いよいよ本格的な本作りが始まります。
マインはインクまで作り上げ、試行錯誤を繰り返しながら作業を進め、印刷の為の技術を作り上げていきます。
そんな中、マインは孤児院から出ようとしないヴィルマの事情を耳にします。
仕方ない事情のあるヴィルマですが、本作りに邁進する孤児たちの姿を見て思うところがあったのか、その心にも少しずつ変化が現れます。
本作りとヴィルマの事情が交錯します。
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目次
『本好きの下剋上 第二部』前回第21話のあらすじと振り返り
エーファの妊娠がわかり、姉になることになったマイン。
喜んだマインは子ども用の絵本を作ると意気込みます。
その為に絵のうまいヴィルマを側仕えとして召し上げようとするのですが、これから貴族社会に関わってくるマインに教養を身につけるように、と神官長から進言され一緒に楽器の得意なロジーナも側仕えとして召し上げることになります。
近い将来、必ず貴族と関わるようになってしまうだろうマインの身を案じて神官長が提案してくれた意見に、マインもできる限りの教養を身につけることを約束します。
フェシュピールと呼ばれる貴族の楽器を神官長から贈られ練習することになるマイン。
手本を神官長が見せてくれますが、技巧的にもうまく、美しい歌声が響く素晴らしいものでした。
弾いてみなさいと促されてフェシュピールを抱えたマインは、基本の音が日本と同じことに気がついて、つい懐かしい童謡を弾いてしまいます。
音楽の才能があると言われて自分からハードルを上げてしまったマインは、この日から必死にフェシュピールの練習をすることになるのです。
しかし、先生役にと側仕えにしたロジーナに関して、翌日デリアから苦情が入るのです。
仕事もせずにフェシュピールを弾いてばかりだと、ギルも怒り心頭ですが、当のロジーナはそれが仕事だとはばかりません。
どちらが側仕えとして正しいのか判断のつかないマインは、神官長に相談して、それから全員の意見を聞いて判断することにします。
どうやらロジーナは前の主が芸術を愛する人だったが故に本当に楽器を弾いているだけでよかったようなのです。
しかしそれではマインの側仕えとしては召し抱えることができません。
ほかの仕事をするという条件を受け入れるか孤児院に戻るかの選択をロジーナに迫ります。
結局、ロジーナは条件を受け入れ、書類仕事をしながら楽器を弾くことを承諾します。
そして打ち解けたロジーナとマインは猛特訓の甲斐あって、神官長からフェシュピールの合格を得ることができたのでした。
【ネタバレ】『本好きの下剋上 第二部』第22話あらすじ・感想
伝わらない童話
マインは孤児院の子どもたちに「三匹の子豚」の童話を読み聞かせてみますが、そもそも話が通じません。
神殿にいる子どもたちは、神殿から出ることがないため子豚も狼も見たことがなかったのです。
また、ヴィルマも見たことがないものを描くのは難しい、と言います。
それを聞いたマインは別のお話を考えます。
また、ヴィルマの事情をロジーナから聞いたマインは、無理やり花捧げに連れて行かれそうになったヴィルマを気遣って孤児院に来る時はフランではなくロジーナとともに来ることにしたと伝えます。
側仕えとしてそこまで気遣ってもらえたことに、ヴィルマは感謝します。
あか
インクの問題
にょきにょっ木ことトロンベを刈り取って紙の材料を採集するルッツと孤児院の子どもたち。
そんな中マインは本にするための題材を考えます。
そこで思いついたのは神殿の聖典を子ども用に用意する、というものでした。
文字も覚えられて一石二鳥、ですがそれには人数分必要です。
印刷技術もまだない世界なので悩みますが、木版画ならできるのではとベンノに相談しに行くことになります。
しかしそこで言われたのは、「インクは高い」という現実です。
原価など考えていなかったマインは素直に考えてなかったと伝えて、またベンノに怒られてしまいます。
ひとまず木工工房で板の注文をして、そのあとインク工房に行きますが、そもそもインクに種類はなく1種類のみだったのです。
マインはそれでは版画には向かない、とインクも自分で作る方向で考えます。
ブツブツと移動しながら考えをまとめていくマインに慣れた様子のルッツ、それに呆れるベンノ。
そして結局、マインの考えたものはルッツが作るといういつもの流れになるのです。
