アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第5話あらすじ・ネタバレ感想!初めて本番の舞台に立つ潤平が取った驚きの行動とは?

出典:ダンスダンスダンス―ル公式ページ

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『ピースオブケイク』『溺れるナイフ』のジョージ朝倉が「週刊ビッグコミックススピリッツ」にて連載中の男子バレエ漫画を原作としたアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』。

第5話では、洋舞祭り当日の様子が描かれます。

潤平たちが踊るのは『白鳥の湖』のラスト。

都との距離が縮まり、やる気をみなぎらせる潤平。

そして、ある目的のためにMVPを狙う流鶯。

それぞれの想いが交錯する中、ついに舞台の幕が上がります。

恋する喜びを全身で表現する王子・潤平は舞台上で高揚感に包まれるあまり、ありえない行動に出てしまい……。

早速、アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第5話をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』前回第4話あらすじと振り返り

潤平が千鶴に「俺にバレエを教えてください!」と叫び、晒した坊主頭に驚愕されていた頃、流鶯は扉の外でそれを見ていました。

王子役に興味がない、王子に拘る流鶯の気がしれないと話す潤平に、千鶴はダンスール・ノーブル(王子を踊る資格のある男性ダンサー)は、一つの頂点だと教えます。

すると、潤平はバレエ大国・ロシア最高峰のカンパニーでダンスール・ノーブルになると宣言。

驚きながらも、笑い声を上げてバカバカしいと呆れる千鶴でしたが、実は潤平の踊る姿を初めて見た時に、同じ絵空事を思い描いてしまったのだと告げました。

学校でも隠すことなく踊るようになり、「止まったら死んでしまう」と思ってしまうほどキラキラした気持ちを抱いていた潤平ですが、毎日バーレッスンしかやらせてもらえません。

基礎ができていないことを突き付けられた潤平は、千鶴からフルソールのシューズを手渡され、夏休みなのをいいことに毎夜自主練に励みます。

一方、流鶯は海外で著名な先生に指導してもらいたい、そのために海外のコンクールに出てスカラシップが欲しいと考えていました。

千鶴はその望みを叶えるため、海外のコンクールに出場する手引きをすると約束し、その代わりに、学校へ行くこと、洋舞祭でMVPを獲ることを課していました。

それでも千鶴には習いたくない、潤平とは舞台に立ちたくない、潤平がダンスール・ノーブルになろうとしている……それらに対して怒りが沸いてしまう流鶯。

いつものように夜中のスタジオへ向かうと、そこには『ドン・キホーテ』をかけてバーレッスンをする潤平の姿がありました。

ただのバーレッスンなのに、流鶯の目に飛び込んできた潤平は衣装を着て舞台に立っているように見え、その矢先に潤平は倒れてしまいます。

遅れてスタジオにやって来た都がそのまま眠ってしまった潤平に駆け寄った時、流鶯は潤平のシューズが履き潰されていることに気が付き、表情を変えるのでした。

いよいよパ・ド・ドゥの振り付けの練習を許された潤平は、相手役の都が顔を赤らめてしまうほどの表現力を身に付けていました。

それでもまだ基礎がおざなりで、流鶯と二人で踊る場面では潤平の粗が目立ってしまうことを危惧されます。

ある晩、スタジオで流鶯を待ち伏せていた潤平は、流鶯が体育館の舞台で踊ったことが自分に大きく影響したと白状しました。

そして、「ありがとな」と感謝を付け加えると、流鶯は大きく目を見開きます。

流鶯にとって、「お前が引き込もってる間に追い越すよ」という潤平の言葉は、心に刺さるものでした。

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【ネタバレあり】アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第5話あらすじ・感想

ついに迎える本番

――洋舞祭り当日。

潤平はリハーサル中に都から『白鳥の湖』のラストの展開を聞いて、「そんなにつまんなくていいのか」と大声を上げます。

オデット姫を目の前で殺され、駆けつけた王子は悪魔・ロットバルトと戦うものの、あっさり倒されてしまい、姫と一緒に嵐の湖に飲まれていく……という流れに納得いかない潤平。

千鶴にメイクを施されながら、それらがダンサーの演技や演出家によって変わること、生ものである舞台は二度と同じものにはならないことを聞き、気合いを入れなおします。

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『バリー・リンドン』や『時計仕掛けのオレンジ』といったキューブリック作品のタイトルが挙がるとは、父が監督業をしていただけに潤平に映画好きの片鱗が見えて面白いです。

