ストーリーはもちろん、視覚的にも満足できる、ゴージャスな恋愛ドラマ『カサノバ』。
18世紀のヴェネチアを舞台に美男美女の恋の駆け引きが繰り広げられ、たまりません。
- どのシーンを切り取っても絵になる衣装とロケーション
- 正反対な2人のハラハラ恋愛ゲーム
- アクションも見逃せない
それでは『カサノバ』をネタバレありでレビューします。
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目次
『カサノバ』作品情報
作品名 | カサノバ |
公開日 | 2006年6月17日 |
上映時間 | 112分 |
監督 | ラッセ・ハルストレム |
脚本 | ジェフリー・ハッチャー キンバリー・シミ |
出演者 | ヒース・レジャー シエナ・ミラー ジェレミー・アイアンズ オリヴァー・プラット レナ・オリン オミッド・ジャリリ チャーリー・コックス ナタリー・ドーマー スティーヴン・グリーフ ケン・ストット |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ |
【ネタバレ】『カサノバ』あらすじ・感想
どのシーンを見ても目が癒される
とーる
18世紀のヴェネチアと聞くだけできらびやかな光景が想像ができますが、『カサノバ』の映像美は私たちの想像を超えてくる鮮やかさです。
そして素晴らしいロケーション。
水の都ヴェネチアをぜいたくに使った『カサノバ』は、撮影時には土地柄的に制約が多く、機材を馬で運んだりしたそうです。
とーる
ただ、そこも含めて『カサノバ』の映像美は素晴らしいものです。
美しいロケーションと、こだわり抜いた豪華な衣装だけでも見る価値はあります。
そして何より、豪華でキラキラした衣装に負けない、出演者の力強く魅力的な演技。
とーる
実在した『カサノバ』
タイトルにもなっているジャコモ・カサノバは、実在した人物です。
とーる
恋愛至上主義という生き方を貫いたカサノバは、苦悩とロマンチックな経験の多い人生を歩みました。
興味のある方は、実際にカサノバを調べてみるのもいいかもしれません。
『カサノバ』は、子どものカサノバが母親と離れるシーンから始まります。
迎えに来るから待っていてという母の言葉を信じ、カサノバはヴェネチアで一番のプレイボーイに成長しました。
ある日、修道女との情事が明るみに出たことでカサノバは役人に追いかけられ、捕まってしまいます。
結婚すれば無罪という条件を出されたカサノバは花嫁探しに出かけ、そこでヴィクトリアという美しい女性に目をつけました。
しかしヴィクトリアに長年片思いを続けるジョバンニという男が、カサノバに決闘を挑むのです。
仮面をつけた決闘は見事カサノバの勝利。
カサノバが敗者の仮面を取ると、そこにいたのはジョバンニではなく、ジョバンニの姉であるフランチェスカでした。
「女性は家庭に入らなければならない」という風潮が強い時代で、フランチェスカは女性の人権や自立を主張する力強い女性だったのです。
男顔負けの剣技を披露し、女性を食い物にしているカサノバの生き方を否定するフランチェスカ。
その凛々しい姿にカサノバは心を惹かれていくのですが…。
とーる
カサノバはヴィクトリアの婚約者になりながらフランチェスカの婚約者を演じることになるのですが、変化する状況にギリギリで対応していくカサノバが面白くてなりません。
とーる
恋愛至上主義者もお手上げの恋愛ゲーム
恋愛至上主義で女性を誘うことが人生のカサノバと、女性は自立すべきで男性のお飾りではないと主張するフランチェスカ。
とーる
カサノバは、ヴィクトリアとフランチェスカに対しては婚約者を演じ、フランチェスカの本当の婚約者に対してはフランチェスカが敬愛する作家を演じています。
全てにおいてギリギリの駆け引きが続き、いつ正体がバレるのかと見ているこっちがヒヤヒヤするストーリーです。
とーる
恋愛の駆け引きというのは、いつの時代でも見ていて楽しいものです。
特に『カサノバ』は、恋愛ゲームをロマンチックでコミカルに描いていて、エンターテインメント性が非常に高く感じられます。
アクションだって見逃せない
『カサノバ』は全編が恋愛に満ちているわけではありません。
カサノバとフランチェスカの決闘をはじめとしたアクションが、そこかしこに散りばめられているのです。
まずは冒頭、修道女との甘美なシーンかと思いきや、役人に追われたカサノバが修道院を走り回ります。
外へと逃げ出したカサノバは次々と屋根を走り、道を飛び越えて他の建物へと逃げるのです。
情事の途中だったわけですから、カサノバは服を着ているような着ていないような状態です。
とーる
ラストも大いに盛り上がります。
カサノバとフランチェスカは死刑を言い渡され、市民が大勢見ている前で首を吊ることになりました。
しかしある人物の登場で現場は大混乱。
カサノバとフランチェスカはもちろん、2人の味方であるジョバンニやヴィクトリア、その他カサノバに関わった人たちが街中を逃げ回ります。
追手を華麗な剣さばきで撃退するフランチェスカは必見です。
とーる
登場人物が動くたびに、布やレースのたっぷり使われた衣装が大きく揺れるので、画面がいっそう華やかです。
とーる
根底にある家族愛
冒頭で拘束されたカサノバは、ヴェネチアから出ていけば罪に問わないと言われるのですが拒否しました。
カサノバがヴェネチアから出ていかない理由、それは母親の「迎えにくるから待っていて」という約束を信じていたからです。
とーる
終盤にカサノバとフランチェスカの絞首刑が実行されようとした、まさにその時。
権力者に扮したカサノバの母親が現れ、刑の実行を中止させるのです。
母親の仮装はすぐにバレてそこから逃走劇へと変わるのですが、カサノバも母親も、約束を信じていたということが証明されたのです。
カサノバはこの時をどれほど待っていたことでしょう。
母親も息子に会うことをどれほど楽しみにしていたでしょう。
とーる
『カサノバ』まとめ
ヒース・レジャー出演の一番好きな映画は、ラッセ・ハルストレム監督の「カサノバ」です。 pic.twitter.com/i4PvyNKiml
— ピチ子 (@comomoda1) September 29, 2019
以上、ここまで『カサノバ』についてレビューしてきました。
- キラキラとまぶしい衣装とロケ地
- 色男が仕掛けるドキドキの恋愛ゲーム
- 楽しく美しいアクション
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