「週刊少年ジャンプ」にて連載された藤本タツキの同名作品をアニメ化した『チェンソーマン』。
デンジを庇ってコベニに刺されたアキ。
そんなアキの姿を見て、デンジは”永遠の悪魔”に向かって飛び込んでいきます。
一方、その様子を見つめる姫野はある言葉を思い出し……。
早速、第7話「キスの味」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『チェンソーマン』前回第6話のあらすじと振り返り
悪魔の力でホテルの8階に閉じ込められてしまった公安対魔特異4課。
コベニや荒井が情緒不安定になっていく中、デンジとパワーは通常運転です。
そんな新人4人を見守る姫野のもとに戻ってきたアキは、先ほどパワーが殺したはずの悪魔――”永遠の悪魔”が肥大化を続けていると言います。
永遠の悪魔は、デンジを殺せば他のデビルハンターは解放すると契約を持ちかけ、コベニは迷わずデンジにナイフを向けますが、アキと姫野に気絶させられます。
アキの”狐の悪魔”も、姫野の”幽霊の悪魔”も不発で、悪魔にとって絶対である契約を交わさない限り、ここから出られないと半ば脅迫されている状況。
悪魔にとって良い餌である恐怖心はコベニの中でどんどん育ち、それにつれて永遠の悪魔の身体は大きくなり、力も増していきます。
永遠の悪魔はついにデンジたちを追いかけてきて、ありえないことに8階が傾き始めました。
恐怖に取り憑かれたコベニと荒井は、いよいよデンジに手をかけようとします。
しかし、実際にコベニが突き刺したのは、デンジを庇ったアキの脇腹でした。
アキに庇われたデンジは、人に借りを作るのは嫌だと言いながら胸元のスターターを引きます。
そして、ここから出られたら貸し借りなしだと言い置いて、永遠の悪魔の口の中へ飛び込んでいくのでした。
【ネタバレあり】アニメ『チェンソーマン』第7話あらすじ・感想
デンジvs”永遠の悪魔”
”永遠の悪魔”の中に飛び込み、チェンソーマンの姿になったデンジ。
内部からめちゃくちゃに切り裂きまくり、攻撃を与えます。
”永遠の悪魔”はダメージを負いながらも、昔よりずっと弱くなっていると言いました。
元々チェンソーの悪魔を知っているような発言です。
一方、戦いの中で血を流し続けているデンジは、以前と同じように貧血のせいで、チェンソーが引っ込みそうになっていました。
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すると、デンジはまさに今戦っている相手である”永遠の悪魔”の血を飲んで回復し、攻撃の手を緩めることなく戦い始めました。
そんな狂った戦闘を繰り広げるデンジの姿を見た姫野は、師匠である岸辺の言葉を思い出します。
「悪魔が恐れるデビルハンターは、頭のネジがぶっ飛んでいるやつだ」
恐怖を餌とする悪魔にとっての恐怖は、理解できない人間の思考なのでした。
悪魔が恐れるデビルハンター
イカれた戦い方をするデンジを見ていた姫野は、デンジのようなデビルハンターこそ”銃の悪魔”を倒せるのではないかと考えます。
それは、真面目で優しい「普通」の人であるアキが”銃の悪魔”を探し続け、いざ戦ったとしても絶対に殺されてしまうと思っていたからでした。
その頃、デンジは自身のチェンソーで敵を切り裂き、そこから出た血を飲んで回復するという戦法を得て、「永久機関」ができたと大笑いしながら戦っていました。
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デンジが飛び込んでいってから三日が経ち、”永遠の悪魔”はついに弱体化。
か細い声で自分の心臓を差し出すと、早く殺してほしいと訴えます。
こうしてデンジは”永遠の悪魔”を倒し、公安対魔特異4課はホテルから脱出することができました。
新人歓迎会
新人歓迎会を開くことを提案した姫野に、アキはそれなら今週がいいと言います。
それは、マキマが来週から出張で東京を離れるからでした。
「飲むならマキマさんと飲みたい」というアキに、姫野は言います。
出張ばかりだったマキマが最近東京にいることが多いのは、デンジを気にかけているからではないかと。
チェンソーマンの姿になれるデンジについて、マキマが何か知っているのではないかと思った二人は、飲み会の場でマキマを問い詰めようと決めます。
そして開かれた特異4課の飲み会は盛り上がり、やがて「姫野が酔うとキス魔になる」という話題に。
”永遠の悪魔”を倒したらキスをするという約束をしていたこともあり、デンジはキス確定だと期待します。
その時、マキマが遅れてやって来ました。
デンジは姫野とのファーストキスに胸を躍らせながらも、マキマには見られたくないと思い、心が揺れ始めます。
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その後、予定通りデンジについて聞いたアキに、マキマは言います。
「私より飲んだら教えてあげる」
そこからマキマ、アキ、姫野の飲み比べが始まるのでした。
ファーストキスの味
マキマとの飲み比べによって、酔い潰れてしまったアキと姫野。
特に泥酔していた姫野はキス魔モードになり、デンジの唇を奪います。
マキマに見られていると動揺しながらも、ファーストキスに酔いしれるデンジ。
しかし、口の中に生暖かいものが入ってくる……と不思議に思います。
それは、姫野のゲロでした。
その場にいた全員がこれはトラウマものだな……と見守る中、パワーは大笑いします。
なぜなら、デンジは口に入った栄養を飲み込んでしまうという癖があったからです。
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自分も吐くことになってしまったデンジは、荒井に介抱されながらトイレに籠っていました。
デンジのデビルハンターとしての才能を羨む荒井に対し、デンジは「ファーストキスがゲロの味」なのに……と睨みます。
荒井は小さく笑い、デンジの背をさすってやるのでした。
飲み会がお開きになった頃、気付けば姫野とデンジの姿がなくなっていました。
泥酔していた姫野が、デンジを自宅に連れ帰っていたのです。
姫野はデンジに口移しで酒を飲ませると、マキマに「ラブ」なんでしょうと言いながら、一緒にベッドへ横たわります。
そして、アルコールでふわふわとしているデンジに寄り添い、「しちゃう?」と呟きました。
アニメ『チェンソーマン』第7話まとめ
いかがだったでしょうか。
イカれた「永久機関」を得ることによって、”永遠の悪魔”に打ち勝ったデンジ。
このホテルでの一件でコベニと荒井は公安を辞めようとしていたみたいですが、姫野の思惑通り(?)飲み会を通してその気配はなくなったように思います。
コベニが先輩陣と仲を深める姿や、デンジを介抱してどこか優しげな表情を見せる荒井の様子は、「普通」の人とはいえ人間味がありました。
そして、毎話ごとに変わるエンディングテーマ……第7話で使用されたのは、anoの「ちゅ、多様性。」でした。
姫野とデンジの「ゲロチュー」をピックアップしたような楽曲に、SNS上も盛り上がりましたね。
バンド・相対性理論のメンバーとして知られる真部修一さん作曲で、ポップでキャッチーな楽曲とanoさんの特徴的な歌声がマッチしていて、耳に残ります。
映像も懐かしのアニメED感、姫野の部屋のような中華感があり、目にも印象的でした!
次回、第8話も楽しみです。