に関して素人であること等…
和は緋色に包み隠さず話します。
緋色は、「大雑把でミス多すぎ!」と明らかに和のことを下に見ます。
彼女の心の内を知る由もない和は、時折緋色が政に向ける熱い視線の方向を見誤り…
“平伍に憧れている”と誤解します。
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それを目の当たりにしたのですから…舐められるのは仕方ない!?
平伍の緋色についての印象は、“気がついて動く優等生だが、緑松へ来た頃の一果のように隙を作らないよう万全をきして動いている気がする”というもの。
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彼女が“職人”に拘りすぎていることを、平伍は気づいていたのです。
和菓子のお届けを頼まれた和&緋色。
近所を歩くと、和はいろんな人と交流をはかり気さくに対応します。
緋色は無意味なことはしないと一切の交流拒否!
彼女はガッチガチの岩のようだと和は感じます。
愛想がない見習いが接客で痛恨のミス!
緋色は、平伍から売店の接客を任されます。
店頭には秋栗、紅葉、野菊といった秋の生菓子が並んでいます。
おすすめの説明をしようとした和の言葉を遮って「覚えてます!」と緋色。
「和ちゃんの顔見たら食べたくなった!」と和と道端で話していたマダムが来店!
いつも和に相談しているからと、接客を拒絶された緋色。
マダムは和に「あの子は愛想がない」と耳打ちします。
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それに対し、店イチオシの生菓子をおすすめした緋色。
お客さんは「話聞いてました?」と怪訝な顔をします。
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見かねた雪平一果(結木梢)がすかさずフォローします。
こんな小さい子供にもできるのに…緋色は恥ずかしくなります。
「私は、菓子職人になるために修業している。接客なんて無意味なことは必要ない!」
心配して声をかけてくれた和に、緋色は酷い態度をとってしまうのでした。
和菓子の世界でゆっくりしていきや…夕暮れの縁側にて見習いが号泣!
「あなたのような、不完全で不真面目な人に…心配してもらわなくても結構!!」
「それは違う…和さんはお菓子もお客さんも同じように大事に考えている!それは決して無意味なことじゃない、一番大事なこと!!」
けなされた和のことを、一果が擁護します。
「どんな理由があっても、お客さんの前で揉めるなんて言語道断!」
緋色たちは、政(岩崎ひろし)に一喝されます。
「常に完璧でいたくて、非を認めたくなくて悪態をついた…」
縁側にて緋色が反省していると、政が隣に座って声をかけます。
「大事なのは、それを次に活かすこと。どんな人間でもミスは犯す…完璧な人がいるなら、それは犯したミスから学習して作りあげてきたもの。」
憧れの人の温かい言葉に励まされます。
「学生の頃から、いつも気を張っている感じ…潰れてしまわないかと心配していた。」
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涙を流しながら、緋色は政のような工芸菓子を作りたいことを伝えます。
「いつか、政さんがつくるようなお菓子が作れたとき…褒めてもらえますか?」
「よう、精進しよし!」と政は微笑みました。
悪気がなくても“笑う”こと…それは可能性を潰すことになる!
「ボクのゆめは和菓子屋さん…おじいちゃんやお父さんのように、おいしいお菓子を作りたい!」
和は、小学校で将来のゆめをこうみんなの前で発表したことがあります。
クラスメイトから渋いって笑われました。
俯く和の肩に手を置きながら、先生はみんなにこう言ってくれました。
「笑うやなんて失礼でしょ!悪気がなくても、それは可能性を潰すことになるんですよ!」
その言葉に救われた思い出は、和の胸に深く刻まれています。
恩返しとでもいうべきか…今日は母校で上生菓子作りの体験教室を行うことに!
緑松から、和の他に平伍と緋色も来ています。
作るのは、練り切りの秋桜ときんとんの紅葉。
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この学校に通う一果も生徒として参加。
公私の区別ができない和は、一果に手を振って怒られますw
楽しげな雰囲気の中、母親と一緒に参加している6年生の鳴戸みゆだけはなぜか浮かない表情。
母親から繰り返される「どんくさい~」とけなす様な言葉と笑い…
みゆは次第に落ち込んでいきます。
緑松プレゼンツの和菓子体験教室!でのイイ話。
「小さい頃からいつも私をバカにして笑て…褒めてくれたことない!」
ついに限界に達したみゆがため込んでいた思いを吐露します。
「本人が思ってもいないところで笑われるのが、どんなに恥ずかしいか…」
和は、みんなに笑われたときに先生が言ってくれた言葉をそのまま伝えます。
可愛くて発した言葉、悪気がなかったにせよ…
娘のキモチに気づき、母は改心します。
体験教室が終わる頃には、鳴戸母娘は微笑み合いながら作った和菓子を食べる姿がありました。
それを目の当たりにした緋色は、体験教室に連れてきてくれたことを和に感謝します。
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教室が終わってしばらくした頃、瀬戸咲季(永塚拓馬)によって和の勘違いが解けます。
緋色は政を意識していて、それは恋というより“憧れ”であると。
デリカシーが欠如している和は、それを緋色に直球で確認しようとして…
一果&咲季に全力で止められるのでしたw
アニメ『であいもん』の次回に期待するもの
たとえ悪気がなくとも何気なく発する言葉は、人の心を大きく左右します。
言葉が簡単に届いてしまう今、肝に銘じて気をつけたい…
人としての在り方を改めて考えさせられました。
さあ、第8話は「くり回顧」。
放蕩息子の元カノ・松風佳乃子(髙橋ミナミ)が京都に居ついた訳について触れられます。
そして、東京でのラブラブエピソードが見られそうですよ!