『ブライトバーン/恐怖の拡散者』あらすじ・ネタバレ感想!もしもスーパーマンが反抗期だったら?

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『ブライトバーン/恐怖の拡散者』公式ページ

今回ご紹介する映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督でおなじみのジェームズ・ガンが制作を務め話題となった『ブライトバーン/恐怖の拡散者』。

本作のポイントを3つにまとめてみました!

ポイント
  • ジェームズ・ガン制作によるアンチヒーロー映画
  • 上映時間90分と疾走感溢れるホラー映画
  • 想像したくないもしも?の連続!

それではさっそく映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』をネタバレありでレビューしたいと思います。

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『ブライトバーン/恐怖の拡散者』作品情報

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』あらすじ・ネタバレ感想!もしもスーパーマンが反抗期だったら?

(C)The H Collective

作品名 ブライトバーン/恐怖の拡散者
公開日 2019年11月15日
上映時間 91分
監督 デヴィッド・ヤロフスキー
脚本 ブライアン・ガン
マーク・ガン
出演者 エリザベス・バンクス
ジャクソン・A・ダン
メレディス・ハグナー
デヴィッド・デンマン
マット・L・ジョーンズ
グレゴリー・アラン・ウィリアムズ
ジェニファー・ホランド
スティーヴ・エイジー
音楽 ティモシー・ウィリアムズ

【ネタバレ】『ブライトバーン/恐怖の拡散者』あらすじ


ブランドンが覚醒するまで

カンザス州の架空の街、ブライトバーン。

長年子宝に恵まれず悩んでいた夫婦トーリ(エリザベス・バンクス)とカイル(デヴィッド・デンマン)が経営する農場に一隻の宇宙船が…。

そこから物語は、10年の月日が流れます。

ブランドン夫妻は養子としてブランドン(ジャクソン・A・ダン)という男の子を育てていました。

親からの愛情を一心に受け、学校でも噂されるほどの天才児に育ったブランドン。

ケイトリン(エミー・ハンター)という女の子からお褒めの言葉も頂き少し誇らしげになる彼。

しかし、ブランドンは夜になると得体のしれない声が聞こえ、農場の納屋にある何かを必死に探しているのでした。

ジュン

重たい芝刈り機をぶん投げたり、フォークをかじって食べても怪我がなかったりと、明らかに人間じゃない!トーリとカイルは何か知っているようですね。

ある日の夜、12歳の誕生日パーティーを地元のレストランで行うブランドン御一行。

そこには兄夫婦ノア(マット・ジョーンズ)とメメリー(メレディス・ハグナー)の姿もありました。

終始楽しかった雰囲気でしたが、ノアのプレゼントにより空気が変わってしまいます。

ノアが用意したのはなんと猟銃!

ブライヤー夫妻は、12歳のブランドンにはまだ早いと言いますがブランドンは納得しません。

終いには、「よこせ!」と口答えをしてしまいます。

誕生会は、ムードが悪い中お開きになってしまいます。

ジュン

ブランドンが怒った時に店内が一瞬電気がつかなくなったりしたのですが、誰も気にとめる者はいませんでした。

ブライヤー夫妻は誕生会でのブランドンの変わりように、思春期とはいえ驚きを隠せません。

しかし、大事な一人息子なので夫婦で協力することにします。

キャンプへ行ったり、会話の時間を増やすなりしてブランドンと親子の関係を築こうとするのでした。

しかし、ある出来事だけは彼に伏せたままにするのでした。

場面が変わり学校の体育の授業。

ここでブランドンは恐るべき行動をとってしまいます。

何とクラスメイトのケイトリンの腕を握りつぶし、骨折させてしまうのです。

双方の親は呼び出され、ケイトリンの母親エリカ(ベッキー・ウォールストロム)は当然ながら怒ります。

結果、ブランドンは2日間の停学を言い渡されるのでしたが、納得できないエリカはブランドンに怒り、恐怖の眼差しを向けるのでした。

夜、ブランドンはまたしても聞こえないはずの声が聞こえます。

奪え、奪えと。

声に導かれるまま納屋に行き声の主を探します。

一方、トーリは納屋の光に気づき急いで納屋へ。

(C)The H Collective

トーリが納屋に行くとそこには、意識を失いながら宙に浮かぶブランドンの姿が…。

声をかけると、納屋の床下へ落ちていくブランドン。

正気に戻ったブランドン君は驚くべき光景を見、そして母トーリから真実を告げられるのでした。

自分は宇宙人?恐怖の拡散者誕生!