あか
インク作りへ
そしてまずはすす集めからはじめます。
知り合い全員、さらには神殿の煙突まで掃除して、大量のすすを集めます。
その様子から神官長に何を企んでいるのかと問い詰められて、マインは正直に子ども用の聖典絵本を作るということを伝えます。
その内容に関しては神官長からの許可を得て、ヴィルマにもいよいよ絵をお願いすることになります。
心の傷
マインは下絵ができたらいよいよ木に絵を掘ってもらい版画を作ってみますが、絵が細かすぎてうまくいきません。
字も読みづらくてどうしようかと悩みます。
それでも孤児院の子どもたちには新鮮だったので、その感動のままにヴィルマに報告します。
ヴィルマはある子どもから「ヴィルマの絵がインクで浮かび上がるので綺麗だったよ。今度は一緒に行こう」と言われて、恐怖心から思わず子どもを振り払ってしまいます。
すぐに謝って抱きしめますが、その場から逃げ出してしまったヴィルマの心の傷はかなり深いようです。
あか
まずは絵本作り
まずは版画でうまく絵が印刷できるように、聖典絵本作りを一旦やめて赤ちゃん用の絵本作りをすることにします。
板の素材は細かい仕事の得意な木工工房のヨハンにお願いすることになりました。
仕事が丁寧で細かいのでマインのお気に入りのようです。
赤ちゃん用の絵本で試した結果、厚紙からの印刷で聖典絵本も作れそうという話になります。
そこでマインはヴィルマにも木版画では絵の良さが失われてしまうので、厚紙を切ってインクを乗せるような方法で書いてもらいたいと改めてお願いします。
実物を見てヴィルマは、新しい手法でどこまでやれるのか挑戦したいとやる気になります。
そして、マインは孤児たちから相談があると引き止められます。
ヴィルマの様子がおかしいので、何とかしてあげてくださいとお願いされます。
それは、外に出たがらないヴィルマを心配してのものでした。
あか
神官長の疑惑
ヴィルマの絵を待つ間、マインは聖典絵本の内容を神官長に確認してもらうことにします。
しかし呼ばれたのは隠し部屋で、またお説教かと身構えることになります。
隠し部屋では、神官長から「文章が整いすぎている。まるで別の言葉で教育を受けてきてここで使う文字を知らなかった他国の者のようではないか」と聞かれます。
生まれも育ちも間違いなくエーレンフェストであることは間違いないのですが、それでも神官長には腑に落ちないようです。
それに対して、マインは「夢の中」と答えます。
ここではない、二度と行くことのできない夢のような場所。
信じてくれますか?と問うマインに、神官長は一蹴せずに取り合ってくれます。
「荒唐無稽な話だがそれであれば自分の予測が正しいことになる。だからこそ考える時間が必要だ」とマインの問いに答えてくれます。
あか
ついに本が完成
必要なものを揃えている間に、ヴィルマの絵が完成します。
そしてヴィルマは「新しい手法に挑戦したことで少し自信がついたので工房に一緒に行きたい、今なら外に出られる気がするのです」と言います。
穏やかに笑い合いながら、ヴィルマは初めて工房に足を踏み入れて、印刷をその目で見ることになります。
それは非常に美しいもので、ヴィルマの努力が報われた瞬間でもありました。
嬉しくて泣いてしまったヴィルマに、慕っている子どもたちは心配げに声をかけます。
意欲の沸いたヴィルマは、次の絵を描きますとマインに明るく宣言します。
それからはヴィルマの絵が完成するたびに印刷を重ねていき、いよいよ本の完成が間近になります。
最後の仕上げでトゥーリに糸で本を綴じてもらい、2年前にマインの望んだ初めての本がようやく手に入ったのです。
感動で泣いてしまったマインに、ルッツはまだまだこれからだと励まして、たくさんの本を作ることを約束します。
あか
『本好きの下剋上 第二部』第22話まとめ
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— TVアニメ「本好きの下剋上」公式 (@anime_booklove) May 29, 2020
次は神殿の図書室のお話のようです。
荒らされてしまった図書室をどうするのか…そんなことをマインの前でするなんて命知らずすぎますね!
どのように解決するのでしょうか?
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