「週刊少年ジャンプ」にて連載された藤本タツキの同名作品をアニメ化した『チェンソーマン』。
衝撃的なファーストキスを経験したデンジ。
酔い潰れた勢いそのままに姫野の自宅へかつぎこまれ、誘惑されますが……。
早速、第8話「銃声」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『チェンソーマン』前回第7話のあらすじと振り返り
”永遠の悪魔”の中に飛び込み、チェンソーマンの姿になったデンジ。
貧血でチェンソーが引っ込みそうになってしまいますが、自身のチェンソーで敵を切り裂き、そこから出た血を飲んで回復するという戦法を得ます。
「永久機関」ができたと言って大笑いしながら戦うデンジは、アキや姫野の師である岸辺が言うところの「頭のネジがぶっ飛んでいる」存在そのものです。
それから三日も戦い続け、ついに”永遠の悪魔”を討伐しました。
こうしてホテルから脱出することができた公安対魔特異4課。
姫野はこれを機に新人歓迎会を開くことを提案します。
アキはその飲み会の場で、デンジについて何か知っている様子のマキマに詳しい話を聞こうとしますが、マキマは「私より飲んだら教えてあげる」と言いました。
そこからマキマ、アキ、姫野の飲み比べが始まります。
結果、酔い潰れてしまった姫野はキス魔モードになり、デンジの唇を狙いました。
デンジにとっては記念すべきファーストキスでしたが、姫野はキスをしながら嘔吐してしまいます。
自分も吐く羽目になってしまったデンジは、お開きになる頃には姫野にかつがれ、彼女の自宅へ連れ込まれました。
姫野は、デンジがマキマに好意を寄せていることに気付きながらも、色っぽく誘惑するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『チェンソーマン』第8話あらすじ・感想
同盟
酔った姫野にお持ち帰りされたデンジは、ベッドの上で色っぽく誘惑されます。
流されるままに服を脱がされている最中、姫野はデンジのズボンのポケットにキャンディーが入っていることに気付きました。
食べかけのそれは、マキマがくれたもの。
飲み会の途中、マキマは酔い覚ましのためにデンジを連れて外へ出ていました。
そして、ファーストキスがゲロの味になってしまったことで落ち込んでいたデンジを励まそうと、自分が舐めていたキャンディーをデンジに咥えさせます。
一生ゲロの味を忘れられないとしても、今後たくさんの味を覚えていくであろうデンジに、「これでファースト間接キスはコーラ味」だと言ったのです。
こうしてマキマとのやり取りを思い出したデンジは姫野の誘いを断り、朝を迎えます。
目を覚ますと、姫野が朝食を用意してくれていました。
バルコニーで朝食を取る二人は、姫野の提案で「同盟」を組みます。
姫野はデンジとマキマの、デンジは姫野とアキの仲を取り持つことを約束しました。
さらに、これからは先輩後輩ではなく友達でいこうと提案した姫野は、たまにこうして朝食を食べに来るよう言いました。
アキとパワーも連れて……と言われたところで、デンジは「マキマさんも来ねえかな」と呟くのでした。
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特異4課を襲う銃声
新人歓迎会の翌日、出張で京都へ向かうマキマは、部下を連れて新幹線に乗っていました。
マキマは京都の偉い人たちが苦手らしく、どこか憂鬱そうに「昨日のお酒美味しかった……」と呟きます。
しばらくすると、マキマたちの前後に座る乗客に怪しい動きが……。
突然立ち上がったかと思えば、マキマたちに銃を向け発砲しました。
その頃、東京にいるコベニや荒井も襲撃に遭っており、魔の手はデンジたちにも届きます。
ラーメン屋で食事をしていたデンジ、アキ、パワー、姫野は、隣のテーブルにいた男に話しかけられますが、感じが悪いので無視しようとしていました。
しかし、男はかつてデンジを雇っていたヤクザの孫であり、デンジの命を狙っていたのです。
「銃の悪魔はてめえの心臓が欲しいんだとよ」と言うと、懐から銃を取り出しデンジに向かって発砲しました。
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vs”刀の悪魔”
デンジと姫野が撃たれ、パワーが応戦。
アキは”狐の悪魔”を呼び出し、男を喰らわせます。
すると、”狐の悪魔”の頭部が突然真っ二つに切り裂かれ、中から先ほどの男――”刀の悪魔”・サムライソード(CV.濱野大輝)が現れました。
その姿は、ちょうどデンジがチェンソーマンになった時と同じような状態で、頭部と両腕から刀が生えています。
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危機を感じたアキは迷わず刀を抜いて応戦。
”呪いの悪魔”であるカース(CV.上田ゆう子)を呼び出してとどめを刺し、激闘の末にサムライソードを討伐しました。
しかし、そこに謎の女――沢渡アカネ(CV.大地葉)が現れ、サムライソードに接触。
みるみるうちに復活したサムライソードは、魔人であるパワーですら見えないほどのスピードでアキに近付き、その身体を切り裂くのでした。
姫野の死
デビルハンターのスーツは頑丈に作られているため、命に別状はないものの瀕死状態のアキ。
一方、沢渡もデビルハンターのスーツが頑丈であることを知っている様子。
アキの身を案じる姫野は、パワーに彼を助けてほしいと頼みますが、パワーは沢渡を酷く怖がっていて動き出そうとしません。
さらに、姫野が契約している”幽霊の悪魔”・ゴースト(CV.きそひろこ)も沢渡を見て怯えています。
姫野は自分のすべてを捧げる代わりにゴーストの力を使わせてほしいと頼み、新たな契約を交わしました。
こうしてゴーストは全貌を顕現させてサムライソードと戦いますが、姫野の身体は徐々に消失していきます。
消え行く中、姫野はアキのことを想っていました。
死が身近になるにつれて泣けなくなっていくデビルハンターが多いのにもかかわらず、アキは泣くことができます。
かわいがっていた新人が死んだ時など、隠れて泣いていたことを姫野は知っていました。
「アキくんは死なないでね……私が死んだ時、泣いてほしいから」
姫野の強い想いに呼応するように、”幽霊の悪魔”の攻撃はサムライソードを窮地に追い込みます。
サムライソードが沢渡に助けを求めると、彼女は”ヘビの悪魔”を呼び出して”幽霊の悪魔”を吞み込ませました。
次にアキが姫野のほうを向いた頃には、姫野は眼帯と服だけを残し、姿を消していました。
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アニメ『チェンソーマン』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
酔っぱらった夜から始まり、デンジとの同盟、すべてを捧げてまでアキを救おうとした強い想い、そして死……。
まさしく「姫野先輩回」だった第8話。
SNS上には、早くも「姫野ロス」に陥った人たちによる悲しみのコメントが溢れていました。
”刀の悪魔”や”呪いの悪魔”の鋭い攻撃や、”幽霊の悪魔”のいくつもの手がにじり寄る描写など、アクションシーンも見どころだらけでしたね。
そして、毎話ごとに変わるエンディングテーマ……第8話で使用されたのは、TK from 凛として時雨の「first death」でした。
バディを初めて亡くしたアキの姫野を悼むようなカットに胸が引きちぎられそうになりながらも、激しく切ない楽曲がぴったりで落涙寸前……。
原作を知っていても楽しめるアニメとしては、今期ナンバー1といっても過言ではなくなってきました。
次回、第9話も楽しみです。