目の前には、大きな鉄の塊。

呆然としてるブランドンに母トーリから告げられる事実。

自分が里親からの子供ではなく、しかも目の前の宇宙船に乗り地球にやってきたという事実。

10年間も、嘘をつき続けた親に怒りその場からいなくなるブランドン。

ブランドンに声がまた聞こえてきます。

奪え、奪え、奪え

世界を我が物に!」と、ブランドンもその声に呼応するかのように目から涙を流しながら赤い光を放つのでした。

『ブライトバーン:恐怖の拡散者』

(C)The H Collective

夜、ケイトリンの部屋に現れるブランドン。

恐怖するケイトリンに何もしないというブランドン。

ジュン

いや、あんたケイトリンの腕壊してるやんと思った私。

ケイトリンは母親から話しちゃダメだと言われたと。

その言葉を聞いたブランドンは「僕が何とかする」と伝えるのでした。

ブランドンはケイトリンの母エリカが働くレストランにいきます。

目覚めた超パワーを使い、ブランドンはエリカを亡き者にしてしまいます。

ジュン

このあたりの描写はぜひ劇場へ!

翌日、エリカの働くレストランには警察が来ていました。

惨劇という雰囲気がぴったりな現場は警察もお手上げ。

すると、ある警官が窓に「BB」と書かれた変なマークを見つけるのでした。

歯止めが効かなくなったブランドン君は歯向かうもの全て消していこうとするのでした。

(C)The H Collective

それは、自分の身内でもおかまいなしです!

事実に感づき始めたブライヤー夫妻は親の務めを果たそうとします。

カイルは「狩りに行こう」と言い、ブランドンと2人っきりの状態をつくりだします。

(C)The H Collective

森へでかけたカイルたち親子。

カイルの手には、ブランドンには渡せなかった猟銃を持っていました。

ブランドンがよそ見をしている内に、カイルは頭目掛けて猟銃を放ちます。

ジュン

親としての最後の務めとは、ブランドンを自分たちの手で処理をするということだったんですね。

しかし、ブランドンには銃弾など効きません。

親に銃で撃たれた。

この事実に許せなくなったブランドンは、カイルも亡き者にしてしまいます。

ジュン

親でも容赦なし。

その頃、トーリはブランドンのベッドの下にあるノートを発見します。

そこに書かれていたのは、ブランドン自身が「恐怖の拡散者」となり人々を支配する描写。

このノートを見たトーリは、今まで起きたことを全て理解し涙を流します。

慌ててカイルに電話をかけますが、電話に出たのはブランドン。

それからブランドンはトーリまで手をかけようとします。

トーリも生きるため必死に抵抗しますが、ブランドンの魔の手からは逃れられなかったのでした。

残ったブランドンは不敵な笑みを見せ、物語は終わるのでした。

ジュン

最後のシーンは、ブランドン君の偽装工作も完璧でした。まさしく恐怖の拡散者です。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』感想

ヒーロー能力とホラー映画の組み合わせがここまで恐ろしいとは…

2019年現在においてヒーロー映画はすっかり身近なものになりました。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』は、その映画の設定を逆手に取った恐ろしい物語でした。

ブランドン(ジャクソン・A・ダン)には超怪力、飛行能力、目から破壊光線と、スーパーマンとそっくりな能力で登場人物を追い詰めてきます。

しかも、子供であるがゆえ手加減なしです。

まるで貰ったおもちゃを全力で遊び倒す子供のように、その力を気に入らない奴に行使していく姿勢に画面を見ている観客はもうやめて頼むからと目を覆いたくなります。

ホラーのお約束、気づいたらそこに…

ホラー映画と銘打っているだけに、観客を驚かせてやろうという意欲が全体的に見受けられました。

気づいたらそこに…いるorいないの演出が何回も出てきて、観客が気づいたらいきなり襲ってくるという演出にびっくりした人も多いだろうなと思います。

スーパーパワーを持つ超人だからこそ、神出鬼没でBGMも相まってどこからくるんだろう?と後半は緊張しっぱなしです。

ジュン

隣の座席に人がいたら自分のビビリ具合に迷惑かけたろうなと思ってしまいました。

登場人物が選ぶ行動が全部悪い方向へ

ブランドンの存在に気づいた人物は、みんなその時その時の最善の行動を取ろうとします。

しかし、ブランドンは持ち前のスーパーパワーでどんどん逃げ道をなくしていくのです。

ジュン

あれもダメ、これもダメな状態になり、映画が終わった時、スーパーマンって本当に性格がいいんだなあと思わず私は『ジャスティス・リーグ』を見返してしまいました。

注意グロ描写が嫌いな人は見ないでー

ブランドンがやることに制限がないという描写を表現するために、これでもか!と思うくらいグロ描写が出てきます。

ジュン

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で克服したと思ていましたが、全然慣れてねえ!と自分の耐久力のなさに自信喪失。

苦手な人は気をつけて見に行って下さい!

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』まとめ

ヒーロー映画が多くなった昨今、Amazonプライムの『ザ・ボーイズ』といったアンチヒーロー作品が多くなってきました!

きっと10年前には有り得なかった設定だろうなぁと思います。

だからこそヒーローとは何か?をもう一度見直すきっかけになる作品です!

とは言え、『ブライトバーン/恐怖の拡散者』はこんなマニアックなことを考えなくても、予備知識なしでシンプルにホラー映画として楽しめる作品になっています。

見終わった方は、ぜひ見た人たちと会話したり、SNSで自分の感想をあげたりして恐怖の拡散者の1人になってください!

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