あのとき、もし違う選択をしていたならば…
そんな心残りをもう1回なぞれるチャンスがやってきたなら逃さないで!
愛の日に父を失った少女が迎えるトラウマバレンタインを描く、第11話「よきかな」。
彼女が2年もの間ずっと抱え続けている“寂しいたられば”は、
底抜けに優しい男のおかげで少しだけ軽くなります。
人は誰かに救われながら生きていると思わせてくれる…
最終話の1つ前の大事なお話です!
目次
アニメ『であいもん 』前回第10話のあらすじと振り返り
いつも家族に囲まれて幸せそうな緑松の従業員・お鶴さん(ゆきのさつき)。
彼女は若かりし頃、小梅という名で芸妓をしていました。
好き合う人との結婚を夢見た日もありましたが…
家族の反対に遭い、その夢は叶わず。
でも今は幸せ。しかし、そんなお鶴さんはいま気がかりなことが!
きょう突然、孫の小梅が保育園で名前をからかわれ、自分の名前が嫌いになってしまい…
緑松の茶房で梅モチーフのカワイイ和菓子“未開紅”までも拒否します。
思い深い“小梅”という名を嫌いだと泣く孫を見て切なくなるお鶴さん。
そこへ、昔の恋人の孫・梅花が救世主のように現れて…
孫の小梅は、梅花のおかげで自分の名前が大好きに!
昔の恋人“小梅さん”を訪ねてきた梅花は、祖父から預かった箱をお鶴さんへ渡します。
箱の中には大事に保管されて戻ってきた芸妓小梅の簪が…
同梱された文には、彼からの色褪せない心が添えてありました。
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過去の切ない記憶はいつか救われるときがくるかもしれない…
そう希望をもたせてくれた第10話。
まさに、第11話は傷ついた少女の寂しく切ない記憶が救われます!
【ネタバレあり】アニメ『であいもん』第11話あらすじと感想
放蕩息子が39度でダウン!熱にうなされ夢に見る高校時代。
庭にマンリョウの赤い実がなる頃、放蕩息子が冬風邪をひいて高熱で倒れました。
納野和(島﨑信長)は、店の2階で臥せります。
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前夜、風呂上がりに髪を乾かさずゲームに勤しんだのが原因w
納野富紀(大原さやか)が、和の病状を厨房にいる納野平伍(小山力也)に報告。
「でっかいのおらんで動きやすなったわー!」
2階の和に聞こえるよう、平伍が無駄にデカい声で喋ります。
高熱にうなされながらも、店の事が気にかかる和。
「きょうは華風園に下萌え20個。下萌えといえば…」
薬が効いてきたのか、“下萌え”のことを考えながら眠りにつきます。
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抹茶餡とこし餡と白餡の三層、美しい!
「きょうもお前んち寄ってええ?」
懐かしい声がして、夢の中で目覚めた和。
そこは、高校の教室で…目の前には制服姿の先輩・雪平巴(松岡禎丞)が立っています。
考え事がある時のジンクスで、緑松のお菓子を欲する巴。
大学進学を決めていたのに、彼は進路を迷っているようです。
憧れの先輩との“必然”の出会い。片想いJKの果てしない妄想沼w
「答えはもう決まってる…緑松の下萌え食べてもうあとひと押し欲しい。」
下萌えのおかげで和と知り合えたと巴が言うと、和が反論します。
「授業でたまたまウチのお菓子が使われてただけ…偶然でしょ!」
「それを必然って言う!」と、巴は微笑みます。
さらに和の夢はもっとさかのぼり…巴先輩との出会いのシーンに!
桜が舞う中、将来に迷う高校1年の和少年の耳に巴の奏でるギターの音色が届きます。
音を響かせるってええなって思ってたら、巴に声をかけられます。
「授業ででたの、お前んとこのお菓子?」
「店教えるかわりに、俺にギターを教えて!」
先輩は、和の提案を面白がりノッてくれました。
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その頃、夢に没頭中の和の横では…w
和が眠る布団のそばで恋の妄想にハマる片想いJK・堀河美弦(鈴木みのり)。
額からとったタオルの温もり1つで付き合うまで妄想が飛躍!
やがて己の幸せ妄想に耐え切れなくなった美弦は、和の回復を願いつつ退散します。
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紫陽花が咲く頃に家族になって、下萌えを食べて“お別れ”した…
紫陽花が咲く頃には、巴のことを家族と感じるくらいになっていた和。
先輩のバイト先・ふくふくカフェにも遊びにいきます。
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マスター曰く、高校1年生の巴は1人暮らしをするか迷っていた時期があったらしい。
そんな折、マスターから緑松の下萌えを食べさせてもらった巴。
希望に向かう様を表した菓子・下萌えに感激した巴は、1人暮らしを決意!
