映画『ブレイブ 群青戦記』あらすじ・ネタバレ感想!人気漫画原作の本格アクション時代劇ファンタジー

映画『ブレイブ -群青戦記-』あらすじ・ネタバレ感想!新田真剣佑主演の本格アクション時代劇ファンタジー

出典:映画『ブレイブ -群青戦記-』公式ページ

スポーツ強豪校に通う高校生たちの熱い友情がメインの『ブレイブ -群青戦記-』。

謎の落雷により、戦国時代に飛ばされたスポーツ名門校・星徳高校の面々は、大勢の仲間を襲ってきた兵士たちに殺され、さらに何人かが捕虜としてさらわれてしまいます。

仲間のために戦うことを決めた彼らは、元の時代に帰れるのでしょうか?捕虜になった仲間は、どうなるのでしょうか?

熱い友情とアスリートパワーで、スポーツマン高校生たちが戦国時代を駆け抜けます!

ポイント
  • 現代のアスリートの技は戦国時代に通じるのか!?様々な作戦で武士たちと熱い戦いを繰り広げる!
  • 顔面偏差値高めのキャストがたまらない!真剣な表情で武器を振り回す彼らの表情を見逃すな!
  • 「一所懸命」がテーマ。誰かのために命をかける、その美しい友情には思わず涙が!

それでは『ブレイブ -群青戦記-』をネタバレありでレビューします。

映画『ブレイブ -群青戦記-』作品情報

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

作品名 ブレイブ -群青戦記-
公開日 2021年3月12日
上映時間 115分
監督 本広克行
脚本 山浦雅大
山本透
原作 笠原真樹
出演者 新田真剣佑
山崎紘菜
鈴木伸之
渡邊圭祐
濱田龍臣
鈴木仁
飯島寛騎
福山翔大
水谷果穂
宮下かな子
市川知宏
高橋光臣
長田拓郎
足立英
三浦春馬
松山ケンイチ
音楽 菅野祐悟

【ネタバレ】映画『ブレイブ -群青戦記-』あらすじ


突然のタイムスリップ!襲われる生徒たち!

スポーツアスリートが集う星徳学院高等学校は部活動に力を入れています。

ある日、落雷が高校の真ん中にある岩に落ち、謎の空間の歪みが学校の周りに出現!

何が起こったのか把握できない生徒たち。

そこに突然、黒い鎧の武士たちが攻めてきたのです!

彼らは容赦なく生徒たちを殺していきます。

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目を覆いたくなるほどの大量の死体が、学校中に転がります。

主人公の西野蒼(新田真剣佑)、その幼馴染で同じ弓道部の瀬野遥(山崎紘菜)は、弓を持って校内を走り回ります。

何とか逃げきりましたが、蒼は手に軽いけがを負ってしまいました。

遥は出血を防ぐため、朝顔柄の手ぬぐいを蒼の手に巻いて上げました。

2人は一息つくも、ピンチに変わりはありません。

そこに幼馴染の剣道部主将・松本考太(鈴木伸之)が、的確な指示を出して助けてくれます!

考太は、竹刀より重い木刀を振り回して武士たちを倒していきました。

3人は、必死に校庭を目指します。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

生き残った者も逃げるために、校庭へ向かいました。

集まった生徒は、40名ほど。

かなりの数の生徒が殺され、女子も男子も涙を流しています。

そこに織田軍の紋章を掲げた簗田政綱と名乗る武将が現れました。

生徒たちは皆殺しにされそうになりますが、伝令が現れ、武将に「今川の軍が来る」と言ったことから、武士たちは急に撤退を始めます。

武士たちは撤退する時に、女子3人、男2人を捕虜として連れていきました。

あまりにも絶望的な状況で、生徒全員は事態の把握ができません。

そんな中に現れたのは、松平元康(三浦春馬)と名乗る武将とその部下たち。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

面妖な城ができたと聞いて、視察にやってきた彼ら。

簗田政綱や後に徳川家康となる松平元康、今川という名を聞いた蒼は、歴史オタクの知識をフル活用して、今いる時代は戦国時代の「桶狭間の戦い」の直前だと理解します。

「自分たちは、校舎ごとタイムスリップしたのではないか?」と蒼はみんなの前で告げるのでした。

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こうなると、どう帰ればいいかわかりません。

しかし、とにかく捕虜になった仲間を助けたい生徒たち。

蒼は歴史オタクの知識を活かして、行動に出ることにしました。

織田軍を攻めることになった天才アスリートチーム!

