「週刊少年ジャンプ」にて連載された藤本タツキの同名作品をアニメ化した『チェンソーマン』。
デビルハンター東京本部に連れてこられたデンジは、マキマから先輩の早川アキを紹介され、二人で任務に就くことに。
しかし、デンジはアキに殴られたうえ、「仕事を辞めろ」と言われてしまい……。
早速、第2話「東京到着」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『チェンソーマン』前回第1話のあらすじと振り返り
デビルハンターとして暮らす少年・デンジ。
親が遺した借金返済のため、”チェンソーの悪魔”であるポチタとともにヤクザから受けた依頼をこなしながら貧乏な生活を送っていました。
”普通”の生活を夢見るデンジは、ある日ヤクザに呼び出され、廃倉庫に連れてこられます。
そして、そこで裏切りに遭い、殺されてしまいました。
バラバラにされてからゴミ箱に捨てられ、確実に死んだはずだったデンジでしたが、夢の中のような空間で何者かに話しかけられます。
デンジに語りかけていたのは、ポチタでした。
ポチタは「デンジの”夢”を見せてくれ」と言ってデンジと契約し、彼の心臓になります。
こうして蘇ったデンジは”チェンソーマン”となり、その場にいた悪魔もヤクザも皆殺しにしました。
夜が明けて廃倉庫へやって来た公安のマキマは、悪魔として自分に殺されるか、人間として自分に飼われるか、という選択肢をデンジに与えます。
デンジはマキマに飼われることを選び、公安のデビルハンターとなるべく東京へ向かうのでした。
【ネタバレあり】アニメ『チェンソーマン』第2話あらすじ・感想
優しい人
デンジは長年一緒に暮らしてきた”チェンソーの悪魔”・ポチタの提案で契約を新たにし、自身の心臓となってもらうことで蘇生。
廃倉庫で出会った公安のマキマに連れられて、東京へ向かいます。
マキマは道中の車内で、返事は「はい」か「わん」、「いいえ」と答える犬はいらないと言いました。
マキマを優しい人だと思っていたデンジは不満そうな顔を浮かべます。
やがて、いなくなってしまったポチタのことを思い出したデンジは、一人感傷に浸っていました。
そんな中、パーキングエリアに寄るからと言って、半裸状態だったデンジに自分の上着を貸すマキマ。
デンジは先ほどまでの思いとは裏腹に、初めて女性に優しくされたと浮かれて、マキマのことを好きになってしまいます。
パーキングエリアに到着し食事を摂ろうとしますが、チェンソーマンになる時に自身の肉が裂けてしまうデンジは、出血多量による貧血状態でフラフラになっていました。
マキマにこれまでの経緯を伝えながら、ポチタという存在を失ったことに悲しみを覚えるデンジ。
すると、マキマは「君の親友は君の中で生きている」と言って、デンジから人間と悪魔の二つのにおいがすると話します。
ポチタの存在を自身に感じ、マキマに話を信じてもらえたことで安心したデンジは、「好きな男のタイプは?」と尋ねました。
マキマはやや間を置いて、「デンジくんみたいな人」と答えるのでした。
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東京到着
デンジはマキマとともに東京へ到着。
公安のデビルハンター本部に連れてこられます。
マキマの言葉を真に受けているデンジは、マキマの好きなタイプが自分だということは、いずれ「そういう行為」ができるのではないかと浮かれ気分です。
そんな中、マキマはデンジの先輩にあたる早川アキ(CV.坂田将吾)を紹介し、一緒に見回りへ行くよう告げました。
マキマと行動をともにしたかったデンジが駄々をこねると、マキマはそれっぽいことを言ってデンジをその気にさせます。
見回り中、いつまでも不満そうなデンジを路地裏に呼んだアキは、突然デンジを殴りつけました。
そして、マキマ目当てでデビルハンターになったことを言い当てると、「仕事を辞めろ」と告げます。
倒れたデンジに吸っていた煙草を投げ、そこに唾まで吐いて立ち去ろうとするアキ。
デンジは背後から近寄っていき、アキの股間に蹴りを入れました。
アキがその場に倒れ込むと、デンジはマキマに人並みの扱いをされたこと、食事を与えてもらったことを「初めて」だと言い、「この生活続けるためなら死んでもいい」と言ってのけます。