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再び下萌えを食べた高校3年生の巴は、今度はギター1本で生きていく決断をします。
「ここの菓子は気持ちの整理がつく…おいしかったって思ったらモヤモヤが片付いてる。」
また気持ちにケリをつけたくなったら京都へ戻ると言い残し、先輩は和を置いて東京へ旅立っていきました。
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お見舞いに来た松風佳乃子(髙橋ミナミ)は思い出します。
同棲中に風邪をひいて寝込んだ和が「巴先輩!」と寝言で呟き…
女の名前に嫉妬した佳乃子が叩いた日のことをw
眠る和に声だけかけ、佳乃子は部屋を後にします。
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寝言で呼ぶほど…巴を求める和がいじらしい!
トラウマバレンタイン。憧れの先輩はきっとここに戻ってくる…!
結局、和は先輩を追いかけることなく地元大学に進学。
心にくすぶる虚無感、先輩ならこの大きく心にあいた穴を埋めてくれるかも…
そう思い立ち、和は東京へ巴を求めて向かうことにします。
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冷たさで飛び起きた和。
雪平一果(結木梢)がタオルを交換してくれています。
「ウチのお菓子が好きで俺にギターを教えてくれた先輩の夢を見た…先輩は何か心に決着つけたいとき、ここに戻ってくるって!俺が作ったお菓子食べてくれるかも!」
「不確定要素で前向きになれて、よかったですね」と一果は冷ややかです。
バレンタインの詰め合わせ“心結び”が並ぶ季節になりました。
「2年前に大雪の日にここにいたらなー!」
すっかり全快した和は2年前のバレンタイン大雪のことを語ります。
「もうすぎちゃったことに、“たられば”なんて不毛!」
冷ややかな一果の対応に、和はちょっと引っかかります。
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あの日以来食べられなくなったぜんざい…涙の“たられば”。
2月13日、初めてまかないのぜんざいを和が作ることになりました。
一果はやんわりぜんざいを食べることを拒みます。
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偶然来た佳乃子に、和のぜんざいが振舞われます。
帰り道、佳乃子がチョコを買っていると一果に遭遇!
バレンタイン話になり、一果はお礼を伝えたい人にだけチョコを買ったと明かします。
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家にたどりつくまでに雪が降りはじめます。
あの日みたい…
パパと雪だるまを作ろうと約束したあの日を、一果は思い出します。
あの夜のパパ、なんだか様子が変で…
いきなり「おいしいぜんざいを食べられるお店に行こう」って。
もしも、あのとき「うん」って言わへんかったら…
もしも、あのときパパから離れへんかったら…
不毛と解っていても、頭の中で考えが浮かんでは消えて…涙が布団に滲みます。
まだ夜明けが遠い部屋の中で1人、一果は寂しさに負けそうになっていました。
2体の雪だるまが心を溶かす、朝食前にぜんざいを。
「いつまでそうしてんねや?」
パパの声がした気がして見ると、そこに立っていたのは和。
「外、めっちゃすごいで!」と笑いかけてきます。
子供のとき以来の大雪に大興奮の和に促され、一果はまだ薄暗い外へ。
「雪なんて冷たいし、寒いし…寂しい。」
雪を嫌う一果の言葉を聞いて、和が思いを伝えます。
一果が緑松へ来た日。
もしあの日、自分が居たなら一果とどんなことをして遊んだかな?って考えたこと。
その日にいなくて一果と雪遊びできなかったことを損したと思ったこと。
「“たられば”は不毛だけれど…もう1回なぞれるチャンスがあったらやってもええやん!」
あそぼ!と和が一果を誘います。
一果は「雪だるまくらいなら…」と1歩踏み出します。
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朝ごはん前にびしょ濡れになった2人を見て、富紀が心配して怒ります。
和は「昨日のぜんざい食ってあったまろう、一果!」と母の怒りなど気にも留めずw
「…じゃあ、すこしだけ。」
この日、一果は久しぶりにぜんざいを食べました。
アニメ『であいもん』の次回に期待するもの
ラストは、一果からバレンタインチョコを貰ってはしゃぐ和のおまけ付きでした。
第11話は、人の縁を強く感じるお話でした。
第12話(最終話)のタイトルは、「春暁に鯛」。
3月26日のお出かけ券で、和&一果はひらパーへ!
失踪中の巴も登場しそうな気配…どんなラストへ向かっていくのか、お見逃しなく!!