高校生よ、最強(バカ)であれ!に共鳴した人が続出した青春コメディ。
映画『男子高校生の日常』は、山内泰延の原作ギャグ漫画を映画化した作品です。
- スポ根映画が苦手なひと…ここにイイ映画ありますよー!
- 全っ然なんも起きないのに面白い!ユルユル~ダルダル~の男子高校生の日常にハマる。
- やるなってこと(禁止されてること)をやっちゃうのが男子、心底バカだなーって笑える作品。
- 飽きさせないじゃない、主人公たちに呆れ笑っちゃう映画
それではさっそく『男子高校生の日常』の作品情報・あらすじ・ネタバレ感想を書いていきたいと思います。
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目次
『男子高校生の日常』作品情報
作品名 | 男子高校生の日常 |
公開日 | 2013年10月12日 |
上映時間 | 85分 |
監督 | 松居大悟 |
脚本 | 小峯裕之 松居大悟 |
原作 | 山内泰延「男子高校生の日常」 |
出演者 | 菅田将暉 野村周平 吉沢亮 岡本杏理 山本美月 太賀 角田晃広 東迎昂史郎 栗原類 上間美緒 三浦透子 山谷花純 白鳥久美子 高月彩良 小池唯 奥野瑛太 佐藤二朗 |
主題歌 | チームしゃちほこ「マジ感謝」 |
音楽 | 森優太 マイコンスタジオ |
【ネタバレ】『男子高校生の日常』あらすじ・感想
原作はアニメ化もされた脱力系青春コミック
『男子高校生の日常』は、男子高校生たちのププッと笑える日常を描いたギャグ漫画を映画化した作品です。
2009年「ガンガンONLINE」に掲載されるやいなや、2012年1月にはアニメ化、2013年には映画化と…スピード感で人気がわかりますよね。
映画化は、ファンの間では配役もかなり注目されていたようです!
ギャグ映画といったら松居大悟監督
おもしろ映画の達人・松居大悟が撮った話題作!
監督は、世のモテない男性たちの心をがっしり掴み、松田翔太の画面に収まらないアフロ姿が世間をざわつかせて話題となった、あの『アフロ田中』を撮った人物。
松居大悟監督が撮ったというだけでも興味がわきますよね。
旬なキャストだらけ…ある意味奇跡的な配役
この作品、スゴイのは監督だけじゃない!
とにかく出演者が旬な俳優だらけ…あげたらキリがない。
まず、主人公の3人は、菅田将暉、野村周平、吉沢亮。
いまや引っ張りだこの国宝級イケメン揃い!
特に菅田将暉が演じるタダクニは、公開直後から髪型に注目が集まります。
横を刈り上げているおしゃれヘアスタイルに、「マネしたいけど、どう美容師さんに説明したらよいか?」という相談がネットで飛び交うほど、反響がありました。
マネしたいと思われるほど男子にも評価が高い、今やなかなかお目にかかれない菅田将暉の黒髪ストレート…観なきゃ損、新鮮ですよ~。
もう1人注目は吉沢亮。恋愛映画の主役を数多くこなす吉沢亮…人気は国内にはとどまらず、中国版のツイッター微博(ウェイボー)を開始すると、コメント欄は「告白大会」になってしまったという人気ぶり。
その吉沢亮がヒデノリ役で「メガネ男子」として登場!萌えの姿に悲鳴が聞こえるようです。
メガネも喜んでそうとすら思ってしまうほどに、ふちなしメガネがあんなに似合う人はなかなかいない…こちらも必見です!
菅田将暉と吉沢亮といえば、お母さんたちのイケメンバイブル『仮面ライダー』の主役をこなした2人。
そこへ野村周平までも…この3人レベル高すぎ!
母親たち太鼓判を押した『男子高校生の日常』なのです。
観てみたくないですか…!?
始まりからとにかくユルい
男子高校生のタダクニ(菅田将暉)、ヒデノリ(吉沢亮)、ヨシタケ(野村周平)。
「どんな女の子が彼女としてふさわしいか?」そんな3人のやりとりからはじまります。
食べ方が汚い女の子がいい、鰻屋でひとり食べできる子、腕にギプスをはめてる女子がいい…かなり個性的な女子の好みをそれぞれあげます。
で、結局「ってか、彼女ってどうやってできんの?」とタダクニ。
みんな「…」と、黙っちゃうんです。
「なんの会話だ!」とツッコミたくなるようなユルさ。
中身ナイけど笑っちゃう、これが最大の魅力です!
とにかくくだらないのです…思う存分に、寝っ転がりながら観て笑って、堪能してください。
そっこー村松先生の「ンヌ」が使いたくなる!!なぜ流行語大賞獲らなかったんだろう
3人の担任である村松先生の口癖は語尾に「ンヌ(んぬ)」を付けること。
独特な特徴を持つ村松先生役は佐藤二朗さん、ピッタリの役柄ですよね。
テスト時間終了しても、まだ書き続けているタダクニに…。
村松先生「ペンを置けンヌ。タダクニンヌ、ペンを置けンヌ!離せンヌ!ペンを手からンヌ、離せンヌ!」
必死に注意するんですが、「んぬ」の力が強すぎてまったく内容が入ってこないのです。
タダクニたちがみんな村松先生のマネするところ、だんだんハマってきちゃいます。
「タダクニンヌ、コンビニンヌ、行くンヌ!」って感じで、めちゃくちゃ楽しそうに。
使ってみたくてウズウズしてきますよ。
よく先生のマネしてたなーって懐かしくなったりもします。
学校の先生ってどうしてあんなに個性的なのでしょうか。
私は世界史の先生の寝ぐせのハネ具合で、明日の天気を占ったりしてました!
