『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で巻き起こった絶望的な状況から、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で起死回生となるかどうか。
その重要な鍵となるのが、キャプテン・マーベルの存在です。
本作『キャプテン・マーベル』はマーベルヒーロー最強とも言われている彼女が力を手に入れ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストシーンで、コードレッド=緊急事態と判断して彼女に連絡を取ったニック・フューリーとの関係が明確になる作品となっています。
- これまで見たどのマーベルヒーローをも凌駕するキャプテン・マーベルの圧倒的な強さ
- 中盤に控える彼女の“記憶”に関する展開からジェットコースター級におもしろくなる!
- 今までのMCU作品では考えられないニック・フューリーの面白キャラ
それではさっそく映画『キャプテン・マーベル』についてネタバレは伏せてレビューしたいと思います。
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『キャプテン・マーベル』作品情報
作品名 | キャプテン・マーベル |
公開日 | 2019年3月15日 |
上映時間 | 124分 |
監督 | アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
脚本 | メグ・レフォーヴ ニコール・パールマン ジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレット リズ・フラハイヴ カーリー・メンチ アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
原作 | ロイ・トーマス ジーン・コラン『キャロル・ダンバース』 |
出演者 | ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン ベン・メンデルソーン ジャイモン・フンスー リー・ペイス ラシャーナ・リンチ ジェンマ・チャン アネット・ベニング クラーク・グレッグ ジュード・ロウ |
音楽 | パイナー・トプラク |
『キャプテン・マーベル』主要キャスト
ブリー・ラーソン / 役:キャロル・ダンヴァース / ヴァース(キャプテン・マーベル)
- アメリカ空軍の女性パイロットにしてクリー人の対テロリスト。
- ある事故でエイリアンのDNAと融合し、あらゆる超人的な特殊能力や飛行能力が備わった超人となった。
- 彼女にしか使えない「フォトンブラスト」という技がある。
サミュエル・L・ジャクソン / 役:ニック・フューリー
- S.H.I.E.L.D.のヘッドエージェント。後に長官となる。
- 今作では彼が左目を失う前の1990年代が舞台のため、アイパッチのないフューリーが描かれる。
- また、フューリーが後に発案したアベンジャーズ計画のきっかけも明らかになる。
クラーク・グレッグ / 役:フィル・コールソン
- 若かりし頃のフューリーとともに働くS.H.I.E.L.D.のエージェント。
- 後に任務でアイアンマンことトニー・スタークに接触し、彼の友人となる。
リー・ペイス / 役:ロナン・ジ・アキューザー
- 危険かつ狂信的なクリー人。
- 後に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でインフィニティ・ストーンの一つ「パワー・ストーン」を手に入れて暴れる。
ジェンマ・チャン / 役:ミン・エルヴァ
- クリー人の対テロリストエリート特殊部隊スターフォースに所属するスナイパー兼遺伝子学者。
- 有能な狙撃兵で、司令官に忠実な部下。
『キャプテン・マーベル』あらすじ・感想【ネタバレなし】
マーベルファンは開始5秒で泣く
これは大げさでもなんでもありません。本当です。
マーベル作品は必ずオープニングでマーベルスタジオのロゴが流れます。
『ドクター・ストレンジ』からはヒーローたちが次々と描かれた後に”MARVEL STUDIOS”のロゴが出ているのですが、今回のオープニングではマーベルヒーローは出ません。
りずむ
2018年11月12日に他界したスタン・リー氏は、マーベルヒーローを次々と生み出した人物。
りずむ
また、遊び心をいつも持ち合わせていて、これまでのマーベル作品には必ずカメオ出演をしていました。
そんな彼に敬意を表し、通常のマーベルヒーローの代わりに、これまでの作品でカメオ出演したスタン・リー氏の姿が映し出され、いつものロゴが表示されます。
さらに、そのあとスクリーンには「Thank you,Stan.」の文字が映し出され、本編が開始します。
りずむ
まさか涙を流した状態で本編を見始めるとは誰も予想しないでしょう。
ちなみに彼が亡くなる前に撮影は終わっていたため、本作でもしっかりとカメオ出演されています。
今回は特にはっきりと映っています。
ぜひ、本作『キャプテン・マーベル』本編でご確認ください。
記憶を失った状態で戦士として戦い続ける中、地球でフューリーと出会う!
『キャプテン・マーベル』の主人公となるのは、キャロル・ダンバース(ブリー・ラーソン)という女性です。
実は彼女は最初から特殊で強大な力を持っていたわけではなく、元々はアメリカ空軍のパイロットでした。
任務中に事故に遭い、エイリアンと接触したことでとてつもない力を手に入れたのです。
しかし、物語で重要なポイントとなる“記憶の喪失”が早い段階で絡んできます。
というのも、本作では彼女は過去の記憶を失っていて、ヴァースという名前でクリー人が結成しているスターフォースというエリート部隊に所属しています。
その部隊の中で、ヴァースは司令官(ジュード・ロウ)の元で特訓を受けているのですが、すでに特殊能力を得ていて、特訓中に思わず能力を発動してリーダーを軽くすっ飛ばし、強さの片鱗を見ることができます。
しかし、彼女は未熟なため力をうまくコントロールできず、リーダーからも力を抑えるよう釘を刺されていました。
ある日、スターフォースはクリー人の長年の敵、スクラル人との戦闘のために出動するのですが、姿を自在に別の者に変えることができるスクラル人の能力に騙され、ヴァースは捕らわれてしまいます。
拘束された状態で目を覚ました彼女は特殊能力で拘束器具を破壊、スクラル人に反撃しながら脱出をするのですが、途中で追撃を受けて墜落したのが地球でした。
墜落した“ブロックバスタービデオ”は、この作品の舞台になっている1990年代とても有名なレンタルビデオ店でした。
りずむ
そして、通報を聞きつけてやってきた人物こそがニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)!
