海近(@umichika_umi)です。
先日ツイッターで、「#映画で印象に残っている死」というタグが流行り、様々な映画がツイートされました。
目にした方や、タグを付けてツイートした方もいらっしゃるかと思います。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の、ラスト一択。 pic.twitter.com/qy97iAP6IS
— 海近(うみちか) (@umichika_umi) 2019年5月28日
その中で、私の上記ツイートに様々な意見が寄せられたので、コラムを書きたいと思いました。
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目次
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ってどんな映画?
「鬱映画○選」という記事には必ずランクインすると言っても過言ではない、鬱映画の代表作です。
放映当時もかなり話題となり、最後まで観ることができなかった人や、観終えた後にショックのあまり席をなかなか立てない人が多数いたとのこと。
本作を知らない方や、まだ観ていない方は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のレビュー記事を読んでいただけたら、把握できるようになっていますので、あわせて読んでみてください。
▼あわせて読みたい!▼
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もう一度観たい派?もう二度と観たくない派?
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を知ったきっかけ
私のプロフィールにも記載していますが、もし「人生最後に観たい映画は?」と聞かれたら、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』と答えます。
本作以上に素敵な終わり方をする映画をまだ知りません。
私が本作を知ったきっかけは、上記にも登場した「鬱映画○選」という記事でした。
今となってはコメディも観ますが、その当時はただ暗い映画ばかり観ていた私です。
暗い映画のストックも尽きて、「鬱映画」で検索していたところ、ひときわ目を引いたのが『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でした。
私は歌手としてのビョークが大好きだったので、「ビョークが主演の鬱映画ってもう最高じゃん!」と食いつきました。
実際に観てみると、暗い映画に耐性がついたこの私でさえも、2日くらいは余韻に浸りました。
暗い気持ちや、トラウマ映像に浸ったのはもちろんのこと、想像以上に美しく儚く苦しい映画で、とてもいい映画に出会えた余韻にも浸っていたのです。
私は「もう一度観たい派」
それでは本題へ。
ここまで読んで、もうお分かりの方もいると思いますが、私はもう一度観たい派です。
ガチガチのミュージカル映画ではありませんが、主人公のセルマを演じるビョークが歌うミュージカル風な描写が度々登場し、とても美しく何度も観たくなります。
- 劇団の稽古のシーン。
- 工場の中の音が重なり、歌って踊るシーン。
- ビル(デヴィッド・モース)を殺した後、歌い出すシーン。
- 裁判中、判決が出る前のタップダンスシーン。
- 死刑台に行く階段を登るシーン。
- 死刑執行の前歌い出すシーン。
この6つのシーンが特に好きです。
ビョークの美しい歌と様々な音が響き、とても気持ちよく感じました。
そして、一番トラウマになると言われている絞首刑が執行されるラストシーン。
ここが私の一番好きな歌のシーンです。
「最後から二番目の歌」を歌いながらセルマの死刑が執行され、執行後無音になり歌詞が流れます。
セルマの歌がまだ続いているようで、その終わり方が私にはとても美しく感じました。
初めて観た時、余韻が落ち着いたらまた観たいと思えたし、実際現在までに15回くらい観ています。
また、理不尽な展開が続くので、「人生ってこんなもんだよな」というメッセージのようにも私には思えて、人生うまくいかなくて落ち込んでいる時に観たくなるのです。
もう二度と観たくない派にはこんな意見が
「絞首刑のシーンがトラウマで、もう二度と観たくない」
と言った声が多数ありました。
絞首刑のシーンは、なんの隠しもなく描かれているので、すごくショッキングな映像となっています。
また、
「一度観ていい映画だったけれど、もう二度と観れない」
という声も多数ありました。
確かに、すごく印象に残る映画ゆえ、何度も観るような映画ではないと思います。
あの苦しさをもう一度体験するのも気が引けるかと。
賛否両論である理由を考えてみた
賛否両論である映画としても有名な『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。
ただただ理不尽で、胸が苦しくなる展開が続き、最後まで救いのない映画です。
最後に救いがあると思いながら観続けた人は落胆したと思います。
救いのない映画や、結末がどうであれ、描写が美しい映画が好きな人は、好きだと感じるのではないでしょうか。
私はもともと、救いのない映画や、人間の感情が生々しく描かれている映画が好きです。
救いのない映画で他に好きな作品が『ミスト』。
感情が生々しく描かれている映画で、他に好きな作品が『ヒミズ』『生きてるだけで、愛。』といったところです。
そして、カメラワークが独特で、私には主人公・セルマ(ビョーク)の心情をさらに引き立てるようなカメラワークに見え、その点も大好きでした。
ぐわんぐわんとなるカメラワークのため、苦手な方もいるかもしれません。
いろいろ書きましたが、結局は「好み」が賛否両論である理由だというところに行き着きました。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もう一度観たい派?もう二度と観たくない派?まとめ
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
11/25(金)よる7:30鬼才ラース・フォン・トリアー監督×歌姫ビョーク主演で描くミュージカル映画。第53回カンヌ国際映画祭でパルムドールと女優賞を受賞。
⇒https://t.co/LtZ3vwOFhh #wowow pic.twitter.com/VswmDvyXmX
— WOWOW映画 (@wowow_movie) 2016年11月24日
初めてコラムを執筆しましたが、いかがでしたでしょうか。
何気なくツイートしたものでしたが、たくさんの反応や意見があり、印象に残っている方がたくさんいるんだな…と感じて、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が大好きな私は嬉しくなりました。
また、そのおかげで本作について考えることができ、感謝しています。
もう一度観たい派の方も、もう二度と観たくない派の方も、その気持ちを大事にしていただけたらと思います。
まだ観たことがない方は、どっち派になるのか気になりますね。
観る際は覚悟して観てくださいね!要注意です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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