『劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は、記念すべき劇場版の第1作品目になります。
犯人は、新一やコナンに対して挑戦状を叩きつけてきますが、どのように解決していくのでしょうか。
そして蘭も最後には爆発事件に巻き込まれてしまうのですが、その理由は理解しがたいものでした。
それではさっそくネタバレありでレビューしたいと思います。
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目次
『劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』作品情報
作品名 | 劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 |
公開日 | 1997年4月19日 |
上映時間 | 95分 |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
原作 | 青山剛昌 |
声優 | 高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山口勝平 緒方賢一 岩居由希子 大谷育江 高木渉 松井菜桜子 茶風林 |
音楽 | 大野克夫 |
主題歌 | 杏子「Happy Birthday」 |
【ネタバレ】『劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』あらすじ・感想
黒川氏の事件解決
目暮警部と小五郎さんたちは、黒川邸で起きた事件の捜査をしていました。
小五郎さんは、奥さんが犯人ではないかと断定していましたが、コナンの推理には及びませんでした。
いつもの様に小五郎さんに眠ってもらい事件の推理をしていましたが、本当の犯人は家政婦のまなみさん。
黒川氏は二度鈍器で殴られてしまいましたが、偶然押されてしまったキーを見分けました。
犯行の時にスリッパを脱いだので、靴下に血痕が付いてしまっていました。
警察の事情聴取には遺体には近寄っていなかったと話していました。
黒川氏を殺害した理由は、夫を手術で殺されてしまったまなみさんが復讐したのです。
事件のことを知っていたにも関わらず、謝罪もしなかった黒川氏や家族にも分かってほしかったからという動機でした。
コナンは、阿笠博士から発明してもらったグッズを駆使して事件を解決していきます。
そして、阿笠博士の家でお父さんである工藤優作に来たファンレターを仕分けているコナンの姿が映ります。
森谷帝二からの手紙
コナンがファンレターを仕分けていると、工藤新一宛てに来た手紙を発見します。
新一の有名な推理能力に魅了され、森谷帝二という方からガーデンパーティーに招待されました。
森谷氏は建築家として有名な人だそうです。
天才なのは良いのですが、新一は自分が行けないので変声機を使って蘭にパーティーに行ってほしいと言いました。
コナンも一緒に連れていけばいいと話しましたが、逆に蘭からも5月3日に映画を見に行かないかと誘われます。
帰宅中、突然目暮警部に出会い、白鳥警部を紹介されましたが、凄く影がある人です。
5月4日は、新一の誕生日なので前日からオールナイトで0時を過ぎた時に赤のポロシャツを渡そうと決めているそうなのです。
蘭は5月のラッキーカラーが赤なので赤のプレゼントを選びましたが、小五郎さんはオールナイトで出かけることを反対しました。
新一であることを語れないコナンは凄く気まずそうです。
そして、小五郎さんも今回のパーティーに行くことを条件に了承をもらいました。
4月29日に森谷邸に着き、何とも素敵な家を見て建築家として本当に腕のある人なんだと、左右対称(シンメトリー)のデザインを見て感心させられる一同。
小五郎さんは、メモにぎっしりカンペを書いてきましたが、森谷氏は新一が来ないことに少しがっかりしてしまった様子です。
裏庭に招待されると、有名人ばかりが集まっていました。
森谷氏は紳士で、とても気さくな人です。
独身なので、料理も自分で作りますが、今の建築家への不満を語っていると顔が凄く怒っていました。
一方で、森谷氏は小五郎さんにクイズを出し始めましたが、3人の人物の謎を解いた時に何かのパスワードが分かるという設定です。
事件発生
出されたクイズを必死に解いていましたが、コナンは3人のプロフィールを見て生まれた年が1年違いであることに気づきました。
コナンが正解を出し、森谷氏は驚きました。
正解したご褒美はギャラリーを見ることでしたが、黒川邸も森谷氏が建築した物だということが分かりました。
パーティーが終わり、約束の日になりましたが、コナンは対策を考えられぬまま5月3日になってしまいます。
その時に、ニュースで爆弾が大量に盗まれてしまったこと事や、黒川邸が火事にあってしまったことを知りました。
ニュースにくぎ付けになっていると、工藤家から転送された電話が阿笠博士の家の電話にかかってきました。
電話の主は、コナンと同じく変声機を使っており、声が変になっていましたが、新一に対して挑戦状を叩きつけてきました。
声の相手は後姿は男性の様子でしたが、いたずら電話ではないかと阿笠博士は言います。
手の込んだ方法なので目暮警部に伝えてほしいと頼みました。
指定された公園には、光彦・元太・歩美がいましたが、操縦していた飛行機には爆弾が仕掛けられていました。
操縦するためのアンテナを壊してしまったので、操縦することができないのですが、爆弾は実際に仕掛けられていました。
オレンジ色の閃光だったのでプラスチック爆弾だということが判明しましたが、次に爆弾の場所を仕掛けているので見つけろと言われました。
