「先生を、師としてお仕え申し上げたい!」
春画師である武士・逢坂くん(濱田崇裕)は、令和にタイムスリップして『まん画』と出会い、中堅漫画家・宮上(今井隆文)に弟子入りをしました。
しかし、現代のことを何も知らない逢坂くんに、何をアシスタントしてもらおうかと頭を悩ませる宮上。
その姿を見たチーフアシスタントの緋村(森本慎太郎)は、逢坂の存在が宮上の仕事の邪魔になるのではないかと思いますが、緋村以外の宮上の周囲の人間は逢坂をすんなり受け入れ始めているので、不安を覚えます。
緋村は、逢坂にある申し出をします。
「僕と勝負してもらえませんか?」
緋村は自分が勝ったらここから出て行って欲しいと言います。果たして、2人の勝負の行方やいかに!?
目次
ドラマ『武士スタント 逢坂くん!』前回振り返り
中堅漫画家、宮上裕樹(今井隆文)は、締め切り直前にも関わらず、とんでもないピンチに見舞われていました。
チーフアシスタントの緋村(森本慎太郎)は宮上の顔色を伺い、アシスタントの瀬戸(長井短)はスマホで写真を撮りまくります。
ピンチの原因。それは、全裸で亀甲縛り状態の武士・逢坂総司郎(濱田崇裕)が突如部屋に現れたからです。
「拙者、逢坂総司郎と申す。この通り、決して怪しい者にはござらん!」
十分怪しすぎる出で立ちの逢坂ですが、宮上の漫画を見て大感激。その後、令和の世界では自分の時代とは違い『エロ漫画』が自由に買えることにさらに感激した逢坂。
興奮した彼は、宮上に土下座をし、「弟子にして欲しい」と頼むのでした。
【ネタバレ】ドラマ『武士スタント 逢坂くん!』第2話あらすじ・感想
消しがけ
中間漫画家・宮上裕樹(今井隆史)はかつてない異常事態に見舞われていました。
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それは、江戸から春画師の武士、逢坂くん(濱田崇裕)に慕われ、弟子入りを懇願され、その熱意に圧された宮上は、住み込みのアシスタントとして逢坂を迎えたのはいいのですが、漫画のことはおろか、現代の文化を何も知らない彼に・・・。
「原稿触らせるの怖いな~!!」
そこで、宮上はアシスタントの第一歩として、逢坂に誰でも出来る仕事『消しがけ』をさせることにしました。
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ところが、消しゴムで消えていく下絵を見て、ショックを受ける逢坂。
「逢坂には出来ません!先生の絵を消すなど!」
アシスタント、とりわけ未経験者に最も必要なのは、漫画家に対する『敬意』です。
しかし宮上は思います。
「敬意がすごすぎて、めんどくせ~!!」
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下書きは消される運命
逢坂は、宮上がせっかく仕事を教えてくれようとしていたのに、それに応えられなかったと悲嘆にくれています。
宮上は、とにかく仕事だから頑張ろうと、逢坂を励まします。
「下書きはペン入れが終われば、消すほかないというか・・・そういうものなんで」
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逢坂は、下書きが消える運命だということを聞き、日陰に生まれ、日陰のまま消えるその姿に、去りし日の自分自身を重ねました。
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しかし、原稿に消しゴムをかけているうち、その暗黒の日々が消えていく気がしました。
そして、ハッと気がつきます。
「今わかり申した!消しがけとは、下書きの供養と心得たり!」
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チーフアシスタントの緋村(森本慎太郎)は、いちいち大騒ぎする逢坂のせいで原稿が遅れることを心配しますが、消しがけを“心得た”逢坂は、目にも止まらぬスピードで下書きを消していき、むしろ仕上がり時間が巻きました。
時間の経過
緋村は、逢坂が宮上組に加わることで、作業効率が下がることを危惧していました。
アシスタントの瀬戸(長井短)は当然気にしていないし、宮上も宮上で猛スピードで消しがけをする逢坂を見て、「やっぱり体幹かなぁ」などと呑気なことを言っています。
「いよいよ本気にならなければいけない時が来た!」
緋村は、いつもの筋トレをより一層熱心に取り組み始めました。
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翌日、逢坂は自分の絵を描いていました。
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しかし、これがどうやったら『まん画』になるのかがわかりません。
すると、打ち合わせにやってきた編集者の丹内(久保田紗友)がその絵を見て「状況説明が足りない」と言いました。
そこで宮上が女人とタコの周りに割れたタコ壺の破片を描き足してみると、みるみるうちに絵に時間が生まれました。
逢坂は、春画は一瞬を切り取ったもので、漫画は時間の経過を描くものだと理解しました。
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緋村の確信
宮上と丹内の打ち合わせが始まると、その様子を見たくてたまらない逢坂が邪魔をしてしまいます。
「先生にとって、大事な時間だってわからない?」
緋村が逢坂を捕らえ、注意します。
逢坂は大変なことをしてしまったと、切腹して詫びると大騒ぎ。
この逢坂の不安定すぎる情緒と予測不能な行動を見て緋村は確信します。
この武士は、職場に混乱をもたらすものだと!