まだ今までのようにヒーローの存在や能力について何も知らず、実際にその力を目の当たりにして困惑する初々しいフューリーの姿が見られます。
りずむ
逃げる彼女を追跡し、言動や能力に戸惑いながらも一緒に行動をするようになります。
今までのMCU作品では、多くのヒーローの指揮を執っていた彼が今作では一人の女性に付いて行動し、まだ若いため冗談をかましたりもする、その姿がとても新鮮です。
りずむ
失われた記憶の中に残る女性の正体
ヴァースやスターフォースの面々がクリー人という異星人であることは先に話した通りです。
実は、このクリー人が絶対の存在として崇めている「スプリーム・インテリジェンス」というものがあります。
りずむ
登場する時は、それぞれの意識の中に残る大切な存在の姿になって出てきます。
ヴァースの場合はアネット・ベニングが演じる女性なのですが、記憶を失っているヴァースは彼女が誰なのか知りません。
実は彼女はウェンディ・ローソンという名前で、ヴァースがキャロル・ダンバースとして空軍パイロットとして任務についていた頃の上司で科学者でした。
ウェンディは光速よりも早く移動できる装置を研究していたのですが…そのために使われていたのがテッセラクト、つまり四次元キューブだったのです!
りずむ
インフィニティストーンのひとつ「スペース・ストーン」です。
過去の記憶がすべて戻った時に、ヴァースは自分が置かれていた立場を揺るがす真実に直面します。
それは物語冒頭、ヴァースは事故に遭った時のシーンを夢で見るのですが、その時に現場に降り立ちヴァースとウェンディにとどめを刺そうとスクラル人のタロスが姿を現します。
しかし、物語が進んで取り戻した記憶では、その人物はタロスではありませんでした。
記憶はスプリーム・インテリジェンスによって改ざんされていたのです。
りずむ
記憶と力の両方を手に入れることで無敵の存在へ
記憶を取り戻したヴァースは、なぜスクラル人が自分の記憶を探ろうとしていたのか、その真意を知ることになります。
実はスクラル人は、ただ自由に過ごすことができる世界を望んでいたのでした。
しかし、クリー人との長い戦争があることで、その自由は手に入れることができずにいました。
その長い戦争を止めることができる鍵こそが、彼女の記憶の中にあると知っていたのです。
それはキャロルにとってもまた同じでした。
スクラル人が自由を手に入れることが彼女の失われた記憶もすべて取り戻すことにもつながると分かり、ヴァースはスクラル人とともに行動することになります。
しかし、逆にそれはクリー人にとって危機的状況につながるため、スターフォースの司令官はスプリーム・インテリジェンスの力で再びヴァースの記憶を書き換えようと試みます。
過去の記憶も取り戻しているヴァースにとって、目の前に現れる女性は姿こそ過去の上司・ウェンディですが敵でしかありません。
インテリジェンスの言葉に惑わされることなく、ヴァースは覚醒します。
今までうまく使いこなすことができなかった特殊能力も意のままに扱うことができるようになった彼女に敵はありません。
この時、この瞬間に“マーベル史上最強のヒーロー”が誕生したのです。
力を手に入れたヴァースはインテリジェンスの力も跳ね除け、司令官をもあっという間に倒してしまいます。
りずむ
『インフィニティ・ウォー』の最中、キャプテン・マーベルは何をしていたのか?
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストで、フューリーが消え去る直前にポケベルでコールしていたのがキャプテン・マーベルでした。
では彼女は地球がサノスによってとんでもない状況に陥っていた間、何をしていたのか。
りずむ
彼女は、スクラル人が自由に過ごすことができる場所を求めて、彼らと共に宇宙を放浪していたようです。
実際にスクラル人の乗った宇宙船=クリー人のラボと共に宇宙の彼方へ飛んでいくシーンが描かれています。
しかも彼女は宇宙船に乗るのではなく、能力を使った空中飛行でランデブー状態(笑)
本作ではエンドロールが少し流れた後、キャプテン・アメリカたち生き残ったアベンジャーズメンバーがフューリーのポケベルを回収し、基地で解析を行っているシーンになります。
そこへ「フューリーはどこ?」と音もなく突如キャプテン・マーベルが姿を現します。
そこで初めてアベンジャーズメンバーと合流するのです。
お互い存在を知らなかった者同士。
ここからどのようなやり取りをするのか…『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれるのが楽しみです。
キャップたちは知るのでしょうか…実は「アベンジャーズ」という言葉は、キャプテン・マーベルがアメリカ空軍パイロットのキャロル・ダンバースだった頃に乗っていた機体の名前からフューリーが取った名前だったということを…。
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『キャプテン・マーベル』まとめ
彼女の<失われた>記憶が、世界を変える。
狙われる #キャプテンマーベル の記憶に隠された<衝撃の真実>とは❓
禁断の記憶をめぐるサスペンスフル・アクションがついに始まる⚡
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— 『キャプテン・マーベル』公開中! Marvel (@marvel_jp) 2019年3月14日
以上、ここまで『キャプテン・マーベル』について紹介させていただきました。
- キャプテン・マーベルのとにかくはちゃめちゃで反則的な強さが爽快
- 絶望だった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』に一筋の希望を持てる
- えっ?スペース・ストーンをそんなところに隠してたんですか?!
- 指揮ではなくサポートに回るニック・フューリーの立ち回りが新鮮すぎる
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