やってきたのは米花駅ですが、木の下には爆弾はなく、すでに誰かが持って行ってしまったのかもしれません。
すると、木のベンチの下に猫が捨てられていましたが、おばあさんが持ってタクシーに乗ってしまいました。
爆弾は後5分で爆発してしまうのですが、スケートボードが壊れてしまい使い物になりません。
車に追いついた時にはすでに25秒しかなく、道路上で爆発させる訳にはいかないので、空き地で爆発させましたが自転車が台無しです。
捜査
コナンは爆発の衝撃で意識を失い、警察病院で治療を受けていました。
命に別状はなかったのですが、小五郎さんは心配を通り越して怒り出してしまいました。
目暮警部に事件の内容を話すと、2件ともプラスチック爆弾だということが判明します。
タイマーを設置して、時限爆弾にしていたということや、犯人が遠隔操作をしていたのではないかという説が出てきました。
新一が推理して逮捕した人たちは、現在も服役中という調べがついていますが、気がかりになる事件が一つあると目暮警部は言いました。
その事件は、西多摩市で女性が横断歩道を渡っている時に、市長の息子が運転していた車が女性を轢いてしまいました。
ただの交通事故ではないと新一が推理しました。
その推理で運転していたのは市長の息子ではなく、市長が運転していたのです。
ラジコンを渡された時に歩美は甘い匂いがしたと話しました。
香水ではなかったと話しますが、人の体から甘い匂いがするというのは一体どういうことなのでしょうか。
犯人からの電話
警察病院にいる時に、犯人から次の指示を出すための電話がかかってきました。
新一ではなく、これからは小五郎さんも話を聞くために、携帯をスピーカーにして話を聞いていました。
犯人は、「東都環状線に5つの爆弾を仕掛けた」と言いました。
今回の条件は、
- 午後4時を過ぎてから時速60km以下で走行した時に爆発する
- 日没までに取り除かなかった場合にも爆発
ということです。
犯人は遊びではなく、実際に爆発させてきているので、間違いなくどこかには爆弾は仕掛けられているはずです。
東都総合指令室に爆弾が仕掛けられていると警察から伝わりましたが、対応が大変です。
4時を過ぎてからすぐに爆弾が動き出しましたが、元太たちも爆弾を探すことにしました。
不審物は何も車内からは見つからなかったのですが、長く走り出しているので乗客が焦りだしてしまっています。
コナンはやっとどういうことなのかが整理できたので、新一の声で推理を始めます。
コナンの推理が当たり、爆弾がソーラーパネルの様になっていて太陽が当たったことで爆発しないようになっています。
そして、時速60km未満というのは、爆弾の秒数は13秒しかありません。
そこで、この速度で爆弾の上を通過すると、ギリギリ13秒までに通過できるという過程の話ができあがります。
電車を環状線ではなく違うところに移してしまえば、爆発の心配は無くなり、爆弾を回収するだけということです。
進路を変え減速していくと、コナンの推理通りに爆発することはありませんでした。
無事電車から降りることができ、爆弾もすべて回収することができました。
事件の真相
仕掛けられていた爆弾は盗まれた爆弾の約1/4程であることが判明しました。
残りの爆弾はどこにあるのかと、問題は誰が犯人なのかということです。
爆弾は森谷氏が設計した場所に仕掛けられていることが分かりましたが、連続放火事件のニュースで森谷氏の設計されたところが全て標的にされています。
森谷氏に話を聞きに行きましたが、森谷氏の父親が亡くなった後に森谷氏の設計が有名になり始めたことが分かりました。
西多摩市のニュータウンも森谷氏が設計することになっていたそうです。
コナンは犯人の証拠は出てきていないけど、やるしかないと犯人の存在に気づいている様です。
新一からの電話でギャラリーに集まるように言われ、森谷氏と共に集まりました。
微妙にシンメトリーになっていない設計を自分で壊しているという推理です。
歩美が言っていた甘い匂いはパイプの匂いで、次にターゲットにしていたのは米花シティーホールでした。
こちらは間に合わず、すでに爆発してしまいました。
非常口と玄関だけを爆発しただけと言いましたが、炎の闇に包まれていた米花シティーホールを見て、コナンはいたたまれなくなり現場に向かいます。
到着までに他の爆弾も爆発してしまい危機的な状況になっていますが、森谷氏が言った「3分」というのはどういうことなのでしょうか。
蘭は爆弾を見つけ、コナンは3分の余白があることを気づきましたが、まだ3分の意味が分かりません。
爆破させないためには、蘭が解除するしかありませんが、やったことがないので不安しかありません。
指示で蘭は線を切り始めましたが、森谷氏いわく蘭が解体している爆弾は、最後の一本が運命を分けるそうです。
迷っている間に0時になってしまい、残り3分しかなく、蘭は新一に「ハッピーバースデー」と言いました。
新一は蘭に「好きな色を切れ」と「傍にいるから」と言いました。
蘭は赤がラッキーカラーなので切らずに青を選択し、爆弾を解除することに成功しました。
『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』まとめ
新一のことを考えながら、どうしても誕生日にお祝いしたいと考えてプレゼントも用意した蘭ちゃんがすごくかわいかったです。
赤い糸で繋がっているかもしれないから赤は切りたくなかったと聞いて、新一はもっと蘭のことを守りたい、傍にいたいと感じていたところも純粋だなと思いました。
今回の作品でシンメトリーというのを初めて知りましたが、こだわりを持った人はここまでするのかと驚きました。
記念すべき1作目。本当に面白かったです。