海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話あらすじ・ネタバレ感想!事故はなぜ起きたのか?真相に迫る!

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

出典:IMDb

爆発した4号炉のタンクの水を排水するために立ち上がったのは、チェルノブイリ原発で働く3人の所員でした。

この作戦は成功し、他3基の爆発を防ぐことができるのでしょうか?

レガソフ博士とボリスが事故後対応に奔走する中、ホミュック博士はチェルノブイリ原発がなぜ爆発したのか、事故の原因を探り始めます。

ワシリーとリュドミラもモスクワで再会することができたのですが…。

被ばくの恐ろしさを嫌というほど痛感する第3話です。

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海外ドラマ『チェルノブイリ』前回第2話のあらすじと振り返り

海外ドラマ『チェルノブイリ』

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爆発の翌日の午後に政府委員会が開かれ、RBMK炉の専門家としてレガソフ博士も呼ばれることに。

政府委員会で嘘の報告ばかりが並べ立てられますが、博士は報告書の内容から事故の被害がもっと甚大であると言います。

チェルノブイリへの視察を命ぜられたレガソフとボリス。

レガソフの懸念通り、爆発したのがタンクではなく原子炉であると判明。

実際の放射線濃度は15,000レントゲンにも達していました。

燃え続ける原子炉に砂とホウ素をヘリで投下し、鎮火には成功します。

しかし、事故を察知した白ロシア原子力研究所のホミュック博士の気付きにより、残り3基の原子炉も爆発の危険が迫っていることが明らかに。

残り3基が爆発した場合、ソ連だけではなく近隣諸国まで滅ぼしてしまう程の被害が予測されます。

爆発を止めるため発電所で働いていた3名の所員が集められ、致死量の放射線を放つタンクの中へ入り、手動でバルブを開けることに。

タンクの中に入るとあまりの放射線濃度に、懐中電灯は壊れ、辺りは真っ暗に。

3人は暗闇の中パニックになってしまいます。

この作戦は成功し、第2の爆発を防ぐことができるのでしょうか?

【ネタバレ】海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話あらすじ・感想

作戦成功!バルブを開けて戻ってきた英雄たち

海外ドラマ『チェルノブイリ』第2話

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第2話で4号炉のタンク内に入った所員3名がどうなったかと言うと…。

バルブを開けて戻ってきました!

帰って来るのが遅かった3人のことをレガソフ博士とボリスが「死んでるかも」と話していたのですが、この作戦は成功し他3基の爆発という最悪の結果を回避することができたのです!

3人が戻って来たことを笑顔とで迎えるみんな。

しかし、レガソフとボリスは複雑なのです。

この国を救った英雄とも呼べる3人が被ばくし、まもなく死んでしまうことが分かっているからですね…。

YUKI

因みにレガソフとボリスにはKGBの監視がすでに付いていましたね…。「余計なことは話すな」ということでしょうか。

そしてレガソフが言う通りの事柄が、まさにモスクワの病院で起こっていました。

リュドミラはモスクワの病院に移送されたワシリーを追いかけ、病院までやって来て何とか面会にこぎつけます。

ワシリーに触らないこと、そして妊娠してないか、と看護師に言われたリュドミラは、ワシリーに会いたい一心で「はい」と言うんですが、本当は妊娠してます。

しかし、再会を喜びハグしようとするワシリーを、一抹の不安を抱きながらリュドミラは拒否できずにハグしてしまいます。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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この時、意外にもワシリーや他の消防士たちはトランプなんかして元気なんです。

YUKI

アレ?もしかして大丈夫だったのかな?回復したのかな?とホッとしたんですが…。

この時は、レガソフの話にあった被ばく後の“潜伏期”だったんですね。

この夜、ワシリーは急変します。

写真を載せるか正直迷いましたが、これが現実に起こったことであり、事故の、そして被ばくの恐ろしさが何よりも分かると思うので…。

これが急変後のワシリーです。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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被ばく前のワシリー。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

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ただ人を助けようとして、現場に駆け付けた消防士が事故からたった数日でこんなに変わってしまうんです。

ワシリーのようになってしまうのは、あの時現場にいた発電所所員たち、消防士、越境で見物していた人々、救護した医師や看護師、タンクの排水を行った3人の所員たち。

YUKI

それはそうと、チェルノブイリで事故後の対応している人たち、レガソフ博士やボリス含めて、軽装すぎる気がするんですが。マスクをするとか、防護服を着るとか完全には防げなくても後遺症が軽くなったり、寿命が延びたり、そういったことはないのでしょうか?

本物のレガソフやボリスが写っていた事故処理をしている写真もかなりの軽装備だったので、不思議でしょうがなかったです。

事故の原因を探る!

