『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』あらすじ・ネタバレ感想!エゴを知り成長していく凪がかっこいい!

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

アニメ『ブルーロック』は、2022年10月〜2023年3月まで放送されました。

今回は『ブルーロック -EPISODE 凪-』が映画化ということで、凪誠士郎をメインに御影玲王との物語が描かれています。

アニメで一度見ているシーンでも別視点で見るとまた別の面白さがあり、試合中の熱い思いも伝わってきて、見ているこちらも熱い気持ちになってしまう映画!

ポイント
・凪誠士郎と御影玲王の関係
・ブルーロックへ来てから変わっていく凪
・すれ違ってしまう凪と玲王

それでは『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』をネタバレありでレビューします。

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『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』登場人物・キャスト

凪誠士郎/CV.島﨑信長
御影玲王/CV.内田雄馬
剣城斬鉄/CV.興津和幸
潔世一/CV.浦和希
蜂楽廻/CV.海渡翼
國神錬介/CV.小野友樹
千切豹馬/CV.斉藤壮馬
馬狼照英/CV.諏訪部順一
糸師凛/CV.内山昂輝
舐岡了/CV.木村昴
絵心甚八/CV.神谷浩史

【ネタバレ】『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』あらすじ


凪誠士郎と御影玲王の出会い

ご飯を食べることも歯磨きすることもめんどくさいと感じる凪誠士郎は、学校の階段でスマホゲームをしていたところに、下りてきた御影玲王がぶつかったことで2人の人生がガラリと変わってしまいます。

ぶつかった衝撃でスマホが床に落ちそうになり、凪は可憐なトラップを見せてスマホをキャッチし、その身体能力を目の当たりにした玲王は見入ってしまいました。

玲王は 「御影コーポレーション」の御曹司で欲しいものはなんでも手に入れてきましたが、初めて心から欲しいと思った“W杯”だけは簡単に手に入れられないもので、どうしたらいいのかと悩んでいたところに凪と出会い、玲王は積極的に誘います。

のらりくらりとかわす凪ですが、玲王は凪を探し出しては「サッカーやろうぜ」と声をかけ、凪の身体能力を褒め称え、サッカー部へと入部していました。

(C)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

(C)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

強豪校・青森駄々田高校との練習試合

御曹司の力を使いサッカー部へ入部していた玲王は、強豪校・青森駄々田高校から練習試合を申し込まれます。

それは玲王の父親が仕組んだもので、この試合に負けたら夢を諦めるだろうというものでした。

しかし、事前に駄々田高校のプレイスタイルを分析していた玲王は、相手の読みの裏をかいて突破していき、頭脳派プレイを見せる玲王に駄々田高校のキャプテン・舐岡了は焦り、その間にも玲王は相手のブロックを抜けていき凪へとパスを出しました。

すかさず舐岡が凪をブロックし、シュートが打ちにくい姿勢へ持っていきましたが、凪は器用に足を使い体を回転させてゴールへとシュート。

凪の決めたシュートをキッカケに他の試合でも次々と勝っていき、無敗の記録を作っていきます。

ブルーロックへの召喚

「強化指定選手」に選ばれ玲王は“夢へ近づく大チャンス”だと思い、悩むことなく行くことを決め、凪も渋々ついて行くことに。

そこには18歳以下の高校生ストライカーが300人集まり、その中で1人だけが「世界一のストライカーになれる」と言います。

やる気が出ない凪は帰ろうとしますが、玲王は「凪を世界一のストライカーにする!」と断言し、凪は仕方ないといった素振りを見せながら「最後まで一緒にいてよ」と約束しました。

その先では、1人脱落するサッカーの「鬼ごっこ」が始まり、最後までボールを持っていた人が脱落するというもの。

凪がボールに当たり鬼になってしまいますが、このままボールを持ち続けて脱落しようとしたところを玲王が代わりにボールを所持し、剣城斬鉄に当てて鬼を交代します。

剣城が無差別にボールを当てに行く頃には時間ギリギリになり、玲王にボールが当たりそうになったところで凪が「それは困る」という理由で動き出し、舐岡了にボールが当たりタイムアップしました。

チーム戦

総当たりリーグ戦が始まり、チームVに所属する凪・玲王・剣城と他メンバー。

二子一揮率いるチームYとの対戦で、やる気のない凪に玲王が「点を取ったら没収されたスマホが返ってくる」と、ゴールを決めたポイントを使って携帯が返ってくることを教えます。

そのことにやる気が起きた凪はあっという間にゴールを決め、あり得ない体制からできてしまう天才的なプレイスタイルを見せつけました。

しかし、馬狼照英のいるチームXとの試合で、凪の心に少しずつ変化が訪れます。

負けず嫌いでありサッカーに対し熱い思いを持っている馬狼は、玲王から受け取りゴールを決める凪に「つまらないゴール」と言い、「自分がゴールを決めるストライカー」というのがなんなのか、ということを話しゴールを決めてしまいました。

