「隠れるなら…そこで、この少女がなぶられる様を見ておけ！」
王都への旅路は、一番の難所“はりの森”へ。
第9話「生きてその土を踏みにいけ」では、こんな最低な言葉を吐く輩たちと対峙します。
戦わねば、全員死ぬだけ…。
豚は、アンクレット装備を使い、敵に果敢に立ち向かう！
イケメン狩人は、5年前ぶりに再会した憎き大男にリベンジをかける！
そして、心を読める美しき少女たちは…
壮絶な戦いの末、1人の尊い命が犠牲になります。
命が尽きるとき、その子は微笑みました…
救いあれと願い、涙があふれたラスト3分。
1週お休みしてまでも、この第9話を大切に作りあげてきた…
このアニメの作り手たちの想いが伝わってくる出来栄えです。
目次
アニメ『豚のレバーは加熱しろ』前回第8話のあらすじと振り返り
「殺されるだけかもしれない…死ぬ覚悟はあるか？」
豚に転生してこの世界に迷い込んだ青年（CV.松岡禎丞）に…
狩人のノット（CV.伊東健人）はここからの旅路の覚悟を問いました。
喋れない豚は「ブヒ！」と力強く頷きます。
すると、ノットは彼の足にアンクレット（水を用い地面の形状を変化させられる装備）を装着してくれました。
それは、ノットの相棒ロッシ（愛犬）がつけているのと同じものでした。
5年前、イェスマ狩りに挑んだノット。
そのときは、一番弱そうな男に痛手を与えただけ。
首輪とイースの遺骨を持って逃げるので精一杯でした。
だから、彼は多くのイェスマ狩りが待ち受ける“はりの森”がどれだけ危険かをよく知っています。
「生きたくても生きられなかったイースの分まで…お前にには生きてほしい。」
愛したイースにどこか似ているジェス（CV.楠木ともり）へ、ノットが思いを託します。
王都までの旅で、最後の食事になるであろう夕食にも一切手をつけなかったブレース（CV.能登麻美子）。
ほかのみんなが寝静まった真夜中、ブレースは豚を起こします。
大きな胸のせいで男たちから身勝手に体を搾取されてきた彼女、
どうしても豚に聞きたいことがありました。
「豚さんが前にいた世界では、胸の小さな女性が好まれるというのは本当？」
気持ちを察した豚は、そうだよと優しいウソをつきました。
「死は救い…あなたとジェスさんにこの命を捧げます。」
実は、ブレース…
すでにお腹がえぐられており、もう長くは生きられそうにありません。
死期を悟ったブレースは、イェスマが王都に入る方法は「王に訴えること」と教えてくれました。
「私が死んだら、お豚さんの世界に連れてって…どうか、あなたがたは生きて幸せになってください。」
これが、豚に告げた彼女の最期の願いでした。
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ずっと彼女が語らずにきた思いをはじめて知り、
胸が張り裂けそうになった第8話。
第9話、優しく美しい少女・ブレースが仲間を救います。
【ネタバレあり】アニメ『豚のレバーは加熱しろ』第8話あらすじと感想
朗報！？殺人未遂したあの男、捕まる！！
豚（CV.松岡禎丞）は焦っていました。
昨晩、聖堂から救いだしたイェスマの少女・ブレース（CV.能登麻美子）の腹部を見ました。
もうあまり時間がない。王都に急がねば！
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宿の食堂に行くと、そのお知らせが書かれた紙が男の写真付きで貼ってありました。
キルトリン家の小間使いをしていたジェス（CV.楠木ともり）の殺害計画を企てたあの男の写真が載っています。
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「他に大男はいなかったか？」
ジェスは、大男はいなかったと答えます。
太陽が昇りはじめ、はりの森に入る4人。
ノットとロッシは、かなり念入りに装備を増やしました。
「おまえはそのままでいい。パッと見“ただの豚”と思わせるのが大切。」
不安そうにする豚に、ノットはこう語りかけます。
ブレースの様子をしきりに伺う豚を、ジェスが気にします。
豚は、昨晩ブレースと話す機会があったとだけ…ジェスに報告します。
「これを持っていろ。使い方は歩きながら説明する。」
黒い球（武器）を3個、ノットはジェスに手渡しました。
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この武器は一体。
はりの森で…イェスマ狩りに遭遇！
水がある場所で効力を発揮する、愛犬ロッシと豚につけたアンクレットの装備。
そのために、ノットは水気の多い場所を選んで歩きます。
胡桃は沢沿いに多い木だ…豚は、胡桃の実を発見！
東京で理系大学生だった豚さんの知識も役立ちそうです。
ふいに不穏な気配を感じとり、身構えるノット！
ヘックリポンがひょこっと木の陰から顔を出し、ホッとしたのも束の間…
どこからかクナイが飛んできます。
「逃げろ！！」
間一髪…ジェスとブレースを、主人の呼びかけでロッシが草陰へ誘導します。
すぐに、馬に乗ったイェスマ狩りたちがやってきました。
「同業者か？その豚は何だ？？」
「非常食だ…」
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どうやら、このイェスマ狩りたちは“豚を連れたイェスマ”を探しているようです。
草陰に隠れて様子を見ていたジェスが、息を飲みます。
ノットが双剣に手をかけようとしたら…
さっきクナイを投げてきた忍兵（CV.小笠原仁）が背後につき、身動きとれず！
