『ピースオブケイク』『溺れるナイフ』のジョージ朝倉が「週刊ビッグコミックススピリッツ」にて連載中の男子バレエ漫画を原作としたアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』。
SSクラスの女子と”パ・ド・ドゥ”を踊ることになったサマースクールの面々。
都から声を掛けられて舞い上がる潤平でしたが、割り込んできた流鶯に二人の幼少期からの約束を聞かされ、ショックを受けます。
そんな潤平の相手役となったのは、綾子の娘・夏姫。
才能溢れる少女ですが、潤平との踊りはどこかぎこちなくて……。
早速、アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第8話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』前回第7話あらすじと振り返り
寿から生川はるかバレエ団の公演に誘われた潤平と流鶯は、その公演でゲストダンサーのプリンシパルに釘付けになり、二人で目を輝かせます。
出演者の中に生川の団員がいたと聞いて驚く潤平は、SSクラスに入ることができれば公演に出演できると知り、心が揺れていました。
何せ、サマースクールへの参加者は皆、SSクラスへのスカラシップ取得を狙っていたのです。
サマースクールも3日目となり、調子を取り戻していた流鶯は、優秀な生徒の証である鏡前のポジションに立てるようになっていました。
潤平も中村の指導を受けて徐々に成長していく中、大和から千鶴が海外で活躍していたことや、生川に在籍していたことを聞き、当時の千鶴が問題児だったと知って驚きます。
その千鶴のところから生川に鞍替えしたのは英断だと言われて衝撃を受けた潤平は、自分と流鶯が五代バレエスタジオのためにここへ来たことを白状しました。
潤平たちの目的が生川のスカラシップではないと知った大和と海咲は激怒し、サマースクールから追い出そうとします。
そして、『海賊』の登場人物であるアリの連続ピルエットで対決をし、潤平たちが負けたらサマースクールから去るように言いました。
大きな見せ場を作った大和と、ただ美しくピルエットを披露した潤平とでは、印象的だった大和のほうが生徒たちからの賞賛を集めます。
海咲は大和のほうがウケが良かったとして潤平の敗北を告げますが、流鶯が前に出てバミリの上に立ち、ここから動かずに回ると宣言。
「僕が一番だ!」と声を荒げた流鶯は、殺気立った様子で連続4回転をして見せると、しゃがみながらのピルエットという難易度の高い技を披露して、その場にいた皆を驚かせました。
生徒たちからの喝采を浴びる中、敵だったはずの大和まで目を輝かせて近寄ってきます。
「また周りを変えちまったな!」と称賛する潤平に、流鶯はバミリを指差して「この上で回ってたろ」と真剣な表情で言い、また潤平を笑わせるのでした。
すっかり打ち解けた様子の一同でしたが、海咲は流鶯の名前をネットで検索し、母・真鶴のことを知ります。
しかし、それを口にすることはなく、ただ流鶯に視線を送っていました。
潤平は彼らと自主練習をする中で、それぞれが将来設計にバレエを組み込み、目標を持っているのだと知り、自分の目標を問われて一瞬躊躇ってしまいます。
その隙に「マリンスキーかボリショイのダンスールノーブル」と先手を打った流鶯は、潤平に攻撃的な態度を取り、大和と寿にからかわれるのでした。
そんな彼らの様子を、海咲だけは少し離れたところから見ていました。
【ネタバレあり】アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第8話あらすじ・感想
幼少期の約束
――サマースクール4日目。
流鶯を迎えに来た潤平は、千鶴に見つかってしまいます。
生川には行かなくていいと言われたのを振り切って、二人はサマースクールへ。
目標とする場所が同じだとわかった潤平と流鶯は、より一層お互いのバレエに影響を受けるようになっていました。
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サマースクールの面々はSSクラスの女子たちとパ・ド・ドゥの練習をすることになり、海咲は都が潤平に気があるんじゃないかと言います。
しかし、都の流鶯への気持ちを知っている潤平は、それを否定するのでした。
そんな中、都は潤平に「一緒に組めるといいね」と声を掛けます。
浮かれる潤平でしたが、そこに割り込んできた流鶯が都は自分と組むように言いました。
「都は僕のお姫様になって、ずっと守ってくれるって言ったじゃないか」
二人の幼少期の約束を知った潤平は、流鶯と都が両想いなのだと思い、ショックを受けます。
身長のバランスがいい二人は本当にペアを組むことになり、美男美女で見目も良く、息の合った踊りは周囲からの注目を集めていました。
一方、潤平は綾子の娘である夏姫とペアを組むことになります。