潤平の基礎の甘さを咎めながらも、千鶴は「あんたは面白い芝居、できるでしょうね」と告げました。

王子と姫の会話

本番前にスタジオのメンバーで集合写真を撮ることになり、ロットバルト役の流鶯の衣装やメイクを見た潤平は、『ダークナイト』を想起して羨ましがります。

そんななか、写真撮影が終わったタイミングで小さな生徒たち向けに掛けた千鶴の言葉が刺さります。

このメンバーで『白鳥の湖』を踊るのは、この本番で最後……。

千鶴の言葉に感化されたのは潤平だけでなく、都もでした。

涙を浮かべ、下を向くと涙が零れてメイクが崩れるから歩けないと言う都の手を掴んだ潤平は、彼女の手を自分の肩に置かせてエスコートします。

都が「王子じゃん」と笑ったので、潤平は照れてしまいました。

最初は潤平のことを王子らしくないと思っていたと話し始めた都は、「潤平の王子は、らしさが残ってて、面白くて新鮮」だと褒めます。

そして、演技だと理解しながらも、男の子の真剣なまなざしをハッキリと向けられたのが初めてだから驚いたと言って、照れていました。

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都への本当の想いが演技に乗っている潤平にとっては、告白が届いたような気持ちでしょうね。

そんな都の表情を見た潤平は、「頑張る」と改めて宣言します。

都も応えるように、「舞台でね、王子様」と呟くのでした。

悪魔の存在感

――本番直前。

この本番で流鶯がMVPを獲れば、約束通り海外コンクールへの後押しをすると、改めて伝える千鶴。

流鶯は潤平とのこれまでのやり取りを思い返しながら、真剣な表情を浮かべます。

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メイクの奥に隠された鋭い目つき……流鶯の中にある悪魔性が発露するのか否か……。

その頃、兵太と黒島(奈良平愛実)は洋舞祭りにやって来ていました。

兵太は部活の合宿をサボってまで観に来ましたが、一瞬客席に入るのを躊躇い、最後には黒島に引き摺られるようにして中へ入ります。

近くにいた五代バレエスタジオの生徒の保護者たちの会話を聞き、潤平が評価されている面、そして酷評されている面を知った兵太は、少し顔を顰めました。

そんななか、舞台で踊る潤平、都のもとに入ってきた流鶯は、客席がどよめくほどの存在感でした。

スタジオの保護者も流鶯は格が違うと話しており、兵太は納得させられます。

一方で、潤平にワクワクさせられている人たちの存在を知り、思わず目を輝かせてしまうのでした。

ありえない『白鳥の湖』

舞台が順調に進行していく中、「演技よりも基礎」と伝えていたはずの潤平が演技に夢中になってしまっている様子に呆れる千鶴。

自分の出番ではない時の舞台袖で、早く舞台に戻りたいと全身で伝えてくる潤平を見て、「せめて華麗に死んでこい」と告げます。

ワクワクが止まらない潤平が飛び出して行き、客席はどよめきます。

その中で、おさげの少女――生川夏姫(福圓美里)は、人一倍目を輝かせていました。

舞台は一瞬で潤平の空気になってしまったものの、流鶯演じるロットバルトの登場でそこは悪魔の世界になっていきます。

あらすじ通り死の演技をした潤平でしたが、姫と都を重ねてしまい、思わず生き返ってしまいます。

誰もが驚く中、舞台袖から千鶴が「殺せ!」と流鶯に指示し、そこからはアドリブで進んでいきます。

流鶯がどうにか立て直そうとするのに、何度も立ち上がろうとする潤平。

ついに流鶯は、理屈の通じない純粋な憎悪の塊――まさに悪魔となり、圧倒された潤平はようやく倒れます。

圧巻のソロの後に流鶯も倒れ、曲は終わり、幕が閉じました。

静まり返る客席からはパラパラと拍手が起こり、徐々に歓声が、そしてアンコールの声まで上がり始めます。

わけがわからず息を切らす流鶯に、千鶴は「よく切り抜けたわ、ロットバルトしてね」と穏やかに言いました。

そして、元凶である潤平を咎めようと目を向けると、潤平は反省するどころか目をキラキラさせていました。

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舞台に立つ楽しさを知ってしまった潤平、でもこのままでいいはずもなく……。

アンコールが巻き起こる中、審査員席にいた生川綾子(中友子)は呟きます。

「前代未聞ね。 こんな下劣な舞台は」と。

アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』第5話まとめ

いかがだったでしょうか。

観る者をワクワクさせる潤平と、観る者を圧倒する流鶯の、それぞれの良さが最大限に発揮された舞台となりました。

それをお互いが引き出し合っていること……今はまだ気付かないのでしょうね。

一方で、都への気持ちに浮かれる潤平の表情は、年相応で安心する部分があります。

流鶯にしても、スタジオの生徒の小さな女の子たちにストレッチを手伝われながら、お菓子を口に入れられている様子が新鮮でした。

彼らがまた大きく一歩踏み出した第5話。

次回の展開にも期待が高まります。

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