中堅漫画家、宮上裕樹(今井隆文)は、締め切り直前にも関わらず、とんでもないピンチに見舞われていました。
チーフアシスタントの緋村(森本慎太郎)は宮上の顔色を伺い、アシスタントの瀬戸(長井短)はスマホで写真を撮りまくります。
ピンチの原因。それは、全裸で亀甲縛り状態の武士・逢坂総司郎(濱田崇裕)が突如部屋に現れたからです。
「拙者、逢坂総司郎と申す。この通り、決して怪しい者にはござらん!」
十分怪しすぎる出で立ちの逢坂ですが、宮上の漫画を見て大感激。
その後、令和の世界では自分の時代とは違い『エロ漫画』が自由に買えることにさらに感激した逢坂。
興奮した彼は、宮上に土下座をし、「弟子にして欲しい」と頼むのでした。
目次
ドラマ『武士スタント 逢坂くん!』 見どころ
しかし、処刑の瞬間、彼は令和にタイムスリップしてしまい、やってきたのはとある漫画家の家。
令和の世界では自由にあふれる『エロ漫画』に逢坂は大感激!
もっと画を学びたい・・・『まん画』に魅了された逢坂はその漫画家に弟子入りすることを決意します。
そして目の前に現れたある女性に一目惚れし、逢坂に『春』が訪れます。
『まん画』に出会った春画師・逢坂くんが、時代を超えて『エロ』に『恋』にと奮闘する超ピュアなコメディとなっています。
【ネタバレ】ドラマ『武士スタント 逢坂くん!』第1話あらすじ・感想
修羅場にて
漫画家の締め切り前のラストスパートを、皆『修羅場』と呼びます。
中堅漫画家・宮上裕樹(今井隆文)の仕事場はまさにその修羅場中。
しかし、そこではもう一つ大問題がありました。
「先生、どうするんですか、かれこれ1時間になりますが・・・」
チーフアシスタントの緋村(森本慎太郎)は、宮上に意見を請います。
アシスタントの瀬戸(長井短)は、スマホで写真を撮りまくっているので、宮上に注意を受けます。
宮上たちの『修羅場』の理由。それは、全裸で亀甲縛りの武士(濱田崇裕)が、この部屋にいることです。
「拙者、逢坂総司郎と申す。この通り、決して怪しい者にはござらん!」
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令和にタイムスリップ
今から230年前の寛政三年。
春画師・逢坂総司郎は、夜の街で客と春画の受け渡しをしていました。
当時、春画は禁忌とされていたため、闇で高値で取引されていました。
逢坂は幼い頃、ある寺で龍が巫女を襲う画と出会いました。
その画に魅入られた逢坂は、巫女を助けたいと、画を描き始めます。
ところが、春画を描いていることが大名に見つかり、逢坂は打ち首に処されることに。
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もっと画を描きたかった。あの龍を倒したかった。巫女を救いたかった・・・。
「もっと逢坂の画で、喜ぶ人の顔が見たかった・・・」
無念の思いを抱えながら、刀が振り下ろされる瞬間、逢坂は宮上の部屋にタイムスリップしていたのでした。
逢坂『まん画』と出会う
逢坂は、瀬戸からスマホで撮影されながら、今は令和という時代で、逢坂にとっては未来なのだと説明を受けますが、とにかく自分が怪しいものではないということで精一杯です。
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ただ、亀甲縛りでちょんまげの男など、怪しい以外にないと、緋村は逢坂を警察に連れて行こうとします。
逢坂が抵抗した時、作業中の漫画が逢坂の顔の上に落ちてきました。
「これはなんだ!人が、あやかしが、生きている!!!」
時を超え、逢坂は出会ってしまったのです。
龍を討ち、巫女を救う刀、あらゆる技術によって、全てを表す白と黒の世界・・・。
『まん画』と!
