『劇場版 名探偵コナン 14番目の標的』は、劇場版シリーズで第2作目にあたる作品です。
今回のトリックには数字やトランプが用いられており、小五郎さんが関与した事件にも焦点が当てられています。
それではさっそくネタバレありでレビューしたいと思います。
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目次
『劇場版 名探偵コナン 14番目の標的』作品情報
作品名 | 劇場版 名探偵コナン 14番目の標的 |
公開日 | 1998年4月18日 |
上映時間 | 99分 |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
原作 | 青山剛昌 |
声優 | 高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山口勝平 緒方賢一 岩居由希子 大谷育江 高木渉 松井菜桜子 茶風林 塩沢兼人 高島雅羅 |
音楽 | 大野克夫 |
主題歌 | ZARD「少女の頃に戻ったみたいに」 |
【ネタバレ】『劇場版 名探偵コナン 14番目の標的』あらすじ・感想
夢
蘭は母親・妃英理が撃たれる夢を見てしまいました。
妃英理は、小五郎さんと喧嘩が絶えないために別居していますが、蘭からの話を聞いてあることを思い返していました。
その頃、米花刑務所から一人の男性が釈放されました。
元ディーラーである村上丈という人物は、毛利小五郎とメモされているノートを見ていました。
その一方でコナン達は、航空博物館に見学にやってきていましたが、模擬操縦は小学5年生にならないとできないことに気づきました。
コナン達が博物館で出会ったのは宍戸英明というカメラマンです。
そして、蘭は家にいなく、エッセイストの仁科稔の握手会に行っていました。
蘭は園子と一緒に出掛けていましたが、そこでモデルの小山内奈々を見かけます。
妃英理との食事は19時からということで、別居した理由を語り、弁護士として活躍し始めた妃英理と小五郎さんは別の生活を歩んでいます。
仏料理店で辻というプロゴルファーに出会います。
ソムリエの沢木さんとは古くから妃英理と小五郎さんの知り合いらしいですが、妃英理と小五郎さんもいい感じになっています。
昔の出来事を語りながら仲良く過ごしていたにも関わらず、違う女性に目移りしている小五郎さんを見て怒り始めました。
事件発生
食事から一週間後、目暮警部が公園でジョギングしているとボーガンで撃たれてしまいました。
そこで、目暮警部の名前が「十三」という名前であることを知りました。
幸い急所を外れていたので、安静にしていれば大丈夫ということですが、どうして目暮警部が撃たれないといけなかったのかを調べています。
そこで、目暮警部から銃の腕前は小五郎さんには劣ると言われ、コナン達は衝撃を受けていました。
その一方で妃英理の元へ届いたのは、小五郎さんとの思い出のジゴバのチョコレートが入っていたそうなのですが、一粒食べると妃英理は倒れてしまいました。
東都大学病院に運ばれ、胃の洗浄を行ったので何も問題はないということでしたが、チョコレートには農薬系の薬品が入っていたのではないかと推測されます。
コナンは阿笠博士の元にいましたが、チョコレートはお詫びだと思ったけど、そうではなかったということです。
すると阿笠博士の家に石が投げ込まれ、バイクで来ていた犯人に阿笠博士はボーガンで撃たれてしまいます。
コナンは犯人を追いますが、老人を助けて見失ってしまいます。
犯人はトランプにちなんで犯行を行っているとコナンは推測しました。
十三は数字に直すと13なので、キング・妃は英語でクイーン・阿笠博士は名前に十と一の組み合わせがあるので11のジャックです。
過去の事件
事件は小五郎さんに関係のある人物を狙っていると推理し、犯人は村上丈ではないかと目暮警部は話します。
次に狙われるのは十の数字が名前に入った人ではないかと推理しました。
白鳥警部は過去の小五郎さんの事件に関して話し始めると、村上丈は取調べの最中にお手洗いに行き、そこで警察の拳銃を奪いました。
そこに、蘭と妃英理が偶然会いに来ていて、妃英理が人質にされてしまいました。
人質にされてしまった妃英理を助けようとして小五郎さんは銃を発砲しましたが、妃英理にも銃弾が当たってしまい足を怪我してしまいました。
小五郎さんはそのことが原因で警察を辞めたそうです。
小五郎さんが妃英理を撃ったのは事実ですが、そこには何か理由があるのではないかと新一に電話で言われ、蘭は悩みます。
本当の真実はどこにあるのかを見極めない限り小五郎さんへの不信感があることは確かです。
コナンは事件のことを考えていると、辻さんにも十という数字が入っていることに気づきます。
ヘリポートに行った辻は、操縦している最中に最初に差した目薬が原因で操縦できなくなってしまいます。
乗り合わせたコナンが危機一髪の所で操縦を変わり、なんとか無事に学校の校庭に着陸しました。
誰もけが人を出さずに着陸できたので良かったですが、ヘリコプターから燃料が漏れ爆発してしまいました。
目薬がすり替えられたことも推理できましたが、次に狙われるのは九である人という点以外は、誰なのかはわかりません。
でも、小五郎さんは八なら沢木さんではないかと分かっているのですが、九だけは分かりません。
