「週刊少年ジャンプ」にて連載された藤本タツキの同名作品をアニメ化した『チェンソーマン』。
激闘の中、デンジはサムライソードの仲間を人質に取ります。
すると、サムライソードは仲間ごとデンジをぶった切り……。
早速、第9話「京都より」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『チェンソーマン』前回第8話のあらすじと振り返り
飲み会の夜をきっかけに、互いの恋愛を応援する「同盟」を組んだデンジと姫野。
同日、出張で京都へ向かうマキマは、部下を連れて新幹線に乗っていました。
しばらくすると前後に座る乗客が怪しい動きを見せ、突然立ち上がったかと思えばマキマたちに銃を向けて発砲します。
その頃、東京にいるコベニや荒井も襲撃に遭っており、魔の手はラーメン屋で食事をしていたデンジ、アキ、パワー、姫野のところにも……。
隣に座っていた客――”刀の悪魔”・サムライソードに致命傷を負わされたデンジと姫野。
残ったアキとパワーが応戦しますが、サムライソードの仲間であろう謎の女――沢渡アカネが現れ、アキたちは苦戦します。
沢渡が出現した途端、パワーや姫野が契約している”幽霊の悪魔”・ゴーストは怯え始め、手も足も出ません。
形勢逆転されてしまったアキの身を案じる姫野は、自分のすべてを捧げる代わりにゴーストの力を使わせてほしいと新たな契約を交わします。
こうして全貌を現したゴーストはサムライソードを窮地に追い込みますが、沢渡が呼び出した”ヘビの悪魔”に丸呑みにされてしまいました。
アキが姫野のほうを向いた頃には、姫野は眼帯と服だけを残し、消失していました。
【ネタバレあり】アニメ『チェンソーマン』第9話あらすじ・感想
チェンソーの心臓
姫野は消失、パワーは逃亡、デンジとアキは戦闘不能……。
絶体絶命の状況で、”ヘビの悪魔”に丸呑みされたはずのゴーストの片手がそっと動き出します。
姫野の強い想いで動いたその手は、デンジの胸元のスターターを勢いよく引きました。
こうして復活させられたデンジは、再びサムライソードと激闘を繰り広げます。
そして、しばらくしてやって来たサムライソードの仲間を人質に取り、一発逆転を狙います。
すると、サムライソードは仲間ごとデンジをぶった切り、真っ二つに切り裂いてしまいました。
「チェンソーの心臓」を目的としているらしいサムライソードたちは、デンジの上半身だけを回収して逃亡しようとします。
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京都より
東京の特異課が襲撃に遭い、全滅したという報告が流れる頃、マキマの乗る新幹線が京都に到着。
マキマを駅のホームまで迎えに来ていた京都公安所属の黒瀬(CV.河西健吾)と天童(CV.上田瞳)は、マキマもすでに死亡していると思い、無駄足だったかと話していました。
しかし、予想に反して新幹線から降りてきたマキマは血まみれながら元気そうで、血は返り血であり、自分は撃たれていないと言います。
さらに、新幹線の中では襲撃犯たちが殺害されていました。
マキマは黒瀬と天童に法務省から終身刑の囚人30人ほどを借りてくるよう言い、できるだけ標高が高いところにある神社を貸し切ってほしいと頼みます。
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神社に目隠しをされた囚人が並べられると、マキマは囚人ひとりにつき、襲撃犯ひとりの名前を言わせていきます。
「ミシマシュウゾウと言いなさい」とマキマが指示し、囚人がその名前を呟けば、東京でデンジの上半身を運ぼうとしていたサムライソードの仲間のひとり――ミシマに異変が。
ミシマは頭からぐしゃっと潰れ、跡形もなく死亡しました。
名前を言わされた囚人たちと、名前を言われた襲撃犯たちが死んだ頃、ここで出来ることは終わったというマキマは、東京へ戻るのでした。
コベニvs襲撃犯
サムライソードと沢渡は自分たち以外の仲間が殺されたのを見て、マキマが生きていることを察します。
そんな二人がデンジを回収して逃げ去ろうとしていたところにやって来たのは、ナイフを持ったコベニでした。
マキマ以外にも生き残りがいたことに驚きつつ、沢渡は素早く”ヘビの悪魔”を呼び出して攻撃させます。
コベニは向かってきた”ヘビの悪魔”の巨体の上を走りながら機敏に銃弾を避け、あっという間に近付いてくるとサムライソードの片手を切り落としました。
それを見た沢渡は慌てて拳銃を持ち応戦しようとしますが、コベニは落ちていたデンジの上半身を盾にして銃弾を防ぎます。
沢渡は戦闘不能に陥ったサムライソードを車に押し込み、そのまま逃走しました。
コベニはデンジの上半身を抱きながら、「(ホテルでの事件の際に)殺そうとしてごめんね」と呟きます。
その自分の言葉に違和感を覚えたのか、コベニは半狂乱気味に高笑いを上げます。
先ほどまで一緒にいた荒井がコベニを庇って撃たれ死亡したことや、目の前のデンジの惨状を見て、完全に参っていました。
そして、次に姫野に会ったら公安を辞めることを告げようと決めました。
urara
辞表と疑問
黒瀬、天童とともに東京へ戻ってきたマキマ。
駅まで来ていた特異4課所属の円(CV.武藤正史)からの報告は、特異1~4課のほとんどの職員が襲撃によって殺害されたというものでした。
そのため、これ以降1~4課を合併しマキマの指揮下に置くという上層部からの指示があったそうです。
報告を終えた円は、マキマに辞表を渡しました。
辞めるか殺されるかの二択しか残されていないと思ったと告げた円は、最後に聞きたいことがあると言います。
それは、マキマがこの現状をどこまで想定していたのか、ということでした。
すると、マキマは「一般市民に公安の内部事情は教えられないな……今までありがとう」と答え、背を向けるのでした。
urara
アニメ『チェンソーマン』第9話まとめ
いかがだったでしょうか。
マキマの能力が披露された第9話。
美しくも恐ろしすぎる能力に度肝を抜かれてしまいました。
ぐしゃっと潰れたり捻じれたりする殺害シーンはかなりエグかったので、衝撃も大きかったですよね。
詳しい能力も契約悪魔もわからないといえば、マキマだけでなく今回活躍したコベニも同様です。
これまで戦闘シーンがなかったコベニの俊敏で冷静な動きは、普段のキャラクター性とはだいぶ違ってギャップに驚かされた人も多いでしょう。
壊滅寸前の特異課がどうなるのか、次週以降も見逃せません。
そして、毎話ごとに変わるエンディングテーマ……第9話で使用されたのは、Aimerの「Deep down」でした。
しっとりとした重厚感のある楽曲と映像は、死者多数で先の見えない今週のシナリオにハマっていたと思います。
次回、第10話も楽しみです。