どこか懐かしさを覚える高校生のリアルさと、グダグダとした日常を見事に切り取っている愛すべき青春映画です。
うだつのあがらない男子校に、女子がやってキタ――!!
タダクニたちの男子校と女子校の合同文化祭が決定!
キラッキラ女子たちの集団が校内に…一気に色めきたちます。
はじめて女子校の子が来た日、タダクニとりんご(岡本杏里)の手が偶然接触…そしてりんごの落とし物と思われるシュシュを拾います。
タダクニはそれ以来、りんごが気になってしまいます。
その後、文化祭の会議で目が合ったり、りんごに会釈されたり…好感触?!
ちょっとしたキッカケで人を好きになっちゃう時期ですよね。
女子との交流、触れ合いを目論んで「お化け屋敷」の出し物をやるも不発。
動機が不純すぎるからか、「もうー」って思うような低クオリティなんです、お化け屋敷。
恋愛だけはうまくいけ!と応援するのですが…
タダクニの淡い恋…拾って大事にしていたシュシュは、りんごのではなかったという切ない結果が待っています。
黒板に図を書いてまでりんごに会釈されたときの解説をみんなにしたり、告白しようとして失敗するなど、タダクニが右往左往している様子がコミカルに描かれていて楽しめます。
菅田将暉が振り回される…今では貴重な姿ですよね。
東京03・角田の高校生役に笑う
『ゴッドタン』でもギター片手に笑わせている東京03角田さん。
角田さんが高校生役なんて、はじめは違和感を感じました。
しかし、高校生なのに「先生!」とみんなに呼ばれているのを聞いたとき、確かに老け顔のそんなキャラの同級生いたかも!という気づきが…リアルさが増しました。
コント同様、演技も素晴らしかったです。
リアルさが増してくると、馴染み方が半端じゃないので画面上にいるだけでも笑ってしまいました。
女子トイレへの改造計画と結末に爆笑
女子たちを全身で意識しながら、男子は奮闘します。
男子校に女子が…そして困るのは「トイレ」。
男子トイレを女子トイレへ改造すべく、男子で知恵を出し合います。
女子になりきって考えた結果、問題とされたのはむき出しの小便器。
解決策は、丸い匂い玉を置くこと…これがまた超絶ダサい。
他には、カッパのぬいぐるみを置いたり、個室の扉にリボンをつけたり…センスが振り切ってる女子トイレ。逆に見ごたえアリ。
それを見た女子は「ちょ、ちょっと…トイレがヤバいんだけどー」と叫び、みんな酷評。
匂い玉が腐ったスイカみたいな匂いだとか、せっかく三角に織ったトイレットペーパーも「このトイぺ直接触ったってことでしょ、素手で!」と心遣いの優しさのトイぺまで否定。
しぼり出すような声で、本当にすまないと思っていると言う…ひとりだけ呼び出された唐沢(太賀)。
なぜ唐沢1人だけ怒られているのかも謎ながらおもしろい!
唐沢がかわいそうと思いながらも、あまりのセンスの無さに爆笑!
怒られっぷりも空を仰いだりして絶妙に切ない顔で、最高。
女子たちの「男子イジり」は、これだけではなく…すべてに笑わされてしまいます。
どうしようもない感じを笑わせてしまう松居監督の演出、クスクス偏差値が高い。
「日本経済うち等フツーに回してんよね!」と言う女子高生のコトバが深い
この言葉、深いと思いました。
確かに「女子高校生」が日本経済を回しているのは事実。
いつの時代もトレンド入りするのは女の子の世界です。
男子たちがフューチャーされることって少ないですよね。
だからこそ『男子高校生の日常』に焦点を当てたこのストーリーはおもしろいのです!
なんたって、なかなか見られませんから…尊いんです。
ジャンケンで負けた方がガムテープですね毛を抜かれるという謎のゲームを、満面の笑みでヒヤッヒャと盛り上がる男子高校生に和みます。
経済を回していなくたっていい。女子にバカにされてしまっても、男子は強く生きてます。
何を見せられているんだろうと思いながらも次第にツボっていき、女子より全然単純だけど、どこか意味不明な「男子高校生の生態」に引き込まれます。
男子高校生の友情
女子校との合同文化祭、恋に破れ、恥をかき、プライドをズタズタにされても残っているものがひとつだけありました。
3人でいる「日常」です。
最後に3人でうだつのあがらない話をしているのを見たとき、平和だな~ってしみじみ感じました。
一切しんどかったことは無かったかのように、お互い話題に触れることなく、ダラダラとくだらない話。
男の友情ほど光るものはないと思わせます。
なにも起こらないのに見ごたえがあるって思わせる映画、マジでヤバいと思います。
どこか熱いこの友情にうっすら感動しちゃいました。
『男子高校生の日常』まとめ
吉沢さん、新人俳優賞本当におめでとうございます!
今、過去作品の数々を見てて
多種多様な役を見事にこなしてる凄さに尊敬しかない…「男子高校生の日常」を見終わったタイミングで菅田さんとのツーショット写真😆
「…ってか彼女ってどうやってできるん?」って言ってる2人の数年後w#吉沢亮 pic.twitter.com/T7Nh2n3zrS
— RN (@this_is_naobey) 2019年3月2日
このツイート非常におもしろいですね。
そうなんです。本作『男子高校生の日常<』は、こういったビフォアフターまでも楽しめる作品になっていると思います。 [memo title="要点まとめ"]
- これぞ映画化の成功例!こういう作品が日本を元気にするのかも。
- 女子高生の強さにタジタジ、でもめげない男子。友情と絆でピンチを乗り切る。
- 最後に残るのは「日常」。でも、男子高校生にとって日常は救いだった。
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