逢坂は、漫画を一目見て魅了されてしまいます。
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自由に春を買える時代
そんな宮上組最大のピンチを乗り越えて、宮上たちは無事締め切りに間に合うことが出来ました。
宮上は次回の打ち合わせのために編集部に出かけていきます。
Tシャツと短パンを与えられた逢坂は、『先生』にピッタリと寄り添っていましたが、留守番をしているように言いつけられます。
「なるほど。逢坂の本気を先生はお試しになっているのですな!」
逢坂は、靴も履かずにベランダから飛び降りて、宮上の後を追っていってしまいました。
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Tシャツにちょんまげ姿の逢坂は、すぐに注目の的になってしまいました。
逢坂は写真を撮られるのも気にせず、街の看板に目を奪われています。
「こんなにも自由に春が!」
逢坂は、街に溢れるセクシーな女性の絵を、「鮮やかに春が咲き乱れている」と言いました。
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エロ漫画で号泣
宮上から、エロ漫画をその辺で買えると教わった逢坂は、エロ漫画が並ぶ棚を見て、あまりの感動に涙を流します。
「エロ漫画で号泣する人初めて見ました・・・」
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逢坂の感激ぶりを見た宮上は、そんなに漫画が好きだというならと、逢坂も編集部に連れて行ってくれることになりました。
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宮上の担当編集者は丹内(にない)あたり(久保田紗友)という若い女性です。
逢坂は一目見たその瞬間、胸の昂ぶりを覚えました。
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そして、宮上と丹内の真剣な『打ち合わせ』を見た逢坂は、さらに昂ぶり、おもむろに鉛筆を握ります。
逢坂 春画を描く
出来上がったのは、丹内をモデルにした春画です。
「本人を前にして春画を描かないでよ・・・」
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2人の真剣な打ち合いに触発されて描いたのですが、思い余った行動に逢坂は反省します。
「何にもわかってない」
見ると、宮上は目を光らせています。
「丹内さんのエロいところが全くわかってねぇ!」
宮上は自分の性癖を存分に紙にぶつけます。そうなれば逢坂も黙ってはいません。
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見かねた丹内はその春画を取り上げます。
「この絵は全ボツです!」
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でも、丹内は久しぶりに生き生きとした宮上の顔を見た気がしました。
漫画愛
打ち合わせを間近で体験した逢坂は、ますます『まん画』に魅了されていました。
そして、自分も宮上先生のように、生きている漫画を描きたいと思いました。
逢坂は、春画師が漫画家になるなど、無謀なことかもしれないと思いましたが、宮上はそれを否定はしませんでした。
「画を描く人間は、描きたい衝動の下僕だから」
宮上は、漫画には人間性が出ると言います。そして、逢坂に「始まりを考えるといい」とアドバイスしました。
「君の始まりに、描いてみたいものがあるはずだ」
moyoko
翌日、逢坂は考えをまとめるために、部屋の中で素振りを始めます。
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宮上は、昨夜それっぽいことを言った気がするのですが、逢坂が何故素振りをしているのかはわかりません。
武士スタント爆誕
素振りで集中力が高まった時、逢坂は処刑される瞬間『もっと画が描きたい』『喜ぶ人の顔が見たい』と思ったことを思い出しました。
そして宮上に向かって土下座をし、無理を承知でお願いします。
「先生の弟子としてお仕えしたい、先生の元でまん画を学びたい!」
宮上は行く当てもない逢坂を放り出すわけにも行かないからと、逢坂を住み込みのアシスタントとして迎えることに決めました。
「逢坂くん。よろしくね」
「よろしくお願い奉りまする!」
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主なき武士・逢坂は宮上を主君そして師としてゆくことを決めました。
逢坂がこれから進むのは『まん画道』です。
しかし、その道は決して平坦なものではなかったのです!
ドラマ『武士スタント 逢坂くん!』 第1話 感想&まとめ
月曜日の『シンドラ』枠らしい、独特な世界観のドラマが始まりました。
原作は、ヨコヤマノブオ氏の同名コミックになります。
漫画家が登場するもしくはタイムスリップするドラマは近頃のブームですが、この作品は他の作品とは一線も二線も画した、オリジナリティあふれるものとなっています。
全裸姿の濱田さんの身体はお見事なものでした。
周りを固める宮上組の面々も、ナイスリアクションで今後面白くなりそうな予感があります。
今後の展開が楽しみです!