ボクシング映画は本当に感動するものが多いですよね。
『ロッキー』はその代表ですが、個人的には今回レビューする映画『シンデレラマン』の方が泣けます。
特に守るべき家族がいらっしゃる方は要注意!泣けます!!
- 子供たちがとても可愛くて可愛くて…。ラッセル・クロウのパパ役は必見!
- 最後に戦う相手が悪く描かれまくりなので、素直に主人公を応援しちゃいます!
- ボクシングというより、その試合に至るまでの背景が丁寧なので胸アツです!
それではさっそく映画『シンデレラマン』をレビューしたいと思います。
目次
『シンデレラマン』作品情報
作品名 | シンデレラマン |
公開日 | 2005年9月17日 |
上映時間 | 144分 |
監督 | ロン・ハワード |
脚本 | アキヴァ・ゴールズマン クリフ・ホリングワース |
出演者 | ラッセル・クロウ レニー・ゼルウィガー ポール・ジアマッティ クレイグ・ビアーコ ブルース・マッギル パディ・コンシダイン |
音楽 | トーマス・ニューマン |
『シンデレラマン』あらすじ
ボクサーとして華やかな戦歴を持つジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)だったが、全盛期も過ぎ、ライセンスを剥奪されてしまう。
そのため日雇いの仕事をしながら妻(レニー・ゼルウィガー)や子供たちと暮らしてしたがその生活は貧しく、食べ物を買うことさえもやっとだった。
出典:シネマトゥデイ
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【ネタバレ】『シンデレラマン』感想レビュー
ケガでボクシング続行不能!家族のために選んだ道
強力な右ストレートを武器にのしあがってきたボクサー・ブラドック(ラッセル・クロウ)の人生は、このまま試合を重ねればタイトル奪取も夢ではないとマネージャーのジョー(ポール・ジアマッティ)もウキウキでした。
しかし、ある試合で彼の命ともいえる右手を負傷してしまいます。
そしてアメリカでは、株価が暴落し世界恐慌が勃発。
ブラドックは家族を養うために怪我をおして試合に出場し続けたため、さらにケガが悪化し、試合も負け続けてしまいます。
さらに、右手を庇う弱気なファイトスタイルを見たコミッショナーは、ブラドックを処分することに決定するのです。
ジョーの嘆願も空しく、ブラドックはボクサーライセンスを取り上げられてしまうのでした。
ジョーは家族のためを思って無理して試合をしましたが、完全に裏目に出てしまったのです。
そしてボクシングができなくなったので、日雇いの仕事をします。
もちろんボクシングでは有名人なので、そんな彼が日雇いの仕事をするなんてプライドが邪魔をするはずですが、全ては家族のため…。
ブラドックの家族への想いが本当に伝わるシーンで、好きですね。
しかし、続けざまに事件は起きます。次男のハワードが病に倒れてしまい、メイはついに子供たちを親族に預けることにするのです。
ブラドックは、家族が共に暮らすためにはつまらない自尊心を捨てなければいけないことを悟り、生活保護の列に並び、自分を捨てたコミッショナーに頭を下げに行きます。
そして、ここから彼の逆襲が始まります!ボクシングを再開するのです!
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無謀な挑戦
コミッショナーが、ブラドックの存在すら認めようともしない中、ジョーとブラドックは戦績を残して行き、ついにヘビー級チャンピオン・マックス・ベア(クレイグ・ビアーゴ)への挑戦権を勝ち取ります。
しかし、この対戦相手のベアはとても凶暴な性格で、対戦相手を潰すことで知られる若手成長株。
誰も試合相手がいないというので、挑戦者を探していたのです。
もちろん家族は必死に止めます。今まで欠かさず応援はしてきましたが、この試合だけは危険だと判断したのでしょう。
世間の評価もベアが確実に勝つと言われていて、奥さんはさぞ怖かったと思います。
ブラドックの身に何かあれば、それこそ家族が大変ですからね。
しかしブラドックは、メイの懇願をふりきりリングに向かいます。
子供たちにも試合を知ってほしくなく、ラジオで聞くことは禁止するのですが、隠れて聞いてるんですよね。
本当にこそこそ聞いてるシーンが可愛くて印象的です。
メイも諦めて子供たちにラジオを聞くことを許可し、家族みんなで祈るようにしてラジオを聞きます。
熱戦の様子が伝えられる中、泣きそうになりながら祈る家族。このシーンは泣けます。
そしてブラドックは苦戦を強いられますが、マックス・ベアを打ち破り、ついにチャンピオンの座を勝ち取るのでした。
彼はそんな栄光をひけらかすことなく、まっすぐ家路へと急いでいきます。
大恐慌の時代、どんな苦境にも諦めず立ち上がる彼の姿を、人々は『シンデレラマン』と呼ぶのでした。
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支えてくれた人たち
ボクシングのシーンもそうですが、もうひとつ忘れられないシーンがあります。
それはマネージャーであるジョーの家のシーンです。
ブラドックの妻・メイは家財道具を全て売り払ってしまいます。
もちろん、生活は苦しいけれど、この土地を離れてブラドックを見放そうとは全く考えていません。
そんな中、かつてのマネージャーのジョーが試合を持ち込んできます。
今さらボクシングなんて…と思ったはずです。ボクシングより生活が大切。
メイの目には、ジョーは裕福な暮らしをしていて、余裕があるからボクシングの試合を持ち込んできてるように映っていました。
しかし、彼の家を訪ねると、自分以上に困窮し、同じ様に家財道具を売り払っているジョーの妻の姿が目に入ります。
他人である自分たち家族のために、ここまでしてくれるジョーを見て、メイはブラドックの後押しすることを決心するのでした。
まさかジョーが裕福そうに振る舞っていたなんて…彼もブラドックにすべてを賭けていたんだと分かる素敵なシーンでした。
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『シンデレラマン』まとめ
以上、ここまで映画『シンデレラマン』について紹介させていただきました。
- ブラドックの家族想いに心打たれます!
- ラストのベアとの一戦は家族と同じ気持ちで応援しちゃいます。
- 素晴らしきマネージャーのジョー!
ボクシングシーンが良いというよりも、すべてを背負って戦う父親の姿がかっこよくてたまりません。
人間ドラマとしてとても素敵な映画だと思いますので、ぜひご覧ください!
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