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どうやらアキもマキマに好意を持っているようでデンジに反撃しますが、デンジは何度も股間を蹴り上げました。
やがて、アキはあまりの痛みに気を失ってしまいます。
魔人討伐
気絶したアキに肩を貸し、二人で本部に戻ったデンジ。
マキマはそんな姿を見て「仲良くできそうで良かった」と言い、デンジをアキの部隊に配属することにします。
アキの部隊はさまざまな人物が集まる実験的な部隊で、その中でもデンジは特別扱いでした。
しかし、人間でありながら悪魔になれるデンジが危険視されるのは当たり前なので、「辞職」や「違反行為」があった場合、悪魔として処分されるといいます。
そのため、監視も兼ねてアキのもとで暮らすことになったデンジは、帰宅する道中に「マキマさんって悪い人なのか?」とアキに尋ねました。
すると、アキは「いい人に決まってる」と答えます。
マキマはアキにとって、「命の恩人」でした。
”普通”の生活に近付いたデンジは、トーストにたくさんの種類のジャムを塗って食べたり、風呂で騒いだりと浮かれ気味で、アキは共同生活に苛立っていました。
そんな中、”魔人”が出現したという現場に向かうことになった二人は、すでに到着していた警察に任され、討伐に向かいます。
魔人とは、悪魔が人間の身体を奪った姿であり、人格は悪魔そのもの。
頭部の形状が人間と大きく異なっています。
義務教育で教わる内容でしたが、デンジは義務教育を受けていないため、何も知りません。
アキはその事実に驚きながらも魔人のもとへ赴き、「悪魔の力を使って」仕留めるようデンジに託しました。
しかし、デンジは悪魔の力を使わずに、斧を一振りして魔人の首をはねます。
チェンソーマンの力で殺されると痛そうなのだと語るデンジに、アキは静かに憤りました。
悪魔や魔人に同情するなと警告し、自分や外にいる警察には、悪魔に家族を殺されている者が多いと告げます。
「悪魔をできるだけ苦しめて殺したい」アキは、「悪魔と友達になりたいのか?」とデンジに問いかけました。
デンジはポチタのこともあり、友達になれる悪魔がいるならなりたいと答えます。
アキは「その言葉、覚えておくぜ」と告げ、その場を去りました。
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パワー登場
ポチタにデンジの夢を見せるという約束を思い出していたデンジは、食事や風呂を与えられる生活になったのにもかかわらず、自分がまだ満足していないことに気付きます。
そこでマキマの姿を思い浮かべ、今のまともな仕事に就いている自分なら女の胸を揉めるのではないかと考え至りました。
マキマを前にして「胸だ!」と叫んでしまうほど上の空だったデンジは、デンジのバディとなる存在を紹介されます。
そこへ現れたのは、パワー(CV.ファイルーズあい)という魔人でした。
頭に赤い角が生えたパワーは、魔人の中でも知性が高いという理由でアキの部隊に配属されることに。
「ひれ伏せ人間ども!」と叫びながら現れるなど態度が大きく厄介そうではありますが、女性体で胸も大きく、デンジは簡単に受け入れました。
実験的な部隊――”公安対魔特異4課”は、結果が出なければ上層部に解体させられてしまいます。
解体されるとデンジやパワーは殺されてしまうので、結果を残さなければなりませんでした。
パワーとともに見回りに出るデンジでしたが、元々かなり恐れられていた悪魔だというパワーのにおいのせいで雑魚悪魔は逃げていくらしく、全く悪魔に出会いません。
これでは結果を残せないと思っていた矢先、パワーが「血のにおいじゃ」と興奮した様子で駆け出します。
自身の血で巨大なハンマーを作り出したパワーは、ビルから飛びおりた先にいた「ナマコの悪魔」を一瞬で討伐。
「ワシの手柄じゃ!」と楽しそうに笑い声を上げるのでした。
アニメ『チェンソーマン』第2話まとめ
いかがだったでしょうか。
メインキャラクターのアキやパワーが登場し、かなりテンポの良い第2話となりました。
原作における”筋肉の悪魔”のエピソードが丸ごとカットされたことで生まれたテンポの良さは、思い切った演出の妙を感じさせます。
そして、毎話ごとに変わるエンディングテーマ……第2話で使用されたのは、ずっと真夜中でいいのに。の「残機」。
前回のVaundyの楽曲とはだいぶカラーの違う一曲で、またしても興奮させられました。
次回、第3話も楽しみです。