「週刊少年ジャンプ」にて連載された藤本タツキの同名作品をアニメ化した『チェンソーマン』。
岸辺に鍛えられたデンジとパワー。
サムライソードのアジトを突き止め、公安による反撃が開始され……。
早速、第11話「作戦開始」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『チェンソーマン』前回第10話のあらすじと振り返り
壊滅状態に陥った公安対魔特異課。
重傷を負ったアキは、現実を受け入れることができません。
”呪いの悪魔”・カースによると、アキに残されたのは寿命はわずか2年。
やがて亡くなった姫野のことを思い出し、そっと涙を流します。
その後、アキの病室に京都公安の天童と黒瀬がやって来ました。
マキマに4課の指導を頼まれたそうで、アキに新たな悪魔との契約を持ちかけます。
一方、デンジとパワーもマキマに連れられて指導者――岸辺のもとへ。
姫野とアキの師匠であり、1課所属の「最強のデビルハンター」を自称する岸辺は、デンジとパワーにいくつか質問を投げかけると、頭のイカれた二人を気に入った様子を見せます。
そして、早速彼らの首の骨を折るという洗礼を浴びせました。
こうして岸辺による指導――もとい殺し合いが始まります。
……デンジとパワーが岸辺に一撃も与えられないまま、何度も何度も殺された翌日。
指導のため、家まで迎えに来た岸辺を奇襲した二人は、初めて頭を使った作戦を実行していました。
岸辺は二人の奇襲攻撃を褒めますが無傷のままで、「今日はここまで」と言って帰っていきます。
すると、その言葉を受けて気を抜いたデンジの頭にナイフが飛んできました。
それは今しがた背を向けて去って行ったはずの岸辺が投げたもの……。
頭にナイフが刺さったデンジに向かって、岸辺は「獣が狩人の言葉を信用するな」と言い残します。
その頃、新たな契約を結ぶべく”未来の悪魔”が収容された個室にやって来たアキは、暗がりの中にぼんやりと浮かび上がる目玉を見つめていました。
【ネタバレあり】アニメ『チェンソーマン』第11話あらすじ・感想
”未来の悪魔”との契約
新たに”未来の悪魔”(CV.裕樹)と契約を交わすことになったアキ。
軽快な口調で「未来!最高!」と叫ぶ”未来の悪魔”は、アキの未来を見て契約の代償を決めるそうです。
そして、アキの未来を見た”未来の悪魔”は、自分をアキの右目に住まわせるよう言いました。
想像よりも遥かに軽い代償だったため、呆気にとられるアキ。
”未来の悪魔”によると、アキは未来で最悪な死に方をするといいます。
その死に様を見たいのだという”未来の悪魔”を右目に受け入れることにしたアキは、自身の最期を聞こうともしませんでした。
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一方その頃、デンジとパワーは岸辺の指導を受けていました。
だいぶ動きが良くなった二人に「今のは100点満点」だという岸辺は、明日は実践をすると告げます。
サムライソードと沢渡の居場所が判明したため、特異課が出動することになっていました。
新4課のお披露目戦でもある作戦なので、失敗すれば4課は解散……デンジとパワーは追放され、いよいよ特異課に処される立場になってしまいます。
つまり、「先生」と呼んでいる岸辺と対峙することにもなるのですが、デンジは自分を鍛えてくれた岸辺のことは殺さないと宣言。
さらに、強くなった自分はもっとたくさん悪魔を殺して、あとはマキマとランデブーだと笑うのでした。
マキマの単独行動
とある料亭にマキマを呼び出した岸辺。
マキマはデンジとパワーを指導してくれた岸辺に礼を言いますが、岸辺は自分の飼い犬(デンジやパワーなど教え子たち)に情ができてしまったと零します。
そして、マキマはサムライソードと沢渡による襲撃をわかっていて見逃したのではないかと尋ねました。
マキマは自分自身も襲撃に遭ったと答えますが、岸辺は続けます。
「お前がどんな非道を尽くそうと、俺の飼い犬を殺そうと、人間様の味方でいるうちは見逃してやるよ」と。
「私は悪魔から、一人でも多く人を救いたいだけです」と返すマキマに、岸辺は一言、「嘘つき」と呟きました。
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同じ頃、サムライソード率いるヤクザたちの拠点には、ヤクザの祖父が遺したゾンビ軍団が隠され、特異課による襲撃に備えていました。
