「美味しそうな料理が出てくる作品が観たい…」という欲求に駆られること、ありませんか?
「心がほっこりする作品が観たい…」という気持ちが溢れること、ありませんか?
そんな時におすすめなのが、2015年に公開された映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。
超一流レストランで働く天才シェフが、とあるきっかけからフードトラックで移動販売を始めるロードムービーです。
美味しそうな料理に目を奪われ、家族や友人との絆に心を奪われる…。
今回はそんな映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』をネタバレありでご紹介します。
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目次
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』作品情報
作品名 | シェフ 三ツ星フードトラック始めました |
公開日 | 2015年2月28日 |
上映時間 | 115分 |
監督 | ジョン・ファブロー |
脚本 | ジョン・ファブロー |
出演者 | ジョン・ファヴロー ソフィア・ベルガラ ジョン・レグイザモ スカーレット・ヨハンソン オリヴァー・プラット ボビー・カナヴェイル エムジェイ・アンソニー ダスティン・ホフマン ロバート・ダウニー・Jr |
音楽 | マシュー・スクレイヤー |
【ネタバレ】『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』あらすじ
天才シェフのプライベート
カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、少々大人げない性格をしていますが、心から料理を愛し、料理から愛される天才シェフです。
若くしてその才能を開花させ、現在はロサンゼルスの超一流レストランで総料理長として腕を振るっています。
カールはこのレストランで働くうえで、オーナーであるリーバ(ダスティン・ホフマン)からの料理や厨房に対しての口出しを一切受けつけないという契約を結んでいました。
それはカールの自分にしか作れない料理が作りたいという想いからでした。
仕事ぶりを見る限り順調な人生を送っているように思えるカールですが、プライペートはそうでもありません。
数年前に離婚した元妻・イネズ(ソフィア・ベルガラ)との間にできた最愛の息子・パーシー(エムジェイ・アンソニー)と離れて暮らしていることが、カールにとって気がかりだったのです。
10歳になるパーシーは父親の影響もあってか料理に興味を持っていて、カールの職場を見学したいといっています。
その裏には、仕事が忙しい父親にあまり構ってもらえないことを寂しがるパーシーの気持ちが隠れていました。
カールはいつも仕事に熱中し、そういったパーシーの気持ちには気づけずにいます。
イネズはそんな父子の姿を常に心配しながら見守っていました。
天才シェフの苦悩
ある日、カールが働くレストランに影響力が強い有名な料理評論家・ラムジー(オリヴァー・プラット)がやって来ます。
ラムジーは若き日のカールの料理を食べて絶賛しており、カールのファンを公言していました。
カールはまた自分の料理でラムジーの舌を唸らせるため、新しく考えたメニューを出そうとしています。
そして、いざラムジーが来店し、カールとスタッフたちが気合いを入れて戦いに挑もうとしていると、厨房にリーバが現れ、このレストランの定番コースを提供するように指示します。
超一流の有名レストランであるこの店で、長年人気を誇ってきたメニューである定番コースを出せば間違いない!という考えなのでしょうが、カールは料理や厨房のことに口を出さないという契約を破ったリーバに怒りを表します。
聞く耳を持たないリーバの指示に仕方なく従い、カールとスタッフたちは定番コースを提供しました。
その結果、料理は最悪な評価を受け、多くの人のもとに最悪なレビューが届くことになってしまいます。
憤りを感じたカールは、パーシーに教えてもらったツイッターでラムジーに「新作メニューを食べに来るように」と喧嘩を売ってしまうのでした。
天才シェフの新たな始まり
ツイッター上でのカールの宣戦布告はあっという間に世間から注目されるようになりました。
しかし、いざ再戦という日にもリーバが現れ、定番のメニューを作るよう指示してきます。
さらに、リーバから逆らえばクビだという発言があり、カールは自ら総料理長の座を降りることにしました。
そのため、カールではなく代わりのシェフが料理を担当し、ラムジーから「カールは敵前逃亡した」といわれてしまいます。
その後、カールは直接ラムジーと口喧嘩をしてしまい、その一部始終はネット上に拡散されてしまいました。
世間から悪い印象を持たれてしまったカールは、次の仕事を探すうえで不利な状況に陥ります。
そんなカールの様子を見ていたイネズは、故郷のマイアミへの訪問と、“フードトラック”という可能性を提案します。
イネズは最初の夫であるマーヴィン(ロバート・ダウニー・Jr)のツテで、中古のフードトラックを用意してくれたのです。
その頃、カールの元同僚で親友のマーティン(ジョン・レグイザモ)が、超一流の有名レストランを自ら辞めてまでカールと一緒に働きたいとやって来ます。