「近くにいるんだろう？イェスマはどこだ？」
首元にクナイを当てられながら、ノットが詰められます。
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彼らは捕まったあの密売人の仲間でした。
…そして、少女は“身代わり”になった。
「ここです！」
草陰から、ブレースが立ち上がって名乗り出ます。
ブレースは、驚くジェスに微笑むとひとりで歩き出します。
（私がジェスさんです…くれぐれもそうお呼びください。隙を見てジェスさんと逃げて。）
仲間だけに聞こえる声で、ブレースがそう言います。
後を追おうとするジェスのスカートを、ロッシが行っちゃ駄目！と咥えて離しません。
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イェスマ狩りのひとりが、ブレースの胸を見て言います。
ほどなく、お頭と呼ばれる大男（CV.田中美央）がやってきました。
「探したぜ…キルトリン家のイェスマのお嬢ちゃん。」
大男の顔を見た瞬間、ノットも豚も背筋が凍りつきます。
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それぞれ、この男の顔に見覚えが！
5年前、ノットが愛するイェスマ・イースをなぶり殺した奴で！
その大男は…
ついこの間、リスタ密売人に豚の恩人・ジェスを殺せと命じたアイツで！！
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「クソ野郎、汚い手で触んな！お前だけは刺し違えても絶対に仕留めてやる！！」
戦う豚、アンクレットで敵の注意を反らせ！
ノットは、自分が5年前に首輪を奪い取った少年であることを明かします。
大男が話に耳を傾けている時間を使い…
ノットは脳内会話で豚に作戦を説明します。
（ブレースはすぐに殺されない。生きていねぇとできねぇことがあるからな…。いいか豚、まずは背後の忍兵からだ。アンクレットを使って敵の注意を反らしてくれ！）
アンクレットの実戦はこれが初。豚に緊張が走ります。
（やらなきゃ全員死ぬだけだ…俺はお前を信じる！今だっ！！）
ノットの合図で、豚が水柱を作りました。
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一旦作戦成功…体勢を整えます。
ブレースに危険が迫ります。
ノットは、豚に自分が戦っている隙にジェスを連れて逃げろ！と指示します。
「5年前のイェスマ…あれは上物だったぞ。殺すのが惜しくて3日おもちゃにした。」
大男は隠れて出て来ないノットを煽りはじめます。
「最期は泣きわめき、命乞いまでしてきた…どんなことをされても死ぬまで頭がはっきりしてたぞ。」
最低なことを言いながら、大男はブレースの服を引き裂きます。
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激しい戦いの中で…美少女、刺される。
ブレースのお腹をみて、大男が呟きます。
「すでに腹なしとは…」
昨晩、遠くから見ていたので豚の表情の理由がわかりませんでしたが…
ノットは豚がブレースから体を見せられて驚く顔を木の陰から見ていました。
ブレースが抱えてきたことを、ノットはいま初めて知りました。
そして、ジェスもブレースの体のことをここで初めて知りました。
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そう豚に告げると、ノット＆ロッシはブレースを救うために出ていきます。
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そこで豚が動きます…大木を倒して大男の視界を遮ります。
「やっぱりただの豚じゃねぇな！」と大男。
豚がブレースを背中に乗せ、救出！
「おふたりともご無事で…」
露わになった腹部を見て言葉に詰まったジェスが、涙を流します。
ブレースは優しく微笑むと、スッと歩き出しました。
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ジェスの背後から、ひとりのイェスマ狩りが刀を手に忍び寄る姿が！
どうか、あなたがたは生きて幸せになってください。
前からわかっていました…希望はとうにありません。
ブレースの旅は、常に願い星に背を向けて歩くものでした。
刺されたブレースは、その場に倒れました。
「ブレースさん！！」
ジェスの悲痛な叫びが、はりの森に響きます。
ブレースを刺した男は、すぐに反撃に遭い、燃やされました。
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大男にバレた！
穏やかな顔をしたブレースは、最期にそう言い残して亡くなりました。
ひとつの命が消えた苦しみに歯を食いしばりながら…ノットが叫びます！
「豚、はやくいけ！はやくしろー！絶対に死ぬんじゃねーぞ！」
豚は、昨晩彼女が祈りながら言った“最期の願い”を思い出します。
「どうか、あなたがたは生きて幸せになってください。」
ブレースの思いを胸に、豚はジェスを連れて走り出します。
アニメ『豚のレバーは加熱しろ』の次回に期待するもの
ギュッと胸を掴まれるようなラスト3分でした。
もっと生きたかったであろうブレース…
彼女のことを考えると、涙がこぼれてきます。
物語は大詰め。
豚さんと金髪美少女はどうなってしまうのか？
そして、イケメン狩人と愛犬の戦いの結末はいかに…
第10話を待ちましょう。