緋村は20歳の時、漫画家を目指して上京するものの、持ち込みが上手く行かない日々を送っていました。
そんな時、宮上の漫画と出会い、数年宮上に師事した末、今や彼の右腕として職場を支える存在になっているのです。
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僕と勝負してください!
緋村は、丹内の持ってきたロールケーキに舌鼓を打つ逢坂に向かってこう言いました。
「逢坂さん、僕と勝負してください!」
緋村は、逢坂が勝てば彼を受け入れるが、自分が勝てば逢坂に出て行って欲しいと言いました。
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勝負といっても、一体何で決着をつければ良いのでしょうか?
「相撲ね!」
突然瀬戸が口を開きます。
「古来より、男と男の勝負は、肉と肉のぶつかり合いと決まっているのですよ」
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そんなわけで、逢坂と緋村は相撲で勝負をすることになりました。
いざ勝負
きつく絞ったふんどしは、まわしの心意気。
いよいよ、勝負が始まりました。
緋村と逢坂は、砂浜で向かい合います。
緋村から湧き上がる闘志と、出来上がった身体に少し気圧される逢坂。
しかし、逢坂とて武士。しっかりと腰を落として四股を踏みます。
「出来る!!!」
宮上や丹内さんは、わけのわからない勝負に戸惑うばかりです。
宮上の掛け声で、2人はがっぷり四つに組みます。
そして、逢坂はかつて春画師として活動していた時、相手が何を望んでいるのか考えたように、緋村の言わんとしていることを考えました。
緋村のメッセージ
逢坂が緋村のまわしを取り、投げられるところまで攻め入りましたが、逢坂は緋村を投げようとはしません。
宮上は気がつきます。
逢坂は、緋村の商売道具である腕を怪我させないために、投げないのだと。
「まだご教授たまわりとうございます!!」
逢坂は、緋村をそのまま押し出しました。
「緋村殿のこれまでのご指導、しかと賜りまして候」
砂浜の土俵には、『衝撃線』と呼ばれるエフェクトが描かれていました。
逢坂は、緋村が春画にはこのエフェクトが足りないと伝えるために勝負をしかけたと思っているのです。
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固い握手
どこまでも、まん画のことしか考えていない逢坂の真っ直ぐな心は、緋村に初心を思い出させるものでした。
緋村は素直に負けを認め、手を差し出します。
「逢坂・・・くん。改めてよろしく!」
2人は固い握手をするのでした。
逢坂はこうして、新たなまん画道を切り拓きました。
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翌日、うっかりふんどしが取れてしまい、局部を丹内に見られたと落ち込む逢坂。
「そんなに落ち込むなんて、もしかして、丹内さんのこと好きなんじゃないの〜?」
宮上にからかわれた逢坂は、ただ顔を赤らめてモジモジするだけなのでした。
ドラマ『武士スタント 逢坂くん!』 第2話ネタバレ感想・まとめ
今回は、せっかく宮上先生に弟子入り出来たと思ったら、まさかの追放危機!?
と、思いきや、チーフアシスタントの緋村は逢坂に勝負を挑み、2人は相撲で決着をつけるというわけのわからない展開に。
しかし、逢坂くんもそこは武士。
きっちりと勝負をつけて、裸の付き合いをした2人の間には不思議な連帯感が生まれるのでした。
結局2人は、宮上の漫画が好きという大きな共通点があるので、仲良くなるのは簡単なんですよね!
さて、次回は丹内さんに一目惚れした逢坂くんの『春』が描かれるようですが、どうなるでしょうか。
頑張れ!逢坂くん!