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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レガソフ博士とホミュック博士は同じ疑問を抱いていました。

それは、なぜ今回のチェルノブイリ原発の事故が起こったのか、ということ。

ふたりの専門家があらゆる線から可能性を探っても、RBMK炉の爆発はありえないのです。

そこでレガソフは、ホミュックに爆発の原因を探るため事故の時ににいたディアトロフ、アキーモフ、トプトゥーノフの3名から「生きているうちに」話を聞くように頼みます。

「生きているうちに」この意味は、大量被ばく者は潜伏期が終わると3日から長くても3週間以内に亡くなってしまうから。

事故の時に制御室にいた3名が死んでしまえば、真相は永遠に闇に葬り去られてしまう可能性だってあります。

ホミュックは3名から証言を得るために、モスクワの第6病院へ向かいます。

こんな事態になっても何も語らないどころか小馬鹿にしたような態度を取るディアトロフからは全く有力な情報は得られませんでした。

一方のアキーモフとトプトゥーノフの証言は全く同じ。

「爆発直前“AZ-5”ボタンを押した」

しかし、ホミュックはその証言を信じられないのです。

さらにアキーモフが自分の身分を「チェルノブイリ原子力発電所の上級技士」だと名乗ると、ホミュックは驚いていました。

アキーモフは当時25歳、この年齢と経験で上級技士だということがおかしい、ということなのでしょうか。

鼻血を出したアキーモフを危険を冒してビニールの中に入り、鼻血を拭いてあげるホミュックが印象的でした。

さらに後に、ホミュックはレガソフに「トプトゥーノフは顔がなかった」と話していて…。

彼らがこれほどひどい状態になったのは、事故の日、何時間もバルブを開け続けたからですね。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第2話

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「あの日の作業にミスはなかった」とふたり共口を揃えて証言していましたが、25歳という若さをホミュックが驚いていたことからして、経験に見合っていない作業をさせられていた可能性もあると思います。

YUKI

仮にもしそうだったとしたら、たとえ作業にミスがあったとしても、それはアキーモフのせいだけなのでしょうか。全身の血管が破れあらゆる場所から出血し、モルヒネも効かない全身を襲う激しい痛みで最期を迎える。こんなことがその代償だったとしたら…。

それに、事故当時のディアトロフの尊大で傍若無人な態度からして、上司であるディアトロフの命令に逆らうということは許されなかったはずです。

トプトゥーノフも「非番の所員を呼べ」と命令され、それをためらっていたところ「事故をどんな風に報告するかは俺が決める。お前の立場はマズいことになるかもしれないんだ」とディアトロフに脅されていたシーンなんかもありました。

上級技士の圧倒的な経験不足。

これも事故の要因のひとつだったのでしょうか。

YUKI

ディアトロフの症状とアキーモフ、トプトゥーノフの症状が歴然の差で、とても腹が立ちました。

「終わりのはじまり」

そして、さらに新たな問題として浮上したのが、今後懸念される飲料水の汚染です。

炉心が2,000度にまで達したことで、少しづつ溶けだし、飲料水に混ざってしまう。

これを回避するための装置を地下に設置するため、大勢の炭鉱夫が呼ばれます。

大した説明もされず、いきなり銃を突きつけら、まるで連行されるかのようにチェルノブイリへ向かうんです。

YUKI

しかし、この炭鉱の男たち、かなりカッコイイ!
海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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このシーンでは、「銃では自分たちを動かせない」と言わんばかりに、自らチェルノブイリへ向かうバスへ乗り込む炭鉱夫たちがとても印象的です。

炭鉱夫に任務を伝えにきただけのこのスーツの男の肩や胸、頬を「ポンポン」と叩き、一人ずつ通り過ぎます。

ボリスが「暗闇で働くものは全てを見透かす」と語る通り、炭鉱夫の頭領はかなりのキレ者で、彼らには嘘や誤魔化しは全く通用しないのです。

彼らが掘る土の真上には2000度の炉心があり、地下の温度は50度

放射線を含む土が舞い上がってしまうので送風機は使えず、炭鉱夫たちは昼夜裸で作業をすることに!

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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YUKI

「帽子は被ってんだろ文句あるか」って本当にすっ裸で帽子だけ被っていて、そのシーンだけは少し笑いました。

炭鉱夫の頭領がボリスに「これが終わったら仲間の面倒を見てくれるか?」と聞きますが、ボリスは「分からない」としか言えません。

炭鉱夫たちだけでなく、今後はこの4号炉を覆う建造物を作る作業も必要で大量の人手が必要になります。

この作業での死者数は「数千から数万」とレガソフは語ります。

他にも付近の森や木々は焼き払い、表面の土は埋め立て、動物は全て処分。

まだまだ終わりじゃないけれど、これはボリスの言う通り「終わりのはじまり」なんですね。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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亡くなった消防士たちを埋葬するシーンでは、リュドミラがワシリーの靴を持って参列する姿がありました。

ネット上ではリュドミラについて、妊娠しているのになぜお腹の子を危険に晒してまでワシリーと面会したのか、といった声も多く上がっていました。

確かにそう言えます。

だけど、前日の夜まで元気だった夫が家から出て行ったきり、どこへ行っても会えないことは、にわかには信じ難かったはずです。

必死に消火活動をしたワシリーを、最期を激しい痛みと絶望の中「ひとりで死なせなくない」という気持ちは理解するに余りあることではないでしょうか。

そして、この時代のソ連の一般市民がどれほど放射線の危険性について理解していたのかも疑問です。

チェルノブイリの事故がとてつもない規模だったことを、この時点では私たちほど理解はしていないと思います。

私たちの「当たり前」は、過去に「有り得ない」と誰かが四苦八苦した経験の上に成り立っていることだってたくさんありますもんね。

過去の過ちを繰り返さないために、こういった作品が生まれ、私たちに様々なことを教えてくれるのだと思います。

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