マイアミでキューバサンドイッチの美味しさに衝撃を受けたカールは気持ちを取り戻し、マーティンとパーシーとともにフードトラックへ乗り込みました。
フードトラックでキューバサンドイッチの移動販売をしながら、ロサンゼルスへ戻る旅を始めることにしたのです。
天才シェフと幸せのかたち
カールはラムジーとの一件で注目の渦中にあるため、フードトラックが行き着く先には次々に人が集まってきます。
パーシーのSNSを利用した集客活動の成果もあり、良いスタートを切ることができました。
仕事が忙しく、今まではなかなか一緒に過ごすことができなかったカールとパーシー。
このフードトラックでの旅を通して、ゆっくりと時間をかけて仲を深めていきます。
しかし、カールにとってもパーシーにとっても大きな意味があった旅も、ついにゴールが近づいてきました。
目的地であるロサンゼルスが、すぐそこまで迫って来たのです。
ロサンゼルスに戻ることは、これまでの日常に戻ることも意味しています。
パーシーの夏休みが終わり、カールのフードトラックを手伝うこともなくなってしまうでしょう。
しかし、楽しい時間を振り返るカールと同じように、パーシーも熱い気持ちを抱いていました。
パーシーは今後もフードトラックに乗ることを望み、カールも学校がない週末と放課後だけ手伝ってもらうことにしました。
そして、ロサンゼルスでも移動販売を続けていたカールのもとに、あのラムジーがやって来ます。
ラムジーはカールの作った料理を食べ、昔感じたのと同じように感動しました。
カールの料理に感銘を受けたラムジーは、資金援助を申し出ます。
やがて、カールは一軒のレストランを開いていました。
それは、カールが作りたい料理を作れる自由なレストラン。
想いの詰まったレストランを貸し切りにしたその日、カールとイネズの再婚を祝うパーティが行われているのでした。
【ネタバレ】『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』感想
ジョン・ファヴローはさすがだった
監督、脚本、主演を務めたのはジョン・ファヴロー。
『アイアンマン』『アイアンマン2』でメガホンを取り、自身もロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマン/トニー・スタークの運転手であるハッピー・ホーガン役として出演しています。
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『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』を観てみても、主人公・カールの元妻であるイネズの、さらに元夫であるマーヴィン役でロバート・ダウニー・Jrが出演しているため、尚更そう感じるかもしれません。
ちなみに今作にはMCUシリーズのブラック・ウィドウ役でお馴染み、スカーレット・ヨハンソンも出演しています。
ウォール街で働いていた経験やコメディアンとしての長い下積みがあるからか、ユニークで愉快な中にも哀愁やリアリティを感じさせる雰囲気が印象的な監督です。
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は、そんなジョン・ファヴローらしいユーモアや盛り上げ方が賑やかで楽しく、美味しそうな料理と人々の絆が観る人の心をほっこりと温める作品になっていました。
仕事に熱中するあまり家庭をないがしろにしていた主人公のカールが、挫折を通して本当に大切なものに気づいていく姿にはやはり胸が熱くなります。
そして、大切なものと向き合うことになるのはカールだけでなく、カールを見守るイネズや、旅を通して触れ合っていくパーシーもそうなのです。
だからこそ、自分とカールだったり、自分とパーシーだったり、登場人物の誰かを自分と重ね合わせて見てしまう人も多いように感じました。
urara
また、フードトラックで移動販売の旅をするというロードムービーの要素もあり、大人も子どもも楽しめる作品です。
それはまるでアドベンチャーのよう。
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さらに、イネズは離婚後もカールを心配して見守り、父子関係だけでなく、仕事のことにもアドバイスやサポートを欠かさない愛情深い人。
そんな風に大人が大人らしい人ばかりでなく、子どもはやたらと子ども扱いされることがなく、みんな対等な雰囲気が伝わってくるので、家族で観ても楽しい映画だと思います。
ハッピーな大団円なので1人で観てもほっこりするし、家族でも友人でも恋人でも、誰と観るにもふさわしく感じます。
urara
そして、観た人が口を揃えていう言葉は…。
「キューバサンドイッチ食べたい!」
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』まとめ
いかがだったでしょうか。
ジョン・ファヴロー、さすが!
という想いがやまない映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。
1人で過ごすゆったりとしたリラックスタイムに、大切な誰かと過ごす楽しい時間に、ぜひご覧ください。
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