蒼と考太は元康に捕虜を助けてほしいということで、ある提案をします。

松平の領地である大高城が、織田軍の攻めで孤立して籠城状態のため、元康は大高城に物資を送りたいと考えていました。

そこで蒼は歴史の知識を活かして、織田軍の丸根砦を攻めてから物資を送ることを勧めます。

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これは歴史上成功している作戦なので、自信を持って勧められる策でした。

その提案を元康は飲みます。

しかし、「策を提案するだけで実行はこちら任せというのは話にならない」と元康は言って、蒼たちに丸根砦を攻めるように言うのでした。

怯える生徒たちでしたが、考太やアメフト部、野球部を中心に立候補者が集まり、蒼も自信がないながらに仲間に加わります。

さらに、遥や捕虜に彼女がいるボクシング部の黒川(鈴木仁)や科学部の吉元(濱田龍臣)もいれて、丸根砦へと出発することになりました。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

しかし、道中で織田軍の刺客に襲われ仲間の数が減り、遥が捕虜として捕まってしまいます。

さらに、リーダー格を担っていた考太が刺されて死んでしまいました。

心が折れそうになる蒼。

そこに、元康が寄り添います。

「一所懸命」とは命をかけて大事なものを守る覚悟の言葉だと蒼に語り掛け、蒼にどうしたいのか聞くのでした。

蒼は自分の気持ちを改めて考え、「みんなを、遥を助けたい」と元康に言います。

蒼は自分の気持ちを信じて、残ったみんなと丸根砦を攻めることを決めました。

仲間の友情を信じて進め!

丸根砦を攻める前、陸上部の部員が伝令として走ってやってきました。

彼の話によると、あと6時間後に起きる落雷によって元の時代へ戻れると、特進クラスのメンバーが突き止めたそうです。

しかし、捕虜のみんなを置いていくことはできません。

蒼は帰り道の時間も考慮し、「2時間で決着をつけて、皆で帰ろう」と言って出発しました。

まず行った戦法は、野球部が煙幕の出る球を、アメフト部が爆発する改造ボールを投げ込むというもの。

そこからさらに野球部が火の玉を打ちこんだり、アメフト部がタックルで突撃して城の門を開けます。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

捕虜がいるのは砦の一番奥。

そこまでは、ひたすら前進あるのみでした。

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あちらは鎧に日本刀や槍、こちらは生身にスポーツ用品なので圧倒的に不利です。

それでもボクシングや空手、フェンシングなど磨き上げた技術を使って、全員が砦の進入に成功しました。

そこからは、各自が陽動作戦に移ります。

そして、蒼は仲間が囚われている場所を目指しますが、500名VS20数名の戦いは戦力差が明らかで、仲間たちは次々と命を落としてしまいます。

それでも歯を食いしばり、亡くなった者の命を無駄にしないため、全員が必死で戦いました。

そして、捕虜を何とか解放し、あとは帰るだけになったと思われた直後、織田軍に囲まれます。

そこには、織田の臣下である簗田の姿がありました。

彼の作戦は、蒼たちが捕虜を助けに集まった後に一網打尽にするというものだったのです。

また、彼の正体は1年前に行方不明になった一つ上の先輩・不破瑠衣(渡邊圭祐)でした。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C)2021「ブレイブ 群青戦記」製作委員会 (C)笠原真樹/集英社

ゆがんだ考えを持つ不破は、時代を改変するためにこの時代にやって来たと言います。

そんな不破の戦法を前に、もう終わりかと思われたその時…。

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元康の軍が「助太刀いたす」と言って、援軍としてやってきてくれました!
『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

そこからは真剣同士の戦いが始まります。

松平軍が一気に攻めていく中、不破が火縄銃を構えているのが蒼には見えていませんでした。

見えていたのは元康のみ。

元康はとっさに蒼を庇って撃たれてしまいます。

元康は命を落とし、不破は「歴史が変わった」と喜びました。

死に際に松平は、泣きそうな顔の蒼に真剣を託します。

それを握りしめた蒼は、残り時間が少ない中、皆を非難させます。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

1人残った蒼は、不破との一騎討ちに挑むのでした。

不破を止めろ!みんなは元の世界に戻れるのか?