そこで、沢木さんに話を聞いていると旭という人物の名前が出てきます。
漢字の中には九という漢数字が入っています。
コナンは驚きました。
スペードの九と密室状態
沢木さんのガードも兼ねて、旭という男性の元へ蘭も一緒に行くと言い出しました。
旭さんの元へ行くと、他にも訪ねて来られた方がいましたが、最初に出会っていた方たちでした。
蘭は稔との再会に驚いていましたが、旭さんはどうして3時に人を集めたのかは分かりません。
しかし、稔は水が怖いということが分かりました。
連絡手段はモノレールだけで、他の手段で行くには船くらいしか無理だと思いますが、奈々さんは車に夢中です。
白鳥警部や小五郎さんは他の部屋を見て回っていますが、今日呼ばれている人たちは名前に漢数字が入っています。
調べ終わると奈々は稔が書いているエッセイ本の中に掲載されている店舗へ行ったが、おいしくなかったと話します。
奈々は稔が味が分からないのではないかと話ますが、ワインのブラインドテイストをして証明してみようとします。
稔はテイスティングをしましたが、外れてしまいましたが、沢木さんはすぐに当てました。
鼻をへし折られてしまった稔は、何も言葉を発しなくなってしまいましたが、沢木さんは調味料を味見していました。
コナンはおかしいと思っていましたが、旭さんは中々みんなの元へ来ませんが、一体どうなっているのでしょうか。
すると、机の下に沢木さん宛の手紙が落ちていましたが、コナンはさっき見たときにはなかったはずだと不思議に思いました。
ワインセラーには数々の有名商品がありましたが、ワインセラーには少し温度が高すぎると沢木さんは言いました。
沢木さんがM-18番の棚に近寄ろうとすると糸があり、ボーガンの矢が飛んできました。
それぞれが居間に戻ってくると、水槽の中に旭さんの遺体が浮かんでいるのを奈々が見つけます。
事件の真相
それぞれの出口は意図的な方法で塞がれていますが、次にターゲットにされるはずなのは奈々です。
村上丈という人物に関して何か知っている様なのですが、奈々は以前事故を起こし、逃げてしまったということです。
普通のバイクとの事故ですが、接触はなかったそうです。
奈々とコナン・蘭は3人で一緒にいるように言われましたが、部屋を何度見ても怪しい人や出口は見つからないです。
蘭はコナンが勝手に探しに行こうとしたことを怒りますが、急に部屋が暗転し、奈々の爪にはマニキュアが塗られており、蛍光塗料が入っていることを確認しました。
暗転した中で光を頼りに殺害した様です。
中指の爪だけが剥がれており、遺体の近くに落ちていたので何も関係ないのかと思いましたが、奈々の方にはひどく強い圧迫痕がありました。
角度からすると左利きの村上丈は犯行を起こすことは出来ないことが分かりました。
犯人は右利きで、犯人のズボンに飲み物をこぼした痕がついている推理ができました。
コナンはあることを確かめるのにミネラルウォーターを一人ずつに入れてきましたが、これで何が分かるのでしょうか。
コナンが証拠を見つけた時に、建物が爆発されてしまいましたが、誰も殺害されませんでした。
その直後に2度目の爆発が起こってしまい、建物の中に水が入ってきてしまいました。
蘭以外は無事でしたが、車に足を挟まれてしまい身動きが取れなくなっていました。
コナンは必死に助けようとしますが、自分も足が挟まってしまい身動きが取れません。
早く蘭を救出しないといけないコナンは、サスペンダーを駆使して車を浮かし、なんとか小五郎さんも来て助けることに成功しました。
無事に建物の外に出られましたが、真の犯人は沢木さんであることを、眠りの小五郎として事件を推理しだしました。
目暮警部たちを襲ったのはカモフラージュとして襲いました。
本当に殺害したかったのは奈々と旭さん。
真っ先に人工呼吸しようとしたのは沢木さんですので、鼻と口を塞いでしまえば、稔さんは息絶えてしまいます。
動機は、味覚障害に関係しているということです。
沢木さんはワインを当てましたが、すでに味覚障害を発症していて奈々が事故で被害者になったのは沢木さんです。
奈々を殺した証拠はないと言いますが、殺された時に持っていたワインのコルクがポケットの中から出てきました。
全てを見破られてしまった沢木さんは、蘭を人質に取りました。
ヘリコプターで蘭を道ずれにして逃げようとしますが、拳銃を寄こせと小五郎さんが言いました。
そこで、妃英理がケガをしたのは人質になっている人間がケガをすればお荷物になってしまいます。
なので、足を狙って銃を撃ちました。
目を見れば、それがすぐに分かったのか蘭は何も抵抗しませんでした。
妃英理も抵抗せずに小五郎さんを信用していたからこそ、何も責めていなかったということです。
無事に沢木さんを逮捕し、建物からも救出されました。
『劇場版 名探偵コナン 14番目の標的』まとめ
どうしても助けたいと思っていた最終手段が、人質にケガを負わせることで足手まといにすることでした。
何も知らない人は、不信感を持ってしまうのかもしれませんが、他にけが人を出してしまうよりは本当に信用している人なら目で分かるのかもしれません。
小五郎さんは妃英理さんに申し訳ないと思っているからこそ、自分の好きなことをしてほしいと応援しているのかもしれません。
これも新しい「夫婦愛」と感じました。
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