一匹の犬と少年の出会いは、何十年という時を越えて強い絆で結ばれています。
本作『僕のワンダフル・ライフ』は、心に響く友情物語です。
犬を題材にした作品は山ほどありますが、輪廻転生を軸にしたストーリーは今までにない作品です。
- 変化球な題材に感涙必死の名作
- 犬を描けば、右に出る者はいない!?名匠ラッセ・ハルストレム
- “ペット”ではない、かけがえのない大きな存在
犬を飼ったことがある人には分かるでしょう。
人間と動物の関係は、会話がなくても、言葉以上の通じ合える心があります。
本作は、生まれ変わりを繰り返す一匹の犬の人生を優しいタッチで描いた名作です。
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目次
『僕のワンダフル・ライフ』作品情報
作品名 | 僕のワンダフル・ライフ |
公開日 | 2017年9月29日 |
上映時間 | 98分 |
監督 | ラッセ・ハルストレム |
脚本 | W・ブルース・キャメロン キャスリン・ミション オードリー・ウェルズ マヤ・フォーブス ウォーリー・ウォロダースキー |
原作 | W・ブルース・キャメロン 「野良犬トビーの愛すべき転生」 |
出演者 | デニス・クエイド ペギー・リプトン K・J・アパ ブリット・ロバートソン ジョン・オーティス ジョシュ・ギャッド |
音楽 | レイチェル・ポートマン |
【ネタバレ】『僕のワンダフル・ライフ』あらすじ・感想
輪廻転生なんて、ありえない!?
本作『僕のワンダフル・ライフ』は、人間ならぬ、動物である犬が何度も生まれ変わって一番最初に愛した飼い主の元に輪廻転生する物語です。
生まれ変わりというテーマは、目には見えない世界です。
私たち人間だって、永劫回帰するかどうかなんて分からない精神世界の話。
誰も経験したことのない物語に共感も信用もできないでしょう。
しかし、もし自分の愛した犬たちが姿かたちを変えて目の前に現れたら、どんな気持ちになるでしょうか?
本作は、そんな感動を映像で表現した作品です。この映画の見どころは、ただただ深く感動させてくれます。
特に作中で印象深い場面は、主人公の犬ベイリーが他界しては生まれ変わるシーンを光溢れる美しい映像に仕上げるている点が記憶に残っています。
まるで、私も一緒に転生しているような感覚にさせてくれています。
この場面は、上映中ほんの数秒の些細なシーンに過ぎませんが、生まれ変わる表現としては本当に素晴らしく、光輝く陽光に吸い込まれそうな印象を与えてくれます。
これから死んでゆくというのに、どこか懐かしく、暖かみを感じます。
生まれ変わりなんてありえないと言いたくなるでしょう。
でも、この場面には輪廻転生があるのではないかと思わせてくれる不思議な魅力があります。
監督ラッセ・ハルストレムをご存じでしょうか?
映画監督の話を持ち出しても、そんなに詳しくない方には少し難しい話になるかもしませんが、この監督は知っておいてもいいほど有名なディレクターです。
名前をラッセ・ハルストレムと言います。少し聞き慣れない発音ですね。
彼はスウェーデン出身のベテランです。いや、ベテランレベルではなく、もう巨匠と言ってもいいほど、たくさんの素晴らしい作品を残してくれています。
本作『僕のワンダフル・ライフ』は、数多く映画を製作しているラッセ・ハルストレム監督の作品の中でも集大成であると断言します。
なぜなら、犬の映画で言えばラッセ・ハルストレム監督の右に出る者はいないのです。
彼の出世作となった『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と日本の名画『ハチ公物語』をリメイクした『HACHI 約束の犬』で動物をテーマにした映画を2作製作しています。
これらの作品に加わるようにして、本作も新しく製作しました。
監督人生の中で“犬”にこだわり、複数タイトルで同じテーマの作品を手掛けているディレクターはそうそういません。
それほどまでに、ラッセ・ハルストレム監督と犬の映画は切っても切れない繋がりがあるのでしょう。
過去作の質を上回るぐらい、本作はラッセ・ハルストレム監督の集大成と言ってもいいのです。
かけがえのない大きな存在
みなさんの周りにも大切な存在と言える方がいらっしゃると思います。
家族、親、兄弟、友達、恋人など、自分以上に大切にしたいと思える人の存在があればあるほど、いなくなった時の喪失感は大きいはずです。
本作『僕のワンダフル・ライフ』のストーリーは、ほとんどの場面において犬視点で構成されていますが、飼い主の少年イーサンの心情もしっかり描写している点も見どころになっています。
作品の序盤と終盤に登場するキャラクターで、映画の初めに車内に置き去りにされている子犬を助ける場面があります。
この犬を助ける少年がイーサンです。子犬のベイリーが成長し、成犬となり、亡くなるまで、ずっと時間を共にします。
飼い主とペットの関係ではなく、まるで友達か、兄弟か、もはや家族のような存在となっていきます。
それから長い年月を経て、ベイリーは何度も何度も輪廻転生を繰り返し、ある日年を重ねたイーサンの元に現れます。
初めて出会った頃のベイリーとは姿が変わった犬を前にして、大人になったイーサンは戸惑います。
目の前には見知らぬ迷い犬の姿。なんとか分かってもらおうと奮闘するベイリー。
果たしてイーサンは目の前にいる見知らぬ迷い犬が、昔可愛がっていたベイリーだと気づくのでしょうか?
この最後のシーンが本作の真意を集約しているようです。
イーサンにとって、ベイリーは家族と同等のかけがえのない大きな存在です。
『僕のワンダフル・ライフ』まとめ
以上、ここまで映画『僕のワンダフル・ライフ』について紹介させていただきました。
- 犬が輪廻転生する物語が斬新でいい
- ラッセ・ハルストレムはヒューマンドラマにぴったりな監督
- 人間と動物の関係を感動的に表現した映画
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