不破は十文字槍を持っており、リーチでは真剣の蒼が負けています。

それでも何とかして倒そうと距離を詰めますが、苦戦し傷を負ってしまいました。

さらに体勢を崩し、万事休すと思った瞬間、そこに1本の矢が飛んできました。

遥が援護してくれたのです。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C)2021「ブレイブ 群青戦記」製作委員会 (C)笠原真樹/集英社

しかし、そんな遥を不破が見逃すわけありません。

不破の攻撃で、足に怪我を負う遥。

遥のピンチを前に、蒼は覚醒し、猛攻撃を見せました。

足技や地形を利用して相手を押していき、最後には首を切り不破を倒します。

そこから遥と蒼は、元康の馬で学校まで帰りました。

何とかタイムスリップの時間には間に合ったようです。

他のみんなも命からがら、学校にたどり着きます。

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生徒の数は、最初40名ほどだったところから、20数名ほどに減ってしまいました…。

遥らも合流しようとしますが、蒼は「元の歴史に戻すため、この時代に残る」と言います。

遥は蒼を止めますが、蒼の決意は堅く説得には応じてくれません。

2人は生き残りましたが、離れ離れになってしまいます。

けれど、それが「蒼が信じた蒼の道」なら遥は応援するのです。

タイムスリップによって遥らは、元の時代へと戻りました。

遥は平和な高校の景色を眺めながら、ふとスマホを開きます。

そこには「徳川家康の若き日の肖像画を発見」というニュースが出ていました。

ニュースを見て、遥はおもわず笑います。

その肖像画には、自分があげた朝顔の手ぬぐいと同じ紋様が入った着物を着ている武将の姿がありました。

それはまさしく蒼でした。

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蒼は戦国時代に残って徳川家康になり替わり、時代を切り開いて歴史を守り切ったのです。

蒼は、守りたいものを守るために、自分を信じて過酷な運命を乗り越えたのでした。

【ネタバレ】映画『ブレイブ -群青戦記-』感想

熱い友情と過酷な死は涙無しでは見れない

『ブレイブ -群青戦記-』は多くの高校生が過酷な戦いを強いられ、命を落とします。

戦国武将からすれば1人の命は軽いもの。

戦争とはそういうものですが、この話では一人一人の命がとても重いのです。

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高校で、部活で青春を謳歌し、恋もしていた彼らが、なぜこんな風に死ななければいけないのでしょうか?しかし、それが彼らの決めた道でもあります。

またライバルとしての友情も描かれます。

普段いがみ合ってても実力を認め合い、共に戦うキャラクターもいました。

しかし、片方があまりにあっけなく死んでしまうのです。

友情や想いの強さなど、戦場では関係ありません。

けれど、その仲間たちの死を背負って戦ったからこそ、生き残れた命があるのだと思います。

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個人的にフェンシング部の成瀬勇太(飯島寛騎)と空手部の相良煉(福山翔大)の友情はイチオシ!彼らは互いに煽り合ってやる気を出すタイプなので、セリフ回しなど見ていて面白かったです。
『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

自分で自分を信じる主人公の成長

主人公の蒼は、何にも本気になれない、斜に構えた少年でした。

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

しかし、友人の死や幼馴染が捕らえられたこと、元康の言葉により自分で自分を信じてやり抜く生き方に目覚めていきます。

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序盤ではおどおどしてて、意見も言えない青年でした。ですが、最後には大変身!立派な顔つきになっていました。

この心情の変化はアクションにも出ています。

蒼は最初の襲撃の場面で、仲間がピンチでも矢を放つことができませんでした。

しかし、極限の命の取り合いの中で、守りたいものが明確になっていき、友達を守れなかった辛さも乗り越えて、相手に容赦なく矢を放ったり、真剣を構える姿を見せていきます。

アクション映画としても見どころの多い『ブレイブ -群青戦記-』。

特に主演・新田真剣佑の弓捌きは見事で、鋭い目つきが最高にクールでした!

『ブレイブ -群青戦記-』

(C) 2021「ブレイブ ‐群青戦記‐」製作委員会 (C) 笠原真樹/集英社

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最後には徳川家康になり替わるのですから、きっと自分を信じて自分のなすべきことをしたのでしょう。素晴らしい成長っぷりです。

映画『ブレイブ -群青戦記-』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上『ブレイブ -群青戦記-』の感想でした。

熱い友情に友達と燃えるのも良し、顔面偏差値高めのキャラクターたちを女子同士で楽しむのも良しの、万人受けする映画です。

ぜひ鑑賞して熱くなってください!