玲王と自分がバカにされたことに起こった凪は、見せつけるために寸止めトラップを披露し馬狼がファール覚悟でブロックしますが、凪はそれをものともせずバカにされたことを否定するようなゴールを決め、玲王や馬狼を驚かせました。

変化していく凪

チームXとの試合で本気になったことにモヤモヤを抱えた凪は、潔世一率いるチームZとの試合でモヤモヤの答えを見つけようとします。

いつものように点を決めていく凪たちに、あとのないチームZのメンバーは焦り諦める雰囲気が漂う中、蜂楽廻だけはワクワクしていて自分の限界を超えてゴールを決め、それをキッカケにチームZの活気が上がりました。

諦めずに攻め込んでくるチームZが点を決めていき追いついた頃、玲王は“負け”の二文字が頭をよぎり、絶望の表情を浮かべ、その表情を見た凪は体が動き、玲王の指示ではなく自分から考えて動いてゴールを決めました。

凪はそのときはじめて“サッカーで自分を試したい”、“サッカーは楽しい”と思えるようになり、目を輝かせます。

しかし、潔の空間認識能力のさらなる開花によりチームVは負けてしまい、凪と玲王は初めての“敗北”を味わいましたが、凪は「悔しい」と「楽しい」という感情が残り、その後のトレーニングを真面目に取り組みました。

素直に送り出せなかった玲王

サッカーの楽しさや悔しさを教えてくれた潔に興味を持ち、凪は三人一組で組む二次選考(ライバルリーバトル)で潔と組むことを決めます。

すでに蜂楽と組んでいた潔は玲王と組んでいた凪の誘いを断り、代わりに凪が潔と蜂楽のチームに入ることを提案し、チームを組みました。

自分ではなく潔を取ったことにショックの色を隠せない玲王は、声を押し殺しながら「好きにしろよ」と言います。

しかし、凪は玲王との夢“W杯”を取るために強くなろうと前向きに頑張っているためで、玲王を裏切りたいわけではありません。

玲王も凪が自分の天才的能力やサッカーの楽しさを知って変わっていく姿を嬉しく思っていました。

ですが、それを教えたのが自分ではなかったことに悔しい思いがあり、認めたくない気持ちもあって素直になれず、潔と組んだ凪に「行って来い。また会おうぜ」と言えなかったことを後悔します。

【ネタバレ】『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』感想

(C)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

(C)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会

本気でサッカーをする熱い思いに刺激されていく凪

今まで玲王に付き合っていた凪が、本気でサッカーをする人たちの熱に絆され徐々に本気になっていきます。

初めてなにかに対して「本気」になって戸惑い悩む姿は、なにをするにも「めんどくさい」と思っていたときとは違い、とても人間らしい姿。

世界一のストライカーになるという思いを強く持ったエゴイストたちに刺激され、凪自身も「勝ちたい」と思うようになっていきます。

保志メジェド

強いエゴの集まりだからこそ、その熱が伝染していったのかもしれませんね!あのまま普通にサッカーをしていたら、「勝ちたい」という気持ちは生まれなかったかも。

変わっていく凪に不安が隠せない玲王

馬狼との試合から少しずつ変わっていく凪に、玲王は少し疑問に感じつつも頑張った凪を褒めていました。

しかし、チームZとの試合で「悔しい」と「楽しい」気持ちを知った凪に、玲王は喜ぶことができず不安を抱えます。

自分が凪を見つけ、一緒にサッカーを始め、自分がいろいろ教えたり引っ張っていこうと頑張っていた玲王は、楽しさも悔しさも対戦相手から学んでしまったことを認めたくありませんでした。

いつまでも変わらないと思っていた玲王は、変わっていく凪に置いていかれる感覚に絶望のような感情に支配されていきます。

保志メジェド

いろいろと尽くしていたからこそ、離れていく凪に不安やショックな気持ちになりますよね……ここですれ違っていくのが辛いです!

キャストの演技

御影玲王役の内田雄馬さんが凪に声をかけるときの優しさに溢れた声色が凄いです。

凪のことを大切にしているのが声だけでわかり、玲王が他のキャラと会話する声の違いも感じられました。

凪誠士郎役の島﨑信長さんのやる気のないときの声と、試合で熱くなり興奮しているときの声の演じ分けも声だけで伝わってきて、見ているこちらもだんだん熱い気持ちになっていきます。

二次選考ではやる気に満ち溢れているためか、やる気のない気の抜けた声は少なく、試合中ともまた違うハリのある声が聞けて、凪の気持ちの変化がとても感じられました。

保志メジェド

ちょっとした声の違いを表現されていて、声だけでも気持ちがバシバシ伝わります!

『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

要点まとめ
・人が変わっていく瞬間がわかる
・変わっていくのを目の当たりにして不安に思うリアルさが伝わってくる
・感情が声に現れていて変化がわかる

以上、ここまで『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』をレビューしてきました。

凪と玲王の2人の青春や熱い試合、すれ違ってしまう凪と玲王の切なさなど、いろいろな要素がたくさん詰まった映画。

元気をもらいたいときや青春を味わいたいとき、ちょっと切ない気持ちになりたいときと、その時々で楽しめるのでオススメです。

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