夏姫はまだ小学6年生ですが、並外れた才能を持ち、飛び級でSSクラスに入った実力者でした。
大和や海咲と対決をした時に評価してくれた彼女にお礼を言いますが、その返事で都と踊った『白鳥の湖』を酷評されます。
女性を引き立てるものであるパ・ド・ドゥで潤平ばかり目立っていたと指摘され、流鶯と都の練習風景を見たことで、それを思い知らされました。
さらに、夏姫との練習で彼女を支えきれず、転ばせてしまいます。
エモい表情
練習後、ペアの相手と親交を深めるべく、連絡先を聞きに行くという海咲についていく一同。
潤平は都のことを思いながらSSクラスのレッスンを覗きますが、いざ見てみると圧倒的に上手い夏姫にしか目がいかなくなってしまいました。
大和たちは彼女の実力を認めつつも、踊っている時に表情が険しくなっていると指摘します。
コーチにも表情を指摘されていた夏姫は、レッスンが終わって他の生徒たちが帰っていく中、一人でスタジオに残り、練習を始めました。
潤平がそんな彼女のもとに向かう一方で、海咲たちはSSクラスの女子に連絡先を聞くため、移動していました。
都の連絡先を聞こうとする海咲に対し、流鶯は「都は僕のことが好きなんだ」と何の疑いもなく言い切ります。
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しかし、流鶯たちに気付いて駆け寄ってきた都が「潤平は?」と嬉しそうに尋ねてきて、流鶯は静かに衝撃を受けるのでした。
その頃、潤平は夏姫の自主練風景を動画に収めようとスマホを向け、怒られていました。
表情を注意されることを気にしている様子の夏姫に、「歯食いしばってる顔が絵になるのにな、エモくて」と言う潤平。
その言葉に影響された夏姫は、まだ練習を続けるのか聞かれると、「誰よりも上手くないと気が済まない、死にたくなる」と呟きます。
そんな彼女の横顔に感化された潤平は、彼女に合わせたパ・ド・ドゥを踊ろうと決意するのでした。
夏姫とのパ・ド・ドゥ
――サマースクール5日目。
潤平が夏姫に合わせるパ・ド・ドゥは上手くいっていましたが、夏姫はやっぱり一人で踊るほうが楽しいと言います。
そんな夏姫は、酷評していた潤平の『白鳥の湖』をめちゃくちゃだけど面白かったと評し、ピルエット対決で無難な演技をしたことを残念がっている様子でした。
めちゃくちゃに踊るのが恥ずかしくなったと本音を明かした潤平は、本当は動画で見た『パリの炎』のパ・ド・ドゥみたいな無難とは無縁のものを踊りたいと言いました。
すると、その動画を知っていた夏姫は興奮した様子で同意し、二人は少し打ち解けます。
潤平がそれを踊ってみようと提案すると、夏姫は潤平の高いジャンプに合わせようとすると自分のリズムが乱れると断ります。
それでも、潤平は「怖気づいてらぁ」「一番上手くねぇと死ぬ病なんだろ」と夏姫を煽りました。
挑発に乗るように踊り始めてみると、夏姫だけでなく潤平も大きな衝撃を受けます。
他人と動きが、心が、同じ形になる……そんな感覚をおぼえたからでした。
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レッスン後、心の中で「もっかいやりてぇーっ!!」と叫んだ潤平は、まだ自主練をしているであろう夏姫のところへ向かおうとしました。
しかし、そこで海咲に呼び止められ、都が潤平を呼んでいたと言われます。
三角関係、勃発
海咲から「告白フラグ」ではないかと言われた潤平は、都が待っているというサロンへ向かいます。
さらに、都みたいなタイプは押しに弱いと言われ、意識せざるを得なくなっていました。
しかし、これは海咲が仕組んだことであり、都も「潤平から話がある」と言われて来ていたのです。
一方、SSクラスの女子たちとお茶をしに、サマースクールの面々と店に来ていた流鶯は、都と潤平が二人でいることを知って帰ろうとします。
そこへ海咲がやって来て、忘れ物をしたから一緒にサロンへ行こうと誘いました。
その頃、二人きりになった潤平と都の会話は、バレエの話からお互いの気持ちの話へと発展していました。
二人はひょんなことから「好き」だと伝え合うと、顔を赤らめてこっそりキスをします。
そんな姿を覗き見ていた海咲は、同じく二人の様子を知ってしまった流鶯が帰っていくのを、微笑みながら見ていました。
帰り道、潤平は流鶯が世間を知らない理由や、彼の祖母が認知症で施設に入っていることを聞き、流鶯に千鶴や都がいて良かったと言います。
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アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
夏姫との出会い、流鶯と都との三角関係……潤平のバレエに影響を及ぼしそうな要素が増えた第8話でした。
流鶯や海咲の今後の動きからも目が離せません。
次回、第9話も楽しみです。