自分の容姿に自信がない非モテな女子高校生・田端花が、ある事をきっかけにクラスで一番人気のイケメン・上野陽介と恋をしていく姿を描いた作品。
クラスに馴染めずにいる姿や、少女漫画のような恋愛に憧れる姿に当時の自分を重ねてしまいます。
クラス内で男女のグループができているのもよくある光景ですよね。
そんな中、必ず一人は静かに過ごしている生徒がいたことを思い出します。
学生時代のリアルさや、恋愛で悩んでいる姿は共感できる人も多いんじゃないでしょうか。
それではさっそく『ブスに花束を。』第1話のレビューをしたいと思います。
目次
アニメ『ブスに花束を。』第1話のあらすじ
入学以来、クラスに馴染めずいつも教室の片隅でひっそり過ごしていた田端花。
花は朝早くに学校へ来て、教室内にお花を飾るという日課があった。
そんな自分をまるで恋愛漫画のヒロインのようだと思いながら浮かれている姿を、同じクラスで一番のイケメン上野陽介に見られてしまう。
花は上野に朝見たことを言いふらさない様お願いするため、なんとか説得しようとするが…
【ネタバレ】アニメ『ブスに花束を。』第1話の感想
少女漫画のような恋愛に憧れるが、自分がモブキャラと認識しているヒロイン
入学してから周囲に馴染めず、コミュ障で話かけられてもうまく話せずぽっつんぼっちとなっている花。
家で朝ごはんを食べているとき
「15年も生きていると、自分がモブキャラだと気づく」
と、考えています。
そんなに早く自覚することあるのか?と思いつつ、入学当初から知り合いもいない状況だと馴染めない気持ちもわかってしまいます。
朝の家族シーンはほのぼのとしつつも、お父さんは彼氏ができたか勘ぐり口調が強くなったり、お母さんは興味津々に話を聞こうとします。花は話を逸らすために急いでご飯を食べて登校する事にしました。
美化委員に所属している花は朝早く登校して、教室にお花を飾っています。
その時にも、
「ブスがお花いじりとか似合わないと笑われたくない」
と自分が馴染めていないことを自覚していますが、自分の髪にお花をさして喜ぶ姿がとっても可愛らしいです。
Mai
私が美化委員に所属していた時に、そんな可愛らしい活動はありませんでした…
クラス一のイケメン上野陽介とは

©作楽ロク/KADOKAWA/ブスに花束を。製作委員会
クラス一のイケメンでリア充と花に思われている上野陽介くん。
誰に対しても気さくで優しく、運動神経もよくクラスの中心人物です。
朝早く花と会ったときにも、笑顔であいさつしてくれます。
そんな上野くんは花が髪にさしていたお花に気づいて「かわいいのつけてるね」と素直にほめてくれます。
Mai
その後も花と会うたびに声をかけてくれるようになるところが素直で微笑ましいです。
その日の放課後、花を見つけて何か話があったんじゃないかと気にかけてくれわざわざ探してくれていました。花が朝見られた光景を誰にも言わないようにお願いすると、上野くんは花瓶の花がきれいに飾られていることが気になっていたらしく「田端がやってたの!?凄いなぁ」と嬉しそうに言ってくれます。
花がその言葉をネガティブに受け止めていても、どこか嬉しそうに「田端、二人の秘密な」と返します。
Mai
キャラの心の声が面白すぎる
セリフとセリフの合間にキャラクターたちの心の叫びが聞こえてきます。
特に多いのは花で、ネガティブな性格のためかけられた言葉に反応している様子が非常に面白いです。
いやそうじゃないって!って突っ込みたくなるシーンが多いですが、気持ちが全くわからないわけじゃないのがリアルさを感じます。
「かわいいのつけてるね、あたま」(花の髪にお花がついているのに気づいた)
に対して
「(お前なに色気づいてるんだってことですねーーー!!)すみませんでしたー!」(教室から逃走)
その後トイレにこもり記憶をなくしたい、時間を巻き戻したい、教室に戻りたくないなど頭をかかえている姿は大げさかもと思いつつも、理解できてしまったりします。
なんとか上野くんに声をかけようと作戦を考えている花。
一人になるタイミングを狙っていても、クラスの人気者上野くんの周りには全く人がいなくならず撃沈。
サッカーをしている上野くんを見て「かっこいい」と思いつつも「私なんかがおこがましい!」と即座に否定。
声をかけられないなら手紙なら!と下駄箱まで行くとそこには先客がいて、ためらっているとまさかの本人登場で作戦失敗。直接伝えようとしたら同じクラスの男子に邪魔されあわてて退散。
トイレで恋愛ゲームのアプリをやりつつ「現実でも好感度や選択肢があればなぁ」と想像している花に、
「それな!」と思わず声を出してしまいました。
生徒たちのリアルな姿
花が所属している美化委員は、花壇の水やりや植え替えなどをやっています。
ある日の放課後活動前、花は隣のクラスの同じ委員会の女子生徒に急用があるから後を頼まれます。
一人の方が気楽、と考えていてもその日は一人では大変な作業をすることになってしまいました。
花に話しかけた生徒は前もって大変な作業をやらなくちゃいけないことを知って、サボろうと先に帰っていたのでした。
眼鏡をかけたおとなしい子だから任せても大丈夫でしょ、と帰ってしまった女生徒の話を偶然聞いてしまった上野くん。放課後カラオケに誘われていましたが、遅れると伝え花のもとへ駆けつけます。
「人に仕事を押しつけるのってなんか嫌だ」
と花に言いますが、事情を知らない花は「いじめられてると思われてる!?」と考えています。
1話にしてすでに安定のすれ違い具合。
こういう場面は日常的に起こっていても不思議じゃないと感じてしまいますね。
Mai
花と上野くんのやりとりは笑いありキュンもあり
美化委員の仕事が終わって一息ついている中、花のお腹がなってしまいます。
すぐに上野くんがコンビニに誘い、一緒に行くことに。
上野くんの気遣いに気まずさを感じている花の姿を見て、「真剣に悩んでる、お腹すいてたんだなぁ」と考えている上野くんに癒されます。
更に先に外で待っていた上野くんが、コンビニから出てきた花に「おかえりー」と言う声がとっても優しくて見ているこちらをキュンとさせてくれるというおまけつき。
Mai
アニメ『ブスに花束を。』第1話ネタバレ感想まとめ
クラスに馴染めずぼっちで過ごしていた主人公が、クラスの人気者と会話するようになってから少しずつ交流を深めていく姿が見どころです。
そんな中で素直な気持ちを伝えていく花と上野くんの姿は、自然と応援したくなります。
キャラクターたちの心の声も非常に魅力的で、笑える上に突っ込みどころも満載。
今後の二人のやりとりがどう変化していくのか、非常に楽しみです。
コメディ風味でも確実にキュンとさせてくれる作品ですので、ぜひ見てほしいです。