一方マキマは、他の組の組長から”銃の悪魔”に関する情報を得ていて、さらなる情報獲得のために交渉中。
沢渡の仲介のもと”銃の悪魔”と契約すれば、2万支払うことで銃と銃弾を得られるというのです。
マキマが契約した人たちの名前を提供するよう依頼すると、組長は自分の組だけならまだしも、他の組の情報までは売れないと言いました。
すると、マキマは紙袋を差し出します。
そこに入っていたのは、ヤクザたちの家族や恋人の「目」でした。
公安には目玉を元に戻せる人物がいるので、その人物を紹介する代わりに要求を飲んでほしいと告げるマキマ。
そんなマキマに手を出そうとしたヤクザの一人は、彼女に睨まれただけで鼻血を出し、倒れてしまいました。
作戦開始
――作戦当日。
サムライソードや沢渡が拠点としているビルの前に集まった特異4課。
アキは岸辺に近寄り、どんな作戦なのか尋ねます。
すると岸辺は「作戦はない。 特異課全員をビルにぶち込む」とだけ答えました。
特異課を見送った岸辺のもとにやって来たのは、警察と対魔課。
岸辺は彼らにテロリストの制圧ではなく、ほとんどが人外で構成された特異課の隊員たちが万が一でも脱走しようとした際、それを抑える役目をしてほしいと指示しました。
そのために、隊員の特徴を伝えるのでした。
隊長の岸辺、アキ、デンジ、パワー、そして、結局辞職しなかったコベニ。
そのほか、壁や床の中を泳ぐことができる”サメの魔人”・ビーム(CV.花江夏樹)、能力なしでも強すぎるために毒の出るマスクを付けさせられている”暴力の魔人”(CV.内田夕夜)。
さらに、癇癪を起こすと人まで殺してしまう”蜘蛛の悪魔”(CV.後藤沙緒里)や、人に敵意はないものの触れるだけで寿命を奪ってしまう”天使の悪魔”(CV.内田真礼)がいました。
彼らは地下に詰め込まれていたゾンビたちを次々に倒していきます。
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アキvs”幽霊の悪魔”
アキはデンジやパワー、コベニを連れて地下から出ると、手分けしてサムライソードと沢渡を探すよう指示しました。
一人で上階へ進んだアキは、待ち構えていたヤクザたちに銃を向けられますが、彼らはほどなくして鼻血を出し、勝手に倒れていきます。
それはもちろん、マキマの遠隔攻撃によるものでした。
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早くも沢渡と遭遇したアキは、信じられないものを目にします。
沢渡に「吐き出し」を命じられた”ヘビの悪魔”が出したのは、亡き姫野が契約していた”幽霊の悪魔”だったのです。
最悪な気分で刀を構えたアキは、沢渡がすぐに気付くほど動きが良くなっていました。
”未来の悪魔”と契約し右目に住まわせることで、対峙した相手の未来が見えるようになったアキは、相手の動きを予測した戦闘スタイルになっていたのです。
しかし、あくまで未来が「見えるだけ」なので、契約したことで急激に強くなったり、特殊な能力を使えるようになったわけではありません。
アキはついに”幽霊の悪魔”に捕まってしまい、首を絞め上げられるのでした。
アニメ『チェンソーマン』第11話まとめ
いかがだったでしょうか。
新キャラクターたちが登場し、バトルシーンに盛り上がりを見せた第11話。
意外だった”未来の悪魔”のテンションの高さや、京都公安の黒瀬が気持ちを吐露する場面が印象的でしたが、やはり衝撃だったのはヤクザに対するマキマの脅迫……。
原作でも驚愕だったこのシーンは、映像になることでより恐怖感が強くなっていました。
そして、毎話ごとに変わるエンディングテーマ……第11話で使用されたのは、女王蜂の「バイオレンス」でした。
『チェンソーマン』エンディングテーマを手掛けるアーティストたちのWEBラジオ『ワシらの音楽』がMAPPA YouTubeチャンネルにて配信中ですが、第3弾は今話を担当した女王蜂のアヴちゃん×第12話を担当予定のEveによる対談とのこと……12月28日の公開が楽しみですね。
次回、第12話はついに最終回!
”幽霊の悪魔”と対峙したアキは?
デンジやパワー、マキマの現況は?
期待は高まる一方です。